ハムスター用ヒーターの選び方 寒さ対策グッズ

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あまりにも寒いと、ハムスターは動きが鈍くなり、やがて冬眠してしまいます。
ハムスターヒーターにはパネル・フィルム、保温球、ドーム型、カイロケースなどとさまざまな種類があります。選ぶポイントと一緒にご紹介していきます。
自動温度管理してくれる「フィルム・パネルヒーター」
パネル型およびフィルム型のヒーターには、ハムスターがじかに上に乗って暖まるタイプ、ケージや巣箱の下に設置して暖めるタイプなどがあります。多くの商品が、設定温度になると自動でオフになる自動温度管理がついているのが特徴なのでハムスター飼育を始めたばかりの初心者にもおすすめ。
空気全体を温めてくれる「保温球タイプ」
熱源となる保温級で、1ヵ所ではなく空気全体を温められるという特徴があります。ケージの上部に設置するとケージ内に温かい空気を満たしてくれるので、パネルヒーターやフィルムヒーターよりも保温力がすぐれているのが特徴です。しかし直接触れてしまうと火傷を起こしてしまう可能性もあるので、ハムスターが直接触れられない位置に設置し、温度が上がり過ぎないように温度計などで温度管理を行う必要もあります。そのため飼育上級者におすすめな商品です。
熱が逃げにくい「ドーム型ヒータータイプ」
ドーム型ヒーターは、熱が逃げにくく、巣箱タイプになっているのでハムスターの性質にぴったりのヒーターになっています。
ヒト用の市販カイロがそのまま使える「カイロケース」
市販の人間用カイロを、ケースに入れて使う商品です。即席でパネルヒーターになるカイロケースは、万が一の停電時に活躍します。
電気のコードをかじって火事になる心配もなく、飼い主さんが留守の間に電気を使うことがないので安心して使用することが可能です。ただし、カイロは半日くらいしか温かさがもたないので、ほかのヒーターの補助として使ってください。もちろん温度調節もできません。
ハムスター用ヒーターおすすめ12選
ここからは、上記のポイントを踏まえてハムスターヒーターを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

遊んで眠れるトンネルヒーター
箱型のパネルヒーターで、なかに潜ってハムスターが暖まります。天井が平らな天板になっているため、上に登っても遊ぶことが可能。ストレス対策にもおすすめです。
箱のなかは約38度の暖かさになるので、このなかで眠ってくれるのではないでしょうか。ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスター向きですが、小さいゴールデンハムスターであれば使うことができます。

巣箱にも潜るのが好きな小型ハムスターにぴったり
パネルの上にドーム型の屋根がついているパネルヒーターで、『ほっとハム暖リバーシブルヒーター』と同じ仕様になっています。ドームも自由に取り外しでき、表裏で使い分けることができるので、とても便利な商品です。
巣箱に潜り込むのが好きなハムスターにぴったりです。ただしサイズ的には、ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスター向けになっています。

表裏で温度が選べるのが便利
パネルタイプのヒーターです。表裏の両面で温度設定が異なり、高温(約38℃)と低温(約30℃)の好きな温度で使えます。涼しくなる時期と雪の降るような冬期とで、使い分けることが可能です。
ケージのなかで、ハムスターがヒーターの上に乗って暖まることができます。ヒーターの電気コードを金属チューブでカバーしてあるため、かじられないようにしてあるのがポイント。安全性を第一に考える方におすすめできます。水洗いはできませんので、汚れは布でふき取ってください。

ケージの外に設置するから汚れない、かじられない
設定温度になると電源がきれるPTC搭載の大型パネルヒーターです。20cm×24.5cmと大きな商品なので、おもにケージの下に置いて使ってください。
ケージの外で使うので、ハムスターにかじられる心配もなく、汚れることもないので安心して使えます。ハムスターの大きさも関係なく、まるで床暖房のように使える商品です! 大きめのケージを使ってハムスターを飼っている方におすすめです。

薄く丈夫で設置の自由度が高い
PTC搭載のフィルムヒーターです。薄くて丈夫なフィルムヒーターなので、ケージの下や工夫次第で床敷の下に置くことも可能、自由自在に設置できる商品です。
本商品には8~32Wと幅広いシリーズがあるので、ケージの大きさにあわせて選ぶことができます。ゴールデンハムスターでもジャンガリアンハムスターでも使える商品なので、汎用性が高くおすすめです。

断熱材つきの省エネタイプ
ケージの下に設置するPTC搭載のパネルヒーターです。6Wでほんのりと暖めるタイプですが、断熱材も付いており、外の冷たい空気からパネル自身が冷やされるのを防いでくれます。
その結果、ヒーターの温度も安定するため、消費電力も少ない省エネタイプの商品といえます。6W以外にも、12Wや20Wなどの大きな商品もありますので、ケージの大きさなどに合わせて選んであげてください。小さなケージから大きなケージまで、幅広くおすすめできる商品です。ケージの下に貼り付けて使います。

一時的な保温やヒーターの補助に
市販のカイロをケースに入れて保温する商品です。カイロは半日くらいしか発熱しないので、限られた夜中や寒いときにほかのヒーターを使いながら補助的に使用します。
お出かけのときにも使えるので、小動物を連れてちょっとした距離を移動する方におすすめです。ハムスターが直接カイロに触れる心配がないので、安心して使えます。ほんのりとした暖かさなので、熱すぎることもありません。

吊るしてもOKな2WAYタイプ
ただのパネルヒーターではありません。ケージの外に吊り下げると、暖かさでハムスターが寄りそってきます。ケージのなかに置くと、上に乗ってきて暖まります。まさしく2つの使い方ができるのです。
さらに、ヒーターの裏と表で高温と中低温が作れるリバーシブルでも使えるという2WAYも。生活防水も付いて安心で、かんたんな水洗いもできます。ヒーターのコードにかじり防止カバーも付いてます。
飼い主さんまたはハムスターの好きなように使えるのも当商品の仕様ならでは。レイアウトや使い方に応じて、臨機応変に対応したい方におすすめです。
安全で耐久性に優れたリバーシブルタイプのヒーター
国産ヒーターなので安心して使えるアイテムで、ケージの下に敷くだけで簡単に設置できるのもポイントです。熱を直接当てずに保温してくれるので、ハムスターの低音火傷も心配いりません。また、自動で表面温度を一定に保ってくれるため、細かい調整が必要なく、手間もかかりません。コードの向きを気にしなくていいリバーシブルタイプなのもうれしいポイントです。
じんわりハムスターの体をあたためる優しいヒーター
赤外線を放射して、ハムスターの体をじんわりとあたためる電球型のヒーターです。光はわずかなものなので、ペットの睡眠を妨げることなく、快適な暮らしを整えます。保温級の表面は特殊なコーティングがされているので、耐久性にも優れており、破損時も飛散しません。ハムスターがコードをかじってしまわないように、保護コイルを取り付けているので安心して使用できます。
温度を完全自動制御できる遠赤外線マット
この商品は、ハムスターのような小動物はもちろん、爬虫類や両生類にも使えるパネルヒーターです。
遠赤外線温熱マットには、低温時には温度を上げ、高温時には温度を下げて一定温度を保つ「温度完全自動制御機能」が備わっており、熱くなりすぎることはありません。そのため、初心者でも扱いやすいヒーターです。
みどり商会『暖突』
天井に取り付けるタイプのパネルヒーター
この商品は天井に取り付けるタイプのパネルヒーターで、上からケージ全体を暖めてくれます。保温球を使用していないため、耐久性と経済性に優れています。
ただ、自動温度調節機能はないため、ハムスターのヤケドが心配な場合は温度調整装置を併用するのがおすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ハムスター用ヒーターの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのハムスター用ヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ハムスターヒーター使い方【Q&A】
ここからハムスターヒーターを使用する際の疑問をQ&A形式でお答えしていきたいと思います!
Q:ハムスター用ヒーターの設置時期はいつから?
A:ハムスターに適している温度はだいたい20℃~26℃といわれていて、夜間20℃を下回りそうならヒーターを準備してあげるのがいいでしょう。時期で言えば10月から5月。
Q:ハムスター用ヒーターはどうやって設置するのが一番?
A:使うヒーターによっても設置方法は変わってきますが、保温球の場合は温度が上がり過ぎないようにケージの上部に。
パネルやフィルムヒーターの場合はケージの全面ではなく、半分までに敷くようにしてください。
全面に敷いてしまうと暑すぎた場合にハムスターに逃げ場がなくなってしまうので、涼しい部分と温かい部分を行き来できるように設置しましょう。
Q:ヒーターを使用すると月の電気代はいくらくらい?
A:ハムスターのヒーターの電気代は1時間あたりで0.15円ほどになります。1日で12時間ほど作動しているので、つけっぱなしでも月の電気代は50円前後に収まります。
とても安価なので、電気代は気にせずに早めに準備をしてあげましょう。
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まずは暖めて最適な温度を見つけて!
ヒーターは、ハムスターにとって寒い冬場には欠かせないものです。ハムスターは寒くなると、動かなくなり、冬眠をしてしまいます。また年齢、体調や体形により、快適な温度も変わってきますので、いろいろな商品を試してみないとわからないかもしれません。
活発な性格のハムスターの場合、ヒーターやコードを噛む事故にじゅうぶん注意してください。ヒーターで暖めてみて、どれくらい動くかを確認し、一番よい温度を見つけてあげましょう。
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皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。 えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。 23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。 もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。 ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか? エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。