洗濯機の寿命は何年?
洗濯機の使用頻度や使用状況によっても異なりますが、一般的に洗濯機の平均寿命は6~8年ほどです。同じ洗濯機を10年以上使っている人も多くいますが、平均寿命を過ぎた洗濯機は故障やトラブルが発生する可能性も高くなります。
平均寿命のほか洗濯機の寿命の目安となる指標も知っておくと、適切な買い替えのタイミングが把握できます。
メーカーの部品保有期間をチェック
洗濯機の修理に必要な部品を保有する部品保有期間がメーカーによって決まっています。部品保有期間が過ぎると、故障しても部品がないため修理ができず、買い替えのみが選択肢となります。
洗濯機の部品保有期間は機種の生産が終了してからの年数でカウントし、基本的に6年のメーカーが多くなっています。部品保有期間が過ぎるのも、洗濯機の寿命の目安になります。
設計上の標準使用期間をチェック
洗濯機のように長く使用する電化製品は、経年劣化によって事故につながる不具合が発生する可能性が高くなります。経年劣化による事故への注意喚起のために設けられているのが、長期使用製品安全表示制度です。
長期使用製品安全表示制度により、洗濯機ごとに設計上の標準使用期間が設けられています。設計上の標準使用期間は洗濯機本体のうえにシールとして貼ってあるので、洗濯機を安全に使用できる期間の目安として知っておきましょう。
洗濯機の寿命や故障の前兆は?
洗濯機の寿命や故障の前兆となる症状と対処法を知っておくと、修理や買い替えの適切なタイミングもわかります。症状の内容と対処法をそれぞれ解説します。
カビ臭い
洗濯層の内部でカビが発生すると、洗濯機がカビ臭くなる原因となります。故障ではなくカビが原因のため、洗濯槽の掃除をすればにおいは取れます。洗濯槽クリーナーなどを使用しましょう。
ただし、洗濯槽クリーナーなどで洗濯槽を掃除してもカビ臭さが取れない場合があります。この場合は、洗濯機の寿命が近づいている目安になります。
焦げ臭い
洗濯機が焦げ臭い場合は、洗濯機内部に異物が挟まっている、または洗濯機内部の部品の故障のいずれかが原因です。
衣類の金具やボタン、ポケットの中身などをなくしてしまった場合、パルセーターと洗濯槽の間やモーター・ベルトの駆動部分に挟まっている場合があります。挟まっているものを取り除けば、焦げ臭さは解消されます。
異物が挟まっていない場合、モーターの回転を洗濯槽に伝えるベルトが劣化している可能性があります。そのまま使い続けるのは危険なため、洗濯機の使用は停止し修理の依頼をしましょう。
電源コードに発熱や変色がある
電気コードが熱かったり、変色していたりする場合、コードを覆っている被覆に負荷がかかって消耗している可能性があります。また、コード内で断線している場合も発熱や変色の症状が見られます。電気コードを動かすと電源が切れる、または電源が入ったり切れたりすると、内部が断線している可能性があります。
ほかにも、電気コードの付け根が曲がっているのも原因のひとつです。いずれの場合もコードが発火する可能性があるため、修理や交換を検討しましょう。
ボタンが反応しなかったり操作に不具合がでる
ボタンや操作パネルが反応しない場合、洗濯機の内部の制御基板が経年劣化している場合があります。電源コードを抜いて入れなおしてみても解消しない場合、寿命の可能性が高いです。
途中で運転が止まってしまう場合は、洗濯物の量や偏りを調節してみましょう。それでも解消しない場合には、故障や寿命の可能性があります。
洗浄、脱水、乾燥の効力が弱いと感じる
洗浄の効力が薄い場合、パルセーターが回っていないのが原因です。寿命の可能性があります。
脱水の効力が薄い場合、モーターの回転力を伝えるベルトが劣化しているか、排水溝が詰まっているのが原因です。排水溝の詰まりを解消してみても改善しない場合は、修理依頼が必要です。
乾燥の効力が薄い場合、乾燥フィルター汚れか乾燥機能の部品の故障が原因です。乾燥フィルターを掃除しても解消しない場合、修理依頼をしましょう。
カラカラなど異音がする
異音の種類によって原因が異なります。カラカラ・ガリガリという音は縦型洗濯機に付いているパルセーターがずれている、または異物が挟まっているのが原因です。異物を取り除けば解消します。
キュルキュルという音は内部のベルトが摩耗しているのが原因、キーキーという音は、洗濯槽の回転やブレーキをおこなう軸受けが故障している可能性があるので、いずれも修理を依頼しましょう。
ブーンという音は排水ホースの詰まりが原因なので、詰まりを掃除すれば解消します。
洗濯機の寿命を延ばす方法
少しの心がけや工夫で洗濯機の寿命は延ばせます。洗濯機の寿命を延ばすための方法を紹介します。
洗濯物を入れすぎない
洗濯物を詰めすぎていると、洗濯機が途中で止まってしまう原因になります。故障と勘違いすることがあるため、洗濯物は詰めすぎないように、適量を守って使用しましょう。
詰めすぎると途中で止まるだけでなく、乾燥の効力が弱くなる原因にもなります。洗濯物が多い場合は、複数回に分けて使用するなどの工夫が重要です。
異物が入らないよう注意する
洋服に付いているボタンや金具、ポケットの中身などが洗濯槽のなかに入ってしまうと不具合や故障の原因になります。洋服のボタンや金具が取れそうな状態で洗濯はしない、洗濯する前にポケットのなかになにか入っていないか確認するようにしましょう。
異物はパルセーターと洗濯槽の間、モーターとベルトのところに挟まりやすいです。異物が入らないようにすれば、洗濯機の寿命も延ばせます。
洗剤の使いすぎには注意
洗濯物の量に合わせた、適量の洗剤を使うようにしましょう。洗剤を入れすぎると、洗剤ケース内で洗剤が固まる原因になります。洗濯槽に送られるはずの水が送られなくなり、ケース内で逆流し、水漏れしてしまいます。
洗剤は入れすぎないこと、洗剤ケースを歯ブラシなどでこまめに掃除することによって、より洗濯機のトラブルが発生する可能性が低くなります。
カビ予防・対策はこまめに
洗濯槽内にカビが発生すると、カビ臭さの原因になります。カビが内部まで侵食してしまうと寿命を短くしてしまいます。
自動おそうじモードに設定している場合でも、洗濯槽クリーナーを使って定期的に掃除するなど、カビ対策をしましょう。カビ臭さが発生したら、すぐに対応するのが重要です。使用していないときには洗濯機のフタをあけておくのも有効です。
防水性の高い衣類は脱水しない
防水性の高い衣類を脱水すると、水が衣類から出ないため洗濯槽内の水が偏り、大きな振動を起こします。場合によっては洗濯機本体が転倒する可能性もあります。
レインコートのほか、スキーウェア、寝袋、自転車やバイクのカバー、おむつカバーなども防水性の高いものに含まれます。これらを洗濯機で脱水しないようにしましょう。
屋外での利用は極力避ける
洗濯機は屋内での使用を想定しているため、屋外で使用すると劣化しやすくなります。大雨にあたると、水が内部基盤に入ってショートする可能性があります。台風などの強風時は、洗濯機が倒れてしまう場合もあります。
経年劣化により、文字盤の文字も消えてしまいやすいです。やむを得ず屋外で使用する場合には、洗濯機のうえからかぶせるカバーや、防振マットを併用するとよいでしょう。
買い替えを検討なら洗濯機のおすすめをチェック
洗濯機の寿命を知れば修理と買い替えタイミングがわかる
洗濯機は症状によって掃除や異物を取り除くだけで対処できるものもあれば、故障や寿命で修理や買い替えが必要な場合もあります。洗濯機の寿命の目安であるメーカーの部品保有期間や、設計上の標準使用期間を知り、どのくらいの期間洗濯機を使用しているかをくらべてみるのも有効です。
日ごろからこまめに掃除をする、カビ対策をするなどの工夫で故障や不具合を防ぎ、洗濯機の寿命を延ばせます。不具合が続くようなら、買い替えも視野に入れてみましょう。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
モノ以外のサービス全般を担当。趣味~実用系のサブスクをはじめ、日常生活を快適かつ豊かにするおすすめ情報やハウツー情報までをカバーしている。