レーザーポインターとは
レーザーポインターとは、レーザーを使って離れた場所を光で指し示すことができるツールのこと。
パワーポイントの資料をプロジェクターを使ってスクリーンに投影しプレゼンテーションをする機会に使われることが多く、会議やセミナーなどのビジネスシーンを中心に、講義・講演などにも幅広く活用されています。
(※)注意点:レーザーポインターには安全基準があります
文房具ライター
安全基準を満たしているPSCマークつきを選ぼう
過去、プロ野球選手の目に観客席からレーザーポインターが照射されて、問題になったことがあります。
高出力のレーザーポインターは焦点温度が高く、使い方を誤ると非常に危険! そこで現在では国内で安全基準が設けられ、一定以上の出力を持つレーザーポインターの製造と販売は違法となっています。
国により定められた安全基準を満たしているレーザーポインターには必ず「PSCマーク」が表示されていますので、購入する際には、この「PSCマーク」のあるものを選んでください。
レーザーポインターの種類・機能
会議やプレゼン、講義などで画面を光点で指し示すツールがレーザーポインターですが、大きく分けて「単機能モデル」「プレゼンターモデル」「ワイヤレスマウスモデル」の3種類があります。一つひとつ解説していきます。
▼単機能モデル
単機能モデルは、レーザー光を照射するだけのシンプルなモデル。
レーザーの照射以外に、余計な機能はないので使いやすく、価格も安いというメリットがあります。しかし、プレゼンや授業で使用する際は、逐一PCを操作しながら使用するため、やや煩わしさもあります。
▼プレゼンターモデル
プレゼンターモデルは、パワーポイントなどのプレゼンソフトの、資料のページ送り・戻りなどが操作できるモデル。
ボタンひとつでページ送りが可能なため、スムーズにプレゼンや授業ができます。大会議室でのプレゼンや、大講義室での授業などで使用する方にピッタリです。ただし、高機能なものほど価格も高くなり、1〜3万円ほどのものもありますのでご注意ください。
▼ワイヤレスマウスモデル
ワイヤレスマウスモデルは、レーザーポインターでマウスを操作するようにPCを遠隔操作できるモデル。レーザーポインターの中では一番高機能で便利なモデルです。
プレゼン資料のページ送り機能などはもちろんのこと、例えば、プレゼン資料に記載したURLのリンク先に飛ぶことや、PCのタブ変更、また商品によってはタイマー機能などが付いているものもあります。
便利な反面、高機能なため、1〜3万円と価格が高くなってしまいますので、こちらもぜひご注意ください。
(★)ポイント:プレゼンにはパソコン操作ができるタイプが便利
文房具ライター
今ではPCでスライドを表示させながらのプレゼンが一般的なので、プレゼンソフトを離れた場所から操作できるプレゼンターモデルか、ワイヤレスマウスモデルが圧倒的に便利でしょう。
また、レーザー光は出ませんが、スライド画面に直接ポイントを表示する「プレゼンターツール」も、最近では注目を集めています。
レーザーポインター選び方
それでは、レーザーポインターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】レーザーポインターの形状
【2】光の色と特徴
【3】電波が届く距離
【4】電源の方式
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】レーザーポインターの形状をチェック
ポインターの形状も使いやすさを決めるひとつのポイントです。主なタイプを見ていきましょう。
▼ペンタイプ|携帯性が高く操作しやすい
持ち運んでプレゼンに利用をする頻度(ひんど)が高い場合には、ペンタイプのものが使いやすいです。軽量コンパクトならポケットに収納することも可能。
どこでも持ち運びが楽にできるので、急なプレゼンにも対応ができます。持ち運びだけでなく、プレゼン中の操作でも操作がしやすく疲れません。USBでインストールが不要のタイプなら、なお使いやすいでしょう。
▼フィンガータイプ|コンパクトなのでボディアクションも可能
指にはめて操作ができるタイプで、ペンタイプ以上にコンパクトで目立ちません。
身振りや手ぶりなどボディアクションも取りやすくプレゼンの自由度を高められるのが魅力です。単機能モデルだけでなく、なかにはプレゼンターモデルもありますので、検討してみてもよいでしょう。
【2】光の色と特徴をチェック
レーザー光は、単に色の違いだけではなく、使いやすさにも関係してくるそれぞれの特徴があります。どんなプレゼンをしたいかなど、目的を考えながら選ぶと失敗も少ないでしょう。
▼リーズナブルなタイプなら赤色レーザーポインター
レーザーポインターは光点によって、画面の注目してほしい場所を示すツールですから、いちばん重要なのはやはり光点の見やすさ、すなわち明るさ。
光の波長の違いによって、赤色と緑色の2種類のレーザーポインターがあり、それぞれ性能に違いがあります。
ベーシックなのは、波長650nm(ナノメートル:100万分の1mm)の赤色レーザーポインター。緑色と比べるとやや暗く到達距離も短いですが、そのぶんリーズナブルなのがメリットといえるでしょう。
また、最近はより波長が短く、従来より約2倍明るく見える635nmの赤色レーザーポインターも登場しています。
▼広い会場で使うなら緑色レーザーポインター
緑色レーザーポインターの波長は、人間の目でもっとも明るく感じられる波長に近い532nm。
赤色レーザーポインターよりも8倍明るく見えて、光も遠くまで届くというメリットがある反面、どうしても全体的に高価格の製品が多くなってしまいます。
とはいえ、実際に比べてみると、明らかに緑色レーザーポインターのほうが明るくはっきりと見えますので、ホールや大会議室といった広い場所で使うなら、緑色レーザーポインターを選んだほうがよいでしょう。
▼インパクトを求めるなら青色レーザーポインター
使う人が少ない青い光のレーザーポインターを使えば、視聴者やクライアントにも印象に残りやすく、ほかのプレゼンターとの差別化をはかることができます。きれいな青い光は興味を引き、プレゼン成功へのアドバンテージになるでしょう。
きれいな青色ではなく、紫に近い色でも青色のレーザーポインターとうたっているものや、違法なレーザーポインターもあるので、「PSCマーク」のついた青色のレーザーポインターを選ぶのがポイントです。価格も赤色・緑色タイプより割高となります。
【3】電波が届く距離をチェック
スライドの操作に便利なプレゼンターモデルとワイヤレスマウスモデルですが、注目したいのはPCからの操作可能範囲です。
ほとんどの製品はPCに挿したUSBレシーバーを介して電波で操作しますが、その電波が届く距離は15m~30mと製品によってまちまち。
通常は15mでも充分ですが、PCと離れた場所でプレゼンをする機会があるなら、できるだけ遠くから使えるものを選んでおいたほうが安心でしょう。
【4】電源の方式をチェック
電源方式には、電池式と充電式の2通りがあります。自分が使うシーンを考えながらそれぞれの特徴をみていきましょう。
▼携帯性と手軽さなら電池式
電池式は、万が一電源がなくなった場合でも、コンビニなどで簡単に調達できる手軽さがメリットですが、その分コストがかかってしまいます。またレーザー光により消費電力がかなり違いますので、購入前には必ず使用可能時間を確認するようにしましょう。
▼長時間使用することが多いなら充電式
電池のように使い捨てでないため経済的です。1回の充電で長時間使用可能なモデルもあるので、長時間の会議やプレゼンテーションに使いたい方は充電式の方が使いやすいでしょう。PCなどからUSB経由で簡単に充電できるのも◎。
エキスパートのアドバイス
文房具ライター
レーザーポインターを購入する際にまずポイントとなるのは「低価格で少し暗い赤色レーザー」と「高価格だけど明るい緑色レーザー」のどちらにするか、です。
もちろん赤色レーザーポインターでも普通の会議室で使うなら充分ですが、広い場所だと緑色レーザーポインターを選ぶほうがあきらかに見やすくなります。使う場所と価格のバランスを考え、じっくり検討してください。
機能面では、PCから離れた壇上でプレゼンをする場合は「プレゼンター機能」がとても便利です。 最近は低価格モデルでもそういった機能がついている製品がありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
レーザーポインターおすすめモデル
それでは、おすすめのレーザーポインターをご紹介いたします。
▼おすすめ4選|単機能モデル
▼おすすめ5選|プレゼンターモデル
▼おすすめ4選|ワイヤレスマウスモデル
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ4選|単機能モデル
まずは、単機能モデルのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。

▼おすすめ5選|プレゼンターモデル
続いては、プレゼンターモデルのおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。

電池不要のUSB充電式
レーザーポインターで意外と困るのが、電池切れ。 使う直前にスイッチを入れて電池がない! と気づいても、予備の電池がないともうお手上げです。
そんなときに助かるのが、USB充電方式のレーザーポインター。 1時間半の充電で最大20時間使えます。
満充電とまではいかなくても、ひとまずプレゼン開始ギリギリまで充電しておけば、じゅうぶん電池をもたせることができるでしょう。 プレゼンター機能つきなので、手元でスライドの操作もできます。
今のところUSB充電可能な製品は非常に種類が少ないのですが、レーザーポインターを使う機会が多く、よく電池切れで困っているという方におすすめです。

多機能で高コスパ
プレゼンター機能つきの、高機能なレーザーポインターを求めている方におすすめなのがこちらです。
広い会場や屋外でも見やすい緑色レーザーポインターで、プレゼンソフトの操作範囲は最大の30m。
さらにプレゼン時間を計測するタイマーに加え、残り時間を振動で教えてくれるバイブ機能まで、便利な機能がそろっています。
とくにタイマーとバイブ機能は、プレゼンの時間が限られているシーンでは本当に便利ですよね。 電池も、単4電池2本で35時間駆動とかなりタフネス。
しかも、これだけ高機能な緑色レーザーポインターであるにもかかわらず、比較的購入しやすい価格となっています。 コスパの高さは満点といえるでしょう!
▼おすすめ4選|ワイヤレスマウスモデル
最後は、ワイヤレスマウスモデルのおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。

画面にポインタを表示させるプレゼンターツール
レーザー光を使わず、スライド画面に直接ポインタを表示したり、円のなかだけ拡大表示したり……といった操作ができるのが、このプレゼンターツールです。
本体を握って動かすと画面内のポインタもそれに合わせて動くので、感覚的にはレーザーポインターと同じように使えます。
専用アプリでポインタのサイズも自由に設定できるので、むしろ従来のレーザーポインターよりもわかりやすいプレゼンができるかもしれません。
バッテリーはUSB経由で、60分で満充電となりますが、1分の充電でも3時間使えるのは驚きです。 まさにレーザーポインターの次世代モデルといって過言ではありません。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする レーザーポインターの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのレーザーポインターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、レーザーポインターの選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、それぞれどんなプレゼンテーションがしたくて、どんな機能が欲しいのかをしっかり想像した上で、下記の4つのポイントを抑えておきましょう。
【1】レーザーポインターの形状
【2】光の色と特徴
【3】電波が届く距離
【4】電源の方式
上記のポイントを抑えることで、より使いやすいレーザーポインターを選べるはずです。
レーザーポインターは、プレゼンをする際、指摘箇所を指し示すだけでなく、プレゼン資料をページ送りしたり、また資料にインパクトを与えるなど、使い方次第でさらにプレゼンに味を出すことができます。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。 極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。 文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。