Anker Soundcore 2を購入して試してみました
『Anker Soundcore 2』は、価格が5,000円前後と手を出しやすいスピーカーです。コスパがよいと評判で、Bluetoothスピーカー初心者で購入を検討している方もいらっしゃると思います。しかし、価格が安いと性能が気になるポイント。「安かろう悪かろう」で損をしてしまっては元も子もありません。
この度『Anker Soundcore 2』を入手できたため、実際に使ってみました。ただ安いだけのスピーカーなのか、それとも安さと性能を兼ね揃えたお得なスピーカーなのか、レビューを通して確認してみましょう。
Anker Soundcore 2とは? 公式サイトの情報などを調査
『Anker』は、中国に本社を置く電子機器メーカーです。バッテリーやUSBケーブル、スピーカーなどを開発しており、価格と品質を両立したコスパの高い商品たちが魅力です。とくにバッテリー関連に強く、スマホ用の充電機でお世話になっている方も多いのではないでしょうか。
『Anker Soundcore 2』は、同社の代表的なスピーカー。2018年度Amazonランキング大賞ポータブルスピーカー部門でベストセラーNo.1に輝くなど、注目度の高いモデルです。
最大24時間再生できるバッテリー性能の高さや、高い防水性能が魅力的。防水規格はIPX7で、水深1mに30分浸かっていても耐えられます。お風呂やプールなどでも安心して使えます。
また、AUX(ステレオミニプラグφ3.5mm)による有線接続にも対応。AUXコードは別売りですが、昔から愛用しているミュージックプレイヤーでも使用可能です。
Anker Soundcore 2の口コミ・評判は? SNSやECサイトでの評価を調査
メーカー記載のスペックだけみるとよいスピーカーに見えますが、実際に使った人の声はどうでしょうか? 『Anker Soundcore 2』の口コミを調べてみたのでご紹介します。
コスパ良好! 価格に対して音がよいと評判
『Anker Soundcore 2』は「コスパが高い」「音質がよい」という評価が多く見受けられました。「音が聞き取りやすい」「低音がしっかりと出ている」という声が多く、価格に対して充分な音質だという評価です。なかには音質が悪いという評価をしている方もいましたが、比較的少なめです。
また、防水性能が高いためお風呂でも使えて便利、という声もありました。音質と使い勝手を両立したスピーカーといえるでしょう。
音量が勝手に変化するなどトラブルの声も
悪い口コミとしては、「音量が勝手に変化する」「有線接続時に音の遅延が気になる」などの声がありました。とくに音量変化のトラブルはよく見られます。接続環境の都合もあるため必ず発生するわけではありませんが、気になる方は注意しましょう。
Anker Soundcore 2を使ってみた感想 検証レビュー
実際に『Anker Soundcore 2』を使用してみました。外観から音質まで確認してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
外観をチェック! デザインはシンプルで使いやすい
まずは外観をチェックしてみましょう。
パッケージ
白と水色を基調とした爽やかなパッケージです。凝った写真なども無く、パッケージコストをカットしている印象を受けます。
下面には2,000万人以上のユーザーに選ばれていることと、18カ月の保証が付いている旨が載っています。機能面を訴求する内容は正面に少し載っているだけで、いわゆる「パッケージ買い」は考慮されていないようです。
スピーカー本体
次にスピーカー本体を見てみましょう。
デザインはとてもシンプル。正面のメッシュ以外は、サラサラとしたゴムっぽい素材で覆われています。安っぽくなく、シンプルで悪目立ちしにくいので部屋に置いても違和感はないですね。ただ、手の脂による跡や擦り傷が目立ちやすいのが気になります。
操作ボタンは左から電源、音量−、再生・停止、音量+、Bluetooth接続となっています。ボタンは大きめで押すとクリック感があり、操作性は良好です。
接続端子は横側にありました。防水用のカバーはベロが出ていて、引っ張るとキュポッと外れます。しっかりと密封されており、水回りで使うときも安心です。
500mlペットボトルを使って、サイズチェックもしてみました。ペットボトルに近い大きさで、持ち運びもカンタン。デスクの上でも邪魔になりにくいサイズ感です。
重さも比較。水入りの500mlペットボトルよりも軽く、持ち歩きやすい重さです。ボディバッグなどに入れて持ち歩いても違和感がないので、屋外でダンスの練習をする際などにも活躍してくれそうです。
ペアリング方法は?
ペアリング手順は以下の通りです。
1)本体の電源をON、接続機器(スマホ等)のBluetoothをONにする
2)本体右側のBluetoothボタンを押し、ランプが青く点滅していることを確認(初回起動時はボタン操作不要)
3)スマホのBluetooth設定画面からSoundcore 2を選択して接続
ペアリングが済んでいれば、スピーカーの電源をONにするだけで接続してくれます。うまく接続できなければ、再度ペアリングしてあげればOKです。
電源ON、Bluetooth接続待機時に音が鳴ります。深夜など音が鳴ると気になるタイミングでは気を付けましょう。設定等で消音できればベストですが、残念ながら消すことはできないようです。
接続能力を確認
Bluetooth接続の安定性や音の遅延なども見てみました。
15m程離れてもしっかり接続
部屋の中で5時間ほど使ってみましたが、音飛びや接続切れは発生しませんでした。接続安定性は良好です。
また、試しに屋内に接続したスマホを置き、外に出てどの程度まで電波が届くか実験してみました。その結果、壁などの障害物があっても15m程ならきちんと接続されることが分かりました。スペック上だと20mとあったので、障害物がなければもう少し接続距離が伸びるでしょう。
音の遅延は多少発生! 気になるなら有線接続
コーデックはSBCのみに対応している様子。Bluetooth接続で動画を見ると音の遅延が気になることがあります。試しに音ズレ確認動画を再生・撮影して、動画編集ソフトで音ズレを確認してみました。
無線接続だと約133msec=0.133秒のズレが確認できます。なお、動画撮影による音ズレも考えられるため、あくまで参考程度のデータです。SBCコーデックは200msec以上ズレると聞いていたので、意外とよい結果だと思います。
もし動画などで音ズレが気になる場合は、AUXによる有線接続をおすすめします。こちらは音の遅延も少なく、快適に使用できました。有線接続での音ズレ調査では33~66msecの間という結果に。
有線接続で音の遅延が酷い、という口コミもありましたが、確認した限りでは問題ありません。無線接続で音ズレが気になった際は試してみましょう。
再生機の複数台接続は不可能
『Anker Soundcore 2』では、スマホ2台を同時に接続することができません。再生機は1台ずつの接続となります。複数の機器でスピーカーを使いまわす場合は、毎回接続をやり直す必要があるためちょっと面倒ですね。
音質は評判通り良好! 価格以上の音質だが高音域が弱め
音質の第一印象は「まとまりのある音」。若干低音が強いですが、比較的フラットな音で全体のバランスがよく、どの曲も違和感を覚えにくかったです。中音域はそこそこ解像度が高く、ボーカルの声が目立ち聞きやすいですね。低音域も充分出ており、サイズのわりになかなか迫力のある音が楽しめます。ただし、過度な期待は禁物。ズンズン響くような音はでないので、低音派の方はご注意を。
ウィークポイントに感じるのは高音域です。一定以上高い音を出せていないような、音の伸びの悪さが気になります。また、部分的にくぐもった音や、ノイズの混じるシャリシャリとした音も感じられ、解像度は低く感じます。とくに弦楽器系の音は苦手かも。
注意点として、音量が小さすぎると音質が変化します。Xperia XZ3(Android10)で接続時に音量1/3以下で中・低音域の出が急に悪くなるポイントがあったため、ある程度音量を出して使用した方がよいと思います。
音質の総評としては、「価格以上の音質」です。高音域がちょっと苦手のようですが、5,000円程度でこれだけの音が出るなら充分買いだと思います。Bluetoothスピーカーを試してみたい方や、スマホでの音楽視聴を上質にしたい方にはぴったりの商品です。ただし、上位クラスのスピーカーには当然音質で劣ります。よりよいスピーカーを持っている方や、音質に強いこだわりがある方にはおすすめできません。
音量は勝手に変化する? 3つの機器で接続調査
最後に口コミでよく見られた「音量が勝手に変化する」というポイントを確認してみました。
試しに以下の3機種で音楽を流しながら2時間ほど使用した結果、音量が勝手に変化する症状は見られませんでした。
・Xperia XZ3(Android10)
・初代iPad Air(iOS12.1.1)
・Windows10デスクトップPC(Bluetooth接続機器後付け)
口コミでは接続してから数秒後や、音楽再生中に突然音量が変化するということでしたが、とくに問題なく使えています。
接続不良の問題はスピーカーだけでなく、再生機側の問題によっても起こる可能性があります。もし同様の不具合が発生したら、スピーカーに接続する機器を変えるのもひとつの手です。
サイズ | 幅約168×奥行47×高さ56mm |
---|---|
重量 | 約414g |
出力 | 6W×2 |
通信方式 | Bluetooth 5.0 |
連続再生可能時間 | 最大24時間 |
サイズ | 幅約168×奥行47×高さ56mm |
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重量 | 約414g |
出力 | 6W×2 |
通信方式 | Bluetooth 5.0 |
連続再生可能時間 | 最大24時間 |
Anker Soundcore 2はコスパ重視派におすすめ! 総合評価:3.0点
Anker Soundcore 2を試した感想をチャートにしてみました。
中音:3
高音:2
見た目:3
使いやすさ:4
低音:3
※執筆者の主観を数値化したものです。
音質面では高音の弱さが気になったため2と評価していますが、価格を考えれば良い音が出ています。評価点数としては少々辛口ですが、『Anker Soundcore 2』は評判通りコスパのよい良質なBluetoothスピーカーでした。初めてBluetoothスピーカーを購入する方や、コスパ重視派にもおすすめできます。
また、音質面以外ではシンプルで使いやすい操作性や、24時間というロングバッテリーながらも500gを切る軽量性など、屋内・屋外問わない扱いやすさも評価ポイント。キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍してくれるでしょう。
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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。