キヤノンのプリンターの魅力や特徴を解説
キヤノンはグローバルに事業を展開する国内大手の精密機器メーカー。1979年にはじめての半導体レーザー内蔵のレーザービームプリンターを発売しました。また、1985年には、バブルジェット式インクジェットプリンターもはじめて発売しています。
キヤノンは印刷に使用するインクを顔料系と染料系の両方を使用しており、文字や写真などを美しく印刷できるのが特徴です。なお、このインクは、ハイブリッドインクと呼んでいます。
給紙枚数も100枚をセットできるモデルがあるのも、キヤノンのプリンターの魅力といえます。
キヤノンのプリンターを選ぶポイント
家電製品総合アドバイザーの福田満雄さんへ取材をしてうかがった、キヤノンのプリンターの選び方を紹介します。ポイントは下記。
【1】使うシーン合ったタイプや機能を選ぶ
【2】インクの特徴で選ぶ
【3】インクの色数で画像の再現度が変わる
【4】高画質な写真を求めるならPROLINEシリーズ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使うシーン合ったタイプや機能を選ぶ
印刷する機会が多い人や少ない人、書類や写真の印刷など使うシーンによって選ぶプリンターは変わってきます。使うシーンにあったものを選べるように、プリンターのタイプや機能について解説します。
A4プリンター・A4複合機|年賀状や写真の印刷など
年賀状の印刷や数カ月に1回程度など、使う回数が少ない方や高画質を求めていないならA4プリンターでじゅうぶんでしょう。高画質印刷やスマートフォンを直接接続して印刷したいなら、多機能なA4複合機が便利です。
A4プリンターにもスマートフォン対応モデルはありますが、備えている機能の数が異なります。使用頻度が少なくても、写真の印刷が多い場合もA4複合機のほうが高画質のハイスペックモデルを選べます。
A4特大容量|資料などの大量印刷
資料など大量印刷用に選ぶなら、A4特大容量のプリンターを選びましょう。インクタンクも大容量タイプをセットして使用するため、1回のセットで300枚以上の大量印刷が可能です。
顔料インクを使用しているため、文字もくっきりと印刷できます。1枚あたりのプリント代を抑えられるため、印刷にかかるコストダウンが可能です。
A3プリンター・A3複合機|スキャン・写真印刷・コピーなど
店舗に飾るポップやポスターなど、インパクトのある販促物を作りたいならA3複合機が便利です。「PosterArtist」を活用すれば、思い描いたポスターなどがかんたんに作れます。スキャナーやコピー機能を備えているため、ビジネスシーンで活躍します。
コストを抑えたいなら、A3ノビプリンターが便利です。文字や写真を美しく印刷する5色ハイブリッドインクが搭載されており、色彩豊かな写真を印刷できます。
【2】インクの特徴で選ぶ
キヤノンのプリンターは顔料系と染料系の2種類のインクが使われており、何を印刷するかで選ぶプリンターが変わります。インクの特徴について解説します。
顔料系|文字印刷
顔料系インクは用紙のうえに吹きつけるように着色します。染みこんでにじまないため、こすったりするとインクがはがれてしまうことがあるため、気をつけましょう。
高精細に色の再現が可能なため、高解像度データも美しく仕上がります。とくに黒の表現力が高く、コントラストのはっきりとした写真に仕上がります。力強い写真を求めている方は顔料系インクを選びましょう。
染料系|写真印刷
染料系インクは用紙にインクが染みこんで着色するのが特徴です。発色性にすぐれており、とくに光沢紙における色彩の鮮やかさは顔料系インクと異なります。作品として飾っておく場合、光や空気の影響を受けて退色するので光や空気に触れないように保存してください。
水ぬれに弱く、濡れてしまうとにじんでしまいます。印刷後の扱いには気をつけましょう。
【3】インクの色数で画像の再現度が変わる
キヤノンのプリンターは文字も写真も美しく印刷できるように、染料系のカラーインクだけではなく、顔料系のブラックインクが搭載されています。フルカラーの資料を印刷する程度なら4色でじゅうぶんです。
しかし、風景の写真などで色彩の豊かさを求めるなら5色以上のインクが搭載されているものがよいでしょう。インクの色数は画質に影響します。インクの特徴と色数をチェックして選んでみてください。
【4】高画質な写真を求めるならPROLINEシリーズ
写真家のように撮影した写真を美しく印刷したい方は、『PRO LINE PIRINTER』シリーズから選びましょう。色彩のコントラストが美しい10色顔料インクを使用したモデルや、透明感あふれる鮮やかな色彩を表現する8色染料インクのモデルがあります。
キヤノンの純正写真用紙を使用すれば、印刷した写真の美しさを長く楽しめます。どのように表現したいのか考えて選んでみてください。
「トップ企業から買うのがベスト」というポリシー 家電製品総合アドバイザーがアドバイス
国産初の普通紙コピー機を1970年に発売したキヤノン。以降コピー機やプリンターの業界を引っ張ってきました。インクジェットプリンターの販売台数の世のシェアは日本企業でトップなので、「トップ企業の商品は間違いない」という考え方でセレクトするのもアリ。
かつてはレーザーとインクジェットですみわけがありましたが、近年はオフィスでインクジェットが選ばれるケースもあります。
おすすめのキヤノンのプリンター10選 家電製品総合アドバイザーの福田満雄さんと編集部が厳選!
ここまでご紹介したキヤノンのプリンターの選び方をふまえて、家電製品総合アドバイザーの福田満雄さんと編集部で選んだおすすめモデルを紹介します。インクの種類や機能などスペックもしっかりチェックして、使いやすいプリンターを探してみてください。
Canon『PIXUS TR8630a』は、ファクス・コピー・スキャン機能付きの複合機。小規模オフィスやテレワークで活躍します。1枚当たりの印刷コスト重視なら、ギガタンク採用のG7030を選ぶ手も。

有線LAN&ファックス送信に対応
無線・有線LAN接続に対応したインクジェットプリンターです。QRコードを使用したダイレクト接続もできるため「印刷しておきたい」と思ったら、すぐに実行に移せるのが魅力。
また、ファックス送信にも対応しており、作成したデータを直接送信することが可能です。通信結果のレポートも印刷できるなど、ビジネスシーンに便利な機能を備えています。
キヤノン『PRO-G1』は、写真の印刷やポスター制作で力を発揮するモデル。業務用を購入するより安価な反面、インクは従来方式なので印刷コストに目をつぶる必要があります。

高画質プリントに対応した多機能プリンター
写真撮影が趣味の方におすすめのプリンター。A3ノビの大きな用紙への印刷をはじめ、絵画のような作品づくりにも役立ちます。ポスターやチラシの印刷など、ビジネスにも活用が可能です。
10色の顔料インクはそれぞれ独立しており、プリンター本体の液晶パネルから残量チェックが可能です。
CDなどのレーベル面へのプリントもできるので、大量の画像データの整理にも役立ちます。
キヤノン(『G6030』は、インクが大容量タイプとなるGシリーズのスタンダードモデル。1枚当たりの印刷コストはモノクロ約0.5円、カラー約1円(いずれも税込)がうたわれています。

コストを抑えて大量印刷が可能
大量印刷向けのプリンターです。ブラックのインクボトル1本で6,000枚までの印刷が可能。カラー印刷なら7,700枚も印刷できます。1枚あたりの印刷単価もモノクロは約0.5円、カラーは約1円です。
印刷会社に発注できる枚数ではないけど、定期的に大量のチラシなどを印刷する機会がある方にぴったり。インクはそれぞれ独立しており、なくなったインクだけ交換すればよいため、コスト削減にもつながります。
独立型インクで経済的! コンパクトなプリンター
Wi-Fi接続に対応したコンパクトなプリンター。スマートフォンと接続して撮影した写真を印刷することが可能です。6色インクで豊かな色彩を表現できます。使ったぶんだけ1本ずつ購入できるので、インクの無駄がなく経済的です。
背面と全面の2つの給紙トレイを選べるので置き場所に困りません。リビングなど人の目につきやすい場所に置けるブラックとホワイト、レッドの3色を展開しています。お部屋の雰囲気に合った色を選んでください。
大量印刷向け! ギガタンク採用プリンター
特大容量のインクボトルを採用したインクジェットプリンター。独立した特大容量のインクボトルを採用しているため、文書や資料をたくさん印刷できます。ブラックインク1本で約6,000枚も印刷可能。エコノミーモードなら約7,600枚の印刷が可能です。
120cmもの長尺用紙の印刷にも対応しており、お店のポップやポスターなども作れます。テレワーカーやフリーランスなどのビジネス環境と相性のよいプリンターです。
携帯性にすぐれたインクジェットプリンター
持ち運んで使えるコンパクトサイズのプリンター。本体にデータの保存ができるため、お仕事で毎回印刷する文書データを保存しておけば、通信しなくても印刷が可能です。ビジネスアイテムとして幅広く活用できます。 純正写真用紙でカラー印刷をした場合、約100年間の保存が可能です。
ブラックインクは独立しているため、文書印刷が多くカラープリントの頻度が少ない方も経済的に使えます。
思い出の写真の整理に便利!
CDなどのレーベル面にお好きな画像や文字をプリントできるレーベルプリント機能を備えたプリンター。子どもの写真や旅行先で撮影した写真は、パソコンに保存せずCDなどに保存しておくと便利です。どの写真データが保存されているのかすぐにわかるため、整理もしやすくなります。
カードスロットを備えているので、SDカードから直接印刷したい画像を選ぶことも可能。大量の写真データの整理に活躍するプリンターです。
スマートフォンやSNSからかんたんに印刷可能
ご家庭で使いやすいコンパクトサイズのプリンター。Wi-Fi接続に対応しており、給紙トレイも2カ所あるので置き場所に困りません。スマートフォンに無料アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」をダウンロードすれば、スマートフォンを操作しながらプリントアウトできます。かんたんな画像編集にも対応。
LINEでメッセージを送るようにプリントできる「PIXUSトークプリント」なら、こまかい設定をしなくても印刷できます。バリエーション豊かな印刷方法を備えたプリンターです。
スマホで声でかんたんに印刷できる
SNSに投稿するようにプリントアウトしてみませんか。スマートフォンとパソコン対応の無料アプリ「Easy-PhotoPrint Editor」を使えば、コラージュ作品や証明写真、レーベルプリントなどさまざまな印刷が可能です。
またスマートスピーカーを使用して「キヤノンのプリンターで○○をプリントして」を伝えれば、設定不要でプリントする機能も備えています。声をかけるだけで印刷できるので、印刷が面倒だと感じなくなることでしょう。
何枚もプリントしたくなる高画質対応プリンター
4.3インチの大型タッチパネルを搭載したプリンター。顔料ブラックインクを含む6色ハイブリッドインクにより高画質な印刷を実現しました。自然で鮮やかな色彩を表現できるため、思い出の写真も美しく残せます。
また、CANON iMAGE GATWAYへ無料登録すれば、プリントするほどにキヤノンのオンラインショップで使えるクーポンやJCBギフトカードに交換できるポイントを貯めることが可能です。楽しくお得にプリントしたい方はぜひ検討してみてください。
「キヤノンのプリンター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キヤノンのプリンターの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキヤノンのプリンターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
トラブルが起きたら公式サイトをチェック
プリンターを使用中、突然動かなくなるなどトラブルはつきものです。キヤノンのプリンターを使っていて、トラブルが起きたときはまず、公式サイトをチェックしてみましょう。
公式サイトでは現行モデル以外に廃番モデルのマニュアルなどを閲覧できます。トラブルや悩みの解決につながることもあります。よくあるトラブルをもとに対処法について解説します。
ドライバーのダウンロードやマニュアルは公式サイトにある
プリンターのドライバーをインストールしなおすことで動くようになるケースがあります。プリンターによってはドライバーが入っているCD-ROMがついていれば、それをパソコンに挿入して出てくる画面に沿って再インストールしてみてください。
ついていないときはインターネットでキヤノンの公式サイトにアクセスすることで、ドライバーをダウンロードすることが可能です。手順もくわしく記載されています。
パソコンとプリンターのセットアップ方法は動画でチェック
パソコンとプリンターを接続したいけど、マニュアルを読んでも理解がむずかしい方に向けてキヤノンでは動画で説明するコンテンツを設けています。シリーズごとに検索できるため、セットアップがうまくいかない方は検索してみましょう。
持っているプリンターの動画がないときは、Q&A検索やオンラインマニュアルを再確認してください。それでもわからないときはチャットやメール、電話で問い合わせることが可能です。
給紙トラブルは紙の大きさや状況で対処が異なる
給紙トラブルはプリンターのトラブルでよく起こります。プリンターの電源を切って給紙トレイやセットしている用紙が折り曲げられていないかチェックしてみましょう。少し折り目がついていたり、ガイドからずれているだけでも給紙トラブルが起こりやすくなります。
紙を目視確認できないときは、搬送ユニットカバーを取り外して背面から別の用紙を差し込んで排出させる方法があります。公式サイトに写真つきで対処法が掲載されていますので、確認してみてください。
「故障かな」と思ったらチェックしてほしいこと
どうしても動かない場合は、プリンターの保証期間や保証内容を確認しましょう。故障の原因によっては無料で修理できる可能性があります。引取修理サービス(らくらく修理便・セルフ梱包)、持込修理を依頼するときは、商品の保証書が必要です。
通販サイトで購入したときは、購入を証明できる明細書などを添付して保管してください。修理費用を抑えるために、購入時に大切に保管しておきましょう。
プリンターの関連アイテムをチェック
使い方に合ったキヤノンのプリンターを選ぼう
家電製品総合アドバイザーの福田満雄さんと編集部で厳選した、キヤノンのプリンターを紹介しました。子供の写真を残しておきたい、旅行先で撮影した写真を飾っておきたいなど、まずは目的や用途をしっかり決めてから探すことが大切です。
写真の印刷にしてもインクの色数や種類、本体価格などさまざまあって悩む人もいることでしょう。福田満雄さんから教えていただいたアドバイスを参考にして、使い方に合ったキヤノンのプリンターを探してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。