メダカ用水槽の種類は? おしゃれなデザインやレイアウトしやすいものも
田んぼなどでも見かけることができ、日本人にとってなじみ深いメダカは、初心者でも飼いやすいと人気があります。メダカを飼うために必要なメダカ水槽には、どのような種類があるのかチェックしましょう。
手間を減らしたいならフィルター付きの「水槽タイプ」
フィルターが付いていると、常に水が浄化されて酸素も送り込んでくれるため、日常の管理がとてもらくになります。メダカは強い水流に弱いということもあり、付けないほうがいいのではと心配される意見もよくあります。しかし、メダカ用と書かれた水槽セットは水流調節ができるものも多いので、安心してフィルターを使うことができます。
また、フィルターのなかに活性炭の粒が入っているものが主流で、水槽独特のにおいのもとを取り除いてくれます。においをあまりさせたくないという方、小まめに水を換えられないという方はフィルター付きのものを選ぶといいでしょう。
見た目もおしゃれな「インテリアタイプ」
インテリアのように容器の形状にこだわりたいという方は、ちょっとしたポイントを見極めましょう。
はじめに、掃除がしやすいかどうかは大切なポイント。たとえば、口がすぼまった容器だと掃除のときに隅まで手が届かず、そこだけ汚れが残ってしまうなどの意外な盲点があります。
次に、水の量が極端に少なすぎないかも気になるポイントです。商品紹介の写真でたくさんのメダカが泳いでいるものがありますが、水1Lに対して1匹と考えるのがひとつの目安。たとえば人を乗せすぎて車を走らせると許容範囲を超えてパンクしてしまいます。そのような事態にならないよう、しっかりと水量を確認して何匹いれられるのか見定めるとよいでしょう。
ビオトープに最適な「スイレン鉢タイプ」
上から覗くタイプの水槽。ビオトープ(※)に最適なタイプです。和風の庭に置くとより味わいが出ます。屋外でメダカを飼育していると、ときにカラスや猫などの動物にメダカが襲われることがあります。そういった被害を防ぐために、専用のいたずら防止網が売られている鉢もあります。また、大雨の日に水かさが増してメダカが流れて行ってしまったということがないように、水が抜ける穴があいているものも。
※ビオトープ:生物生息空間。自然の生態系を身近に感じられる空間。
メダカ用水槽の選び方 初心者でも飼育しやすい!
ここからは、メダカ用水槽の選び方をチェックしていきましょう。
メダカの飼育に最適な大きさを選ぶ
メダカを何匹飼いたいかによって、必要となる水槽の大きさも変わってきます。メダカが快適に過ごせるサイズを選びましょう。
メダカ1匹につき1リットルの水が入るものを
水槽選びで気をつけたいのが、メダカを何匹飼う予定なのかということです。
メダカ1匹に対して水1リットルが最低限の目安と言われます。目安よりもさらに水量の余裕があれば、水が汚れにくくなる、水分中の酸素量が増えるなどメダカにとって快適な環境になっていきます。
はじめに小さい水槽を選んでしまうと、メダカの繁殖や追加が難しくなってしまいます。
幅60cm以上、開口部が広い水槽が理想
メダカを飼育するのに理想的なサイズは60cm程度とされています。しかし、そこまで大きな水槽を置くことが難しいという事情もあるでしょう。そこでポイントとなってくるのが、開口部が広い水槽を選ぶということです。開口部が広いほど酸素供給量も上がります。
ただし、水質悪化は避けられないので、エアレーションやフィルターは併用したほうがよさそうです。どうしてもエアレーションやフィルターなしで飼育したいのであれば、メダカの酸欠を防ぐため、できるだけ水槽の開口部が広いものを選ぶようにしましょう。
水槽の材質もチェック
水槽の材質にはガラスとプラスチック製があります。ガラス製の水槽は傷がつきにくいばかりか、見た目も美しく、きれいな状態が持続します。ただし、重量は増してしまいます。
一方、プラスチック製の水槽は、軽くてガラスよりも割れにくいという性質があります。その代わり、傷がつきやすく、ガラスほどきれいな状態が持続しません。また、プラスチックの水槽で30cmを超えるサイズのものはほとんどありません。
置き場所も考えて見た目にもこだわろう
室内や屋外のどこにメダカ水槽を置くかも考えながら、メダカをどのように観察するかなど、水槽の見た目にもこだわって選ぶといいでしょう。
上見タイプ:メダカの動きを上から観察できる
メダカ水槽はメダカを上から見るか横から見るかで形状がわかれています。どちらを選ぶかでメダカの見えかたもかわりますので、好みはもちろんメダカの種類にもあわせて選ぶとよいでしょう。
上見タイプは高さがなく底面積が広いという特徴のものが多いです。水深が浅いことで水の濁りや反射が少なくなるので、泳ぎ回るメダカがはっきり観察できるというメリットがあります。
横見タイプ:横からメダカの動きを見たい人に
横見タイプのメダカ水槽は、上見とは逆に底面積は少なめで高さがあるものが多いです。臨場感のある横からのメダカの動きが見られるのがメリットでしょう。
また、設置面積が少なく済むので場所に余裕のないマンションなどではこちらが有利になるでしょう。水槽の壁をはさんで観察することになりますのでキズがつきにくいガラス製がおすすめです。
スモークタイプ:メダカの退色を防げる
楊貴妃メダカや錦メダカなど色の美しさが特徴のメダカを飼うさいには退色に気をつけなければなりません。メダカには保護色機能があり、周囲が明るい透明の水槽で飼うとその環境にあわせてみずから退色してしまうのです。
スモークガラス製のメダカ水槽で飼うことで退色をふせぐことができます。また、高級感のある落ち着いた雰囲気を演出できるメリットもあります。
必要な設備が揃ったオールインワン水槽が便利
スペース的な問題やあれこれ買いそろえる余裕がなくコストを抑えたい方には、フィルターなどメダカの水槽に入れるといい必要な設備がすべてセットになったオールインワン水槽がおすすめです。
また、初心者にとってはメダカを飼うのにどのような設備が必要なのかの知識もとぼしいでしょう。オールインワンならアイテム選びの失敗でメダカの体調を害する心配も少なくなります。
メダカ飼育水槽|水槽タイプおすすめ9選 ろ過フィルターセットがおすすめ!
ここからは、おすすめのメダカ飼育水槽を「水槽タイプ」「インテリアタイプ」「スイレン鉢タイプ」に分けてご紹介します。まずは、水槽タイプのおすすめ商品から!
交換フィルターもあり! 軽量なお手軽セット
日本で一番使われているとされるオートワンタッチフィルターシリーズ「テトラ 金魚・メダカの静かなフィルター」付き。手軽にアクアリウムを楽しめる水槽セットです。フレームがなくコンパクトサイズ。
また、交換用フィルターに『テトラ(Tetra)オートワンタッチフィルター AT-20』があります。プラスチック製なので、軽量で割れにくいのが特徴ですが、ガラスよりも傷がつきやすいため、丁寧に扱うのにこしたことはありません。
たったの3秒で水換えスタートできる
革新の水換えシステム搭載したオールインワン・インテリア水槽です。面倒な排水もレバーを持ち上げて左に90度回転しおろすだけで水替えが可能な優れものです。
シンプルな見た目がどんな場所にもなじみやすい商品です。LEDとろ過フィルターも内蔵しているため、この水槽だけでも、初めての方も簡単に飼育することができます。

軽いのに高さがあって、子どもも観察しやすい水槽
軽くて割れにくいスチロール(樹脂)製の水槽です。移動もかんたんで、扱いやすいのが特徴的。水槽・フィルターのほかに砂もセットになっているので、すぐにメダカの飼育をはじめられます。
フィルターは、モーター部分が水中に入るタイプなので振動音がなく、静か。水槽は高さがありメダカの動きが観察しやすい作りになっています。重い水槽は困るという方や、子どもがお世話をするので安全なものをと考える方にはとくに向いた水槽です。
静音・省電力設計のフィルターとLEDが付属
とても音が静かでかつ省電力なフィルターが付属した水槽セット。小型でスペースを気にせず置け、水量も約12.5Lと十分な量が入ります。ガラス製なのに軽いのも特徴です。
薄型のコンパクトスリムLED「クリアLEDフラッティ」がセットとして付属しており、水槽に対してフラットに設置できるところもポイントです。

装備が充実したセットで、水草も育てられる水槽
LEDライトをつけて水草も一緒に育てたいという方は、こちらがおすすめです。前面曲げガラス水槽・外掛けフィルター・LEDライト・飛び出し防止の蓋がセットになっており、たいへんお得な内容。前面曲げガラスはフチがないので高級感があります。
また、テトラの外掛けフィルターは電源を入れるだけのかんたん操作で、モーターも水中で動くため静か。LEDライトは、単体で買うよりもセットに付属されているぶんお買い得です。水量も16Lあるので、はじめにメダカ10匹以上を泳がせる予定でも安心して飼育可能。長く愛用できる水槽セットです。

浅い水槽で、メダカの背の美しさを堪能できる水槽
水深が浅く作られている水槽です。机の上に置いても水面をのぞきやすいので、ミユキメダカや三色メダカなど、上から見て楽しむメダカを飼育するのにぴったり。また、強い水流が苦手なメダカのために、セットのフィルターに水流を弱くするエアー調節バルブがついています。室内飼育を考えている方で、メダカの背の美しさを楽しみたいという方はこちらがおすすめです。
美しい見た目のラウンドガラス
ガラスの合わせ目がなく、飽きのこないシンプルなデザインです。おしゃれな水槽のためお部屋のインテリアを選ばないので、どのお部屋でも合います。
水槽一体型のフィルターで水槽周りがスッキリとする設計です。また、水中モーターを採用しており音がかなり静かなのでリビングにおいても音を気にする心配がありません。
フィルター各種を使用するのに最適なオールグラス
ノンフレームガラス水槽を採用しており、視界を遮ることなく鑑賞することが可能な商品です。ガラス蓋や下敷きのシートが付いていて設置にも安心です。大きいサイズなので、水草や魚が栄えます。
ガラスの蓋を付けても、奥行き約4cmの開放空間がでるのでフィルター設置なども簡単に行う事が出来ます。
超小型のハイタイプキューブ水槽
専用のガラスブタが付属しており、魚の飛び出し防止や、水の蒸発低減にも役立つ商品です。小型水槽ですが、シャープなブラックラインが水槽を引き締めるので、インテリアの使用でもオシャレに飾ることが可能です。
ガラス蓋が付属しており、角の一部がカットされているので、フィルターやコードの線を通せるのも嬉しいポイントです。
メダカ飼育水槽|インテリアタイプおすすめ4選 おしゃれなインテリアとしても!
ここからは、インテリアタイプの水槽のなかからおすすめ商品をご紹介します。

自然のサイクルを丸ごと再現できる水槽
水耕栽培とアクアリウムが組み合わされた水槽。メダカから出された排泄物を微生物が分解して栄養分を生み出し、水槽上部に植えられた植物がその栄養分を吸収。そしてメダカに新しい酸素を送るといった、自然界と同じ生態系の循環システムが水槽内に築かれます。
植え込み用のセラミックサンドとバクテリア入りの液、アンモニアを吸着する石がついているので、初心者さんでも飼いやすいセット内容となっています。魚の飛び出し防止用の蓋もついている心遣いが伝わってきます。植物を植えたばかりのときや、水槽内にコケが出やすいときなどは水を少しずつ換えてみましょう。楽しみながらやることで、美しさを保つことができます。

安定性と掃除のしやすさが魅力の円柱型水槽
変わった形状のものをお探しの方に。床面の大きさからわかるように、安定性が高く掃除も観察もしやすい容器です。水面が広いので、浮き草を浮かせても楽しいでしょう。空気と接する面が多いため、水質も安定しやすいです。
注意するのは、水の蒸発が早いということ。とくに、冬場の乾燥する時期はあっという間に水がなくなるので、気をつけて見ておきましょう。
クリアなガラス製タイプの水槽
金魚やメダカを入れるとより栄えるおしゃれな水槽です。丸い形をしたガラス製タイプのため、金魚などの小魚の飼育はもちろん、グリーンを入れて飾るなどのアレンジもおすすめです。
サイズも小さめ15cmから大きめ24cmを展開しているので、自分好みに合わせて用途で選べるのも嬉しいです。
球状のかわいいフォルム
丸みのある形状が水草をうつくしくみせるアクアリウム水槽で、約2.2Lの小ぶりなサイズはインテリアにも溶けこみます。水草の育成やレイアウトを楽しみつつ、メダカをはじめとした小型の観賞魚を飼うのにも適しています。
サイズや形状に多少のばらつきがあるのはひとつひとつ手作りされているから。波紋や気泡といった個性も「味」です。
メダカ飼育水槽|スイレン鉢タイプおすすめ4選 屋外飼育に最適!
ここからは、スイレン鉢タイプのおすすめメダカ用水槽をご紹介します。

ビオトープを作るなら! 広さと軽さを両立した水槽
プラスチック製の鉢のなかでは大型のタイプで、水がたっぷり23L入ります。水生植物を置いてもメダカがゆったりと泳げるスペースがしっかりと確保できて、ビオトープづくりにもおすすめです。
軽くて取り扱いがかんたんなのに、見た目の高級感はしっかり確保されているのがうれしいポイント。水深は比較的浅めに作られているので、水の減り具合には注意しましょう。

野外飼育で、メダカの安全第一ならこの水槽
断熱性にすぐれた発砲スチロールで作られた鉢。夏は温まりにくく冬は冷えにくいため、一年中活躍します。上部に開いた穴に付属のウールを詰めると、雨などの増水時でもメダカの脱走を防げます。
また、別売りにはなりますが、専用のいたずら防止ネットを取りつけると、カラスや猫などの外敵から大事なメダカを守れます。屋外飼育をされる方で、見た目よりもメダカへの安全面を考えたいという方におすすめの水槽です。屋外飼育では掃除や水替えなどで水槽を移動することが意外に多いため、発泡スチロールならではの軽さも魅力のひとつといえるでしょう。

お手ごろ価格で軽くて掃除もラク
手ごろな価格で屋外飼育をはじめたいという方にぴったりの水槽。メダカの小鉢シリーズは3色出ていますが、暗めのカラーのほうがメダカがきれいに発色します。軽くて掃除もらくにできるので、子どもや重いものが苦手な方でも安心。こちらの商品も、外敵を防ぐための防止ネットを取りつけられるようになっています。
メーカーのスドーは、プラスチック製メダカ鉢のパイオニア的な存在。屋外飼育をするうえでの不満点を解消するようなパーツをいろいろと展開しています。
軽くて丈夫な樹脂製
材質に樹脂を使用しておりたったの565gという軽量を実現。2種類の水抜け穴が急な増水に対応する仕組みで、屋外でメダカを飼うにも適しています。
縦方向の3つの小さな水抜け穴はメダカが外に出にくい構造で雨水を排水。やや高い水位のところに6㎜のもうひとつの穴があり、雨による急な水位上昇に対応するとともにエアーチューブなどを通す使いかたもできます。
「メダカ飼育水槽」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メダカ飼育水槽の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのメダカ飼育水槽の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アクアリウム専門店代表からのアドバイス
水槽は近年、非常に多くのサイズや機能のものが販売されています。目的を絞れたら、あとはご自身がお世話することを考えて、管理がもっともうまくいきそうな水槽を選ぶのが最適でしょう。
水換えの手間が多すぎてやらなくなったり、複雑な形のため掃除がしづらかったり。部品の多さから紛失や破損がおきやすく、必要なパーツがすぐに手に入らなかったり。長くお世話をするなかで、飼育がだんだんいやになってこないようにしたいところです。
フィルターつきの水槽や軽い素材のもの、専用パーツが少ないものを選ぶと、そのような不満点を解消できるでしょう。長くメダカを愛するためにもご自身への負担の少ないものを選ばれるのが一番かと思います。
メダカの種類
そもそもメダカにもたくさんの種類がいます。種類までわかると、また違った見え方で鑑賞できるものですよね。ここでは、メダカの一部種類をご紹介します。
黒メダカ……メダカの原種で北海道を除く全国の川や池に生息するメダカ。
ヒメダカ……黄色やオレンジ色をしたメダカ。
白メダカ……白くきれいな色をしたメダカ。
青メダカ……透き通るような薄い青色をしたメダカ。
楊貴妃……お腹の下と上下の尾びれが濃いオレンジ色をしたメダカ。
光メダカ……尾びれの形がひし形で背びれが大きく背中が光ってきれいなメダカ。
メダカのオスとメスの見分け方
メダカのオスとメスの見分け方をご存じでしょうか? 実際に判別しようとすると難しいものですが、ずっと見ているうちに少しずつ見極めるようになってくるそうですよ。
オス……背びれの下側に切れ込みがある。尻びれが大きい。
メス……雄と比べてお腹に丸みがある。背びれが小さく切れ込みがない。尻びれが小さい。
メダカの飼い方は?
ここからは、メダカを飼育するときに気をつけたいポイントをご紹介。
メダカの数を入れすぎない
メダカ1匹に対して水1リットルが最低限の目安です。少ない水量に多くのメダカを入れてしまうと酸素不足になります。また、水量がじゅうぶんでも、口の狭い容器など水面と空気の触れる面積が少ないことでも酸素不足がおこります。
メダカが水面に口を出すしぐさをしたり、呼吸の動作が激しい場合には酸欠をおこしているサインです。
石や流木、水草でレイアウト
水槽に石や流木・水草をレイアウトすると見栄えがよいことはもちろん、メダカにとっても休憩や産卵ができるよい環境となります。
水草は、睡蓮・マツモ・アナカリス・イチョウウキゴケといったもともと日本に自生している水草がよいと言われます。産卵に適しているのはカボンバ・アナカリスなど。また、極端に伸びず混泳のエビにも食べられにくい手間のかからない水草にアヌビアス・ナナなどがあります。
水換えは2~3週間に1回のペースで
水換えは2~3週間に1回のペースが目安。餌が多い、メダカが多いなどで水が汚れやすい場合は頻度は高まっていきます。コケが生えやすかったり水が濁っているなどの現象は水換えが必要なサインです。
フンなどから発生するアンモニア、バクテリアの分解作用でメダカ水槽の水質は徐々に酸性に傾きます。pH5.5未満ではメダカの生存がむずかしくなりますので、phメーターや試験紙で水質をチェックするのもよいでしょう。
メダカは飼い始める時期も重要
メダカは日本の淡水魚なので、ヒーターをつけない場合でも一年中飼育可能。しかし、冬も元気に泳ぐ姿を見たいという方は、室内に水槽を置いて保温して飼うとよいでしょう。
また、日照時間12~14時間、水温15~28度に保てば季節に関係なく産卵するようになります。寒い時期でもメダカを増やしたいという方も、室内で飼える容器がおすすめです。冬も屋外で飼育するようなら、断熱効果がある発砲スチロール素材の容器がおすすめ。日中と朝晩の温度差によるダメージを軽減することができます。
また、暖かい時期は屋外で浮き草と一緒に育てると、驚くほどたくさんの卵を産むようになります。大きな鉢でどんどんメダカを増やすという楽しみ方もおすすめです。
メダカ飼育水槽に関するQ&A よくある質問
メダカの水槽を設置したら、その日は餌をあげず、7日目までは目安量の半分程度がちょうどよいでしょう。ここでは、メダカ飼育水槽にまつわるよくある質問についてお答えしていきます。
水槽以外に何が必要ですか?

底砂、ろ過フィルター、水草が必要です。水槽に底砂を入れるのは、砂の中に繁殖する微生物が水を浄化し、水質悪化を遅らせてくれる効果が期待できるためです。砂利、またはゼオライトの効果により、水をきれいに保ってくれる『カラーぷちサンド』がおすすめです。アンモニアや硫化水素を吸着して気になる臭いや毒素を取り除いてくれます。水量は、複数引き飼う場合は、10L~25Lのものがおすすめ。ろ過フィルターは、水をきれいにする装置で、「外掛け式」や「上部式」フィルターもあります。水草は、産卵場所になる水草。水質を浄化する効果もあります。
水槽の設置方法を教えてください。

水槽の設置方法は次の通りです。
(1)バケツなどで底砂をお米をとぐようにして洗い、水槽の底に敷きます。
(2)水道水を入れます。水道水の水はメダカにとって有害なカルキが含まれるため、同時に液体カルキ抜きを入れます。
(3)産卵場所となる水草を配置します。
(4)ろ過フィルターを設置し、メダカを放します。その際、元いた袋・容器内の水温と近い水温に調整してから放すのがポイントです。
屋外飼育の場合はすだれをかけたほうがよいですか?

一日中日光が当たるような場所ならば、半分程度すだれをかけたほうがよいでしょう。
メダカの水槽に適した水草を教えてください。

「マツモ」や「ホテイアオイ」がおすすめです。なお、ホテイアオイは太陽光が必要なため、屋外飼育がおすすめです。また、冬時期には枯れてしまいます。
アクアノースビーチ『(ビオトープ/浮草)ホテイ草 国産(ホテイアオイ)(3株) 金魚 メダカ [生体] アクアノースビーチ おまけ付き』
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飼いかたをイメージしてメダカ水槽を選びましょう
メダカ水槽の選び方は、まずメダカの数と水量のバランスを考えます。メダカを横から見るか上から見るか、屋内で飼うか屋外で飼うかなどの要素で絞っていくと目的の水槽が決まってきます。
設備の知識が複雑でむずかしいようであれば、必要なアイテムがそろっているオールインワン型の製品を購入し、飼いはじめてからじっくり勉強してもよいでしょう。
メダカの育成や繁殖を楽しむのもよし、石や流木・水草のレイアウトとあわせてアクアリウムとしての楽しむもよしです。早速メダカとの生活をはじめてみましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。