そもそも4K放送とは
4K放送は従来のフルハイビジョンの約4倍のきめこまかな映像が見られます。「地デジ放送」を見るだけなら4K解像度対応のテレビでも可能ですが、BS放送などの4K衛星放送を見るには4Kチューナーと対応アンテナが必要です。
4K衛星放送を視聴するには、4Kテレビ、4Kチューナー、4K対応アンテナを用意してください。とくに気をつけたいポイントは、4Kチューナーが内蔵されているのか、それともチューナーが外付けなのかです。
4Kテレビと4K対応テレビの違い
選ぶときに迷いやすいのが「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」です。間違えて購入しないように、両者の違いについて説明します。
▼4Kテレビはチューナー内蔵
「4Kテレビ」というのは4Kチューナーを内蔵したテレビのことです。テレビ本体のほかにチューナーを用意する必要がなく、4K対応アンテナがあれば4K放送を視聴できます。
チューナーを後付けする必要がないので配線もなく、テレビまわりがすっきりします。スペースがない場合にはチューナーが内蔵されているテレビのほうがセッティングしやすいです。
▼4K対応テレビはチューナーを別途用意
「4K対応テレビ」は4Kチューナーを内蔵していないテレビです。チューナーを別に用意して設置する必要があります。4K衛星放送がスタートした2018年12月以前に発売されたテレビの多くがこのタイプです。
地デジ放送だけなら4Kチューナーは必要ありませんが、衛星放送を見るなら4Kチューナーを導入してください。テレビとは別にチューナーを設置する場所が必要ですし、配線なども行うことになります。
4Kチューナー内蔵テレビの選び方
ここからは4Kチューナー内蔵テレビを選ぶポイントについて説明します。購入時に迷ったときの参考にしてください。ポイントは以下の5つです。
【1】液晶か有機ELか
【2】画面のサイズ
【3】スピーカーの性能
【4】録画機能
【5】インターネットに接続できるか
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】液晶か有機ELかチェック
4Kチューナー内蔵テレビを選ぶときに迷いやすいのが、「液晶」と「有機EL」です。それぞれの特徴について説明します。
▼液晶テレビ:奥行きが厚め、黒が潰れがち、安い
「液晶テレビ」の特徴は、バックライトが内蔵されているので本体の奥行が厚めになっていること。設置スペースをじゅうぶんに取れない場合はやや不便です。
バックライトの構造上、影や暗めの表現がうまくいかず黒がつぶれてしまう傾向があります。ただし、値段がリーズナブルな製品が多いのでコスト重視の人に向いています。
▼有機ELテレビ:奥行が薄い、黒が鮮明、値段が高い
「有機ELテレビ」は、バックライトがないので薄い設計が可能で、設置スペースが狭くても起きやすい点が特徴です。また、カラーフィルターで発光させる構造なので黒色が鮮明に表現できます。
薄型で高画質なのがメリットですが、国内メーカーのラインナップが少ないのが残念なところ。また値段も液晶テレビより高めなので、予算に余裕があるかたに向いています。
【2】画面のサイズをチェック
4Kの高解像度の映像を楽しむには大型の画面がほしいところです。しかし、正しい視点距離を考えた場合、設置する部屋の広さに適したサイズを選ぶ必要があります。
サイズを選ぶときは適切な視点距離を知っておくべきです。一般的には「画面の高さ×1.5倍」の距離がよいとされています。49型サイズなら約90cmが適切な視点距離です。
部屋の広さを基準にするなら、広めのリビングは50型以上が向いています。
【3】スピーカーの性能をチェック
4Kチューナー内蔵テレビの売りは迫力ある映像を高画質で楽しめることです。より迫力があって臨場感を体験したい場合は、スピーカー性能がポイントになります。
チェックするのはスピーカーの個数や出力数です。一般的な出力は40~50Wですが、音質にこだわりたいのなら80W以上を。アクションものなど迫力ある映画を楽しむなら、スピーカーの数が多いモデルを選んでください。
【4】録画機能をチェック
見たいテレビ番組を見逃さないためには、録画機能も大事なポイントです。録画機能には「HDD内蔵タイプ」と「外付けHDDタイプ」がありますが、配線が気になる方はHDD内蔵タイプが向いています。ただし録画容量をチェックしてください。
テレビ番組や映画などをたくさん録画したい型は外付けHDDタイプがぴったり。録画容量の多いHDDを自分で選べます。
【5】インターネットに接続できるかをチェック
4Kチューナー内蔵テレビを購入するなら、「Netflix」や「Hulu」などの動画配信サービスも利用したいもの。テレビ番組とは違った楽しみ方が広がります。
動画配信サービスを利用するにはインターネット接続ができるテレビが必要です。「有線」と「無線」の2つのパターンがありますが、配線の必要がない無線のほうがすっきり設置できます。安定した回線で楽しみたいのなら有線接続でしょう。
▼エキスパートのアドバイス
4Kテレビはネット動画視聴サービスと相性よし
テレビはこれまで、地上波やBS放送を見るためのものでしたが、近年はネット動画サービスの視聴にも使われるようになってきました。ネット動画視聴サービスでは4Kで視聴できるものもあり、4Kテレビの本領が発揮できます。また、予算が許せば有機ELパネルを採用しているモデルを選んで、より高品質な映像を楽しんでみてはいかがでしょう。
4Kチューナー内蔵テレビおすすめ12選
購入時の目安になるように、厳選した4Kチューナー内蔵テレビをご紹介しましょう。
部屋に合った適切な画質を自動検出
「XRトリルミナスプロ」技術により、細部まで忠実で自然な色を再現できるモデル。独自構造の有機ELパネルを採用して発光性能を高め、明るい輝きから漆黒までリアルな映像を楽しめます。
また環境光センサーで視聴する部屋の明るさや色温度を検出して、場所に合った適切な画質を自動的に検出します。
4K放送の精密な画像をたっぷり楽しみたい方に適したモデルです。
場所を選ばず見やすいワイドビュー
2画面機能を搭載しており、画面拡大・縮小を3段階で調整できます。ワイドビューアングルによりテレビの視野角を広げることができ、キッチンなどで正面から見られない場所でも見やすいモデルです。
また映像を分析してディテールの細かい部分はシャープに、ノイズが目立つ部分にはノイズ処理をするなどエリア別高精細復元機能も便利です。
立体音響で映画を楽しめる
ハイコントラスト有機ELディスプレイを採用したモデル。暗いシーンから明るいシーンまで高コントラストで色鮮やかな画面を楽しめます。
映画館で使われる音声フォーマット「Dolby Atmos」に対応しており、上下左右から音に包まれる立体音響を再現。
地震のときに倒れにくい転倒防止スタンドを採用しています。
臨場感あふれる音を体感できる
独自構造の高輝度プレミアム液晶ディスプレイを採用したモデルで、AI技術により自動的に映像シーンを最適な画質に調整します。
「Dolby Atmos」に対応しており、音を天井に反射させるイネーブルドスピーカーを搭載。臨場感のある音を楽しみたい方にふさわしい製品です。
首振り機能と地震に倒れにくい転倒防止スタンドを採用しています。
GoogleTV搭載でかんたん操作
独自の「トリルミナスプロ」機能を搭載しており、高画質で精細な色表現を再現するモデルです。音のひずみを低減する振動板により音の解像度がクリアになり、迫力ある重低音が楽しめます。
GoogleTV機能を搭載しているのでネット配信動画をよく見る方に向いている製品です。Googleアシスタントを使って音声でテレビ操作ができます。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 4Kチューナー内蔵テレビの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの4Kチューナー内蔵テレビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
4Kチューナーもチェックしよう!
4Kチューナーを内蔵していないテレビの場合は、別途4Kチューナーを用意する必要があります。4Kチューナーについてもチェックしてみてください。
まとめ
4Kチューナー内蔵テレビの高精細画像は、実際に目にすると従来のテレビとの差がはっきりとわかります。一度高解像度のテレビを見たら、もう元には戻れません。
しかも多彩な機能が搭載されており、テレビ番組だけでなくネット配信動画やゲームなどいろいろな楽しみ方ができます。
本記事では4Kチューナー内蔵テレビをご紹介してきましたが、実際に映像の迫力と臨場感を体験したいと思われたことでしょう。厳選したモデルを参考に、ぜひリビングに4Kチューナー内蔵テレビを導入してみてください。
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iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。