ミニ四駆とは?
「ミニ四駆」とは、タミヤが発売している手のひらサイズの小型モーター付きレーシングホビーです。1982年に実写をモデルとした1/32スケールの製品が登場し、1986年に当時のRCカーをデフォルメした「レーサーミニ四駆」が発売されてから本格的なブームが到来。
「ダッシュ!四駆郎」や「爆走兄弟レッツ&ゴー」といった、ミニ四駆を題材にした漫画・アニメも人気に拍車をかけました。第一次・第二次ブームを担った世代が成長し、親として子どもと一緒に楽しむ第三次ブームが到来するなど、息の長いホビージャンルに成長しています。
ミニ四駆の選び方
ミニ四駆はかなりの数・種類が発売されているため、「どれを買えば良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか? そこで、ミニ四駆を購入する上で重要なポイントをまとめてみました。
まずはタイプを決めよう!
一口にミニ四駆といっても、いくつかの種類に分けられます。
まず、もっとも主流なのがスピード重視の「オンロードタイプ」です。かっこいい見た目で「レーサーミニ四駆」として登場した当初はスパイクタイヤが標準装備されていましたが、現在ではノーマルもオンロード仕様になっています。大会などでスピードやタイムを競いたい方にはベストな選択といえます。
大口径のタイヤを標準装備した「オフロードタイプ」は、スピードこそ遅いもののパワーや登坂力に特化。「ワイルドミニ四駆」シリーズとして発売されており、悪路や障害物を難なくクリアしていく力強さが魅力です。
オンロード/オフロードタイプとは異なり、“走らせて楽しむ”のではなく“見て楽しむ”のが「ディスプレイタイプ」です。こちらはモーターや駆動系パーツを搭載しない代わりに、メッキパーツや細部のディティールにこだわった仕様で、「リアルミニ四駆」シリーズとして発売されています。
早さにこだわるならシャーシで選ぶ
モーターや各種ギア、シャフト、タイヤ&ホイールに至るまで、すべてのパーツを取り付けるベースとなるのがシャーシです。ミニ四駆の土台になるので、性能にも大きな差が出る部分です。
ミニ四駆が誕生した初期の「タイプ1シャーシ」から大きな発展を遂げており、現在は「MSシャーシ」「MAシャーシ」「FM-Aシャーシ」「ARシャーシ」「VSシャーシ」などさまざまな種類のシャーシを採用した製品が発売されています。主なシャーシの特徴は下記の通りです。
MSシャーシ
“ダブルシャフトモーター”によるダイレクトドライブを採用したミッドシップレイアウトで、剛性と駆動性を両立。ノーズ/センター/テールの3分割構造になっており、現在主流のシャーシといえます。
MAシャーシ
MSシャーシと同じくミッドシップレイアウトですが、こちらはモノコック・エアロ型となっており、重心の低さに加えて気流を意識したデザインを採用。6個のローラーを標準装備し、サイドの拡張性もアップしています。
FM-Aシャーシ
フロントモーターレイアウトおよびエアロデザインを採用したシャーシです。アップダウンが多いコースでも安定感のある走りを実現してくれます。
ARシャーシ
ミニ四駆の原点ともいえるリヤモーターレイアウトに加えて、6個のローラーや低い位置に配置された電池などが特徴。抜群の整備性を誇る高剛性シャーシです。
VSシャーシ
軽量コンパクトで小回りの効く80mmショートホイールベースを採用した、リヤモーターレイアウトのシャーシです。ヒンジ式のギヤカバーやバッテリーホルダーなどメンテナンス性にも優れています。
シリーズで選ぶ
現在のミニ四駆は、その特徴によってさまざまなシリーズに分けられています。
公式大会に関しては「ミニ四駆公認競技会規則」により、参加車両が「ミニ四駆REV」「ミニ四駆PRO」「レーサーミニ四駆」「スーパーミニ四駆」「フルカウルミニ四駆」「エアロミニ四駆」「マイティミニ四駆」「ラジ四駆」「トラッキンミニ四駆」の9シリーズに限定されているので注意が必要です。
また「ミニ四駆特別企画」というカテゴリで、旧モデルの復刻や特別バージョンも発売されています。それでは、現在主流であるオンロードタイプの中でも、特に注目の2シリーズを見ていきましょう。
ミニ四駆PRO
従来のミニ四駆が、モーターの片側からシャフトが出ている片軸モーターを用いていたのに対して、ミニ四駆PROシリーズでは文両軸の“ダブルシャフトモーター”を新採用。さらにミッドシップレイアウト化により、抜群の安定性を実現しました。
ミニ四駆REV
ミニ四駆誕生の30周年を記念して発表されたシリーズです。エアロダイナミズムの徹底追求、高剛性なモノコックシャーシ、カスタムの幅を広げる高い拡張性などが特徴となっており、大会で上位を目指す方に最適といえます。
ミニ四駆おすすめ20選
それでは、ミニ四駆のおすすめ商品をご紹介しましょう。

新たな伝説が幕を開ける
最新シリーズ「レーザーミニ四駆」の第1弾として登場したのは、「MINI 4 KING」の主人公 工藤モー太が操る「ロードスピリット」。角のように突き出したフロントスタビライザー、マシン下面に取り付けるリヤブレーキ、厚みのあるリヤハイトローラーなどが特徴的なマシンです。シャーシは軽量・コンパクトで実戦向きのVZシャーシで、大径スリックタイヤを装着したディッシュタイプホイールもポイントとなっています。
剛性・空力・拡張性などを追求した軽量ボディ
整備性と剛性、空力、拡張性などを追求したABS樹脂メタリックグレイのARシャーシ。電池やモーターを冷やしながら熱によるパワーダウンをおさえます。また、低摩擦樹脂製のスキッドバーがコース路面に接触することにより、コースアウトを防ぎます。

精悍さとメカニカルなイメージを強調
「ミニ四駆デザインコンテスト2018」で優秀賞を獲得したマシンの特別バージョンです。精悍さとメカニカルなイメージが強調されているほか、フロントモーターレイアウトのFM-AシャーシはポリカABS樹脂製の強化タイプで剛性をアップ。マットゴールドメッキのAスポークホイールにはスーパーハード小径ローハイトタイヤを装着しています。

スタイリッシュな外観と抜群の走破性能を両立
「ハイパーダッシュ!四駆郎」の主人公、日ノ丸四駆郎が操るライズエンペラー(天昇皇帝)の特別バージョンです。ポリカABS樹脂製の強化タイプで剛性をアップしたMAシャーシ、ディープブラックメッキを施した4本スポークホイール、人気のスーパーハード大径スリックタイヤなど、スタイリッシュな外観とともに抜群の走破性能を実現しています。

抜群の存在感と性能を兼ね備えたマシン
RCカーからミニ四駆化された「デュアルリッジJr.」のスペシャルバージョンです。アグレッシブなフォルムに加えて、強度と拡張性を追求したVZシャーシ、レースでの使用率が高いポリカーボネート製クリヤーボディ、スーパーハード小径ローハイトタイヤなど、抜群の存在感と性能を兼ね備えたマシンに仕上がっています。

豪華パーツが付属するスペシャルパック
レーサーミニ四駆シリーズ「ネオVQS」のキットと、レースで活躍するためのチューンナップパーツ、組み立て用の工具をワンセットにしたスペシャルパックです。ライトダッシュモーター、FRP製のフロントワイドステー/リヤブレーキステー、ジャンプ後の跳ねを抑えるマスダンパー、スーパーハードタイプの小径ローハイトタイヤ、中空プロペラシャフト、ハイスピードEXカウンターギヤ、カーボン強化ギヤなども付属します。

パワータイプのスターターパック
ミニ四駆PROシリーズ「ブラストアロー」のキットと各種パーツ、レース参加に欠かせないドライバーなどの工具をワンセットにしたスペシャル仕様です。パーツはトルクチューン2モーターをはじめ、スーパーハードタイヤ、ブレーキセット、フロントアンダーガード、マスダンパー、FRPプレート(フロント/リヤ)など、アップダウンやコーナーが多いコース用セッティングに必要なアイテムがチョイスされています。

スピードタイプのスターターパック
「エアロ アバンテ」のキットと各種パーツ、レース参加に欠かせないドライバーなどの工具をワンセットにしたスペシャル仕様です。パーツはスーパーハードタイヤ、ブレーキセット、サイドマスダンパーセット、FRPプレート(フロント/リヤ)など、直線が多くアップダウンやコーナーの少ない高速コース用セッティングに必要なアイテムがチョイスされています。

往年のレーシングカースタイルが魅力!
低重心のレーシングカースタイルが魅力の「エクスフローリー」をグレードアップした特別バージョンです。軽量かつ丈夫で割れにくいポリカーボネート製のクリヤーボディを、拡張性に優れた3分割構造のMSシャーシに搭載。シルバーメッキを施したAスポークホイールには、レーシングムードを高めるホワイトレターがプリントされたスーパーハード小径ローハイトタイヤを装着しています。

精悍でシャープなスタイルを強調した特別バージョン
「ハイパーダッシュ!四駆郎」の南進駆郎が操るマシン「シューティングプラウドスター」の特別バージョンです。クリヤーブルーをベースとしたボディにゴールドのステッカーでアクセントを加え、精悍でシャープなスタイルが強調されています。MAシャーシ本体にはポリカABS樹脂製の強化タイプを採用。ディープブルーメッキ仕上げの4本スポークホイールには、スーパーハード大径スリックタイヤを装着しています。

「ル・マン24時間レース」の優勝マシンを完全再現
2018-19年シーズンのFIA世界耐久選手権「ル・マン24時間レース」でチャンピオンに輝いたスポーツプロトタイプカー「TS050 HYBRID」をミニ四駆化したモデルです。空力を追求した実写同様のフォルムをポリカーボネートボディで再現し、2018-19年シーズン最終戦仕様のマーキングもステッカーでセット。7号車と8号車を選んで仕上げられます。シャーシは駆動効率に優れるMAシャーシで、ダークシルバーのフィンデザインホイールには、コーナーでインを向きやすく跳ねにくいスーパーハードローハイトタイヤを装着しています。

あのワールドラリーカーを忠実に再現
2020年のFIA 世界ラリー選手権「WRC」において、シーズン7戦で4勝を獲得したワールドラリーカー「ヤリスWRC」。その2019年シーズン参戦時のカラーリングを再現したミニ四駆です。空力を追求した実車さながらのダイナミックなフォルムは、ディスプレイモデルとしても十分な見ごたえ。シャーシはダブルシャフトモーター搭載のMAシャーシで、シルバーのディッシュタイプホイールに小径ローハイトタイヤを装着しています。

ブラック&オレンジが印象的なマッシブマシン
「ミニ四駆デザインコンテスト2018」でタミヤ賞を獲得したマシンのスペシャル仕様です。悪路もパワフルに走破するSUVと、六角形のデザインを組み合わせたボディが印象的。ベースのスモークカラーに映える、鮮やかなメタリックオレンジのステッカーやソフトオレンジのMAシャーシも魅力です。5本スポークホイールにはスーパーハード小径ローハイトタイヤを装着しています。

TAMIYA(タミヤ)『大帝(グレートエンペラー)スペシャルキット』
2種類のボディが楽しめるスペシャルキット
「ダッシュ!四駆郎」の主人公、日ノ丸四駆郎が操る第3のエンペラー「ダッシュ001号グレートエンペラー」をベースに、南進駆郎の「ダッシュ3号シューティングスター」の乗せ換え用ボディも付属するキットです。シャーシはポリカABS樹脂を使用したゼロシャーシで、5:1と4.2:1の2種類のギヤ比が選択可能。スペシャルキット4製品を積み重ねると1つの絵になるパッケージ側面のイラストや、幻の連載ポスター漫画「真・ダッシュ!四駆郎」のモノクロ・縮刷版も魅力です。

「TRF」のワークスマシンをイメージした特別仕様
世界で活躍するタミヤのRCチーム「TRF(タミヤレーシングファクトリー)」のワークスマシンをイメージしたミニ四駆の特別バージョンです。軽さと強度を併せ持つクリヤーのポリカーボネート製ボディや、レースでの使用率が高いMSシャーシを採用。コーナリング中のスピード低下が少なく、ジャンプ後の着地で跳ねにくいスーパーハードタイプの小径スリックタイヤ、シルバーメッキを施した軽快なデザインの3本スポークホイールも魅力です。

ロングノーズが目を引く優雅なクラシックカーデザイ
クラシックカー風の高級感あふれるフォルムながら、低く構えたロングノーズのスタイルでスポーティな魅力も併せ持つモデルです。シャーシはフロントモーターレイアウトのFM-Aシャーシで、ディッシュタイプのホイールには小径ローハイトタイヤを装着。エレガントな雰囲気をいっそう高めるゴールドとパープルのラインや、きらびやかなヘッドライトを表現するメタリック調のステッカーなどもポイントです。

エレガントな「バロンビエント」の特別限定モデル
カスタム・クラシックカーボディが特徴的なミニ四駆REVシリーズの「バロンビエント」を、「ミニ四駆ジャパンカップ2019」仕様にドレスアップした特別限定モデルです。ブラックのABS樹脂製ボディに、ワインレッドベースのメタリック調専用ステッカーが映える、高級感あふれるエレガントな姿に仕上がっています。シャーシはフロントモーターレイアウトのFM-Aシャーシで、レッドのディッシュホイールにはスーパーハード小径ローハイトタイヤを装着しています。

「サイクロンマグナム」のプレミアムバージョン
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公の一人である、星馬豪の3台目のマシン「サイクロンマグナム」のプレミアムバージョンです。その特徴は、前後にあるカウルを小型化し、大型リヤウイングを装備している点。レッドとブルーのグラフィックにはメタル調ステッカーを採用しています。シャーシは強度の高いモノコック構造のARシャーシで、蛍光グリーンの5本スポークホイールには直径26mmのローハイトタイヤがセットされています。

ポップなカラーリングが注目のスペシャルマシン
“空気を切りさく青いイナズマ”がコンセプトのミニ四駆PROシリーズ「サンダーショットMk.II」を、ポップなカラーリングにした特別バージョンです。ホワイトのシャーシにピンクのボディ、そしてホワイトの大径ライトウェイトホイールに蛍光ピンクのバレルタイヤを装着。シャーシは優れた剛性を実現する3分割式のMSシャーシを採用しています。

オープンとクローズのボディ形状が楽しめる
RCバギー「デュアルリッジ」を手がけたやまざきたかゆき氏による、深みのあるパールレッドのボディが美しいモデルです。高さを抑えた未来派ムードあふれるボディはフロントカウル/リヤカウル/キャノピーの3分割構成になっており、キャノピーが脱着できるのでオープンとクローズのボディ形状が楽しめます。シャーシは駆動効率を追求したMAシャーシで、組み立てやすさやメンテナンス性も抜群です。
「ミニ四駆」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミニ四駆の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミニ四駆の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミニ四駆とあわせて工具や電池チェッカーもチェック! 関連記事
ミニ四駆の組み立てに便利な工具や、電池の残量チェッカーも、ミニ四駆の性能を最大限活かすためには欠かせません。工具では、プラモデル用のニッパーもおすすめです。一般的なニッパーよりもきれいに切れるので、ひとつあると非常に便利です。プラスドライバーも形や大きさは色々あるので、自分に合った、使い勝手の良い商品を選んでみてください。
子どもより大人がのめりこむ!?
単純に“最高速”だけでなく、ライバルを置き去りにする“加速力”、コーナーやジャンプセクションで要求される“安定性”と“重量配分”など、マシン全体のトータルバランスが要求されるミニ四駆。コースに応じてセッティングを変更する奥深さもあり、子どもより大人の方がのめり込んでしまうというのも納得です。限定モデルや各種漫画に登場したマシンも数多く発売されているので、コレクションを楽しみたいという方にも最適。ぜひお気に入りの1台を見つけてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
幼少期からプラモデルの制作に没頭し、学生時代にはメーカーへの就職を熱望。縁があり、多数のショップと関わりながら自立。以降、大勢のモデラ―さんとふれあいながらプラモ道を歩んでいます。得意ジャンルはミリタリー、ガンプラなど。