ドリームキャッチャーとは? 魔除け効果のある
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
「ドリームキャッチャー」は、北米の先住民インディアン、オジブワ族によって魔除けとして作られた装飾品が始まりとされています。当初は柳の枝を曲げて作った輪に、糸を蜘蛛の巣のように張ったものだったそうです。漁をする生活の中で身につけた網を作る技術が、いつしか子供を悪夢や悪霊から守り、健やかな成長を願うお守りになったのです。
ドリームキャッチャーの特徴的な作りは、輪に張り巡られた糸によって悪夢だけを捕らえ、良い夢は網目や網の中心から羽根を伝わって眠っている人に入るという意味を持っています。そして捕らえた悪夢は朝日に当たると消えるといわれています。ですから本来の飾る場所は寝室の窓辺や寝床の近くになります。
ドリームキャッチャーに似た装飾品を2つ紹介!
ドリームキャッチャーと見た目は似ているのに、目的や役割が違うものがあるのをご存知ですか?いずれも輪や羽根を用いたデザインなので、とても間違えやすいのですが、その物の持つ意味や目的を覚えておくと間違えなさそう。ぜひドリームキャッチャーを購入する前にぜひ知っておいてください。
幸せを運ぶシンボル「メディスンホイール」
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「メディスンホイール」もドリームキャッチャー同様、輪の下に羽飾りがあるのですが、一番見分けやすいのが輪の中。メディスンホイールの輪の中は「十字」になっています。
輪は輪廻転生、十字は4つの季節、4つの方向(東西南北)、4つの人種、4つの風などを意味しています。全てのものが自分と繋がっている、というインディアンの思想を表したのが「メディスンホイール」で、羽根は幸せを運んでくるものとされています。
魔除けのお守り「マンデラ」
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「マンデラ」の形もドリームキャッチャーによく似ていますが、明らかな違いは「円の内側が一枚の面で構成されている」ということ。
これはマンデラが戦いで身を守ってくれる盾から生まれたものだからです。材料にはウサギの皮や羊毛、羽などが用いられ、子孫繁栄や健康、幸運をもたらす、魔除けのお守りとして飾られています。
ドリームキャッチャーの選び方
ここでは「装飾の意味」「デザイン」に焦点を絞ってドリームキャッチャーの選び方をご紹介します。また、ドリームキャッチャーはデザインの幅が広く、その反面ドリームキャッチャーではないものを間違って買ってしまうこともあります。そこで、ドリームキャッチャーに似ている「メディスンホイール」と「マンデラ」に関してその違いを解説します。
装飾の意味から選ぶ
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ドリームキャッチャーを選ぶ時に各々の意味を知っていると、より愛着を感じ、大切にできそうですね。
大きな輪に張られた網目状の糸は悪夢を捕らえる蜘蛛の巣。そして網目に一粒のビーズが編み込まれていたら、それは蜘蛛を意味し、複数の天然石は水滴を表すともいわれています。
眠っている人に良い夢が伝って入るといわれている羽根も、昔は女の子には知恵のシンボルであるフクロウの羽根を、男の子には勇気の象徴であるイーグルの羽根を使用したそうですが、現在ではホロホロ鳥や七面鳥、鷲や鴨、鶏などの羽根を使用することが多くなりました。
インテリアとの相性や好みのデザインで選ぶ
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
昔は動植物の天然の色を活かしていたドリームキャッチャーも、近年ではインテリアとしての需要によって、使用する素材に華やかなものも多くなってきました。
本来のアースカラーはちょっと大人向き。子供部屋に飾るなら、かわいいピンク系や爽やかなブルー系のものもいいですよね。玄関やリビングなら、インパクトのあるものがおすすめ。ドリームキャッチャー本来の意味も踏まえながら、上手にインテリアに取り入れたいですね。
ドリームキャッチャーのおすすめ9選
ここからは雑貨アーティストである上島 佳代子さんの厳選した一押しの商品と編集部が選んだ商品をご紹介します。自分にぴったりのドリームキャッチャー選びの参考にしてみてくださいね。








Canadian Spirits(カナディアンスピリッツ)『オジブア族ドリームキャッチャー・6.3cm』

ドリームキャッチャー『手作りキット』おすすめ2選
買うのではなく、自分で作りたいという方や、お子さんと一緒に作りたいという方にぴったりなのが手作りキットです。2点ほどご紹介しますので、参考にしてみてください。


「ドリームキャッチャー」のおすすめ商品の比較一覧表
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ドリームキャッチャーを飾って部屋をおしゃれに演出
いかがでしたか?正統派のドリームキャッチャーから変わり種のドリームキャッチャーまでいろいろありましたね。でも全てに通ずるのは、悪い夢を追い払い、良い夢だけを見て健やかに過ごせるようにという、幸せを願う思いです。
ご自分はもちろん、家族や周りの方が幸せであるように、素敵なドリームキャッチャーを選んでくださいね。
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雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。