ストレートチップシューズについて
ストレートチップシューズとは、足の甲部分に横一線の切り替えが入った革靴のことです。革靴のなかでもフォーマルなタイプに分類され、ビジネスはもちろん、冠婚葬祭にも使えます。また、そのシンプルなデザインからカジュアルにふだん使いする人も。どんな服装にも合わせやすく、1足あればコーディネートの引き締め役として大活躍です。
ストレートチップシューズの選び方
スタイリスト・高橋禎美さんに取材をして、ストレートチップの選び方のポイントを教えていただきました。羽根の種類やデザイン、ソールをよくチェックすることが大切です。ぜひストレートチップ選びの参考にしてください。
「羽根」で選ぶ
羽根とは靴紐を通す部分のことです。ふだんあまり意識しないかもしれませんが、羽根には「内羽根式」と「外羽根式」の2種類があります。
「内羽根式」は冠婚葬祭にも○
内羽根式とは、靴紐を通す羽根部分が内側に入った革靴のことです。冠婚葬祭など、よりフォーマルな場面では、外羽根式よりも内羽根式の革靴が好まれています。すっきりとしたデザインがきちんとした印象に繋がるため、就職活動で使用するのもいいでしょう。
服装のルールやマナーに迷ったときは、内羽根式でブラックのストレートチップシューズを選びましょう。
カジュアルな印象の「外羽根式」
外羽根式は、靴紐を通す羽根部分がアッパーの外に取り付けられた革靴です。羽根部分を外に開くことができる分、内羽根式よりも履きやすいのが特徴です。カジュアルな印象になるため、かしこまった場面では使用を避けるのが無難です。
通勤用やふだん使いとして、気軽にストレートチップを購入してみたいという方は、使いやすい外羽根式がぴったりです。
豊富な「デザイン」で選ぶ
革靴の定番、ストレートチップは豊富なデザインが特徴です。シンプルなデザインのぶん、カラーや装飾にこだわっている革靴もあります。
フォーマルな場面で使うのであれば、ブラックのベーシックなタイプが無難です。ビジネスシーンやふだん使い用としての1足であれば、ブラウンやネイビー系、装飾のついているものなどを選ぶと、周りと差をつけることができます。
レザーやラバーなど「ソールの種類」で選ぶ
革靴の靴底は、ほとんどが「レザーソール」か「ラバーソール」の2種類となっています。よりフォーマルな場面に履いていくのであれば、レザーソールがいいでしょう。革が履くほどになじんでいくのを感じられます。
雨の日もすべりにくく、実用的なのはラバーソールです。仕事で外出することが多い方などは、防水性のあるラバーソールを選ぶといいでしょう。
革靴代表モデルをシーンに合わせて材質や仕様を選ぶ スタイリストがアドバイス
スタイリスト
革靴好きなら一足は持っていたい正統派の靴で、フォーマルの場で重用されています。選ぶポイントのひとつは素材です。本体の素材は本革から合成皮革までさまざまです。また底材も革底のほかにラバータイプもあります。
仕様もポイントです。内羽根の造りはドレッシーな印象で正装の場にふさわしいモデルです。仕事でスーツ合わせに着用するなら羽根は外付けでよいでしょう。黒、茶はビジネスシーンにおすすめです。
ストレートチップのおすすめ商品
ここからはストレートチップがおすすめの14ブランドとそのブランドから31商品をご紹介します。
REGAL(リーガル)
シンプルで履きやすいデザインで人気となっている「REGAL」。創業から100年以上の歴史を持ち、品質やコストパフォーマンスの高さをつねに追求しているのがブランドの魅力です。
ベーシックなデザインなので、ビジネスシーンに使用するとぴったり。はじめての革靴に挑戦する、革靴初心者にも踏み込みやすい1足でしょう。
スタイリスト
REGAL『(25ARBE)』は細身のフォルムとシンプルなストレートステッチが美しいのが特徴です。価格が抑えめでコストパフォーマンスがよいのも魅力です。正装に合わせる革靴を探している方におすすめです。

ALDEN(オールデン)
アメリカで創業した「ALDEN」は、アメリカで評価の高い紳士靴ブランドです。日本でも、革靴好きの方にはよく知られているブランドでしょう。
ALDENの人気は、その履き心地のよさにあります。1足の革靴を作るのに数多くの工程を費やすことが、品質の高さに繋がっています。アメリカらしい、ダイナミックでがっちりとした革靴が好みの方におすすめです。
KATHARINE HAMNETT LONDON(キャサリンハムネットロンドン)
イギリスで人気のファッションブランド「キャサリンハムネット」。革靴だけでなく、財布や時計、雑貨まで、トータルで取りそろえているブランドです。
ブランド設立者のキャサリン・ハムネットは、社会派デザイナーとして知られています。イギリスらしいクラシカルなイメージを、革新的なデザイナーがうまくアレンジした作品が魅力です。
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
「SCOTCH CRAIN」の革靴は、日本人の足にあったものを考えて作られています。世界から厳選して取り寄せたレザーを使用して作る革靴は、高い品質と美しい見た目が特徴です。
上質な革の素材、製法へのこだわり、職人の手によるていねいな縫合などが、日本人が履きやすい人気の革靴となっている理由のひとつでしょう。
CHURCH’S(チャーチ)
靴作りの町として知られる、イギリス・ノーザンプトンで創業したのが『CHURCH'S」です。本場英国の革靴ファンの男性にとって、CHURCH'Sは憧れの革靴とも言えるでしょう。
こだわりの品質をたもつため、CHURCH'Sの革靴は、1足につき約250もの工程を経て作られています。ていねいに作られた本格派の革靴を求めている方にぴったりです。
JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)
「JALAN SRIWIJAYA」は、インドネシアで2003年に創業した若いブランドです。値段が高いイメージのある革靴ですが、安価で質の高い革靴を購入できることで、日本でも人気となっています。
最後のアウトソール縫い以外は、すべて手縫いで行なうという製法を貫き、革靴を作り続けています。そのほかにもこだわりの素材を使用して、軽い履き心地の革靴を実現しているのが特徴です。
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)
「Crockett&Jones」は、イギリス靴の聖地と言われているノーサンプトンで創業しました。創業から130年以上の伝統を守り、世界中から愛される革靴を作り続けています。
Crockett&Jonesの特徴として、世界でもっとも多くの木型を有していることが挙げられます。さまざまな木型を使用して作った、バリエーション豊かな革靴から、自分好みのこだわりの1足を見つけることができるでしょう。
John Lobb(ジョンロブ)
ロンドンやパリで作っていた紳士靴が世界中に広まり、人気となった「John Lobb」。「革靴の王様」として知られ、日本でも憧れる人が多いブランドです。
質の高いサービスにこだわり、はじめはオーダーメイドによる受注生産のみでしたが、現在は既成靴の販売も行なっています。美しいシルエットが作り出す高級感あふれる革靴を求めている方におすすめのブランドです。
Cole Haan(コールハーン)
シカゴで創業し、現在はニューヨークを拠点としている、アメリカの総合ファッションブランド「Cole Haan」。革靴だけでなく、トータルでファッションアイテムを販売しています。
Cole Haanの革靴は、ほかのブランドとは少し違ったテイストのものが多いのが特徴。スニーカーの機能性を兼ね備えた革靴など、快適さや多様性を追求したモデルもあります。
スタイリスト
Cole Haan『ジェファーソン グランド 2.0 キャップ オックスフォード 』は、外羽根モデル。装飾性のあるステッチがきれいでスタイリッシュです。スーツにもキレイ目のカジュアルにも合います。

Grenson(グレンソン)
革靴の本場・イギリスで創業した「Grenson」。多くの革靴メーカーが取り入れているグッドイヤーウェルト製法を、世界ではじめて形にしたことで知られているブランドです。
イギリスのクラシカルなスタイルを守り続け、クオリティの高い革靴を作っているブランドです。また、「リペア」の精神を大切にし、本当にいいものをずっと使い続ける、といったことにも力を入れています。
Paraboot(パラブーツ)
フランス創業の「Paraboot」は、100年以上の歴史を持つブランドです。元々は登山用の靴やブーツを製造していたことを活かし、重厚感のあるデザインの革靴を作り続けています。
自社製品のソールを自ら製造しているのは、唯一Parabootのみであり、耐久性と高い機能性を兼ね備えた革靴が人気となっています。
YANKO(ヤンコ)
スペインのマヨルカ島にあった工房からスタートしたのが「YANKO」です。YANKOの登場を皮切りにして、スペインのほかの靴メーカーも世界に商品を売り出していくようになりました。
車のタイヤにも使われる「カウチョ」と呼ばれる天然ゴムを使用して、ラバーソールを作っているのが特徴です。すべりにくく、耐久性の高いソールとして人気となっています。
Edward Green(エドワードグリーン)
100年以上の歴史を持つ「Edward Green」は、本場・イギリスでも高い評価を得ている革靴ブランドです。大手ブランドの吸収の波に乗らず、独立したまま長年のノウハウを継承しています。
上質な革靴を作ることを第一に、現在まで手作業で製作を続けています。上質な素材とていねいな作業によって作られた革靴は、同業の靴職人からも一目置かれるほどです。
スタイリスト
Edward Green『BERKELEY E202』は老舗の正統派のモデルです。革ひものホール脇に施したスワンネックという美しい流線のステッチが特徴です。本物を選びたい方におすすめしたい逸品です。

Edward Green『CHELSEA/82E』
SANDERS(サンダース)
革靴の聖地、イギリス・ノーザンプトンで創業した実力派メーカーの「SANDERS」。伝統的なグッドイヤーウェルト製法を使用して、革靴を製造しています。
素材へのこだわりが強く、天然パーツの素材を多用しているのが特徴です。見た目の重厚感とは異なり、履きやすく歩きやすいところも人気の理由のひとつとなっています。
「ストレートチップ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ストレートチップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのストレートチップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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おすすめの革靴情報やお手入れに関することなど、ぜひチェックしてみてください。
ルールやマナーに合わせストレートチップを履きこなそう
今回は、革靴のなかでも「ストレートチップ」についてご紹介してきました。シンプルなデザインの多いストレートチップのなかにも、各ブランドのこだわりがつまった商品を紹介できたかと思います。また、ベーシックでフォーマルなシーンにも使えるストレートチップですが、デザインによっては避けた方が無難なものもあります。事前に使用シーンをしっかり考えてから革靴を購入し、ルールやマナーに合わせた履き方を押さえるようにしましょう。
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