方位磁石の見方や使い方を解説! 赤や青など針の目立つ部分が「北」
商品の購入を検討する前に、まずは方位磁石の見方をおさらいしておきましょう。
はじめに方位磁石を水平な場所に置きます。方位磁石の文字盤には磁針と呼ばれる針があり、先端には赤や青をはじめ目立つ色が塗られています。この目立つ部分が指す方角が北になります。
北の方角がわかったら、針に色が塗られた部分を文字盤の「北」または「N」に合わせます。北を示す部分が向かって奥を指している場合は、奥が北(N)、右が東(E)、左が西(W)、手前が南(S)ということがわかります。デジタル式の方位磁石でも基本的な見方は変わりません。もっとも目立つ印が指す方角が「北」と覚えておきましょう。
方位磁石の選び方 液体式、ドライ式、デジタル式の特徴も解説
山岳写真家・荒井裕介さんに、方位磁石を選ぶときのポイントを教えてもらいました。まだ、方位磁石の種類についてわからない方や、機能を知りたい方にも役立つ解説となっています。
ポイントは下記の4つ。
【1】方位磁石の種類で選ぶ
【2】方位磁石の形で選ぶ
【3】視認性の違いで選ぶ
【4】サイズや携帯性で選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】方位磁石の種類で選ぶ
方位磁石は、液体式、ドライ式、そしてデジタル式といった種類があります。一口に方位磁石といってもさまざまな種類があり、価格や適している使用シチュエーションが異なります。それぞれの特徴を確認してみましょう。
液体式|針の動きがぶれにくい
液体式の方位磁石は、方位磁石の中がオイルや水で満たされています。中に液体が入っているので、針の動きがぶれにくく安定しているのが特徴です。
ただし、寒冷地などで使用すると、中の液体の粘度が変わったり変質してしまったりすることがあります。液体式の方位磁石は使用可能温度が設定されているので、購入の際は必ずチェックしましょう。
ドライ式|安価で場所を選ばず使える
方位磁石の中が液体で満たされていないものをドライ式と言います。針がピンで支えられており自由に回転するこのタイプは、液体式よりも安く手に入れやすいです。
針がピンで支えられているだけなので、針がぶれやすいということがあるものの、液体がないため、温度に左右されることなく、場所を選ばず使うことができます。
デジタル式|見やすくて高機能
デジタル式の方位磁石は、針やピンなどではなく、方位磁石の中のセンサーによって方位を検知し示してくれるものです。
スマートフォンにもよく機能として搭載されたり、アプリとなったりしています。分かりやすい表示で使いやすいですが、電池切れには要注意です。方位磁石は自然の中で使うことも多いので、長期間連続して使うときは必ず満充電にするか、新しい電池に交換して使うようにしましょう。
【2】方位磁石の形で選ぶ
方位磁石のなかでも、液体式とドライ式については、主に3種類の形があります。用途によってあったものを選びましょう。
シンプルな方位磁石は持ち運びに便利!
まずは、通常のシンプルな形の方位磁石です。精度はそこまで高くありませんが、リーズナブルな価格で手軽に手に入れられるものです。
キーホルダーや首にかけられるものもあり、持ち運びにも便利です。ただし、登山など遭難の備えに持っていく場合は、後述するベースプレートコンパスや連座ティックコンパスを選びましょう。
登山などアウトドアには「ベースレートコンパス」
ベースレートコンパスと呼ばれる方位磁石は、マップ用コンパスともいいますが、地図と合わせて使用することを前提としている方位磁石です。
コンパスは透明で目盛のついた透明なプレートについており、地図を見ながら使用することができます。地図の上で方角を合わせつつ距離まで知ることができるので、登山のときなどは大変便利です。
目標の方角を正確に測りたいなら「レンザティックコンパス」
レンザティックコンパスとは、拡大レンズと蓋がついている方位磁石で、もともと軍用に作られたものです。蓋に窓がついており、そこから目標を見ることで、目標の方角を正確に測ることができます。
現在はアウトドアで使うことが多く、若干の慣れが必要なものの、山道で迷ったときに、自分の位置を正確に把握することができる高い性能を持っています。
【3】視認性の違いで選ぶ
方位磁石を選ぶ際に重要なポイントは視認性です。方位磁石には内蔵センサーで方位を示すデジタルのものと、磁石の部分がオイルで満たされたオイルフローティングのものがあり、それぞれにメリットがあります。
デジタルは暗闇でバックライトが使えるモデルがあること、オイルフローティングは磁石のブレを抑えられるため方位を読み取りやすいのと、バッテリーを気にせず使えるのがメリットです。そのため使用頻度や目的に応じて選択しましょう。
▼デジタル式&液体式(オイル式)の注意点
デジタル式は、とにかく電池切れに備えることです。充電機器や予備電池を携行するのは必須といえます。また液体式は、外気温によってはオイルの粘性に変化が生じ、正しく方向を指し示すことができなくなります。必ず対応する温度耐を確認するようにしましょう。
【4】サイズや携帯性で選ぶ
即座に取り出せる、見えやすいところに装着できるといった携帯性も使い勝手を決めるポイントです。リストタイプや腕時計に装着可能なクリップタイプのものを選択すれば、高い携帯性を発揮できるでしょう。
また、方位磁石以外に高度計や気圧計がついたものであれば、方位磁石以外のツールが必要なときにも活用できるのでおすすめです。こういったタイプはデジタルのものが主流ですので、コンパスの狂いもなく安心して使用できるメリットがあります。その反面、サイズは大きくなりがち。純粋な携帯性でいえば、オイルフローティングのコンパクトなものに軍配が上がります。
方位磁石おすすめ16選 天気の予報ができる、小型など
ここまで紹介した方位磁石の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。各方位磁石の装着方法やそのほかの機能で異なる点に注目です。

星座観測に便利な赤色LEDライトつき
カラーも豊富でデザインもかわいいコンパス。赤色LEDが点灯できるモデルで、夜間における撮影や星空の観察など暗い場所でコンパスを使いたいシーンで活躍、災害時に備えるアイテムとしても有効です。盤面裏側にも指標がついているので、裏側からでも方角が確認できるのも便利です。

さりげなく携帯できるコンパス
アルミニウムボディを採用したリストコンパスになります。時計のバンドに取りつけられるため、必要なときにさっと使えるのが便利です。現在地確認や読図など、一時的に方角を知りたいときに使用するとよいでしょう。
バックライトなどはありませんが、文字が大きく通常時の視認性は抜群です。カラーバリエーションも3種類あるので手持ちの時計と合わせてコーディネートしましょう。
ルーペ付きで地図と方角を同時に確認できる
盤面の中央がルーペになっているユニークなコンパス。地図の細かい部分を拡大しながら方角を同時に確認することができるすぐれものです。薄くて軽いコンパクトなボディも大事なポイント。首下げ用のストラップが付属しています。
コンパクトで使いやすいドライ式
シンプルな作りで見やすいドライ式の方位磁石。本体上部にはリングがあるのでストラップを通して首から提げたり、キーホルダーに取りつけたりすることができます。
重量はわずか10g、大きさは約3.5cmと、手にすっぽり収まるコンパクトな作りも魅力。方位磁石をはじめて使うお子さん用に購入するのもいいですね。
便利なキーホルダー式
コンパクトでどこにでもぶら下げるキーホルダー付きのこの方位磁石。鍵と一緒にぶら下げたり、リュックにつけたりなどと、ワンポイントのおしゃれアイテムとしても使えます。本体は三角形と珍しい形なのも特徴です。サイズはコンパクトで小さいですが、目盛り自体は大きい文字なので見やすくなっています。旅行やハイキングのお供に。

どこにでもつけられる小型コンパス
小型のクリップタイプで、グローブやザック、マップケースとどこにでもつけられる便利でかわいいコンパスです。あまり目立たせずにセットできるので、好みに合わせて使いやすい場所に配置できるのも魅力的でしょう。
また、メインのコンパスの確認や手早く方位を確認するためのサブコンパスとして使え、写真撮影やご来光登山にも便利なアイテムになります。

リスト装着型のコンパス
バックライト機能はありませんが、蛍光カードにより夜間でも見やすいのが特徴のアナログコンパスです。とてもタフな作りで耐久性が高く、さまざまな場所でアクティブに活動する方でも安心して使うことができます。
リスト以外にザックなどにも取りつけられ、電池不要ですのでバッグなどに入れておけばいつでも使えるという安心感も大きなメリットです。
シンプルな操作性とデザイン
地図の上に直接置いて方角を確かめるベースプレートタイプです。方位磁石自体が載っているプレートは透明になっているので地図の上においても地図自体は見ることができるので合わせてのっけて距離なども測ることができる商品です。ハイキングやレクリエーションなどで活躍します。付属で首紐がつくので首からぶら下げることもできるので紛失防止にもなります。

アウトドアウォッチ型方位磁石
時計、高度計、温度計、コンパスなどがついた複合機です。本体は腕時計タイプではなくカラビナ(開閉式の金属リング)で装着するタイプになります。
また、ザックなどに取りつけられるため、あらゆるシーンに対応できます。バックライトもあり、夜間でも視認性が高く、使い勝手のよい機種です。携帯アプリなどの方位磁石と同じ表示形式のため、オイルフローティングタイプの苦手な方でも見やすいところが特徴になります。
必要な機能がシンプルに使える定番商品
登山やハイキング経験者にはおなじみのシルバのベースプレートコンパス。このNO.3は、必要な機能をシンプルに使えるスタンダードモデル。度数リングが黒色に変更され視認性がアップしています。耐温度は、-40~60℃と厳しい環境に対応できるタフさもウリのひとつです。
登山やハイキングはもちろんレジャーにも
陸上自衛隊に正式採用されている軍用コンパスを市販用に改良したミルスペックの方位磁石。山道で迷ったときでも、蓋の覗き穴から簡単にそして正確に自分の位置を確認できるなど、耐久性と正確性、そして高い実用性を備えたコンパスといえます。

天気予報もできるコンパス
時計、気圧、方位、温度などをカバーした複合機です。GPSタイプのボディーでバックライトも装備し視認性にメリットがあります。具体的には画面が大きく見やすいため、移動時でも安定した視認性を確保できるのです。オリエンテーリングなどのアクティビティをする人向きで、軽登山や林道ツーリングにも最適な複合コンパスになります。また、操作性がいいのもうれしいポイントです。
初心者にオススメ!
蓄光機能付きながら安価でコスパ抜群な方位磁石です。暗闇でも光るので、視覚が悪い状況でも使用することができます。夜釣りやサバイバルゲームにオススメです。手前の蓋の穴から目標物を定めて、その方角を正確に判断することが可能です。手に収まるコンパクトサイズなのでハイキングなど身軽に行いたいときにも便利です。
ハイキングなどにオススメ
水滴や小雨程度だったら問題なしの防水機能付き方位磁石です。キャンプやハイキングなどちょっとしたアクティビティにこれひとつあれば安心できます。暗い場所でも文字盤が光るタイプなのも安心・安全です。方位磁石が治まってるケースは頑丈な作りになっているので、山道や岩場などで落としても多少の衝撃じゃ壊れません。
方角や気温をいつでも確認できるコンパクトモデル
簡単に携帯でき、温度を計ることも可能な小型のコンパスです。キーホルダーとしてちょうどいいサイズで取り付けやすいので、温度が気になったときにいつでも確認することができます。もちろん、方位磁石、温度計の正確性もそれぞれ問題ありません。冬の雪山や海外などの慣れない土地でも、これを携帯しておけば安心ですよ。
高さや傾斜も測れる多機能モデル
方角だけでなく高さや傾斜を測ることも可能なコンパスです。方位磁石部分は蛍光仕様になっているため、夜間など暗い環境でも目盛りを読むことが可能です。精度もバッチリで、照準鏡を利用すればより正確な方角を測定できます。高強度金属製でー20℃から+50℃までの温度に対応しているので、過酷な環境でも役立つアイテムです。
「方位磁石」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 方位磁石の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの方位磁石の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
方位磁石に関するQ&A よくある質問!
方位磁石はなぜ北を指すのか?

地球の磁力の影響を受けているから
地球はそれ自体が磁力が生じていると言われていて、北極にS極、南極にN極があるので、方位磁石のN極はつねに北極(北)を指すというわけです。
方位磁石がない場合、方角を知る方法はある?

太陽が昇る方角、アナログ時計、家の屋根で代用できる
太陽が昇る方角
朝日が昇るのが東、夕日が沈むのが西、正午の太陽の方向が南、その反対が北と見分けることができます。
アナログ時計
アナログ時計の短針を太陽に向け、その方向と12時の間が南になります。
家の屋根
家の屋根にはテレビを見るためのパラボラアンテナがついているので、衛生アンテナ(パラボラ)が向いているのが南になります。
方位磁石、方位磁針、コンパスの違いは?

結論から言うと、「方位磁石」「方位磁針」「コンパス」はどれも同じ道具で、厳密な違いはありません。
磁石を用いて方位を調べる道具を「方位磁石」と呼び、内部の磁石が円板状や球状など様々な形状を取ったものを「方位磁針」と呼びます。他にも「羅針盤」と呼ぶ場合もあります。
方位磁石の仕組みは?

地球は北極をS極、南極をN極とする磁石であり、この地磁気を利用したものが方位磁石です。磁石のN極とS極は引き合い、同じ極は反発し合う性質です。この性質を利用した方位磁石を利用することで、方角を知ることができます。
一緒にチェックしたいアイテム 登山用コンパスや時計、GPS!
できるだけ携帯性が高いものを選ぼう! 編集部からひとこと
方位磁石の選び方や見方、おすすめの商品を紹介しました。お気に入りのアイテムは見つかりましたか?
方位磁石は、基本的に携帯性の高いものを選びたいところです。クリップタイプやベルトに装着できるタイプであれば、活動の邪魔にもなりません。見やすい場所につけられれば、わざわざバッグなどから取り出すことなく方位や地図を確認できます。
また、コンパスのように正確な位置を把握するだけでなく、天体観測や写真撮影、地図を使用しての進行方向確認などさまざまな使い方ができるのも方位磁石の魅力です。携帯性が高く視認性のよい位置に取りつけられるものを選ぶようにしてください。
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ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。