ハンマーの選び方|DIYアドバイザーに聞く
DIYアドバイザーの野口 僚さんに、ハンマーを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
ハンマーの素材と用途で選ぶ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ハンマーは用途によってハンマー部分の素材を選びましょう。幅広く使えるのは金属製のものです。素材によって、次のような違いがあります。
金属製:打撃部分の素材が硬いため、釘打ち、解体、組み立て、金属加工など幅広く使用ができる一般的なハンマーです。
木製:ある程度の硬さがあり、主に木工作業に使用される。木材同士のはめ合わせや叩き込み、木ダボの打ち込み、鉋(かんな)や鑿(のみ)などを使用する際にも使います。
プラスチック製:様々な種類がありますが、打撃する対象に傷をつけたくない時に使用します。木製より強度があり、用途に合わせて樹脂の種類を選ぶことができます。
ゴム製:他のハンマーに比べ素材が柔らかく、特にキズが入りにくいです。重量もあるためパワーが強く、木製品の組み立ての際に力強く使用することができます。
藤元『本職用 筋入り 角箱屋槌 21mm 樫材使用 尺柄(12264)』
幅広い用途に使用できるのは金属性ハンマー。ライトユーザーには、失敗しても即座に抜ける釘抜きが付いているものがおすすめ。
>> Amazonで詳細を見るハンマーの先端の形状で選ぶ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ハンマーの先端部分は、その形状によって衝撃の加わり方が異なります。用途に合った形状のものを使用することで、ハンマー本来の性能を引き出してくれます。
また、打撃面の形状も多種多様で、釘を打ち込む形状のものや大きな面で衝撃を強く与えるためのもの、その他にも一見パッと見ただけではわからない細かな形状など色々なものがあります。
なんとなくハンマーを選ぶのではなく、細部まで使用用途に合った形状のものを選ぶことで上手にハンマーを使いこなすことができるでしょう。
角利産業『龍蔵 ブロンズ八角玄能 300g(41210)』
フラットな面と少し丸くなった面があり、それぞれ目的に応じて使い分けます。
>> Amazonで詳細を見る自分の使いやすい重さで選ぶ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ハンマーは基本的に先端が重たいほど打ち込む力が強くなる工具ですが、使い慣れていない人や力の弱い方は重たすぎるハンマーを使うと、手元がブレてしまい正確な打ち込みができないだけでなく、誤って手を打ってしまったり、手から抜け落ちてしまう危険まであります。
DIY用のハンマーの重さとしては一般的に200〜300g程度のモノを購入すれば、使い勝手がよく工作用としては色々な場面で活躍してくれるでしょう。もちろん力のある方はもっと重たいハンマーを選べば効率よく作業ができます。
ホームセンターなどで一度手にとってみて感触を確かめてみると安心できるかもしれません。
その他の機能で選ぶ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
一般的に柄と打撃部分だけでできているハンマーですが、使用シーンに合わせて付加機能が付いたハンマーもあります。
よく知られている釘抜きが付いたモノは、短い釘打ちを失敗した際に手持ち道具を入れ替えることなくすぐに抜き取ることができるため、ライトユーザーの方には特におすすめです。その他にも打ち込んだ際の跳ね返りが少ない無反動機構のハンマーは、打撃時に力を伝えやすく通常より強く打ち込みができるうえ、脚立の上など高所でも安全に使用することができます。
このように便利な付加機能のあるハンマーも販売されているため、そういった部分で選んでみるのもおすすめです。
ハンマー7選|DIYアドバイザーのおすすめ
上で紹介したハンマーの選び方のポイントをふまえて、実際にDIYアドバイザーの野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

角利産業『龍蔵 ブロンズ八角玄能 300g(41210)』












出典:Amazon
サイズ | 全長:330mm、頭長:87mm、頭経:21mm |
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重量 | 本体:400g、規格:300g |
DIYの必需品! 使い勝手のよい工作用玄能
両口玄能(対称的に打面が2つあるタイプ)のこのハンマーは片面は平らで、片面は少し丸くなっています。
通常は平らな面を使用しますが、丸い面は木材に釘を打ち込む際最後に使用することで木材をキズつけることなくしっかりと打ち込むことができたり、木材の角を潰して組みやすくするための木殺しという技法の際に使用することがあります。
八角タイプのハンマーには隙間の狭い場所で側面を使用して釘を打ち込む便利な使い方もあります。重さもしっかりあるためいろいろな場面で活躍してくれるハンマーです。力に自信のない方はもう1つ軽い225gタイプもおすすめです。

藤元『本職用 筋入り 角箱屋槌 21mm 樫材使用 尺柄(12264)』








出典:Amazon
サイズ | 尺柄:約300mm、頭長:約21mm |
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重量 | 349g |

PB SWISS TOOLS『無反動コンビネーションハンマー(304-2)』






出典:Amazon
サイズ | 全長:290mm、頭長:90mm、頭径:27mm |
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重量 | 295g |

大五郎『両口ハンマー 2ポンド(11801)』

出典:Amazon
サイズ | - |
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重量 | 本体:1,040g、頭部:約900g |
VESSEL『ゴムプラハンマー(77-10)』














出典:Amazon
サイズ | 全長:315mm、頭長:120mm、頭径:32mm |
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重量 | 431g |

GREATTOOL『ゴムハンマー・黒 16オンス』

出典:Amazon
サイズ | 全長:340mm、頭長:98mm、頭径:60mm |
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重量 | 553g |

新亀製作所『ミニハンマー 46』












出典:Amazon
サイズ | 全長:150mm、頭長:45mm |
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重量 | 74g |
「DIY向けハンマー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ハンマーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのハンマーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
無理せず快適に使えるハンマーを選びましょう
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ハンマーは多種多様な種類が販売されていますが、打ち込む材質や行いたい作業によって適したハンマーが変わってきます。
叩く動作としては全て同じなので最適ではないモノでも、工夫次第で使えてしまうのがハンマーのいいところではありますが、効率よくストレスなく綺麗に作業するためには、自分の行う作業に最適なハンマーを見つける必要があります。
持った際の重さ感覚も重要になってくるため、自分が使いやすいお気に入りのハンマーを探してみましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2019/12/13 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。