TOEFLとはどんな試験? TOEICとTOEFLの違い、試験の流れを知る
TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略で、同じ英語試験のTOEIC(Test of English for International Communication)を制作しているEducational Testing Service(ETS)が開発したものです。
TOEICはリスニングとリーディング(TOEIC L&R)の試験が一般的なもので、TOEFLは「読む(リーディング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「話す(スピーキング)」の4つの技能を測る試験です。目的別に大まかにわけると、TOEICが主に就職で活用できるのに対し、TOEFLは主に留学で活用できるものになります。
TOEIC:試験時間2時間(リスニング45分100問、休憩なし、リーディング75分100問)
TOEFL:試験時間4~4.5時間(リーディング60~80分、リスニング60~90分、10分休憩、スピーキング20分、ライティング50分)
TOEFL参考書のおすすめ|バランス重視
うえで紹介したTOEFL参考書の選び方のポイントをふまえて、私立高校英語教師の石ヶ谷洸大さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品をタイプ別に紹介します。
まずはバランス重視の参考書から。

バランス良く傾向と対策ができる
TOEFLの単語対策をしたいという方におすすめであり、わたしがいちばんはじめに使った単語帳です。
前半は250語前後の英文が載っているので、TOEFLで頻出するトピックの背景知識を補いながら、英単語を覚えることができるでしょう。後半は、英単語と日本語訳が載っています。どのTOEFLの英単語帳よりむずかしく、TOEFLで必要な英単語を幅広くカバーしているといえるでしょう。
またCDが付属されているので、英文をシャドーイング(音声のすぐ後にマネして発声する練習法)することで、リスニング力を高めることができます。
この単語帳の内容をしっかりと理解すれば、わからない単語は、ほとんどなくなるのではないでしょうか。
基礎からTOEFL対策をしたい人におすすめ
TOEFL受験勉強を基礎から始めたい人におすすめのTOEFL参考書です。英文法の基礎から解説してあるので、英語が苦手な人でも無理なくTOEFL対策を始められます。TOEFL対策の参考書の売り上げトップの旺文社が出版元。人気の「TOEFL大戦略」シリーズです。
英語の超基礎からわかりやすく解説されているので、無駄なく対策を進められるのが特徴。実用的な英語力を習得できますよ。留学だけでなく、就職や進学のためのTOEFL受験にも役立つ参考書です。
はじめてTOEFLを受験する人専用の参考書
TOEFLの出題傾向を知り、効果的な対策ができるTOEFL参考書です。リスニング、リーディング、文法の出題傾向に基づいた例文が掲載されています。また、切り取って使える模試も付いているので、本番のシミュレーションをすることも可能。
はじめてTOEFLを受験する人に役立ちます。頻出の傾向だけにしぼって対策できるので、効率的にTOEFL対策をしたい人にもおすすめ。TOEFLテストの直前の総仕上げにも最適ですよ。
TOEFL参考書のおすすめ|ハイレベル
英検準1級や1級、TOEIC900点以上などにも参考になる、ハイレベルのTOEFL参考書のおすすめ商品を紹介します。

ハイレベルな参考書をお求めの方へ
TOEFLの参考書として、非常に高いレベルのものを求めている方におすすめ。
韓国の参考書であり、いっさい日本語の解説はありませんが、内容も難易度も満点レベルの参考書といえるでしょう。TOEFLで出そうなトピックを、ほとんどカバーしているからです。
まずは問題を解き、そのあとで英文中に出てくるわからない単語をすべて洗い出し、意味を調べて理解していきましょう。必要であれば英文法書 (わたしがTOEFL受験時に使ったのはロイヤル英文法)を併用しながら、わからないところを徹底的になくしていくのです。
このような「精読」という作業を含めて、わたしはこの参考書を最初から最後まで、5回くらいは読み込んでいました。
※この本には日本語の解説はありません。

本番に近い状態で英文に触れることが可能
TOEFL MAPと同様に、2冊目以降の参考書として、レベルの高い参考書を求めている方におすすめ。
やはり韓国で出版された参考書なので、日本語による解説がなく、かなりむずかしいです。参考書としての構成も、TOEFL MAPとよく似ていますね。英文に使われている単語や表現はむずかしいですし、英文そのものも非常に長いものが掲載されています。
しかし幅広いトピックをカバーしているため、本番当日に似たようなトピックの英文を読んだり、聴いたりする確率が高くなるでしょう。わたしは、こちらの参考書も精読をし、最初から最後まで5周は読み込んでいました。
※この本には日本語の解説はありません。
TOEFL参考書のおすすめ|スピーキング・リスニング対策
TOEFLにおけるスピーキング対策、リスニング対策の参考書のおすすめ商品を紹介します。

スピーキングセッションに特化した良書
TOEFLのスピーキングセクションに特化した、わかりやすい参考書を求めているという方におすすめ。
スピーキングセクションのテストは、さらにいくつかの形式にわけられていますが、この参考書は、それぞれの形式で、どのようなことをしなくてはならないのかをていねいに教えてくれます。
比較的覚えやすいモデルアンサーがそれぞれの問題についているので、何度も何度もシャドーイングして身体に染み込ませてください。
ポイントは、どの形式でどのモデルアンサーを使うかを、身体で覚えるまで辛抱強くシャドーイングをするということです。
英語の発音上達に役立つTOEFL参考書
口の筋トレをして英語の発音を矯正するところから始められるTOEFL参考書です。唇や舌の形や位置などが図解されていて、正確に理解できるのが特徴。毎日数分続けることで発音が上達する仕組みなので、コツコツ取り組みたいですね。
丁寧な解説で、TOEFLを受験する人だけでなく、全ての英語学習者に役立つ参考書です。カタカナ英語の発音から抜け出せなくて困っている人は、この参考書を使うことで、通じる英語の発音を身に付けられますよ。
リスニング対策の総仕上げに役立つ参考書
TOEFLのリスニング対策の総仕上げ用として、おすすめの参考書です。設問のタイプごとに対策方法が異なるのが、TOEFLのリスニング問題の特徴です。11のタイプ別に、傾向と対策がわかりやすく解説されているので、得点アップに役立つ勉強を効率的に行えます。
語彙力がアップする語句コーナーも参考になりますよ。リスニングの模試も付属しています。習得できているかどうかを確認するために、試験前に模試を解いて実力を把握できますね。
リスニングで高得点を目指す人のための参考書
設問のパターンごとに回答のコツが解説されているTOEFL参考書です。TOEFLに必要なスキルが丁寧に説明してあるので、リスニングで高得点を目指す人におすすめですよ。英文の聞き取り方法を、単語から長文までしっかりと解説してあるのがポイント。
設問の傾向によって解き方の戦略がわかるので、効率的にリスニングを勉強できます。1回分の模擬テスト付き。参考書の中の問題には、全て正解と解説があるので、繰り返しリスニング対策を行えますよ。
TOEFL参考書のおすすめ|ライティング対策
TOEFLにおけるライティング対策の参考書のおすすめ商品を紹介します。

ライティングセクションを鍛えたいならこの一冊
こちらは、ライティングセクションに特化した参考書を求めている方におすすめ。
TOEFLのライティングセクションに必要なすべてのことが詰まっている参考書で、ほとんどの学習者が疑問に思う点をすべて、著者の経験をもとに答えてくれています。
この参考書の素晴らしい点は、すべて同じ英文の流れになっていること。つまり、この本で紹介されているモデルアンサーに沿って、すべての問題に答えることができるというわけですね。
また、点が取れる答案と点が取れない答案を比較して、なぜその解答がよいのか悪いのかの説明まで掲載されています。非常に学習をしやすい参考書といえるでしょう。
重要テーマ中心、5000語収録の単語集
会話表現の強化に役立つ単語を5000語収録した単語集です。頻出テーマが中心なので、TOEFLで使える単語力をつけたい人にぴったりの参考書ですよ。分野別に必修単語がまとめてあり、専門用語には図解もあるのでスムーズな理解が期待できます。
語源や同義語などでまとめて覚えられる構成なので、効率的に単語を覚えられるのが特徴。会話表現に実際に使える例文も併記されていて、語彙力をアップさせられますよ。自然科学、社会、人文分野のテーマの単語力が身につきます。
必修フレーズで繰り返し練習できるTOEFL参考書
TOEFLのスピーキングとライティング対策がしっかりとできる参考書です。厳選された100のフレーズを、赤シートと音声を利用して覚える方式です。日本語を見て、すぐに英語の例文を思い浮かべられるようになるまで繰り返し練習してください。洗練された表現は、TOEFLで高得点をとるためには重要なテクニック。
重要なキーフレーズを含む例文を学習し、そのフレーズを使って例文を作る練習ができる形式です。最速でTOEFLのスピーキング対策をしたい人におすすめですよ。
TOEFL参考書のおすすめ|リーディング対策
TOEFLにおけるリーディング対策の参考書のおすすめ商品を紹介します。
リーディング対策をたっぷりしたい人におすすめ
TOEFLのリーディングを、実践方式で対策できる参考書です。TOEFLのリーディング対策には、問題量を多くこなして、たくさんの文章を読むのが効果的。リーディング試験の本番形式での問題が18問掲載されているので、短期間でリーディング対策をしっかりと終えられます。
TOEFLのリーディングで高得点を獲得するためのコツも解説してありますよ。本番を意識したリーディング対策をすることで、確実なスコアアップに役立ちます。
長い例文を素早く読めるようになるTOEFL参考書
TOEFLのリーディングで高得点を取るためのテクニックを身に付けられる参考書です。TOEFLのリーディングでは、限られた時間内に正確に読み取る力が必要とされます。リーディング力をアップさせるためのテクニックのひとつ、スキミングの方法について解説が詳しいのが特徴。
また、設問のパターンごとの解き方についても解説してあります。2回分の模擬試験が掲載されていて、詳しい解説も付いています。高度な読解力を学びたい人におすすめです。
リーディング対策を始める人におすすめの参考書
リーディングの基礎から学べるので、これからTOEFLのリーディング対策を始めたい人におすすめの参考書です。短めの文章から始めて、基礎力をつけるところから始められます。実力がつくごとに次の段階に進める構成なので、ストレスなく学習を継続できます。
たくさんの問題をこなすことが、TOEFLでハイスコアを獲得するためには必要です。少しずつレベルを上げていけば、いつの間にか無理なく実力がつくのが嬉しいですね。リーディング対策をしながら、語彙力も養えますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする TOEFL参考書の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのTOEFL参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
TOEFL参考書の選び方 英単語、スピーキングとライティング対策、難易度やレベルなど
私立高校英語教師である石ヶ谷洸大さんに、TOEFL参考書を選ぶときのポイントを教えてもらいました。自分にあった参考書を見つけるための大切なポイントになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
TOEFL専用につくられた単語用教材を選ぶ 語彙力とリスニング力をあげる
TOEFLは、語彙力がないと歯が立ちません。
英検準1級以上の単語と共通するものもありますが、TOEFL専用の英単語帳を使うのがおすすめ。TOEFLで頻出する語彙や表現が、どうしても出てくるからです。そちらを覚えることが、スコアを上げることに直結するでしょう。
また、リスニング力をつけるために、CDなど音声がついているものをおすすめします。
モデルアンサーがわかりやすいものを選ぶ スピーキングとライティングにおいて
スピーキングセクションとライティングセクションで有効な攻略方法は、「モデルアンサー(大まかな答え方のテンプレート)」を覚えること。
ある程度モデルアンサーを覚えることができれば、あとはトピックごとにあてはまる語彙や表現をあてはめていくことで、問題に答えることができます。
もちろん、実際の試験で瞬時にモデルアンサーにあてはめて答えるには、それなりに練習が必要となるでしょう。
本番より少しむずかしいものを選ぶ 難易度や勉強法を考える
TOEFLは4つのセクションを数時間にわたって解くという、比較的長時間のテストとなります。
ふだんから少しむずかしい教材、英文が長めの教材を使用しておくと、試験本番で余裕を持てるようになるでしょう。また、むずかしい教材をしっかりと読み込む、繰り返し聴くことによって英語力の底上げもできます。
TOEFLの受験を考えているということは、すでにそれなりの力があると思いますので、試験当日に底力を発揮するためにも、むずかしい教材を勉強しておくといいですね。
そのほかの英語学習関連の記事はこちら 【関連記事】TOEICや英検受験対策など
ていねいな学習を続けて英語力を身につけて!
ここではリーディングセクションの教材を多く紹介してきましたが、その理由は、TOEFLにおいてリスニング力が非常に重要だからです。
英文をしっかりと読むことができなければ、聴くこともできません。まずは目で見て、英文を読みながら理解する力を身につけ、さらにシャドーイングをしてリスニング力を高めていく勉強がおすすめです。
また、紹介した参考書はそれぞれ、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの各セクションの参考書がありますので、そちらも活用してください。
TOEFLにチャレンジしようとしている方たちの多くは、留学をひかえているのではないでしょうか。試験に合格するための勉強で終わることなく、留学後のことも考えて、ていねいに学習を続けて力をつけてください。そうやってつけた英語の力は、まちがいなく本物です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
英語学習開始時、「副詞」と「形容詞」の区別がつかないレベルだったが日々勉強を続け、数ヶ月でTOEIC900点を突破。 その後、英検1級に合格。 TOEIC LR で、それぞれL495点・R495点を達成。現在は私立高校英語教師。