北欧食器とは?
北欧食器とは、その名のとおり、ヨーロッパの北部にあるノルウェー、フィンランド、アイスランド、スウェーデンなどで生まれ、使用されてきた食器を指します。寒い時期が長く、室内で過ごすことの多い北欧の食卓でも、長く飽きが来ず、華やかな気分になれるものが多くそろっています。
ポップでカラフル、大きめの柄は、自然を取り入れ、よいものを長く使いたいという日本の食卓にも楽しい雰囲気を作りだしてくれる名わき役としてピッタリです。
北欧食器の選び方
それでは、北欧食器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の2つ。
【1】食器のサイズ
【2】色合いや柄
上記の2つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】食器のサイズをチェック
北欧食器に限らず、食器を選ぶ際には、ふだん家庭で使用している食器のサイズを基準にして選びましょう。
プラターと呼ばれる30cm前後の大皿は、見栄えもよくプレート料理やパーティ料理には向いていますが、少人数の家庭ではあまり利用頻度が高くないかもしれません。そうなると、食器棚のなかで場所を取るだけになり、せっかく購入した意味がなくなります。
25cm前後のメインディッシュや、20cmほどのデザートディッシュ、パン皿などをベースにして、必要に応じてサイズ展開を増やしていきましょう。
【2】色合いや柄をチェック
鮮やかなカラーや、柄が魅力の北欧食器。お気に入りのカラーやモチーフがいつも食卓にあると、幸せな気分になるかもしれません。しかし、ひとつの食卓にさまざまな色や柄が混在していると、統一感がなく、料理も引き立たなくなることがあります。
料理を引き立ててくれる食器の色としてピッタリなのが、黒や白、ブルーです。これらの色は和洋どちらの料理にもうまく調和します。メインカラーが決まったら、その色にプラスするつもりで、色や柄を増やしていくと、テーブルコーディネートもうまく決まるでしょう。
エキスパートのアドバイス
食卓を華やかにしてくれる北欧食器
北欧食器はデザインがすてきなものが多く、持っているだけでキッチンを華やかにしてくれます。食事も楽しくなることでしょう。
選ぶポイントは色やデザインは大切ですが、使いやすさを重視したいところ。大きすぎる大皿タイプは、出番が少ない可能性もあるからです。食器棚に眠らせておかないためにも、ふだん使いやすいお皿の色や大きさといった特徴を事前に把握してから選ぶのがおすすめです。
北欧食器のおすすめ13選【ブランド別】
ここまでご紹介した北欧食器の選び方をもとに、各ブランドの特徴と北欧食器のおすすめ食器をご紹介します。お気に入りの商品があればぜひチェックしてみてください。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼イッタラ(Iittala)
イッタラは、フィンランドの食器メーカーです。
1881年のガラス工場建設を起源としており、欠くべからざるもの、美しいもの、使いやすくそしてすべての人が手にすることができるものづくりを哲学としながら、機能的かつ美しい製品を作り続けています。
モダンなストライプが食卓にも映えそう
ラテン語で「中心」を指すオリゴシリーズのデザートボウルです。開口部が12cmあるので、デザートボウルだけでなくスープボウルなどさまざまに使えます。
カラーも、ベージュ、オレンジ、グリーンをベースとした3色の展開があり、またそれぞれにサイズ違いが用意されているので、好きな色をセットでそろえるのもいいでしょう。フリーザー、電子レンジにも対応しています。
日陰でくつろぐ動物たちのイラストにほっこり
「シーメス」とは、日陰を指すフィンランド語で、こちらのシリーズでは、鹿、ハリネズミ、ヨーロッパオオライチョウなどが日陰でくつろいでいるモチーフが描かれています。
マグカップとしては400mlと大容量なので、お気に入りのドリンクをたっぷり入れてゆっくりとくつろぎの時間を楽しめそうです。電子レンジや食洗機も使用できる磁器製です。
▼アラビア(ARABIA)
アラビアは、1873年に生まれたフィンランドの食器ブランドです。丸みを帯びたフォルムと、どっしりした感触が、食卓のぬくもりを伝えてくれます。
シンプルでマルチに使える商品のほかにも、ストーリー性を持ったアーティスティックな作品も多く、幅広いユーザーに人気があります。
深い藍色が、和食ともぴったり
フィンランド語で「瞬間、時間」を指す「Tuokio(トゥオキオ)」は、プレートのフチに沿って、時計の文字盤のような藍色のポイントが描かれているのが特徴。どこか和食器のような雰囲気があり、どこか懐かしく、長く使い続けても飽きのこないデザインです。和食にも合わせやすいアイテムです。
耐熱性があり、電子レンジにも対応しているので、デイリーユーズの一枚としてぴったり。
「楽園」をモチーフにした元気がでそうな一枚
「Paratiisi」は、楽園を意味する言葉で、その言葉のイメージどおり、花や果実が大きく描かれた心が躍りそうなお皿です。さまざまなサイズが展開されているので、食卓をトータルでそろえるのもよいでしょう。
カラーは、もともとイエロー&ブルーのみでしたが、モノクロやパープルで描かれたものも展開されており、色違いでそろえてもおしゃれです。オーブンや電子レンジ、フリーザーも使用可能です。
▼マリメッコ(marimekko)
思わず目を引くような大輪の花のモチーフや、鮮やかな色使いで定評のあるマリメッコは、1951年にフィンランドで誕生しました。
設立当初から今日まで変わることのない、時代に流されない機能的なデザインと、人々に勇気と希望を与え続ける大胆な色使いというポリシーは、世界中で多くのファンに支持されています。
▼グスタフスベリ(GUSTAFSBERG)
1825年にスウェーデンに誕生したグスタフスベリは、個性豊かなモチーフを大胆に食器に描き、ミッドセンチュリーと呼ばれる文化の象徴ともされています。
動物をモチーフにした作品を多く作っている、リサ・ラーソンもグスタフスベリで活躍していたデザイナーのひとりです。
▼ハウス オブ リュム(House of Rym)
ハウスオブリュムは、北欧の伝統的でありながら、自由なデザインと、チュニジアのハンドメイドが融合した新しいブランドです。チュニジア人の夫婦が、北欧を訪れた際に、そのデザインに魅せられ、チュニジアで製造をはじめました。
デザイナーには、スウェーデンで活躍するデザイナーを起用し、ポップな色使いとどこか懐かしさを感じられるモチーフが魅力となっています。
▼ライス(Rice)
デンマークの食器メーカー、ライスは1995年に誕生した、まだ若いブランドです。ブランド名の「ライス」はずばり「米」で、多くの国で愛され、食されているライスのように必要とされるブランドになりたい」という願いが込められています。
ライスでは、メラミン樹脂を使用した食器も多く生産されており、丈夫で硬く、熱にも強いという性質に加え、カラーもバリエーション豊かに展開 されていることから、日常使いしやすいと人気を集めています。
▼リサ・ラーソン(Lisa Larson)
リサ・ラーソンは、スウェーデンでも屈指の陶芸メーカー・グスタフスベリに勤務。1979年に独立後、精力的に作品を生み出し続けているブランドです。
日本でも人気が高く、動物をモチーフにしたものがあり、そのなかでもとくに縦じまの服を着た猫「マイキー」のキャラクターが知られています。
▼ロールストランド(Rorstrand)
ロールストランドは1726年から約300年近く続く食器ブランドです。ロールストランドの製品は親から子へと長く受け継がれ、コレクターも多く芸術作品としても広く認知されています。スウェーデンでは、王室御用達の食器として知られ、ノーベル賞受賞式のあとの晩さん会などでも使用されています。
1980年代に、一時生産を中止していましたが、現在では復刻版が作られ、新たなファンを増やし続けています。
ロールストランド (Rorstrand)モン・アミエ『プレート 18cm(1012142)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 北欧の食器の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの北欧の食器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
北欧風の丼鉢や陶器製ティーポットもチェック!
料理を引き立ててくれる
日本より、冬の寒さも厳しく長い北欧では、室内で過ごす時間も多くなることから、食器をはじめとした室内アイテムもあざやかで気分を明るくしてくれます。食器も同様で、料理を引き立ててくれるような大柄の食器もさまざまに展開されています。
とはいえ、洋食器でありながら、白やブルーを基調としたアイテムは、和食との相性もぴったりで料理がさらにおいしそうに見えることは間違いなし。トータルコーディネートをしなくてもなにかひとつ北欧の食器を食卓に取り入れて、いつもの食卓にアクセントを加えてみてもよいでしょう。
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食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。お味噌汁レシピ研究家。 お味噌汁レシピ作成や文章を書くのが得意な管理栄養士であることを活かし、これまで20社以上のメディアや雑誌に健康や食事についてのコラム・レシピを掲載。 また、オンラインでの食相談を中心に活動中。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。