ハムスター用ペレットはいつから与える? 赤ちゃんへの餌のあげかたは?
ペレットとは、ハムスターにとって必要な栄養素が配合された主食のこと。生後約3週~生後1カ月半の赤ちゃんは、まだ内蔵の働きが完全ではありません。そのため、ハムスター用のかたいペレットは生後1カ月半以降に与えるのがよいでしょう。
生後3週~生後1カ月半の赤ちゃんには、いろいろな種子が入ったハムスター用ミックスフードやハムスター用の補助食を与えます。ハムスター用ミルクでふやかしたペレットをあげるという方法もありますよ。
ハムスター用ペレットの選び方
はじめに、ハムスター用ペレットを選ぶときのポイントをご紹介します。
成分や栄養素をチェック
ハムスター用ペレットにはパッケージの裏面などに成分表が必ず記載されています。ハムスターの毎日の食事となりますので、栄養バランスや添加されている成分などを確認しましょう。粗タンパク質16~18%、粗脂肪5%、粗繊維12~15%のものが目安となります。
成分表とは別に、含まれる成分や栄養バランスについて詳しく記載されているケースもありますので、必ず確認してハムスターの体調などに合ったものを選びましょう。
製造日や賞味期限も確認
製造日や賞味期限もチェックしておきたいポイントです。特に大袋のものを購入する場合、期限内に使い切れないケースもありますので注意が必要です。また、製造日をチェックしてできるだけ新しいものを選ぶことも重要。そして、一度開封するとどうしても鮮度は落ちてしまいますので保存方法も確認してください。
保存性の高いパッケージを選ぶ
ペレットは一度開封するとすぐに酸化がはじまり、品質が落ちやすくなります。酸化を防ぐ上で重要となるのが密閉性です。開封後も中の空気を抜いて密閉できるものであれば、鮮度を維持しやすくなります。
また、小分けタイプのものは大袋よりも早く使い切ることができますので、鮮度を保ちやすくなります。
ハムスターの種類や大きさに合わせて選ぶ
ハムスターといっても、種類や大きさはさまざまです。哺乳類は小さなものほど体重に対する表面積が大きくなることから、多くのカロリーが必要です。そのため、小型のハムスターの場合はよりカロリーの高い食事が求められます。
また、体の大きさによって食べやすいサイズも異なります。体の大きなゴールデンハムスターと小型のドワーフハムスターでは食べやすいペレットの大きさも異なるので注意しましょう。
一般的なハムスターペレットはゴールデンハムスターなどを基本として作られているケースが多いです。ドワーフ系のハムスターのペレットを選ぶ際には、カロリーとタンパク質のバランスが取れたものを選びましょう。
ペレットのかたさで選ぶ

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市販されているペレットにはハードタイプと半生(ソフト)タイプの2種類があります。どちらを選べばいいのか迷っている方も多いでしょう。そこで、それぞれの特徴や適したハムスターについてご紹介します。
ハードタイプ|かじり癖があるハムスターに
若く、健康なハムスターの場合はハードタイプのものを選ぶことによって、歯の伸びすぎを防止できます。また、かじり癖のあるハムスターにもおすすめです。ハードタイプのものをかじることによって、自然と歯が削られ、歯の健康を保てます。
特に問題なく食べることができているのであれば基本的にハードタイプのペレットがおすすめです。
半生タイプ|赤ちゃんや高齢のハムスターに
まだ顎の力の弱い幼児期のハムスターや、体力が衰えた老年期のハムスターには、噛む力が弱くても食べやすい半生タイプのものがおすすめです。ソフトタイプは指でつぶすと崩れるくらいのかたさになっています。
これまでハードタイプのものを食べていたものの、食欲が落ちてきたり、食べにくそうにしている場合は様子をみながら切り替えてあげましょう。
サプリメント配合のフードも
乳酸菌など、ハムスターの健康維持をサポートしてくれるサプリメントが配合されているペレットもあります。ハムスターの種類や健康状態に合わせて、適切な栄養素が含まれているものを選ぶようにしましょう。
若く、健康なハムスターにはそれほど栄養素は必要ありませんが、年齢を重ねるとさまざまな健康リスクが高まりますのでサプリメント配合のペレットは有効といえます。
ハムスター用ペレットおすすめ8選
ここからは、ペットドクターの霍野晋吉さんに選んでもらった「ハムスター用ペレットのおすすめ商品」を紹介します。毎日食べるものなので、好き嫌いを見極めて選んであげましょう。



高タンパク、高カロリーの栄養価が高いペレット
ソフトタイプのペレットで、ゴールデンハムスターにもドワーフハムスターにも与えることができる、ちょうどいい大きさのペレットです。成分は高タンパク ・高カロリーで、幼体や病気でやせているハムスターに適しています。
健康維持のためにβ-グルカン、ヌクレオチド、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、毛づやをよくするためにコラーゲン、DHA・EPA、お腹に優しい乳酸菌とオリゴ糖を配合しています。
しっかりとハムスターのことを考えたペレットはアルミ袋で、小袋が分包されており、酸化の対策もばっちりです。





「ハムスター用ペレット」のおすすめ商品の比較一覧表
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楽天市場でのハムスター用ペレットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ペレットを食べない理由とは?
ペレットを用意しても、ハムスターがなかなか食べてくれなかったり、残してしまうというケースもあります。ここではハムスターがペレットを食べない理由をご紹介します。
ペレットだけ残すのはミックスタイプが原因かも
ひまわりの種やドライフルーツなどが加えられた「ミックスタイプ」のフードも販売されています。一見、栄養バランスが取れているように感じられますが、ハムスターが好きなものだけを選んで、ペレットを食べ残してしまう可能性があります。
そうすると必然的に栄養が偏ってしまうので、ミックスタイプは栄養面で見るとあまり推奨されません。先にペレットを与えてから、ミックスタイプを少量与えるなど、工夫してみてください。
まったく食べないなら病気の可能性も疑って
ハムスターがまったくペレットを食べない、食べようとしないときは環境のストレスが原因になっているかもしれません。ハムスターを迎え入れたばかりの場合、環境の変化で警戒していて食欲に影響を及ぼしているケースがあります。慣れるまではそっとしておきましょう。
しばらく様子を見ても改善しない場合、何らかの病気が原因の可能性もあります。その際はすぐに動物病院を受診してください。
与え方のひと工夫がポイント
ハムスターがなかなかペレットを食べてくれない、残してしまうのであれば与え方を工夫することも大切です。
ふやかす・細かく砕いて与えると食べやすい
噛む力が弱い、あるいはペレットが大きすぎることが原因で食べてくれないというケースもあります。この場合、お湯などでふやかして柔らかくしたり、細かく砕くことによって食べやすくなります。特にドワーフ系の体の小さなハムスターの場合は細かく砕く、または最初から粒の小さなペレットを選びましょう。
ペレットの種類を変えてみるのも手
人間が毎日同じものを食べていると飽きてしまうように、ハムスターも同じものばかり食べ続けていると飽きてしまいます。また、ペレットの食感や味がハムスターに合っていないことが原因で食べてくれないというケースもあります。
一見同じように見えるペレットも、商品によって味や大きさなどは異なります。今与えているペレットをなかなか食べてくれないのであれば、種類を変えてみるのもひとつの方法です。
ハムスターが食べるもの・食べてはいけないもの
ハムスターの健康を維持するためには、栄養バランスのとれたペレットを与えることが重要です。ですが、その他にも野菜などをおやつとして与えるケースもあります。キャベツやにんじん、小松菜などはハムスターのおやつとしておすすめです。
その一方で、ネギ、タマネギ、ニラ、レンコン、ニンニク、アボカドなどはハムスターの健康を害する恐れがありますので注意しましょう。
ハムスターはペレットを主食に ペットドクターからアドバイス
エキゾチックアニマルの専門医~犬猫以外のペットドクター~
ハムスターには、ひまわりの種を与えるというイメージがありますが、これでは栄養が偏ってしまい長生きできません。主食は栄養のバランスがとれたペレットを与えてください。
しかし、ハムスターにも好みがありますし、食べてくれないなら話になりません。各メーカーからたくさんの商品が販売されていますので、お気に入りで質のよいペレットを選んであげてください。
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ハムスターの健康維持に欠かせないペレット
今回は、ハムスター用ペレットのおすすめ商品をご紹介しました。種類によって含まれる栄養バランスが異なり、食べやすさや味などにも差があります。飼育しているハムスターの種類や大きさ、年齢、そして健康状態などに合わせて適切なものを選んであげてくださいね。
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皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。 えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。 23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。 もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。 ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか? エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。