妊娠中はシートベルトは必要? 免除される?
妊娠するとおなかが大きくなり、シートベルトでおなかを圧迫しないか心配になる人も多いでしょう。「妊娠中はおなかが苦しいからシートベルトをつけなくてもいい」と考える人もいるかもしれませんが、その考えは間違っています! 妊娠中でも母体と胎児を守るために、シートベルトは必要です。
交通事故で妊婦さんや胎児が受ける身体への衝撃がどれくらいのものなのかご存知ですか? 例えば体重50kgの人がシートベルト非着用で後部座席に座っていて、時速40kmで車が走行していたとします。衝突した勢いで前席のシートに身体が叩きつけられた場合の衝撃は、体重の約30倍。つまり体重50kgの人であれば、なんと1.5tの衝撃を受けることになるのです。
妊娠週数が上がりおなかの赤ちゃんが成長していくと、ママの体重も増えるので、その分受ける衝撃も大きくなります。前席に叩きつけられる以外にも、前のシートの人に衝突したり、車外に放り出されたりと、シートベルトの非着用はママと胎児の命に大きな影響を及ぼす危険性があるのです。
妊娠中は原則として着用の義務があります
シートベルトの着用は、道路交通法により療養・健康上に悪影響を及ぼすときは免除されますが、妊娠中は原則として着用の義務があります。さらに、運転席だけでなく、助手席や後部座席のどこに座ってもシートベルトを着用しなければいけません。
妊婦用のシートベルト補助具を使うと便利!
普通のシートベルトは、おなかが大きくなると窮屈になり、シートベルトがおなかにあたるのが気になる人も多いでしょう。そんなときはマタニティ向けのシートベルト補助具を使うのがおすすめです。腹部よりも下の位置でベルトを通して身体を固定するので、おなかを締めつけられる感じがなく安全で、安心してゆっくり過ごせます。
妊娠中に運転したり、車に乗ったりする機会が多い妊婦さんは、早めにシートベルト補助具を用意しておくと安心です。
【先輩ママの妊娠中のシートベルト体験談】
先輩ママは、妊娠中のシートベルト着用はどうしていたのでしょうか。ここでは、先輩ママたちのシートベルト着用で工夫していたことや、マタニティ用シートベルトは必要だった? いつから使ったかなど、体験談を紹介します。
マタニティ用シートベルトを使って毎日の運転も安心
妊娠中でも仕事や子どもの送り迎えなど毎日車の運転が必要だったので、自分とおなかのなかの赤ちゃんを守るためにもマタニティ用シートベルトを早い時期から着用していました。
着脱しやすく、毎日使っていても不便に感じるところはひとつもありません。安心感もあるので、毎日運転する妊婦さんにはぜひ使ってもらいたいです。(Aさん/0歳女の子・3歳女の子)
マタニティ用シートベルトは産後も大活躍
妊娠中に自分で運転する機会はありませんでしたが、買いものや通院で車に乗るときにマタニティ用シートベルトを使っていました。
助手席の座席にベルトで固定するだけなので、取りつけもとってもカンタン。帝王切開での出産で、術後のキズの部分にシートベルトがあたるのがとても痛かったのですが……。マタニティ用シートベルトは帝王切開のキズを避けて着用できたので産後も大活躍しました。(Tさん/1歳男の子)
普通のシートベルトを工夫して使用した
マタニティ用シートベルトは購入しないで、普通のシートベルトの着用の仕方を工夫して乗り切りました。シートベルトをおなかの上と下に通すようにして、圧迫しないように間にタオルをはさんだところ、おなかへの負担が軽減できましたよ。
ただし、少しズレてしまって何回か直さなければいけなかったので、マタニティ用のシートベルト補助具を購入すればよかったと思いました。(Sさん/2歳男の子)
マタニティシートベルトおすすめ5選
妊婦さんにおすすめのマタニティシートベルトをご紹介します。「おなかが大きくて普通のシートベルトでは苦しい! 」「妊娠中も安心して着用できるシートベルトがほしい! 」という妊婦さんは必見です。
日本育児『マタニティシートベルト』
太ももへ負担を分散するマタニティシートベルト
◆太もも上部で固定し腹部への圧迫を軽減して、ママと赤ちゃんをしっかり守る
◆座席の背もたれにベルトで固定するだけのカンタン取りつけ
◆面ファスナーでシートベルトをはさむので、ズレる心配なし!
◆ムレを防ぐメッシュ素材で、長時間座っていても快適
どんな車両にも合わせられるマタニティシートベルト
◆両脚の間でシートベルトを固定。スカートよりもパンツスタイルが多い妊婦さんに◎
◆長さのあるベルトになっているので、車両を選ばずに使える
◆強度のあるポリエステル生地が、ママと赤ちゃんの安全を確保
◆腰まわりをベルトでサポートし、運転中も乗車中も快適に過ごせる
◆どんな雰囲気の車内ともマッチする、シンプルなデザイン
通常のシートベルトよりも、下の部分を支えてくれる
◆簡単装着で妊婦さんのお腹を守ってくれる
◆通常のシートベルト着用時よりも、お腹の下部分を支えてくれるから締め付け感が少ない
◆裏側全面に滑り止めを搭載 万一の急なブレーキでも安心
低反発クッションでお尻もサポートする補助具
◆座面裏側は全面滑り止めがついているので、急なブレーキでもズレずに安心
◆長さ調節ができる取りつけベルトになっていて、運転席や助手席などつけ替えもカンタン
◆シートベルトを通す装着部は伸縮性のある素材で、おなかを締めつけない
◆厚さ約3cmの低反発クッションで、快適な座りごこち
テクセルジャパン『INSAFE SEAT BELT GUIDE(インセーフシートベルトガイド)』
両脚の間でシートベルト固定。おなかを圧迫しない
◆両脚の間でシートベルトを固定しおなかを圧迫しない
◆シート座面に一周巻くだけで取り付け可能
◆チャイルドシート開発とシートベルトシステムの専門家によって設計
◆独自開発のバックルなので、耐熱性や耐摩擦性にすぐれている
◆持ち運びに便利なコンパクトサイズで、どこでも気軽に取りつけができる
◆三点式シートベルト専用のシートベルトガイド
おすすめ商品の比較一覧表
妊娠中の車の運転とシートベルトQ&A
妊娠中は車の運転やシートベルトの着用など、いろいろ不安に思うこともあるでしょう。ここではそうしたお悩みに答えていきます。
妊娠中のシートベルトの締め方は?

妊娠中は正しくシートベルトを着用することが、ママとおなかの赤ちゃんの命を守ることにつながります。シートベルトの正しい締め方をみていきましょう。
(1)シートの背もたれは倒さずに、深く腰かける。
(2)肩ベルト、腰ベルトを着用。
(3)肩ベルトが首にかからないように注意し、胸の間を通して、おなかの側面に通す。
(4)腰ベルトは、おなかのふくらみにあたらないように、腰骨の低い位置で留める。
(5)バックルが外れないか、ベルトがねじれていないかを確認する。
妊娠中の状態は一人ひとり異なります。多胎妊娠といったシートベルトの着用がむずかしい場合は、かかりつけの医師に確認しましょう。
妊婦の運転はOK? いつまでしてもいい?

妊娠中でも車の運転自体はNGではありません。ただし、妊娠中はふだんより急な体調の変化が起こりやすく、ホルモンバランスの影響で注意力が散漫になったり、集中力が低下したりする可能性があるので、できれば運転は避けたほうが安心です。
通勤や上の子の送り迎えなどで日常的に運転が必要な妊婦さんの場合でも、妊娠後期や臨月に近い時期は運転を避けましょう。おなかが大きくなるとハンドル操作がしづらかったり、足元が見えにくくなったりするなど、安全に運転するのが難しくなる可能性があります。
また、いつ破水や陣痛が起こるか予測できないので、臨月の時期は一人での運転は絶対にやめましょう。
妊娠中の運転で気をつけるべきことは?

妊娠中の運転では、体調を優先して無理をしないことが第一条件です。体調がすぐれない日の運転は控えて、もしも運転中に気分が悪くなったら、すぐに車を安全な場所に停めて休んでください。
体調に問題がなかったとしても、妊娠中の長時間の運転はやめましょう。妊娠中は体調の変化が起こりやすいため、急に気分が悪くなることもめずらしくはありません。つわりやおなかの張りなど妊娠トラブルが起こる可能性もゼロではないので、長時間の運転は控えて、リスクを避けましょう。
産後に必要なチャイルドシートをチェック!
車を使う家庭では、チャイルドシートは必須のアイテム。妊娠中からチャイルドシートのリサーチを初めてみては? おすすめの記事を紹介します。
マタニティシートベルト補助具を活用して安全安心なドライブを!
妊娠中も車に乗るときは、シートベルトの着用が必要です。マタニティシートベルト補助具は、おなかの下でベルトを固定するので、おなかへの圧迫が軽減できて、母体をやさしく守ってくれます。車に乗る機会が多い妊婦さんは、一つ持っておくと安心です。
マタニティシートベルト補助具の活用や着用方法を工夫しながら、妊娠中も必ずシートベルトを着用して、自分とおなかのなかの赤ちゃんの命をしっかり守りましょう。
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「ベビー・キッズ」カテゴリー担当。ベビーカー、チャイルドシート、おもちゃ・知育玩具、出産準備グッズ、保育園グッズがメイン。育児と日々の生活に忙しいママ目線での神グッズ選びに自信あり。鋭い目線で商品を見極め、少しでも日々の生活が豊かになるものを紹介すると誓う1児のママ編集者。