作家・重松 清ってどんな人?
重松 清は1963年岡山県生まれの作家です。出版社勤務の経験を持ち、『ビフォア・ラン』で1991年にデビューしました。多くの文学賞を受賞しており、1999年に坪田譲治文学賞と山本周五郎賞を受賞したのをスタートに、直木賞や吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞しています。
2006年公開の『ヒナゴン』をはじめ、多くの作品が映像化されている作家でもあります。
重松 清の作品の特徴は?
重松 清の作品に登場する主人公は小学生から定年を迎えた人物まで、年齢の幅が広いのが特徴です。出版社に勤めノンフィクションに関わってきた経験から、作風はとてもリアル。ごく普通の人々を描いているので読み進めていくと思わず引き込まれます。
登場人物の心理描写がていねいで、登場人物が抱えている心の葛藤や悩みなどが繊細に描かれています。
重松 清のおすすめ小説27選
重松 清のおすすめ小説をご紹介します。気になる一冊を見つけて、作品の世界を楽しんでください。
大人も子どもも「友達って何だろう?」と悩むことがありますよね。そんなときは『きみの友だち』を読んでみましょう!友達関係で悩んでいる思春期の小中学生にもおすすめです。

友だちという関係を問いかける作品
小学生や中学生、人気者や物静かな子など小説内に登場する8人の「きみ」。それぞれが闘っている孤独から、「友だちとはなにか」を考えさせられる作品です。
ときに過酷な場となってしまう学校で、喜びだけでなく衝突や喪失感を登場人物が乗り越えていく姿が描かれています。同年代の子どもたちにはリアルを、大人たちには過去の自分の姿を思い起こさせる作品です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2005年、文庫本:2008年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:318ページ、文庫本:436ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2005年、文庫本:2008年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:318ページ、文庫本:436ページ |
災害や伝染病など最近は、若い人でも「死」を身近に感じる機会が増えました。『その日のまえに』は、誰にでもおとずれる死に対して、どう向き合うかを描いた作品です。涙無しでは読めないでしょう。

さまざまな人におとずれる「死」を描いた作品
どんな人にもいつかおとずれる「死」。それにどう向き合ってどう生きるか、登場人物たちのなかにある生と死や日常のなかにある幸せを描いている短編集です。
自分自身や家族、同級生などさまざまな立場の人たちにおとずれる「死」は突然であったり、ゆっくり静かに近づいてきたり。ごくありふれた文章でありふれた日常として描いた作品です。映像化もされています。
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2005年、文庫本:2008年 |
種別 | 連作 |
ページ数 | 単行本:296ページ、文庫本:368ページ |
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2005年、文庫本:2008年 |
種別 | 連作 |
ページ数 | 単行本:296ページ、文庫本:368ページ |
『ビタミンF』の主人公は中年男性。彼らの日常を描いており、アラフォー世代にはグッとくる短編集です。短編なので読みやすく、重松清作品を初めて読む人にもおすすめです。

直木賞を受賞した泣ける作品
輝いていた時期を過ぎ、仕事でもプライベートでも中途半端な時期に差し掛かった人物を描いた『ビタミンF』などを収録した短編集です。
7編の主人公はみな30代後半から40代の中年男性。それぞれが父として夫として、ときには上司としてトラブルを抱えていたりコミュニケーションに悩んでいたり。そんな日常を淡々と描いた直木賞受賞作です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2000年、文庫本:2003年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:294ページ、文庫本:362ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2000年、文庫本:2003年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:294ページ、文庫本:362ページ |
不思議なワゴンで人生の岐路へ
ひきこもる息子に浮気する妻、さらに会社ではリストラ寸前というあらゆる問題を抱えた37歳の主人公。「死んでもいい」と思っていたある夜に、5年前に交通事故で死んだはずの父子が乗った不思議なワゴンに出会います。
ワゴンに乗り込んだ主人公は、自分と同い歳の父親に出会うなど不思議な体験をします。時空を超えた体験をとおして人生を見つめなおす作品。2015年ドラマ化されています。
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:392ページ、文庫本:480ページ |
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:392ページ、文庫本:480ページ |
ひとりぼっちだった少年のお話
どこにでもよくいる「きよし」という少年が主人公のお話。転校生でひとりぼっちだった「きよし」は、言葉がちょっとつっかえてしまう。思ったことをなんでも話せる友達がほしいと願う「きよし」のもとに、あるクリスマスの夜に不思議な「きよしこ」が現れます。
大切なことが伝えられなかった人に読んでほしい一冊です。2021年にドラマ化されています。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:254ページ、文庫本:304ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:254ページ、文庫本:304ページ |
不器用な父と子の物語
昭和37年、瀬戸内海の小さな街に住むヤスに待望の息子アキラが誕生。幸せの絶頂にいた家族だったが、突然の悲劇によって愛妻を失ってしまいます。ときに暴走しながらも不器用な愛を子どもにそそぐ、父と子の物語です。
どんな時代がおとずれようと変わらぬ不滅の愛情を思い起こさせてくれる作品。2022年4月に映画が公開されています。
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2008年、文庫本:2011年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:384ページ、文庫本:432ページ |
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2008年、文庫本:2011年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:384ページ、文庫本:432ページ |
授業より大切なことはなにか
中学で非常勤講師をしている村内先生は、国語を担当しているのに言葉がつっかえてしまう吃音を抱えています。村松先生は、親が自殺した生徒やいじめの加害者になった生徒など、思春期の複雑な時期にさまざまな事情を抱えた子どもたちにそっと寄り添い大切なことを教えてくれます。
本当に大切なものはなにかを気づかせてくれる作品です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2010年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:325ページ、文庫本:437ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2010年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:325ページ、文庫本:437ページ |
同級生が犯した犯罪からなにかが変わる
東京郊外のニュータウンに住む中学生のエイジ。中学2年生の夏に町で発生した連続通り魔事件の犯人が同級生だったことが判明し、その日からなにかがわからなくなってしまいます。
友だちに家族、好きな女の子への思い、いろいろな感情に揺れながら成長していく少年の姿がリアルに描かれた作品です。第12回山本周五郎賞受賞作です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:1999年、文庫本:2004年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:346ページ 、文庫本:463ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:1999年、文庫本:2004年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:346ページ 、文庫本:463ページ |
かつて憧れたヒーローの今
子どものころ憧れていたヒーローに26年ぶりに偶然再会した主人公。かつてのヒーローはその後負け続けの人生を歩んでいました。
口笛の吹き方を教えてくれたあのころのようにもう一度笑ってほしいと願う主人公の姿を描いた作品など、日常のなかで出会うほろ苦い経験を描いた5編を収録した短編集です。若さを失い、職場や家庭になにか重いものを抱え、それでも必死に生きている登場人物たちが繊細に描かれています。
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2001年、文庫本:2004年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:320ページ、文庫本:368ページ |
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2001年、文庫本:2004年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:320ページ、文庫本:368ページ |
少年少女に向けた物語集
子どもたちがワンコインで買える文庫本です。うまくいかないことや答えのない問いなど、生きていればどこかで悩みにぶつかることはあるけれど生きていくことを好きでいてほしいと願う著者が少年少女に向けてつづった物語集。
大切な家族や友だちを突然失ってしまった子など、子どもたちの悩みに寄り添ったテーマを取り上げ、子どもたちの目線で書かれた8編が収録されています。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2013年、文庫本:2019年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:164ページ、文庫本:144ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2013年、文庫本:2019年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:164ページ、文庫本:144ページ |
父とはなにかを考えさせられる作品
旭ヶ丘の中学校を舞台に7年前に起きたクラスメイト9人の無差別毒殺事件。その地に結婚を機に移ってきた主人公の視点で描かれたサスペンス小説です。主人公は14歳になる妻の連れ子・晴彦とうまく関係を築けないことで悩んでおり、晴彦には闇がありました。
犯人が社会復帰してから、再び事件が起こってしまいます。父になるとはどういうことか、家族とは親子とはを突きつけられる作品です。
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2019年、文庫本:2022年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:424ページ 、文庫本:464ページ |
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2019年、文庫本:2022年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:424ページ 、文庫本:464ページ |
いとおしい日常のなかにいる家族の姿を描いた作品
著者が婦人雑誌に連載していた短編集です。引っ越し運が悪いとなげくディンクスの夫婦。今回こそ完璧な新居であったはずでした。夫婦はときにぶつかり、ときに隣家と交わりながら生きていくとはなにかを確かめ合っていきます。
いとおしい日常のなかに潜む悩みや問題が見え隠れする作品たち。それらが四季折々につむがれ短編集としてまとめられています。
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2000年、文庫本:2003年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:286ページ、文庫本:320ページ |
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2000年、文庫本:2003年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:286ページ、文庫本:320ページ |
今を生きる人に捧げる青春賛歌
廃校が決まった東玉川高校、通称トンタマの最後のとある生徒の視点で描かれた青春小説。ごく普通に楽しく過ごしてきたところに、熱血中年非常勤講師が赴任してきたことで調子が狂いはじめます。
暑苦しくもはた迷惑な「レッツ・ビギン!」の声に乗せられて、大道芸に魅せられた主人公が少しずつ変わっていく姿を描いています。思わぬところから転がり込んできた青春。読む人もきっとなにかをはじめたくなるような作品です。
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2012年、文庫本:2015年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:304ページ 、文庫本:368ページ |
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2012年、文庫本:2015年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:304ページ 、文庫本:368ページ |
学習教材に登場する作品を収録
教科書などの学習教材に登場する重松 清の作品のなかから、「カレーライス」「千代に八千代に」「あいつの年賀状」などの合計9つの短編を収録しています。教科書で読んだ物語たちに触れることで、学校へ通っていたあの瞬間にタイムスリップさせてくれます。
給食室からただよってくる香りや友だちや先生の声、放課後の空気などが思い起こされることでしょう。大人になっても決して忘れたくない瞬間を閉じ込めたような一冊です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2020年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 文庫本:288ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2020年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 文庫本:288ページ |
息子夫婦を失ったもと教師と孫の物語
長年勤めてきた小学校の教師を引退したその日の夜、事故で息子夫婦を失ってしまうアンミツ先生の視点で描かれた感動長編です。事故で遺された血のつながりがない孫の翔也と生活をともにするようになるも、戸惑うことばかりでした。そんななか、かつての教え子たちにアンミツ先生は手紙を出します。
返事をくれた2人の教え子たちのもとを翔也と訪れることでストーリーが進んでいきます。読み進めていくごとにじんわりと胸が温まるような作品です。
出版社 | 幻冬舎 |
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発行年 | 文庫本:2021年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 文庫本:518ページ |
出版社 | 幻冬舎 |
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発行年 | 文庫本:2021年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 文庫本:518ページ |
小学五年生の微妙な心情を描いた短編集
身近な人との死別やクラスメイトの転校、異性への恋心や淡い性への目覚めなど、小学五年生の少年たちの喜びや悲しみを描いた短編集です。大人ではないけれど、もう子どもともいえない微妙な年齢の揺れる心や人物描写、情景がリアルに表現されています。
一篇は原稿用紙15枚程度の短い作品です。小中学生だけでなく「かつての小学五年生」たちにも読んでほしい一冊です。
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2009年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:272ページ、文庫本:288ページ |
出版社 | 文藝春秋 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2009年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:272ページ、文庫本:288ページ |
子どもにも大人にも刺さる一冊
少年少女のために著者がつづった『きみの町で』に続く10の物語。はじめて感じるこの気持ち、胸のモヤモヤや過ぎ去ったあの日のこと、いまある感情はこれからどこへ行くのか。子どもたちが抱える悩みや疑問にやさしく寄り添ってくれるような作品たちです。
胸がぎゅっと苦しくなったとき、心でも頭でもわからなくても大丈夫。この世界をずんずん歩いていくために必要な一冊です。
出版社 | 朝日新聞社 |
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発行年 | 単行本:2021年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:288ページ |
出版社 | 朝日新聞社 |
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発行年 | 単行本:2021年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:288ページ |
残された人たちの物語
結婚3年目のある日、30歳という若さで妻を亡くしてしまいます。あまりにもあっけない別れに遭遇し、男手ひとつで娘の美紀を育てていこうと決意を固める「僕」が主人公です。娘とふたりで一歩ずつ進んでいく毎日。
初登園から小学校を卒業するまでの期間のふたりの足取りを描いた、残された人たちの成長を描いた長編小説です。映画化もされています。
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2009年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:325ページ、文庫本:366ページ |
出版社 | 中央公論新社 |
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発行年 | 単行本:2009年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:325ページ、文庫本:366ページ |
くちぶえが得意な転校生との友情物語
小学生4年生のツヨシ、ある日クラスにマコトという女の子が転校してきます。このマコトは一輪車とくちぶえが得意で、「わたし、この学校の番長になる!」と転校早々宣言します。
みんな驚きますが、マコトは小さいころにお父さんをなくしており、誰より友達思いで優しくて強い。いつしかマコトとツヨシはお互いに欠かせない相棒になります。ふたりが駆け抜けた、生涯忘れられない友情物語を描いた作品です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2007年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 文庫本:236ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2007年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 文庫本:236ページ |
懸命に生きる母と子の物語
同僚を巻き添えにした交通事故で亡くなった父の罪を背負ったお母ちゃん。生涯笑うことも、幸せになることも自ら禁じてしまいます。日々の苦しみや焦りをうまく伝えられない「私」と、「母ちゃん」としてせいいっぱい生きている女性。「母と子」の姿を描いた作品です。
取り返しのつかない出来事への向き合い方、中学生の家庭環境などそれぞれのあり方を繊細に描写しています。
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2009年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:422ページ、文庫本:544ページ |
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2009年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:422ページ、文庫本:544ページ |
どこか懐かしい先生と生徒の姿を描いた作品
教師と生徒をめぐる6つの物語が収録されています。教師と教え子の少しさびしさもある懐かしい物語たち。ひとりの生徒を好きになれなかった先生に夢を追いかけた先生、厳しく教え子と向き合うことしかできなかった先生。そんな先生たちに反発する生徒たちの姿を描いています。
大人になってはじめて知った先生が教えてくれたことの意味がじんわり胸にしみてくるような一冊です。収録されている作品のひとつ「泣くな赤鬼」は映画化もされています。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2011年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 文庫本:277ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 文庫本:2011年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 文庫本:277ページ |
各家族それぞれの卒業の物語
ある日突然、主人公の「僕」のもとをある日突然訪ねてきた少女は、若くに自殺した親友の忘れ形見・亜弥でした。会えない父親の話をせがむ亜弥の手首にはリストカットの跡が。
亜弥も生と死をめぐる悩みを抱えており、亜弥を死から引き離すため、亡き親友との思い出話を主人公は語ります。それぞれの「卒業」を経験する家族の姿を描いた作品が4編おさめられた一冊です。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2004年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:302ページ、文庫本:544ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2004年、文庫本:2012年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:302ページ、文庫本:544ページ |
自殺とのこされた人々の物語
いじめを苦に自殺したあいつ。あいつが残した遺書には4人の同級生の名前が書かれていて、そのなかには「僕」こと主人公の名前もありました。主人公のことを「親友」と呼んでくれた「あいつ」のいじめを、主人公はただ見ていただけでした。
いじめを見ているだけなのは「罪」なのか。自ら命を絶った少年と、のこされた人々の姿を描いた長編小説です。吉川英治文学賞を受賞した作品です。
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2004年、文庫本:2006年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:302ページ、文庫本:400ページ |
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2004年、文庫本:2006年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:302ページ、文庫本:400ページ |
重たいテーマを少年の姿をとおして描いています
孤独・殺人など現実のあらゆる場所にころがっている重たいテーマを扱った長編小説です。広大な干拓地の広がる町に暮す中学生のシュウジが主人公。
父・母・兄の4人家族だった主人公が優秀だったはずの兄が犯した事件によって徐々に追い詰められていきます。苛酷な運命を背負い疾駆していく少年の姿を描いています。
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2003年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:492ページ、文庫本:416ページ |
出版社 | 角川書店 |
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発行年 | 単行本:2003年、文庫本:2005年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:492ページ、文庫本:416ページ |
人生を抱きしめたくなる短編集
父親と家族のあり方を描いた6つの物語を収録した短編集です。心を閉ざしてしまった息子に語り掛ける作品では、息子と同じ年の14歳の中2にビートルズをはじめて聴いたこと、わかったふりをする大人が許せなかったことを思い出します。
誰もが通ってきた道を大人になったら忘れてしまう。親とはなにかを改めて考えさせられ、深い共感を心に刻むような作品たちです。「卒業ホームラン」は2011年にドラマ化されています。
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2006年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:401ページ、文庫本:460ページ |
出版社 | 新潮社 |
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発行年 | 単行本:2002年、文庫本:2006年 |
種別 | 短編 |
ページ数 | 単行本:401ページ、文庫本:460ページ |
定年を迎えた4人組の姿を描いた作品
開発から30年経過した老朽化したニュータウン。そこで定年を迎え第2の人生を歩みはじめた4人組の物語を連作で楽しめる一冊です。
定年を迎えて途方に暮れる山崎さんに、3人の散歩仲間ができます。先輩の町内会長、単身赴任をしていたノムさん、新天地へと旅立つフーさん。自分の居場所を捜す4人の哀愁があたたかな目線で描かれています。
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:1998年、文庫本:2001年 |
種別 | 連作 |
ページ数 | 単行本:324ページ、文庫本:440ページ |
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:1998年、文庫本:2001年 |
種別 | 連作 |
ページ数 | 単行本:324ページ、文庫本:440ページ |
「ゆるし」をテーマに描いた作品
肺の悪性腫瘍を告知され、主人公の俊介は39歳秋に二度と帰らないと決めていたふるさとに向かいます。かつてキズつけてしまった友、初恋の人、祖父のいる満天の星が輝くカシオペアの丘。今は遊園地となっている地はかつてのふるさとでした。
広大な北海道を舞台に、人と町、そして「ゆるし」をテーマに描かれた物語です。
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2010年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:362ページ、文庫本:424ページ |
出版社 | 講談社 |
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発行年 | 単行本:2007年、文庫本:2010年 |
種別 | 長編 |
ページ数 | 単行本:362ページ、文庫本:424ページ |
「重松 清のおすすめ小説」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 重松 清のおすすめ小説の売れ筋をチェック
Amazonでの重松 清のおすすめ小説の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのおすすめ小説はこちら
心に刺さる一冊を見つけよう
重松 清の作品は、大人がじっくり楽しむものだけでなく、少年少女に向けてつづられた作品も多くあります。子ども向けではありますが、大人が読んでも心に刺さる内容のものばかり。重松 清作品の主人公の多くは、ごくありふれた日常を送る人たちが多く描かれています。
自分の境遇に近い主人公を見つけやすいので、共感しやすいのも特徴のひとつです。また、映像化された作品も多数あり、小説と映像化作品の両方を楽しむこともできます。自分にとってかけがえのない一冊をぜひ見つけてみてください。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。