「家庭用溶接機」のおすすめ商品の比較一覧表
自宅でできる家庭用溶接機とは? 必要なもの・道具など
家庭用溶接機は、溶接したい金属(母材)と溶接機に取り付けた溶接棒を通電させることで金属を溶かす機器です。金属と金属を溶かして一体化させることで、高い強度を得ることができます。これを「融接」といいます。
家庭用溶接機おすすめ9選
それでは、DIYアドバイザー 野口 僚さんと編集部で選んだおすすめ商品を厳選。さまざまなタイプがあるので自分の用途に合ったものを見つけてみてください。
HITBOX『スティック溶接機110/220VデュアルボルトARC200 Amp DCインバーター溶接機 6013 7018電極棒用』

初心者におすすめのバランスがよい溶接機
家庭用溶接機のパイオニア的メーカーから発売されているこの「アーキュリー80LUNAII」は初心者の方でも使いやすい半自動溶接機です。手元のレバーを押している間のみ溶接が可能で、微調整がしやすくワイヤー出口のトーチ先端は細いため、初心者でも安全にスポット溶接や線状の溶接といった作業を行うことができます。
溶接可能厚みは鉄で3mmと、一般DIYの使用としてはじゅうぶんです。別売のワイヤーを変更することで鉄とステンレスの溶接ができるので用途によって入れ替えましょう。使用感がよく安定した溶接が可能なので、これから溶接DIYをデビューしたい。という方におすすめの1台です。




通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 溶接機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの溶接機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
家庭用溶接機の選び方
DIYアドバイザー・野口 僚さんに、家庭用溶接機を選ぶときのポイントを教えてもらいました。これを見れば、家庭用溶接機をどのように選ぶべきかよく理解できるようになりますよ!
快適な作業環境を整える 屋外・換気のしやすい場所で
まずは、まわりに燃えるものがないか、場所の確保から始めましょう。とくに、紙切れや木屑といったものに火花が飛び散ると簡単に引火してしまいます。屋外または、引火するものがない、換気のしやすいクリーンな環境で行うようにしましょう。
安全グッズも用意 革手袋・マスクなど
ほかにも、革手袋や溶接マスク(または溶接面)といった火花や熱い金属から身を守るアイテムが必要です。できれば感電防止用のグローブがあるとよいですが、なければ直接金属に触れるのはさけましょう。
また、溶接マスクはヘルメットタイプだと、両手が空いて作業が楽になります。服装もなるべく汚れてもよい長袖・長ズボンを着用するようにしてください。
家庭用溶接機の種類 種類・違い・メリット・デメリット
家庭用溶接機には次の3つの種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットを確認してから選んでみてください。
交流アーク溶接機 価格が安いのも魅力
一般的に溶接機といえば、この溶接棒を使うタイプです。溶接棒を金属に当てることで電気が通り、溶接が可能になります。シンプルな設計のため壊れにくく、価格も安価なものが多いのが特長です。
直流インバータ溶接機 薄い板の溶接も可能
こちらも溶接棒を使って溶接するタイプですが、インバータで制御することで薄い板も溶接することが可能です。アーク溶接機と比べて価格は高めですが、使いやすさで選ぶならこちらがよいでしょう。
ノンガス半自動溶接機 溶接棒の付け替えが不要
半自動溶接機は溶接棒を使いません。本体に非常に長い溶接ワイヤー(針金状の溶加材)を入れることで、手元のスイッチを押すと一定速度でワイヤーが送られ、部材に接触することで溶接が可能となります。溶接棒を付け替える必要がなく、手軽に効率よく溶接作業を行うことができます。
また、半自動タイプは炭酸ガスとアルゴンガスを使った「ガス式」と「ノンガス式」の2種類があります。ガス式のほうが仕上がりがきれいですが、ガスの補充が必要になります。家庭用途であれば、コストがおさえられるノンガス式がおすすめです。
家庭での溶接ならアーク溶接機がおすすめ 溶接作業は換気できる環境で
溶接は金属同士を溶かすことで接着を行う加工ですが、家庭で溶接を行うなら、ガスを使用しないアーク溶接がおすすめです。
アーク溶接は金属に電気を流し、空気中の放電現象を利用することで金属同士の接地面を溶かし接着することができます。火花や煙が発生するので、換気ができる場所で、火花ガードを使用しながら周辺の環境を整えて作業しましょう。
定格入力電圧で選ぶ 一般家庭なら100V・安定した溶接なら200V
家庭用の溶接機をお探しの方は、基本的に定格入力電圧が100Vの溶接機を購入しましょう。一般家庭では電流の値もある程度決まってしまうため、3.6KVA以下の表記がされた溶接機を選ぶとよいでしょう。
もし家庭で200Vの電圧が確保できるようであれば、200Vタイプの方がパワフルに安定した溶接が可能なため、そちらをおすすめします。
電流調整機能付きのものを選ぶ 微調整で創作の幅も広がる
溶接に慣れてくると、材料に適した出力で溶接するといった電流の調整が必要になってきます。電流調整機能付きのものなら、創作の幅も広がりますよ。
定格使用率で選ぶ 許容使用率に注意
溶接機のスペック表には、「使用率」という項目があります。これは、10分中でどれだけ使用可能かということを表しています。「使用率30%」であれば、10分中に3分間だけ使用できます、ということを意味しています。
溶接機は長時間の使用で内部に熱をもっていきます。そうすると、自動的に停止するように設計されています。安全のためにも、使用率を超えない程度に作業するように心がけてください。
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まとめ
溶接機の購入を決定する前には必ず細かなスペックの確認をしましょう。溶接機はメーカーサイトや販売サイトに溶接機自体のスペックがこまかく記載されています。自分の作業や使用環境に適した数値でなければ、購入した溶接機で目的の加工ができない事態となりますので注意しましょう。
また、溶接時には火花や煙が出るため、使用環境を整え、必ず保護具の着用を行う必要があります。溶接機以外にも別途購入して揃えましょう。家庭用溶接機を使って行う溶接作業自体は、慣れれば意外と難しくありません。自分にピッタリの溶接機を見つければ、今までハードルが高いと思っていた溶接DIYも楽しめるようになります。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。