小鳥用バードフィーダーの選び方 設置タイプ、材質、サイズ、エサのタイプ、デザイン
園芸やガーデニングの専門家・グリーンアドバイザーで愛玩動物飼養管理士のふじ えりこさんに、小鳥用バードフィーダーを選ぶときのポイントを伺いました。
設置タイプと形状で選ぶ 置くタイプか吊るすタイプか、ハウス型か筒型か
置くタイプのバードフィーダーは、広い庭など、設置する場所に余裕がある方向け。大きいものだと野鳥が止まりやすく、えさも多く設置できます。
吊るすタイプのバードフィーダーは、主にベランダなどで使用し、コンパクトで場所をとりません。省スペースなぶん、止まれる鳥の数は限られます。
また、形状についても屋根と足場がついている一般的なハウス型と、吊るすタイプで多い筒型があります。
材質の特徴で選ぶ 木製、ステンレス製、プラスチック製
木製はサイズやデザインが豊富で、初心者でも試しやすい素材。ただし、定期的なメンテナンスをしなければ、基本的にワンシーズンで処分するものになります。
ステンレス製は手入れしやすく、耐久性がある反面、価格的には高め。同じものを長く使いたい人向けです。
プラスチック製は軽くてリーズナブル。初めての人にも扱いやすい素材ですが、風で飛ばされやすいので設置場所には注意が必要です。
設置場所に応じた適切なサイズを 庭先に置くか、ベランダや屋上に置くか
バードフィーダーと一括りにされるものの、大きさもタイプもさまざまです。まずは、どこでどんな風に使うのか、設置スペースはあるのかなどを考えてから選びましょう。どんなに「すてき!」と思っても、設置場所に応じた大きさを考慮することを忘れてはいけません。
大きすぎたり重すぎたりして、自宅のベランダや屋上、庭先に設置できないことがないか、事前にしっかりチェックしておきましょう。都会では、大きいものだとカラスを呼んでしまうことも少なくないため、できれば小さいものを設置することをおすすめします。
野鳥の種類にあったエサのタイプや衛生面を考慮 果実を吊り下げるタイプや皿タイプなど
「野鳥を集め、エサを与える」というバードフィーダー本来の使い方をする場合は、対象種に合ったエサのタイプから選ぶとよいでしょう。例えば、ヒヨドリであれば果実を吊り下げられるもの、オナガであれば種子を乗せられる皿タイプのものがおすすめです。
また、野鳥たちに思わぬ病気を広げてしまわないためにも、衛生面は特に配慮しましょう。水に強い素材でできた、洗いやすい形状のものを選ぶと清潔が保て、安心です。
お庭のアクセントにするならデザインにも注目 アンティークなものでおしゃれ空間を演出
「ガーデンファニチャーとして、バードフィーダーを使って多肉植物や観葉植物を飾りたい」といったように、お庭のアクセントとして利用したい場合はデザイン重視で選ぶとよいでしょう。アンティークなものなどは置いているだけでアクセントが生まれ、おしゃれな空間を作り出すことができます。
小鳥用バードフィーダーのおすすめ7選 おしゃれなものから手作り風のものまで
選び方のポイントをふまえて、ふじ えりこさんおすすめの商品、編集部で選んだ商品をご紹介します。

お庭のアクセントにもなるマスコット型フィーダー
庭には、ちょっと置物を設置するだけでアクセントになります。見ているだけでも心がなごむ、こちらのアンティークなマスコット『ステンディングバニー』。お皿の中には、冬の間はバードフィーダーとして野鳥や小鳥のエサを、夏の間はコケ玉や観葉植物などをのせられます。
サイズは高さ40cmとやや大きいので、 お庭や玄関先に置いて良いアクセントに。使い方は人それぞれですが、野鳥観察目的よりかはおしゃれに庭を演出したい方に人気の商品です。
メッシュワイヤーの筒型タイプ
表地の素材にエナメル加工のメッシュワイヤーを用いた筒型タイプのバードフィーダー。エサの補充やお手入れが比較的かんたんにできます。
場所を取らず吊り下げもしやすい形状なので、ベランダの物干しなどに引っ掛けるなどして設置してみるのもよいでしょう。
和風のお庭にもよく合うスタイリッシュなデザイン
吊り下げリングのついた鉄製のバードフィーダーです。スプリング部分を広げて、果物やファットボールといった小鳥のエサを補充します。受け皿つきでエサが散らかりにくいのもポイントです。
ブラックカラーのスタイリッシュなデザインは、どんな雰囲気のお庭にもマッチします。日本庭園のような和風のお庭にもぴったりです。
コンパクトな木製バードフィーダー
木材でできた手作り感のあるバードフィーダーです。小ぶりな本体はベランダや木に吊るしたり、そのまま置いたりしても使えます。
こちらで紹介している商品以外にも、クオリスの「野鳥の餌台」シリーズはデザインや素材の違いで7種類ほどあります。好みに応じて選んでみるとよいでしょう。
ナチュラルデザインの木製バードフィーダー
木のあたたかなぬくもりが感じられるハウス型のバードフィーダー。自然の景観に溶け込むナチュラルなデザインです。
吊り下げワイヤーがついていて、お庭やベランダなど好きな場所に設置できます。小ぶりなサイズで設置しやすいのも特長です。また、底面が水平になっているため、そのまま置いて使用することもできます。
杉を使った手作り感のあるおうち型
小鳥も喜びそうな、杉材を使ったおうち型のバードフィーダーです。手作り感のあるものを探している人向きの商品です。
屋根が開閉型となっていて半分開くつくりになっているのが特徴。家の中にも餌を入れられます。置き型のタイプなので、なるべく高いところに設置するとよいでしょう。
アンティーク調のおしゃれなデザイン
アンティーク調のおしゃれなデザインのバードフィーダーです。レトロな色合いと、植物を模したなめらかな曲線がとてもおしゃれ。置いているだけでお庭のアクセントになります。
小鳥が集まらないシーズンは、オブジェとして玄関先に飾ったり、ツル状の観葉植物を這わせたりしても素敵です。鉄製なので丈夫で壊れにくく、長く使えるでしょう。
「小鳥用バードフィーダー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 小鳥用バードフィーダーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの小鳥用バードフィーダーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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感染症を防ぐためにもバードフィーダーは常に清潔に お手入れも重要
野鳥からの病気の感染を防止するためにも、バードフィーダーは何より清潔を心がけることが大切です。また、集合住宅などで使用する場合は近隣トラブルにならないよう、置き場所などにも注意しましょう。複数のバードフィーダーを設置する場合は、小鳥同士がケンカやケガをしないよう、できるだけ空間をとることも大事です。
最後に、人と動物の共通感染症を防ぐため、掃除などのメンテナンスの際には、必ず手袋などを着用し予防に努めてください。バードフィーダーを触った後は、必ず石鹸で手を洗いましょう!
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『はじめてでもカンタン!多肉植物の育て方・楽しみ方』(コスミック出版)では文を担当。『土作りで決まる!とびきりおいしい野菜の作り方』(ブティック社)『ベランダ菜園 おいしい野菜づくりのポイント70』(メイツ出版)では監修&執筆。『趣味の山野草』、エバーグリーンなどで連載執筆中。 豪華客船飛鳥のクルーズ講師、園芸教室Ceresを主宰するほか、都内植木市の園芸相談員歴20年以上。また、産業安全保健エキスパート、理科支援員・コーディネーター・アドバイザーの経歴を活かし『生き物たちのひみつ』(NHK)などのキッズライターとしての顔も持つ。 映画、漫画、健康分野にも精通し各種ライティング実績があるほか、『愛犬の選び方・飼い方・健康管理(主婦の友)』では取材ライターとしての実績あり。 多種多様、動物園の爬虫類館の植物管理経験も。植物はハーブを中心に、野菜、作物、多肉植物を栽培中。ハーブコーディネーター、植物文様研究家としても活動している。 ほかにも撮影現場のインテリアを手がける撮影インテリアコーディネーターとしても活動しており、植物を中心に現場を明るく彩るエキスパートでもある。