『RAZER BLACKWIDOW LITE』を購入して使ってみた
ゲーミングキーボードとして発売されている『RAZER BLACKWIDOW LITE』。とくにFPSなどハードな操作を必要とするゲームでは、自分好みにカスタマイズして使いやすさを徹底的に追求したいですよね。
またこの商品は静音性やキーの精度の高さなど、仕事やふだん使いにもぴったりな性能を装備しています。ゲームだけでなく、日常使いでも使いやすいキーボードなら、ぜひ選んでみたいという人も多いのではないでしょうか。
そこで『RAZER BLACKWIDOW LITE』を実際に購入して使いやすいキーボードなのか、機能性やカスタマイズはすぐれているのかを調べてみました。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』とは?
『RAZER BLACKWIDOW LITE』は、ゲーマー向けのパソコン周辺機器を多く発売しているRAZERのゲーミングキーボードです。
この商品の特徴は、オフィスでの使用にも耐えうる「静音性」。高い精度と応答性を誇る「メカニカルスイッチ」。また、白く明るい光で夜間の作業もしやすくなる「トゥルーホワイトLEDバックライト」などがあげられています。
RAZERといえば、マウスやキーボードをこまかくカスタマイズできる「RAZER SYNAPSE」。このキーボードも「SYNAPSE3」に対応しており、FPSなどのゲーム向けに自分好みのカスタマイズをすることができますよ。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』のセット内容は?
キーボード本体、USBケーブル、取扱説明書、Oリングとキープラーの入った袋の4点です。
Oリングとはキーボードの根もとに取りつけることでクッションとなり、静音性を高めるためのもの。装着するためにキーを取り外す必要がありますが、その際にキープラーという黒い小さな栓抜きのような器具を使います。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』の評判や口コミのまとめ
ゲームだけでなく、仕事やふだん使いにもよさそうな『RAZER BLACKWIDOW LITE』ですが、実際に使っている人はどのように感じているのでしょうか。ここでは『RAZER BLACKWIDOW LITE』のポジティブな口コミや、ネガティブな口コミをまとめてみました。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』のポジティブな評判や口コミ
静音性をうたっているだけあって、「打鍵音が静か」という声が多いですね。付属している静音リングを取りつけるとさらに静かになるようですが、「静音リングがなくても静か」であるとの声もみかけました。
それ以外にも「重さがあって滑り止めもしっかりしているので安定性がある」「テンキーがないのでコンパクトでいい」という感想もありました。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』のネガティブな評判や口コミ
静かであるという声が多い一方で、「打鍵音が気になる」という声もありました。とくにチルトスタンドを立てないと音が大きいようです。また「静音リングを取りつけようにも、手間がかかりすぎる」という声も。
またカラフルに光るマウスやキーボードが多いなか、白色にしか光らないことを残念に思う人もいました。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』を試してわかったこと
『RAZER BLACKWIDOW LITE』を実際に購入して使ってみました。「デザイン」「打ちやすさ」「付加機能」「管理ツールによるカスタマイズのしやすさ」の4つの観点から、それぞれ検証します。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』のデザインは?
まずは、『RAZER BLACKWIDOW LITE』の外観から見ていきましょう。
上から見たところ
テンキーレスなので横幅が小さく、スッキリとした印象です。ライトを点灯させないとキー文字が見づらいので、常時点灯を推奨します。
日本語配列のキーボードですが、かな文字が印字されていません。かな入力をする人にとっては厳しいかもしれませんね。
キーを側面から見ると、キートップが浮いている構造。キーの厚さ(キーストローク)がかなり大きいですね。よく見ると奥にオレンジ色の軸を確認できます。
横から見たところ
キーボードの側面はやや厚め。パームレストを併用したほうがいいでしょう。手首の疲れを軽減でき、誤ってWindowsキーなどを押してしまうことも少なくなりますよ。
スタンドを立てても傾斜は緩やかです。2段階調節でもっと高くできるかもと思いましたが、そういうわけではないようですね。
背面にはUSB接続ケーブルの挿入口があります。有線キーボードですが、ケーブルを取り外すことができるので、持ち運びがしやすいですね。
裏から見たところ
四隅に滑り止めが配置されていますね。背面側の滑り止めの横には、立てて使うスタンドがあります。
よく見ると、スタンドの裏にも滑り止めがついています。キー操作に力が入ってしまったり、うっかりマウスをぶつけてしまっても、まったく動きません。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』の打ちやすさは?
キーは中央がへこんだ谷形。指が自然にキーに収まって、押しやすい構造になっています。多少指の位置がずれても、しっかり押すことができますよ。
キーピッチは19mm
キーピッチは19mmと標準的な長さ。キーが小さく、キーとキーの間もそれほど広いようには見えませんが、キーの側面が底に向かって広がっているため、キーピッチが大きくなっています。
キーボードの重量は680g
テンキーがないので、見た目の重厚感のわりに680gと軽量です。軽いキーボードは使っているときに動いてしまう心配はありますが、裏面の四隅とスタンドの滑り止めが強力なので、多少のことではずれない安定性があります。
手を置いた感触は?
キーボードの厚さに加え、キー自体もかなり厚いため、手の位置がかなり高くなります。手首が浮いてしまうくらいなので、ちょっと疲れやすいかも。パームレストを使って、手の高さを調節したほうがいいでしょう。
打鍵感はかなり軽快で押し心地がよく、しっかりと打つことができます。多少指の位置がずれても大丈夫。タッチタイピングがしやすいですよ。
後述するキーリングを装着しなくても、打鍵音は小さめです。強く打ち込んでもパシャパシャというくらいの音。ほとんど音がしない静音キーボードほどではありませんが、これくらいの音なら筆者はまったく気になりませんでした。
試しにいろいろ打ち込んでみた
実際に文字を打ち込んで、キーボードの使いやすさを試してみました。筆者がいつも使っているキーボードと『RAZER BLACKWIDOW LITE』の両方で上の画像の文字をタイピングし、かかった時間を比べてみました。
こちらはいつも使っているキーボードでかかった時間。これを基準とします。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』を使用したときにかかった時間。
少し時間がかかってしまいました。パームレストを使わなかったため、Windowsキーに手首が当たってしまい、スタートメニューを呼び出してしまったこともタイムロスにつながりました。やはりパームレストは必須ですね。
とはいえ打ち心地はとてもスムーズで、誤入力さえなければいつも使っているキーボードよりも早く打てていたかもしれません。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』の付加機能は?
タイピング以外にも『RAZER BLACKWIDOW LITE』に搭載されている機能について検証してみました。
ライト機能
ゲーミングキーボードというとカラフルに光るイメージがありますが、『RAZER BLACKWIDOW LITE』は白1色とシンプル。とくに複雑な点灯の仕方をするわけでもありません。
しかしこの白色ライトのおかげでキーの文字が見やすくなり、打ちやすさに一役買っているのは間違いないでしょう。発光が気になって集中をそがれることもありませんでした。
Oリングの増設
『RAZER BLACKWIDOW LITE』には、取りつけることで静音性を高める「Oリング」が同梱されています。
Oリングをつけるには、キーを取り外す必要があります。文字キーやファンクションキーなどの小さなキーなら、根もとから力を入れればわりとかんたんに外せます。キーをキズつける心配もないでしょう。
スペースキーなどの横に長いキーは端を針金で引っかけるようになっているので、力任せに引っこ抜かず慎重に取り外してくださいね。
キーを取り外したら、キートップの裏側にOリングを装着します。根もとまでOリングをとおしたら、キートップを戻します。
Oリングを装着したキーは、完全な無音とはいきませんが、装着前よりもさらに静かです。とくに強くキーを押したときの底打ち音はほとんどなくなりました。ただ、全部のキーに装着するのは非常に手間なので、よく使うキーだけ装着するといいでしょう。
ちなみにOリングは、全部のキーに装着してもいくつか余るくらいの数はあります。ただ
小さくてなくしやすいので要注意です。
管理ツールでカスタマイズしやすい?
管理ツール「RAZER SYNAPSE3」は、メーカーサイトからダウンロードできます。
インストールにそこそこ時間がかかりますが、さらにもうひと手間。製品情報を登録すると、カスタマイズができるようになります。
キーボード裏側に記載されているシリアルナンバーとプロダクトコードを入力すればOK。ただ「0」と「O」が紛らわしく、気づくまでに少し時間がかかってしまいました。
さて、製品情報を登録したのでさっそくカスタマイズ……と思ったら、『RAZER BLACKWIDOW LITE』が認識されていません。
この後、パソコンを再起動したり、「SYNAPSE3」をアンインストールしたり、アカウントを削除して再登録したり、いろいろやってみたのですが、結局『RAZER BLACKWIDOW LITE』は認識されないまま。
「SYNAPSE3」は不具合が多いという報告もちらほら見かけていましたが、これもそのひとつなのか、それとも筆者のパソコンと相性が悪かったのか……原因は不明。残念ながらカスタマイズはあきらめることとなりました。
ちなみに「SYNAPSE3」ではライトのオン・オフや明るさ、効果(光り方)と、一部のキーにショートカットやマクロ(キー操作を複数組み合わせたコマンド群)を設定できるようです。
サイズ | 横361×縦133×高36.2mm |
---|---|
重量 | 約660.9g |
対応OS | Windows7以降 |
サイズ | 横361×縦133×高36.2mm |
---|---|
重量 | 約660.9g |
対応OS | Windows7以降 |
『RAZER BLACKWIDOW LITE』はゲームにも仕事にも使えるオールマイティなキーボード 総合評価:3.5点
『RAZER BLACKWIDOW LITE』を試した感想をチャートにしてみました。
打ちやすさ:5
デザイン:4
カスタマイズのしやすさ:1
付加機能:4
※執筆者の主観を数値化したものです。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』を購入し、商品の特徴や打ちやすさ、機能性などを検証してきました。
デフォルトの状態でもパシャパシャという静かな打鍵音と軽いキーの打ち心地がとても爽快。快適にタイピングができるキーボードです。テンキーがない分、コンパクトなので持ち運びにも便利。
耐久性にもすぐれたメカニカルスイッチ、すべてのRAZER製品をカスタマイズできる管理ツール「SYNAPSE3」はゲームとの相性も抜群。高機能マウス『Basilisk Ultimate』とあわせて使えば、ゲームでも仕事でも高いポテンシャルを発揮できるでしょう。
『RAZER BLACKWIDOW LITE』をぜひ、チェックしてみてくださいね。
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