ノギスの選び方 空間デザイン・DIYクリエイター網田真希さんに聞く
空間デザイン・DIYクリエイター・網田真希さんに、ノギスを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ノギスはあると便利な工具ですが、選ぶにはどのような点に注目すればいいのでしょうか。
用途に適しているものを選ぶ
アナログタイプのノギスはシンプル構造。小型で重さも軽量。
空間デザイン・DIYクリエイター
ノギスには3種類のタイプがあります。オーソドックスなアナログタイプは、構造がとてもシンプル。そのため、簡単なDIYでの穴の測定や、ネジやボルトといった材料の測定にもいいでしょう。時計のような文字盤から数値を読み取るダイヤルタイプは、1mm以下の数値が読みやすいのが特徴。そのため、1mm以下の精度が必要とされる専門的な作業に向いていると言えます。デジタル表示で見やすいデジタルタイプは、瞬時に数値を読み取ることができます。そのためDIYでも、瞬時に測定したい、作業効率を図りたいといった方におすすめです。
このようにそれぞれのタイプの特性をよく理解し、目的、用途、自身の使いやすさに合うノギスを見つけましょう。
アナログ式ノギス
アナログ式ノギスの特徴はシンプルで丈夫な点。最もスタンダードなタイプのノギスです。1mm感覚のメモリに加え、「バーニア」と呼ばれる副尺が付いており、これにより1mm以下の数値まで測ることができます。
ダイヤル式ノギス
数値が表示される文字盤が付いているノギス。この文字盤が副尺の役割を果たしているため、1mm以下まで簡単に測ることができます。
デジタル式ノギス
測定値がダイレクトに表示される電子タイプのノギスです。数値を固定する(ホールド)ことができるなどデジタルならではの機能が付いており、最も便利なタイプといえます。ボタン電池式と太陽伝式があります。
片手で測りやすいノギスを選ぶ
測定する際に測定する物を片手に持ちって測ると、両手ふさがる状態になるかと思います。そんなとき、ノギスを握る部分があれば、測定できる長さも増えます。
一般的に販売されているノギスの最大読み取り値は10cmと15cmですが、ノギスを握る部分があれば測定できる長さも増えます。自分がどれくらいの長さのものを測ることが多いかを確認してから、自分に合ったサイズのノギスを選びましょう。
どれくらいの精度まで必要か
空間デザイン・DIYクリエイター
ノギスによっては、最小読み取り数値が違います。趣味などのDIYでは、1mm以下まで正確に測定しなければいけない場面はほとんどないですが、ときには1mm以下まで正確に測定しなければいけない場面もでてきます。その際に0.05mmからなのか、0.01mmからなのか、精密精度を見ることで適したノギス選びができます。
どれほどの精度まで読み取らなければいけないのかで、選ぶノギスは変わってきます。
付加機能で選ぶ
ここでは、あると便利な機能についてご紹介します。購入する際はそうした機能にも注目して選んでみてください。
スライダーを固定するネジ
測定物からノギスを外した状態でメモリを見るために、スライダーを固定してくれます。デジタル式ノギスの「ホールド」と同じ機能になります。
サムローラー付き
サムローラーとは、スライダーを細かく微調整できるネジの部分です。片手の親指を使って簡単に調整できるので、大変便利な機能になります。
信頼できるメーカーと予算のバランスで選ぶ
ノギスは精度や機能によって数百円程度の製品から4千円台のものまで価格差があります。予算を気にしないというのでしたら、機能性も考慮しつつ、かつ「ミツトヨ」「シンワ測定」といった信頼と実績のメーカーで選ぶのが確実です。あとは、自分が使う用途、そして通販サイトの口コミなどを参考にして選ぶとよいでしょう。
耐久性・素材の特製で選ぶ
空間デザイン・DIYクリエイター
ノギスの材質はさまざま。リーズナブルなプラスチック素材から、錆(さ)びにくいステンレス素材、グラスファイバー素材のものまであります。材質選びには、精度や耐久性のほか、測定する際に測定物にどれくらい負荷がかかるのか、ということも関係してきます。
DIYで使用する程度であれば、負荷などはそこまで気にする必要はありません。
ノギスのおすすめ5選 サイズ・重量・材質・測定範囲・精度もチェック!
上で紹介したノギスの選び方のポイントをふまえて、空間デザイン・DIYクリエイター・網田真希さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。ノギスにはいくつもの種類があり、製品ごとに異なる特徴があるのがわかります。
ノギスは、精密計測できる機器です。測り方やその測るものの形状によっては誤差が出る場合があるので、お気に入りのノギスが見つかったら、何度も繰り返しさまざまなものを測ってノギスを使いこなしましょう。

シンワ測定『プラノギス ポッケ 70mm(19514)』

出典:Amazon
サイズ | 114×40×5.6mm |
---|---|
重量 | 6g |
材質 | ポリカーボネート樹脂 |
測定範囲 | 0.1~70mm |
精度 | ±0.1mm |
タイプ | アナログ式 |

藤原産業『SK11 ノギス 150mm』

出典:Amazon
サイズ | 233×80×5mm |
---|---|
重量 | 200g |
材質 | ハイカーボン、スチール鋼、ハードクロームメッキ |
測定範囲 | 0.05~100mm |
精度 | 0.1mm |
タイプ | アナログ式 |

シンワ測定『ファイバーノギス 150mm ダイヤル式(19932)』

出典:Amazon
サイズ | 224×77×15mm |
---|---|
重量 | 44g |
材質 | ナイロン樹脂(グラスファイバー入) |
測定範囲 | 0.1~150mm |
精度 | ±0.1mm |
タイプ | ダイヤル式 |

Ungfu Mall『デジタル ノギス 150mm』

出典:Amazon
サイズ | 240×77×17mm |
---|---|
重量 | 60g |
材質 | ABS+カーボンファイバー |
測定範囲 | 0~150.0mm |
精度 | 0.1mm |
タイプ | デジタル式 |

Dr.Meter『高精度デジタルノギス 150mm』

出典:Amazon
サイズ | - |
---|---|
重量 | - |
材質 | ステンレス鋼 |
測定範囲 | 0~150mm |
精度 | 0.01mm |
タイプ | デジタル式 |
「ノギス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ノギスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのノギスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
価格の幅が広いノギス 空間デザイン・DIYクリエイター網田真希さんからのアドバイス
空間デザイン・DIYクリエイター
ノギスとひと言で言っても、100円ショップで売られているものから、1万円以上のものまであり、どれを購入していいか悩むところです。しかし、自身が何をどのような目的で測定したいのか、どれほどの精度が必要なのかを理解していれば、おのずと自身に合ったノギスが見つかるはずです。
まずは安価なプラスチック製のものを購入し、慣れたところで、ランクアップするのも手ではないでしょうか。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:mtakepanda、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/18 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。