大人もはまる仮面ライダーのフィギュア
かつてはソフビなどの材質を用いた、子ども向けの商品が中心だった「仮面ライダーのフィギュア」。しかし、近年ではファン層の広がりや造形技術の進歩とともに、大人も楽しめるクオリティの高いフィギュアも数多く発売されるようになりました。
また、最近の傾向としては、手ごろな価格とじゅうぶんな完成度を両立した集めやすい商品が増えているのも大きな特徴です。とくに、一部商品は子ども向けの商品と同じように量販店などで手軽に購入できるため、親子二代でフィギュアをコレクションしているファンも増えているようです。
仮面ライダーフィギュアの選び方
実際におすすめの商品を紹介する前に、まずは仮面ライダーのフィギュアにどんなブランドが存在するのか、どのように選べばいいのかを詳しく知っておきましょう。主なポイントは下記の3つになります。
【1】フィギュアのブランドで選ぶ
【2】コレクション性や集めやすさで選ぶ
【3】リアルではない可愛いフィギュアで選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】フィギュアのブランドで選ぶ
仮面ライダーのフィギュアはさまざまなブランドがあります。それぞれご紹介していきます。
S.H.Figuarts(エス・エイチ・フィギュアーツ)シリーズ
「S.H.Figuarts(以下、フィギュアーツ)」とは、『バンダイスピリッツ』から発売されている、手のひら大のフィギュアシリーズです。サイズこそ小さめですが、リアルな造形・彩色と優れた可動、そして豊富な付属パーツを兼ね備えた、満足度の高い仕様が特徴です。
また、フィギュアーツの一部商品は「真骨彫製法」という独自の造形技法により、まるで中に人が入っているかのような自然なシルエットを実現しています。業界のパイオニアであるバンダイの技術が詰まった、仮面ライダーフィギュアの進化を体感できるブランドです。
S.I.C.(エス・アイ・シー)シリーズ
もともとは「Super Imagenative Chogokin」の略であるS.I.C.の特徴は、竹谷隆之氏や安藤賢司氏といった著名な造形師による「デザインの美しさ」を追求している点にあります。実際に、いずれのフィギュアも造形はパワフルでありながら非常に細かく、クリエイター陣のこだわりと技術の高さを存分に味わうことができます。
また、作家性が強く表れている本ブランドでは、生物らしさを強めたものなど、原作のデザインとは異なる大幅なアレンジが施されたフィギュアも少なくありません。劇中を再現するのではなく、仮面ライダーのこれまでにない魅力を発見するのがこのブランドの楽しみ方といえるでしょう。
RAH(リアルアクションヒーローズ)シリーズ
ハイエイジ向けトイ業界でも独自の立ち位置を築いている企業『メディコム・トイ』。代表的なブランドである「RAH」はほぼすべての商品の定価が1万円を超える高額ブランドですが、フィギュアとしてのクオリティも価格に見合ったものとなっています。
なかでも最大の魅力は、フィギュア表面に2WAYストレッチ生地などを使用し、実際の撮影用スーツを思わせるリアルな質感を実現しているところ。関節部の可動機構なども生地に覆われて露出しない形となっており、ワンランク上の本物らしさを求める方にこそおすすめしたいブランドです。
【2】コレクション性や集めやすさで選ぶ
近年では、対象年齢が低めの商品や食玩などのブランドでも可動と造形を両立したフィギュアが増えており、手軽に集められる点が大人のファンからも厚い支持を集めています。
代表的なブランドとして挙げられるのが、対象年齢は3歳以上ながら大人向けと変わらないプロポーションが魅力の「RKF(RIDER KICK'S FIGURE)」。また、お菓子売り場などで購入できる「SO-DO」シリーズも、食玩とは思えない広い可動域を有しています。高額商品に敷居の高さを感じるなら、まずは価格の低いブランドから購入してみるのもよいでしょう。
リアルではない可愛いフィギュアで選ぶ
劇中のままのプロポーションを再現したリアルなフィギュアもいいですが、飾ることの楽しさを重視するなら可愛くデフォルメされたフィギュアもおすすめです。親しみやすいシルエットは、お子さんへのプレゼントにも喜ばれるでしょう。
具体的には、食玩で展開されている「CONVERGE」、アーケードゲームなどの景品として手に入る「ワールドコレクタブルフィギュア」などが主なブランドにあたります。
仮面ライダーのおすすめフィギュア
ここからは、実際に各ブランドにおける仮面ライダーのおすすめフィギュアをご紹介していきます。すぐにチェックをしたい方は下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼フィギュアーツシリーズ5選
▼S.I.C.シリーズ4選
▼RAHシリーズ4選
▼その他のシリーズ5選
▼フィギュアーツシリーズ5選

独特のポージングも、優れた可動で難なく表現
フィギュアーツでは、現在放送中の最新作『仮面ライダーリバイス』からもすでに多数の商品が発売中。本商品は、主人公「仮面ライダーリバイ」の相棒として活躍するキャラクターをモデルとしています。
劇中では型破りなアクションが印象的な「仮面ライダーバイス」ですが、コミカルなポーズもフィギュアーツの広い可動域でならしっかりと再現することが可能です。共用できる武器パーツがオプションとして付属するため、「リバイ」と一緒に揃えることでさらにさらに遊びかたを広げてくれるでしょう。

劇中そのままの存在感を手のひらの上で楽しむ
骨格を意識して造形する独自技術「真骨彫製法」の魅力を体感したいなら、おすすめなのが本商品。実在感のあるプロポーションと自然な形で搭載された可動部により、スーツアクターの存在すらも感じさせる圧倒的なリアリティを実現しています。
ほかには、小サイズながらベルトの展開ギミックや、変身アイテム「ガイアメモリ」の着脱に対応しているのも大きなポイント。「仮面ライダーW」の象徴ともいえるマフラーは通常のものに加えて躍動感のある替えパーツが付属し、本編オープニングでの風を浴びる雄姿も再現できます。

規格外のボリューム感と、付属品の多さで選ぶなら
斬新な設定の数々が今でも語り草となっている『仮面ライダー龍騎』。「ミラーモンスター」という存在を呼び出して戦う唯一無二のバトルスタイルを、ひとつの商品で再現できる遊びがいに溢れたセットです。
多数の可動部を備えて立体化されたミラーモンスター「ドラグレッダー」は、サイズの大きさも相まって迫力じゅうぶん。「仮面ライダー龍騎」本体も合金素材やクリアパーツをふんだんに用いた豪華仕様であり、オプションパーツが豊富なのも魅力です。

表情豊かな顔パーツが楽しい、変わり種商品
近年の「仮面ライダー」シリーズは、俳優陣の怪演による個性豊かな人間キャラクターも人気の理由のひとつ。なかでも本商品は『仮面ライダーエグゼイド』で強烈なインパクトを残した悪役「檀黎斗」をモデルとしています。
最大の特徴は、劇中の名シーンそのままの表情を浮かべた多彩な顔パーツ。一般に立体化が難しいとされる人間キャラクターですが、役を演じた岩永徹也氏の監修によりコミカルな魅力がしっかりと表現されています。単体で遊んでも、ほかのフィギュアと組み合わせてもおもしろい商品です。

バイクとのセットで、ディスプレイの幅が広がる
最近ではバイクを持たない仮面ライダーも増えていますが、劇中で頻繁にバイクを使用するキャラクターならやはりセットで揃えたいもの。もちろん乗せて遊んでもいいですが、バイク単体で飾るのもひとつの楽しみかたでしょう。
とくに本商品の場合、エンジン部分の構造まで細かく再現された「レッドランバス」は付属品として扱うにはもったいないクオリティの高さを誇ります。発売時期としては比較的古めの商品ですが、今購入してもきっと満足できるはずです。
▼S.I.C.シリーズ4選

アレンジのおもしろさを詰め込んだ最新商品
S.I.C.ブランドの中では、とくに発売時期が新しい部類に入る本商品。「仮面ライダーフォーゼ」の基本フォームを、デザインのモチーフとなった「宇宙服」により近いイメージで立体化しています。劇中のデザインよりも四肢を大型化させた、メリハリの利いたプロポーションも大きな特徴です。
また、装着する付属の武器パーツはメカニカルな要素が強調されており、本編よりもリアルな印象を受けることでしょう。噴射口の可動といったギミックも楽しい、たくさんの魅力を備えた商品です。

圧倒的な高級感と、独自のギミックが魅力
「魔法使い」がモチーフの「仮面ライダーウィザード」を、ゴシックなイメージのもとで再解釈したフィギュアです。宝石のようなクリアパーツや、銀色のメタリックな装飾によって演出される高級感はまさにS.I.C.ならではの魅力といえるでしょう。
加えて必見なのが、原作にはないオリジナル形態への差し替えギミック。鳥のような翼や爪を得たシルエットが、キックやジャンプといったポージングをさらにダイナミックに見せてくれます。

もはや仮面ライダーには見えない、究極のアレンジ
一見すると鎧武者のフィギュアに見える本商品ですが、よく見るとちゃんと変身ベルト「戦極(センゴク)ドライバー」が。むしろベルトがなければ仮面ライダーとは分からないほど、徹底的に甲冑に寄せたアレンジが施されています。
原作のヒーローらしいデザインが好きなかたの間では好みが分かれるかもしれませんが、造形の細かさには一見の価値があるでしょう。二種の武器に加えて変身アイテムも付属する、しっかりと遊べる一品です。

「W」のファンなら大満足の、豪華な二体セット
S.I.C.からは二つ以上の商品を同梱したお得なセットも数多く発売されています。なかでも本商品は「仮面ライダーW」の二つの形態がセットになっており、パーツの組み替えによってさらに多くの形態を再現することが可能です。
また、別売りの基本フォーム「サイクロンジョーカー」を購入すれば、フォームチェンジの瞬間を再現したりと遊びの幅をさらに広げることができます。付属のオプションパーツも充実しており、長く楽しめるセットといえます。
▼RAHシリーズ4選

「シワ」に思わず見とれる、比類なき完成度の高さ
一体感のある独特のスーツ構造のため、分割線などが入ると違和感が生じてしまいやすく、可動フィギュア化が少々難しい「仮面ライダーエグゼイド」。しかし、RAHでは専用生地を使用することで、リアルな質感と可動域の広さを見事に実現。各部を動かせば、まるで撮影用スーツのようなシワが表面に表れます。
さらに、内臓のLEDにより頭部が発光する他、変身アイテム「ガシャット」の着脱や武器の変形にも対応。劇中におけるキャラクターとしての特徴を最大限に反映した、決定版ともいえる商品に仕上がっています。

端正な造形が、シンプルなシルエットを際立たせる
平成ライダー第一作で主人公を飾った「仮面ライダークウガ」は、最近の仮面ライダーと比べるとシンプルなデザインが特徴。ゆえに造形の良し悪しがはっきりと出やすいところですが、RAHの蓄積されたノウハウにより劇中そのままの姿での立体化に成功しています。
とくに注目してほしいのが、アーマーに刻まれた「リント文字」の緻密さ。放送当時に発売されたフィギュアでは省略されることも多かった細かな刻印もしっかりと再現されており、ミステリアスな古代のライダーの格好よさを思い出させてくれます。

こだわりの高額ブランドは、怪人も妥協なし
衝撃的な登場シーンで『仮面ライダー555(ファイズ)』の視聴者に驚きを与えた怪人「ウルフオルフェノク」。ヒーローらしさも感じられるデザインから根強いファンも多いキャラクターを、RAHの技術で細部の色分けまで完璧な形で再現したのが本商品です。
最大の特徴は、何といっても背中のたてがみ。リアルなボア素材を使用しており、見た目だけでなく手触りでも楽しむことができます。劇中で対峙する仮面ライダーのフィギュアと、一緒に揃えて遊びたくなる一品です。

「究極」の名に値する、全部入りの豪華なセット
RAHでは石ノ森章太郎生誕80周年を記念し、「仮面ライダー旧1号」とバイク「サイクロン号」を改めて商品化。フィギュア本体には国産の特殊な合皮素材「エターナルレザー」が使用されており、リアリティだけでなく耐久性の面でも過去の商品を上回っています。
また、差し替え用のフェイスパーツとして、藤岡弘、氏が演じる「本郷猛」の顔が付属するのもうれしいポイント。サイクロン号はLEDによるヘッドライトの点灯機能まで搭載している、まさに豪華版といえるセットとなっています。
▼その他のシリーズ5選

動きのあるポーズが楽しい新シリーズ
デフォルメされたビジュアルが魅力の「CONVERGE」ブランドのなかでも、このシリーズ商品は印象的なポーズやシーンを題材としている点が特徴。平成第一作『クウガ』、平成二期の第一作『W』、そして令和第一作『ゼロワン』から人気の仮面ライダーがラインナップされています。
全フィギュアが同じ直立のポーズだった過去のシリーズと比較すると、躍動感のあるポージングは単体でディスプレイしても映えることでしょう、全種コンプリートを狙うのであればボックスで買うことをおすすめします。

直近の「セイバー」を軸にラインナップ
「CONVERGE KAMEN RIDER」シリーズ第20弾の主役は、令和二作目『仮面ライダーセイバー』。進化した主人公の姿である「仮面ライダーセイバー クリムゾンドラゴン」に加え、とくに人気の高いサブキャラクター2種がアソートされています。
その他のラインナップも、劇中での強さが印象に残る「仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー」や待望の商品化である「仮面ライダーゼクロス」など、マニアックながらファンにはうれしい仮面ライダーがそろっています。高額ブランドではなかなか発売されないコアなキャラクターのフィギュアを手軽に集められるのも、「CONVERGE」のようなブランドの魅力といえるでしょう。

シリーズの歴史はここから始まった
現在まで続く「CONVERGE KAMEN RIDER」ブランドがスタートしたのは2016年。第一弾である本商品は、最近の商品と比べると少しラインナップに寂しさを感じるかもしれません。
しかし、平成初期のなかでも人気の高い『クウガ』『555』の主役とライバルという統一感のあるラインナップは、これから「CONVERGE」を集めはじめるという方にもぴったりです。対になるキャラクター同士を並べて、劇中での激闘を再現するのもよいでしょう。

各ライダーの個性を、ちっちゃなボディに凝縮
「ワールドコレクタブルフィギュア」のブランドとしての特徴は、特定のテーマに基づいてラインナップが選ばれているところ。本商品の場合は平成の作品で主役を務めた仮面ライダーが集結しています。
ポーズは各キャラクターの個性が表れたものとなっており、各作品の名シーンの思い出をよみがえらせてくれることでしょう。なかには自立しにくいポーズのフィギュアもありますが、専用の台座がつくためディスプレイの際の心配はいりません。

印象的な「キック」を集めた、個性的なシリーズ
昭和の仮面ライダーたちをラインナップした本商品ですが、注目してほしいのはフィギュアのポーズ。商品名の通り、全員がそれぞれの「ライダーキック」をしています。
デフォルメの関係上手足が短い「ワールドコレクタブルフィギュア」とはいえ、よく見るとポーズの再現度に妥協はなく、原作のキックの特徴をしっかりと捉えています。全種を並べて、各作品のキックを比較するのも楽しい商品です。
「仮面ライダーフィギュア」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 仮面ライダーフィギュアの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での仮面ライダーフィギュアの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フィギュアの保存方法もチェック!
購入したフィギュアを長持ちさせる上では、「日光」「湿度」「風通し」の三つに注意が必要です。直射日光はフィギュアを変色させてしまうほか、高温多湿の環境もフィギュアの劣化を早め、風通しの悪い場所では「可塑剤」が原因でフィギュアの表面がベタついてしまう場合があります。
フィギュアを劣化の原因から守る手段としては、ディスプレイケースに入れて飾るのがとくに効果的です。紫外線をカットする加工が施されたものであれば、日光の当たりやすい場所でもしっかりとフィギュアを守ってくれるはずです。もちろん、風通しを考慮して定期的に掃除を行なうことも忘れないようにしましょう。
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お気に入りの仮面ライダーのフィギュアを見つけよう!
数ある仮面ライダーのフィギュアからお気に入りを見つけるコツは、自分がどんな風にフィギュアを楽しみたいかを知ること。ポージングや遊びの幅を重視するのであれば高額商品でも構いませんが、コレクションすること自体が目的なのであれば食玩などの低価格のブランドでもじゅうぶんに楽しむことができるはずです。
また、お気に入りの仮面ライダーの商品が手に入りにくい場合は、一度別のブランドで同じキャラクターの商品がないか探してみることをおすすめします。もしかすると、もっとできやコストパフォーマンスの優れた商品に出会えるかもしれません!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。