ワークパンツとは? 特徴やチノパンとの違いも解説
ワークパンツはもともと仕事や作業をするために作られたアイテムです。デザイン性やカラー、素材などに定義はなく、動きやすいゆとりのあるシルエットや耐久性の高さなどを重視して作られたカジュアルなパンツを総じてワークパンツと呼ぶ傾向があります。
また、、大きなポケットや数種類のポケットがあるのも特徴の一つ。カーゴパンツやデニムなど、仕事着や作業着として用いられてきたパンツもワークパンツのカテゴリーとなります。
チノパンとの違いは?
チノパンは、イギリス軍の軍服で使われていた「チノクロス」という生地のあまりで仕立てられたカジュアルなパンツのこと。脇と腰に切り込み式のポケットがついており、スラックスに似ているシルエットをしているのがチノパンの特徴です。
チノパンもワークパンツの一種とカテゴリされることもありますが、現在では、ラフなスタイルで実用的なパンツをワークパンツ、きれいめやフォーマルなシーンでもスラックス同様に使いやすいパンツをチノパンと呼んでいる傾向があります。
ワークパンツの定番ブランド ディッキーズ、レッドキャップ、グリップスワニー
次にワークパンツの定番ブランドを見ていきましょう。代表的なブランドを3つご紹介します。
Dickies(ディッキーズ)
1922年にアメリカのテキサス州で誕生したブランドです。現在では約100カ国で展開されるなど、世界中のワークマンやカジュアルファッションが好きな人々から愛用されています。
耐久性の高さや頑丈さなどのクオリティやシンプルで男らしいデザインが特徴で、ストリートシーンを中心にワークパンツといえばディッキーズと呼ばれるほど定着しているのが特徴です。
RED KAP(レッドキャップ)
1923年にアメリカのテネシー州で誕生したブランドです。赤い帽子のブランドロゴが特徴で、ディッキーズと並んで世界的にも知名度があります。
ワークパンツをはじめ、パックTやワークシャツなどさまざまなアイテムを展開しており、ヘビロテできる耐久性の高さが魅力。ワークパンツはブランドを代表するアイテムでもあり、アメカジ好きやスケーターたちから注目されています。
Grip Swany(グリップスワニー)
グリップスワニーは1848年に金の採掘者に向けた革グローブの販売から始まったブランドです。牛革を使用した本格的なグローブは、アウトドア好きの人々から支持されてきました。グリップスワニーのグローブは独特の黄色が特徴。スワニーイエローと呼ばれており、ブランドを象徴するアイテムとなっています。
近年ではワークパンツ作りにも定評を得ており、グローブで培われたタフさやシンプルなデザインは新定番として注目を集めています。
ワークパンツのおすすめ11選 定番ブランド、細身、ゆったり、メンズ、レディースなど
ここからはワークパンツを一挙に紹介します。シルエットやカラーなどアイテム別にさまざまな特徴があるので、お気に入りの1本を探す参考にしてください。
タイトでもゆったりでもないシルエットが魅力
ディッキーズの定番シリーズである874ワークパンツを少しシャープなシルエットにアレンジしたアイテムです。裾にかけてゆるくテーパードするシルエットは今どきな着こなしを楽しめます。
生地にはほどよい光沢感があるので、ストリートやきれいめなどさまざまなシーンに対応しやすいので、ワードローブとしてぜひ加えておきたい1本です。
ワークパンツらしいしっかりとした素材感
ベンデイビスの定番ともいえるワークパンツは、10.5オンスのツイル生地を使用しているのが特徴です。厚みのあるしっかりとした生地は、ワークパンツらしさを感じられます。
カラーバリエーションも豊富にあるので、色違いでそろえてみるのもよいですね。Tシャツやスウェットをあわせてラフでカジュアルな着こなしを楽しんでみましょう。
着こなしやすいゆったりめできれいなシルエット
レッドキャップの定番ワークパンツです。シワや汚れに強い素材を使用しているので、気がねなく愛用できるのが魅力。ゆったりめなシルエットですが、裾に向かってゆるやかに細くなっているため、すっきりとした着こなしを楽しめます。
フロントのポケットは大きめに仕上がっており、使いやすいのも魅力的なポイント。カラーバリエーションも豊富なので、さまざまなスタイルを楽しみやすいです。
細すぎず太すぎないシルエットで使いやすい
ライダースジャケットで知られるアメリカのブランドSchott(ショット)のワークパンツです。ほどよい太さのレギュラーフィットで、ワークテイストからきれいめな着こなしまでさまざまなスタイリングを楽しめます。
生地と縫製ともに日本国内で行われているので、こまかい部分までていねいに作り込まれているので長く愛用できる1本です。
こまかなディテールにこだわりを感じる1本
日本発のワークウェアブランドとして注目されているブルコのワークパンツです。股上が深く、裾にかけてわずかにテーパードさせた定番のシルエットは、アメカジやストリートなどさまざまなスタイルにマッチします。
チロリアンテープを使ったハンガーループや太めのベルトループなどこまかな部分にこだわった作りが魅力。はき込むほどに味わいが増す1本です。
スタイルアップして見える細身のシルエット
質がよく、リーズナブルなワークウェアを販売するバートルのワークパンツです。作業用として作られているため、実用的で便利なポケットも豊富についています。
女性向けのアイテムで、スタイルアップして見せてくれる細身のシルエットが魅力。ネイビーやカーキなどふだん使いしやすいカラーも展開されているので、デイリーユースにぴったりです。
細身のシルエットですっきりと着こなせる
ワークパンツらしいカジュアルな雰囲気をそのままに、スマートな着こなしを楽しめるスキニーフィットのワークパンツです。ストレッチ加工が施されているので、はき心地のよさも魅力のひとつです。
落ち着いたストリートスタイルやアメカジスタイルなど、さまざまなコーデに使いやすいデザインなので、1本持っておいても損はないアイテムです。
デザイン性と実用性を兼ね備えた1本
フランス発のワークウェアブランドであるダルトンのワークパンツです。収納力のある大きなポケットや太もも部分にあるツールポケットなど、こまかなステッチワークなどディテールにもこだわりが感じられます。
厚みのあるモールスキン素材を使用しているので独特の質感をたのしめるのも魅力。カジュアルでありながら上品さも感じられる仕上がりになっています。
UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサル オーバーオール)『INDUSTRIAL PANTS(U7436226)』
やわらかなはき心地でふだん使いにぴったり
アメリカで創業したワークウェアブランド、ユニバーサルオーバーオールのワークパンツです。ツイル生地を使用していますが、やわらかな肌触りとはき心地のよさが魅力。
裾にむかってゆるく細くなっていくシルエットは、さまざまなスタイルのコーディネートを楽しめます。使い勝手のよいポケットもついているのでデイリーユースにぴったりです。
コーデのアクセントにぴったりな迷彩柄
着こなしの主役としても活躍する迷彩柄のワークパンツです。すっきりとした細身のシルエットなので、シャツやジャケットなどをあわせてキレイめなカジュアルコーデも楽しめます。
コーデのアクセントになるデザインなので持っておいて損はない1本。定番のワークパンツだけでは物足りない、さまざまなおしゃれを楽しみたいと思う方にぴったりです。
リラックス感のあるはき心地がうれしい
ジーンズの定番ブランドとして知られるLee(リー)のペインターパンツは、腰まわりからストンと落ちるワイドなシルエットが魅力。ゆったりとしたスケータースタイルにもってこいのアイテムです。
見た目のゆるっとさをそのままに、はき心地もリラックス感があります。デイリーユースからアウトドアまで幅広く活躍してくれるワークパンツです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワークパンツの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのワークパンツの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワークパンツの選び方 動きやすく耐久性が高い
ここからは、ワークパンツの選び方をチェックしていきましょう。自分の使い方にぴったりのワークパンツを選ぶための参考にしてください。
【1】メンズ用、レディース用を選ぶ
ワークパンツはユニセックスではけるアイテムも販売されていますが、ここではメンズ用とレディース用それぞれの選ぶポイントをご紹介します。
メンズ用を選ぶポイント
ワークパンツは作業用として着用されていたものなので、無骨で男らしさを感じさせるアイテムです。さまざまなテイストで着こなしができるアイテムですが、男性らしくワイルドな印象のワークパンツを選んでみるのもよいでしょう。
レディース向けよりもメンズ向けとして販売されているアイテムも多いので、自分の体型に似合うものを選ぶとワードローブとして活用しやすいものを選べます。
レディース用を選ぶポイント
ワークパンツはメンズライクな着こなしを楽しみたい女性にもってこいのアイテムです。メンズ用として販売されているアイテムでも自分にあったサイズがあれば、外しのアイテムとして活躍してくれるでしょう。
女性向けのブランドから販売されているアイテムを選べば、シルエットも女性向けに作られているのではき心地のよいものが選べます。
【2】シルエットを意識して選ぶ
ワークパンツには太めから細めまでさまざまなシルエットのアイテムが販売されています。シルエットの違いによって着こなしの印象が大きく変わるのでそれぞれの違いを覚えておきましょう。
太めのシルエット
太めのワークパンツはカジュアル印象の着こなしにぴったりです。スケーターやストリートなど、ラフでカジュアルな着こなしを楽しみたいなら、太めのワークパンツを選ぶとよいでしょう。
太すぎるワイドパンツは着こなし方によってはだらしない印象を与えてしまうことがあるため、自分の体型にあった太さを選ぶことが大切です。
細めのシルエット
細めのシルエットはすっきりとした印象の着こなしを楽しむのにぴったり。カジュアルさをおさえた着こなしができるので、キレイめなカジュアルコーデを楽しみたいときに選ぶとよいでしょう。
動きやすさも細めのシルエットの特徴なので、キャンプやアウトドアシーンでも使いやすいです。女性がワークパンツをはく場合も、細めのシルエットだとワイルドさと女性らしいシルエットを楽しめます。
【3】パンツの素材で選ぶ
ワークパンツはコットン素材で作られているものが主流となっています。コットンだけで作られているものやコットンとポリエステルの混紡素材で作られているものなどさまざまです。
素材によって質感や厚みが異なるため、肌ざわりなどはき心地で選ぶようにしましょう。ストレッチ性のある素材を使っているものもあるので、動きやすさを重視したい人はチェックしておくとよいです。
【4】カラーもポイント
ワークパンツにはカーキやベージュ、黒など幅広いカラー展開があります。自分が使いやすいカラーを選ぶとワードローブとして活用しやすいです。
ポピュラーなカーキ色
カーキ色にはカジュアルでワイルドな印象がありますが、さまざまな色との相性がよく着回しのしやすいカラーのひとつです。さまざまなブランドから販売されているワークパンツですが、カーキ色をラインアップするブランドも多く、ワークパンツの定番カラーとも言えるでしょう。
はじめての1本として選ぶときにも、カーキ色であれば初心者でも着こなしやすい一色です。
黒・ベージュも注目
ベージュのワークパンツもカーキと並んで定番色のひとつですが、カーキよりも清潔感のある印象を与えたいときにぴったり。主張しすぎないカラーなので、トップスを引き立たせたいときにも使いやすいです。
全体的にコーデを引き締めたいときには黒を選ぶのもよいでしょう。細みのシルエットを選ぶとこなれ感のある着こなしを楽しめます。
ワイルドな迷彩柄も魅力的
よりワイルドな着こなしを楽しむなら迷彩柄のワークパンツを選ぶのもよいでしょう。カーキやベージュなどの定番カラーに少し飽きてきた方や、着こなしにアクセントがほしい方にぴったりです。
迷彩柄を選ぶ場合、シルエットの選び方によってはだらしない印象を与えてしまう可能性があります。細めのシルエットを選ぶとすっきりおしゃれに着こなしやすいです。
エキスパートからのアドバイス
ワークパンツの特徴は、大きく下記が挙げられます。
作業しやすく作られている
動きやすさのために脚幅が広くてゆとりを持たせている
耐久性にすぐれた丈夫な素材
大きなポケットや数種類のポケットがある
この中から自分に必要な機能をチェックしましょう。
また、素材も耐久性に関わり、「綿」でも織り方によって丈夫さが変わります。カジュアルコーデならシルエットは細身を選ぶ、夏なら麻素材、冬ならウール素材など季節感のある素材を選びましょう。
【メンズ】ワークパンツのコーデ例
ワークパンツをおしゃれに着こなすために、4つのスタイルをご紹介します。
定番のアメカジスタイルはレザーシューズと合わせる
ワークパンツにチェックのシャツなどを合わせた定番のアメカジスタイル。足もとにはスニーカーを合わせたくなりますが、ここはあえてレザーシューズを合わせてみましょう。
カジュアルなスタイルにあえて足もとだけキレイめなアイテムを合わせることで、おしゃれでこなれた着こなしを楽しめます。キレイめにカジュアルなスタイルを楽しみたい大人に似合うスタイルです。
スケータースタイルはユルめのワークパンツとスウェットで決まり
オーバーサイズのルーズなアイテムでまとめるスケータースタイル。ほどよく力の抜けた着こなしを楽しむなら、ユルめのワイドパンツにスウェットを合わせてみましょう。
足もとにはスケートシューズを合わせるのがマスト。無駄のないシンプルなアイテムを組み合わせれば大人にも着こなしやすいスケータースタイルを楽しめます。
細めワークパンツならラフ&カジュアルなコーデに!
ラフでカジュアルな着こなしを楽しみたいけれど、野暮ったい印象になるのは避けたいなら、細めのワークパンツを選ぶとよいです。全体的にすっきりとしたシルエットになるので、カジュアルでありながらキレイめな着こなしを楽しめます。
シルエットを意識するだけで印象が変わるので、おしゃれが苦手な人でもかんたんにマネしやすいスタイルです。
ぴったりサイズのワークパンツで落ち着いた雰囲気のストリートスタイル
ストリートスタイルを意識すると上下ともにオーバーサイズでまとめてしまいがちですが、着こなし方を間違えると子どもっぽいイメージを与えてしまうことも。
自分の体型に合ったジャストサイズのワークパンツを選ぶと、ストリートスタイルも落ち着いた雰囲気で着こなせるので、大人のオフタイムに取り入れてみてください。
そのほかのメンズパンツの記事はこちら 【関連記事】
耐久性と動きやすさが魅力
ワークパンツは仕事や作業用として着用するのを前提に作られているため、耐久性や動きやすさなどあらゆる魅力が詰め込まれているアイテムです。さまざまな着こなしにマッチするので、ワードローブに欠かせないアイテムといえるでしょう。
商品によってシルエットやはき心地が異なるので、いろいろな商品を試してみるのが自分に似合うワークパンツを見つけるベストな方法です。紹介した商品を参考にしながら自分に似合う1本を探してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
大手アパレルメーカーを退職後、パーソナルカラーコンサルタント、スタイリストとして独立。お客様に合わせたバランスの取り方やファッションを楽しむコツを分かりやすくアドバイス。パーソナルカラー診断も会社員時代から仕事の中で関わっており実績と定評がある。 また、FPとしても活動しており、個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資セミナー」を開催中。お金とファッションに興味のある女性に支持されている。