『スイミー』を購入して、25年ぶりに読んでみると...
レオ=レオニ氏の代表作の一つである『スイミー』。世界中で愛され続け、数々の栄誉ある賞を総なめにしています。
日本でも、小学校の国語の教科書に40年以上も掲載されているので、おなじみの方も多いはず。中には、「教科書にのってるから......。」という理由で、購入に二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか?
実は筆者もそうでした。しかし、実際に絵本を購入してみると、教科書にはおさまりらない絵本の魅力がありましたよ!
今回は、大人になって読んだ絵本『スイミー』のみどころをたっぷりお届けします!
『スイミー』ちいさな かしこい さかなの はなし 大切なことをやさしく教えてくれる物語
【あらすじ】
『スイミー』は、兄弟の中で一匹だけまっ黒なちいさな魚の物語。大きな魚に兄弟みんなが飲み込まれ、ひとりぼっちで海を旅し、再び大きな魚に出会います......。
スイミーは、子どもが思わず感情移入してしまう素朴なキャラクター。兄弟たちがいなくなり、悲しみに打ちひしがれるスイミーを、外の世界はまるで希望の光のように導きます。
絵には繊細な版画の技法を使うなど、『スイミー』の世界は小さな子どもだけでなく大人も楽しむことができますよ。
・レオ・レオニってどんな人?
1910年、オランダ生まれ。イタリアでデザイナーとして働き、第二次世界大戦中、レオ=レオニが29歳の時、アメリカに亡命。その後、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し、1959年、孫のために制作した『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビュー。1999年にイタリアで亡くなるまでに、多くの絵本を発表し、日本でもその名を響かせた。
『ひとあしひとあし』『スイミー』『フレデリック』『アレクサンダとぜんまいねずみ』の4作品は、アメリカの最も権威ある児童文学賞「コルデコット賞」を受賞している。
レオ=レオニ氏の絵の表現方法は幅広く、切り絵や水彩、色鉛筆やマーブリング、版画など、ストーリーの世界観に合わせて多様な技法を用いているのが特徴的。
みんなの口コミ&レビュー
子どもから大人までファンの多い『スイミー』。実際に絵本を読んだ方の口コミ&レビューをいくつかご紹介します。
・絵のすばらしさに驚いた
・美しい海の世界を体験できる
・絵本に教訓がちりばめられている
・大人になってからも楽しめる
・親子で大好きな絵本
レビュー評価は総合的に高く、中でも多かったのは、初めては教科書で、二度目は絵本で『スイミー』を読んで、教科書では感じなかった絵本のすばらしさに感動したという口コミです。
一方で「赤ちゃんには早かった」といった口コミもありましたが、低評価レビューには留まらず、大人になったママが楽しんだという高評価レビューに落ち着いていましたよ。
スイミーの成長シーンは必見! 絵本で描かれた外の世界
授業前に出会う『スイミー』 子どもの本好きを育む!
海のお話が大好きな小1長女。『スイミー』も大好きな物語のひとつです。
先日、秋の読書週間で『スイミー』についてのクイズが出され、まだ習っていない小2の単元にも関わらず、「絵本を知っていたから正解できたの!」と喜んで帰ってきましたよ。
学校で習う範囲を予め知っているのは、子ども心に特別な気分になりますよね。絵本に慣れ親しんでおくと、国語や図書の授業がもっと好きになるかもしれませんね。
教科書と絵本のちがいを楽しむ 人生2度目!
教科書の『スイミー』は、絵が抜粋されていたり、横書きが縦書きになっていたり、「てにをは」が少し違ったり、絵よりも物語(文字)に重きを置いています。
絵本の『スイミー』は、まるで一つひとつの絵が作品のよう。見開き2ページにもわたる壮大で美しい海の中は、思わず『スイミー』の世界観に惹き込まれてしまうほど。
一度読んだことがある人は、教科書と絵本の違い楽しむのも味わい深いですよ!
レオ=レオニが伝えたかったこと 絵本に込めたメッセージ
絵本では、スイミーが14ページにもわたって、ひとりぼっちで海の中を旅する様子が描かれています。教科書では14ページ分の物語が、たったひとつの挿絵で表現されているだけ。
端折られたレオ=レオニ氏の絵にはスイミーの悲しみや不安、そこからみた希望などが叙情的に描かれています。
外の世界をみたスイミーが、自分の力で考え抜けるようになった成長シーンも、母親としては見逃せない心が熱くなるポイントでした!
国語の授業では、スイミーと兄弟たちとの違いや、仲間と協力する大切さがよく取り上げられますよね。『スイミー』は他にも、人生の教訓のようなメッセージを受け取ることができますよ。
大人になってからこそ『スイミー』読み返そう!
大人になって読むと、また違った印象を感じる『スイミー』。筆者も子どもの頃はスイミーに感情移入して読んでいたのに、いつの間にか親目線に。
「ぼくが, めに なろう。」と言ったスイミーの勇敢さに、心を打たれる大人は多いのではないでしょうか。ぜひ絵本を手に取って、ぜひレオ=レオニ氏が伝えたかったことを、余すことなく感じてみてくださいね。
2020年11月27日(金)には、全国の郵便局で「絵本の世界シリーズ 第4集」より『スイミー』『フレデリック』『アレクサンダとぜんまいねずみ』の切手が発売されるなど、発行から長い時を経ても多くの人を魅了し続ける『スイミー』。可愛い関連グッズを集めるのも楽しみの一つですね!
作・絵 | レオ=レオニ |
---|---|
訳 | 谷川俊太郎 |
サイズ | 28.0×22.0cm |
作・絵 | レオ=レオニ |
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訳 | 谷川俊太郎 |
サイズ | 28.0×22.0cm |
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