さくらんぼの選び方 品種や産地に注目!
フルーツアドバイザーの原 詩織さんに、さくらんぼを選ぶときのポイント3つ教えてもらいました。さくらんぼには品種がたくさんあり、どれを買うべきか迷いがちです。品種ごとの特徴をしっかり押さえて、好みにあったさくらんぼを選びましょう。
品種で選ぶ
さくらんぼの品種にはいろいろなものがあり、佐藤錦(さとうにしき)、紅秀峰(べにしゅうほう)、高砂(たかさご)といった品種が有名です。主な生産地は、山形県が全体の70%を占めており、そのあとに北海道、山梨県、青森県が続きます。
1番人気の品種である佐藤錦は、果肉がやわらかく、強い甘みに加えてほどよい酸味が感じられるのが特徴です。紅秀峰は果実が大きく赤色が強く、糖度も20度と高め。とても甘い品種です。
高砂はさくらんぼのなかで1番出荷が早い品種のひとつ。紅色が鮮やかで小粒、やや酸味があります。そのほか、黄色い見た目が印象的な月山錦(がっさんにしき)という品種もあります。月山錦は生産量がとても少なく、とても甘い品種です。別名「さくらんぼの女王」とも呼ばれています。
甘味か酸味かで選ぶ
さくらんぼは、そのまま生で食べるときは甘みが強いものが好まれますが、お菓子作りなど調理するときは酸味のあるものが人気です。
甘みの強い品種として挙げられるのが佐藤錦、紅秀峰、月山錦です。一方で高砂、紅さやか、サワーチェリーといった品種はやや酸味があります。
紅さやかは皮の色が濃い赤色をしていて、やや酸味が強めですが、甘味も感じられる品種です。サワーチェリーは、缶詰やジャムなどの加工用に利用される品種です。
国産か外国産で選ぶ
外国産のさくらんぼといえば、アメリカンチェリーがとても有名です。アメリカンチェリーはアメリカから輸入されるさくらんぼの総称で、ダークチェリーとも呼ばれています。大粒で酸味が少なく、濃い赤色が特徴。比較的安価なため、気軽にさくらんぼを食べたいときにおすすめです。
一方、国産のさくらんぼは旬が1~2か月と本当に短いので、出はじめたらすぐに食べてもらいたい果物のひとつです。果物の旬は年に1回なので、食べることでその季節を感じることができますよ。
さくらんぼのおすすめ6選 フルーツアドバイザー厳選!
上で紹介したさくらんぼの選び方のポイントをふまえて、フルーツアドバイザー原 詩織さんが選んだおすすめ商品を紹介します。それぞれの特徴をしっかり押さえて、自分や贈る相手の好みにあったさくらんぼを選びましょう。

強い甘みと美しい色味が特徴で、贈答用にもおすすめ
紅秀峰は山形県の試験場が育成し、平成3年に品種登録された比較的新しい品種です。「佐藤錦」と「天香錦」(てんこうにしき)を掛け合わせて開発されました。果皮がパリッとしていて、果肉は比較的しっかりしています。特有の歯ごたえがあり、酸味が少なくて甘みは強め。濃い赤色が特徴です。
大玉できれいな色味をしているので、贈答用としてもおすすめです。
「山形セレクション」認定されたさくらんぼ
さくらんぼ栽培に適しているといわれる土地、山形県産の「山形セレクション」に認定された「紅姫」。朝の摘みたてと同じ条件で詰められたさくらんぼは、その日のうちに出荷するので、沖縄県以外であれば最短翌日に届けられます。
新鮮でおいしいさくらんぼ、ご自宅用としても贈答用としても喜ばれること間違いなし!
北海道産の大粒で甘みがあるさくらんぼ
大粒で食べ応えのある、北海道産のさくらんぼ「南陽」は、収穫量が少なくて裏側が若干白っぽいのが特徴的です。糖度が高くて甘みがあり、大粒で見栄えがよいことから、贈答用として大変よろこばれる品種です。
山形県のさくらんぼといえば、さまざまな品種が多く挙げられますが、北海道産のさくらんぼもぜひ食べてみてください。

バランスのとれた国内トップブランド!
佐藤錦は大正時代に、山形県の農家である佐藤栄助氏が15年以上にわたる努力を続けたことで誕生した品種です。甘さと保存性を兼ね備えた品種が存在しなかった当時の日本で、一躍人気の定番品種となりました。そしてなんと90年以上たった今でも、新品種の追随を許さない国内トップブランドとして君臨しています。佐藤錦は、つやと丸みのある大玉のものを選ぶのがポイントです。

稀少性の高い、鮮やかな黄色のさくらんぼ!
月山錦のふるさとは、中国の大連です。日本に苗が持ち込まれたのち、「月山錦」という名称で商標登録されました。特徴はなんといっても色。つやのある明るい黄色が鮮やかです。酸味がほとんどなく、甘みがあります。
月山錦は生産量が少なく、非常に希少性が高いさくらんぼです。その珍しさや果実の大きさから、主に高級果物専門店や百貨店などで贈答用として販売されています。

チェリーチーズケーキにぴったりの紅さやか!
昭和54年に紅さやか山形県園芸試験場において、佐藤錦とセネカの交雑により誕生した品種で、平成3年に品種登録されています。紅さやかの特徴は果皮の赤さにあります。紅秀峰も赤色の濃い品種ですが、紅さやかはもっとつやのある赤黒い濃い色合いをしています。甘みもありますが、酸味が特徴のさっぱりとした味わいです。
色合いが美しいので、チェリーチーズケーキなどのお菓子作りに使うのがおすすめです。色も映えて、紅さやかの爽やかな酸味が生きるでしょう。
「さくらんぼ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする さくらんぼの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのさくらんぼの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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さくらんぼは鮮度が命! 予約販売で賢く入手しよう! フルーツアドバイザーからひとこと
さくらんぼは「初夏のルビー」と言われる果物で、梅雨前後が旬のピーク。日本の果物のなかでもさくらんぼはとくに旬が短く、食べられる時期はほんの一瞬です。
さくらんぼは「軟弱もの」と呼ばれ、果物のなかでもとくに傷むのが早い果物なので、購入したらすぐに食べるのがおすすめです。通販や鮮度の高い果物が置いてある店で購入するのが、おいしいさくらんぼを食べるポイントになります。
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私が、こんなにもフルーツのとりこになったきっかけは、大田市場で仕入れたフルーツが本当に美味しく感動したことです。 こんなに美味しく感動するフルーツをもっといろいろな人に食べてもらいたい、伝えたいと思い、フルーツの勉強をしフルーツアドバイザーの資格をとりました。お客様へ美味しいフルーツを伝えるためにフルーツの知識を勉強していく中、フルーツはほかの食材にないすばらしい効能や、フルーツ自体のすばらしさを知りました。 フルーツを毎日食べるだけで、健康で元気に日々を暮らせていると実感しています。 ■日本最大の青果市場「大田市場」勤務 ■フルーツ定期宅配”果物の達人”バイヤー ■一般社団法人FRUIT LOVERS LIFE代表 ■フルーツイベント主催「桃まつり」「苺まつり」「マンゴーまつり」「ぶどう・ワインまつり」