イヤホンケーブルの魅力やメリット
リケーブルイヤホンを使用する場合、ドライバー部分だけでなく、ケーブルまでこだわると高音質で音楽などを楽しむことができます。
さらに、ケーブルを変えることで音質やノイズ、音の広がりなどが大きく変わることがあったり、断線した場合でもケーブルを修復できます。お気に入りのイヤホンを長く使えることもできますので、リケーブルイヤホンを使用している方は、ぜひイヤホンケーブルにもこだわることをおすすめします。
ケーブル端子の規格の種類
イヤホンに装着するための接続端子は、大きくふたつのタイプに分けられます。そこで、ふたつの端子の特徴から使いやすいタイプのものを選びましょう。
MMCX端子:オーソドックスで使いやすいモデル
ケーブル交換の大前提として、イヤホンがどんなタイプのケーブル交換に対応しているかを確認する必要があります。「MMCX端子」というタイプがケーブル交換のスタンダードです。Shure、JVCケンウッド、オンキヨーなど、国内外の数多くのメーカーは、MMCX端子を採用しています。
ただし、独自仕様を加えている機種もあり、厳密にすべてのケーブルとイヤホンで互換性があるわけではありません。たとえば、ソニーの製品はMMCX端子でも独自仕様なので、それぞれのメーカー製品に対応するケーブルが必要です。
2pin端子:交換後の仕上がりがよいモデル
「2pin端子」は、文字通り接続ピンが2本あるタイプで、突出式と埋込式(qdc)の2タイプがあります。2pin端子は接触不良などが起こりづらいため、交換したあとの音質がよく安定したクオリティを発揮してくれます。
一方で、接続ピンが衝撃に弱かったり、左右でつける方向が決まっていたりするため、交換方法や使い方に気をつけましょう。
イヤホンケーブルの選び方
それでは、イヤホンケーブルの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】接続端子
【2】音質を高めるポイント
【3】扱いやすさ
【4】コードの長さ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使いたい機器に合う接続端子をチェック
イヤホンケーブルでしっかりチェックしておきたいのは、外部機器への接続端子です。イヤホンジャックの直径は機器によって太さが決まっており、直径が合わない場合は差し込むことができません。
そのため、ふだん音楽を再生している機器に合う太さの接続端子を選びましょう。もし、端子の太さが分からない場合は、スマホやテレビなど多くの機器に採用されている3.5mmの端子がおすすめです。
【2】音質を高めるポイントをチェック
音質にこだわりたいけど、どこに注目すればよいのかわからない人も多いはずです。そこで、満足度の高いイヤホンケーブルを手に入れるためのチェックポイントを紹介していきます。
●ケーブルの素材や純度
イヤホンケーブル選びで大切なポイントは、音声信号を伝送する「線の素材」です。イヤホンのケーブル交換はリケーブルと呼ばれ、線の素材をこだわることで高音質を追及することができます。イヤホンケーブルのスタンダードな線材は銅です。
とくに高純度の銅が含まれている「PC-Triple C」という銅製品は、不純物が少なく高音質。銅線材のサウンドは、低音にパワーが入るタイプが多いです。高級イヤホンケーブルなら銀も使われますが、高価なので銀コートや端子部のメッキなどに用いられることがほとんど。銀素材のサウンドは、高域が繊細できらびやかなタイプが多いです。
●高音質化を促すバランス接続
イヤホンのケーブル交換によって高音質化をするなら、まずはバランス接続(左右のステレオ出力を4芯ケーブルで出力するタイプ)を導入してみましょう。利用しているイヤホンケーブルが一般的な3.5mmステレオミニ端子なら、バランス接続への切り替えはおすすめ。音の純度が高まり、音質向上を実感しやすいケーブル交換です。
ソニーのウォークマン上位モデルは、4.4mmの端子によるバランス接続。Astel&Kernやオンキヨー&パイオニアなどの製品は、2.5mm端子によるバランス接続が中心です。
バランス接続を考えている場合には、接続する機器の端子を確認しておきましょう。
【3】扱いやすさをチェック
こだわって選んだイヤホンケーブルでも、いざ使ってみたら使いにくさが目立ってしまうことがあります。そのため、実際に使うシーンを考えておき、扱いやすいケーブルを選ぶようにしましょう。
●タッチノイズを軽減するなら「やわらかさ」に注目
イヤホンケーブルが服や腕などに擦れたときに出てしまう「タッチノイズ」は、音楽の盛り上がりや雰囲気を壊してしまいます。タッチノイズを軽減させたいなら、ケーブルのやわらかさに注目してみましょう。
やわらかいケーブルは、一般的に内部の線が複数本で構成されているのが特徴。複数の線で音を伝えることでタッチノイズが出にくく、移動中でもキレイに音楽を再生できます。
●プラグの形にもこだわると使い勝手がよくなる
再生機器と接続する端子の形には、「ストレートタイプ」と「L字タイプ」があります。ストレートタイプはスマホカバーなどの影響を受けにくく、L字タイプだと接続部分の耐久性が高いという特徴があります。
どちらのタイプにもメリットがあるため、再生機器の種類や収納場所などを踏まえて使いやすい端子の形を選ぶようにしましょう。
【4】コードの長さをチェック
イヤホンケーブルが使いにくいと感じる意外なポイントがケーブルの長さです。短すぎる場合だけでなく、長すぎる場合でも扱いづらく
なり、毎日使うのをためらってしまうでしょう。
また、外出先で使う場合と自宅で使う場合には、使いやすい長さが変わる場合もあります。専用にするのか兼用にするのかなども考えおくと、使いやすい長さのケーブルを選びやすくなります。
(★)ポイント:ケーブル交換でBluetoothイヤホン化することも考慮に!
イヤホンケーブル交換は、有線の高級イヤホンが好きな人のなかで定着しています。しかし「ワイヤレスで高音質を楽しみたい」という方もいますよね。そんな方には、ケーブル交換の仕組みを利用して、手持ちのイヤホンをBluetooth接続してワイヤレスにする製品を使ってください。
「Bluetoothトランスミッター&レシーバー」などのアイテムは、 お気に入りのイヤホンをワイヤレスでも使いたい方におすすめです。
エキスパートのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
事前にしっかり情報収集をしておきましょう
最近は5,000円程度のイヤホンにも、イヤホンケーブルの交換に対応した機種が増えてきています。音質変化を楽しむため、趣味としてリケーブルする人もいます。音の良し悪しは人の好みの部分もあります。リケーブルに挑戦する際には、ネットの口コミや専門店の実機で、どんな音質変化があるかを確かめてみるといいでしょう。
イヤホンをBluetooth接続でワイヤレス化するケーブルの登場で、ケーブル交換の楽しみ方も広がっています。しかし、メーカーが保障するのは、あくまで自社製品の組み合わせのみ。他社製品同士の組み合わせで取りつけできるかどうかは、事前にしっかり情報収集しておきましょう。
おすすめ商品の比較一覧表
おすすめ9選|MMCX端子
上で紹介したイヤホンケーブルの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。まずはMMCX端子の商品です。ぜひ参考にしてください。
SAEC『SHC-120FS/FF』

出典:楽天市場
NOBUNAGA Labs『鬼丸 改』






出典:Amazon
SoundsGood『Sarah Series SR-MS』
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/41DEAg2ORwL._SL500_.jpg)
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/61HxE-0NsjL._SL500_.jpg)
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/31RBwhcS+yL._SL500_.jpg)
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/41DEAg2ORwL._SL500_.jpg)
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/61HxE-0NsjL._SL500_.jpg)
![【国内正規品】SoundsGood4芯オリジナルリケーブルSarahSR-MS[MMCX-3.5mm]](https://m.media-amazon.com/images/I/31RBwhcS+yL._SL500_.jpg)
出典:Amazon
SONY『MUC-M12NB1』






出典:Amazon
JVCケンウッド『SU-ARX01BT』














出典:Amazon
SONY『MUC-M2BT1』














出典:Amazon
NICEHCK『イヤホンケーブル』














出典:Amazon
HiFiHear『リケーブルMMCX 』














出典:Amazon
Tripowin『Zonie 16』






出典:Amazon
おすすめ2選|2pin端子
続いては、2pin端子のリケーブルをご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
Yinyoo『KBX4904 QDCケーブル』












出典:Amazon
Kinboofi 『リケーブル イヤホン』












出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする イヤホンケーブルの売れ筋をチェック
Amazonでのイヤホンケーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、イヤホンケーブルの種類や特徴、選び方、そしておすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、しっかりと接続端子を確認した上で、音質を高めるポイントをチェックし、さらに扱いやすさやコードの長さなどを確認すると、音質もよく、扱いやすいケーブルを選ぶことができるはずです。
イヤホンケーブルは、自分でカスタムして音質にこだわった、リケーブルイヤホンを使用する際のアイテム。ケーブルを変えるだけで音質が向上したり、ノイズが少なくなったりと、自分好みのイヤホンをつくることができます。逆に、ケーブルを選ばないと、せっかくのリケーブルイヤホンも100%能力を引き出せないかもしれません。本記事を参考に、ぜひ自分好みのケーブルを見つけてみてください。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。