「溶接マスク」のおすすめ商品の比較一覧表
溶接マスクについて
溶接するときには光や火花が出て危険です。身を守るためには溶接手袋や溶接エプロンと並んで溶接マスクが欠かせません。溶接マスクをかぶらないと失明するおそれがあります。
ただし溶接マスクを着けると見えにくくなるというデメリットも。そのため最近では、光を遮る強さを自動的に調節する機能がそなわった自動遮光タイプもあります。
いろいろな作業で溶接を楽しむ方が増えていますが、ぜひ溶接マスクを使ってください。
溶接マスクの選び方 DIYアドバイザーに聞く
芸術大学教員/DIYアドバイザーの野口 僚さんに、溶接マスクを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。溶接作業が初めてで、溶接マスクの役割もじゅうぶん理解できていないという初心者の方にもわかりやすく教えていただきました。
「手持ち型」「面型」の違いを知る
溶接時の光が直接目に入らないように遮光する溶接面のタイプには、大きく分けて「手持ち型」「面型」の2種類があります。
手持ち型は安価かつ顔全体を覆うため、高い安全性がメリットですが、光が出たタイミングに合わせて使用する難しさがあります。また、片手がふさがってしまうのもデメリットのひとつです。面型はつねに頭に装着できるため、遮光遅れもなく両手を空けられるメリットがあります。しかし、手持ち型より大きく重いので、慣れないと疲れやすいというデメリットがあります。
自身の作業環境と使いやすさに合わせたタイプを選ぶと、長く使うことができるでしょう。
溶接するときだけ使える「手持ち型」
昔からある溶接マスクが「手持ち型」です。マスクの下部に手で持てる棒がついており、片手でそれを持ちながら顔を覆って作業をします。セット商品に多いタイプです。
片手で持つため、作業するときは片方の手しか使えません。初心者の方にはミスをしやすいので熟練者向けです。うっかりアーク光を見てしまうおそれがあります。
両手が使える「面型」
頭からすっぽりかぶるタイプが「面型」。ヘルメット型などのバリエーションがあるので、自分に合ったものを選べます。両手を使えるのが特徴で、初心者にも使用可能。
ヘルメット型は頭部全体をカバーできます。面型の跳ね上げるタイプは、いちいち脱着する必要がないので使いやすいです。両手が使えるので溶接作業もスムーズに行なえます。
調節機能がついた自動遮光面がおすすめ
自動遮光機能がついた溶接面は、溶接箇所から光が出た瞬間を感知して、光っている間のみ遮光をおこなってくれます。溶接中以外でも、溶接面を取ることなく作業箇所を見ることができるため、溶接面の取り外しを頻繁におこなう必要がなくなり作業効率が向上します。
自動遮光面には「遮光度調節」や「遮光タイミング」「遮光戻り速度」などを調節できるものがあり、溶接シーンに合わせた調節が可能です。さまざまな場面で使い勝手がよく、眼に負担をかけにくいためおすすめです。
自動的に暗さが変わって使いやすい
自動遮光タイプの溶接マスクは、光の強さに応じて自動的に暗さを調節してくれます。光の強弱で自動的に変化するのでみやすく、作業がしやすいです。
手で調整可能なスイッチつきタイプが多いので、自分で遮光度を合わせられます。値段もお手頃なので、自宅で溶接する方に向いているタイプ。
遮光度の調整幅や反応速度はマスクによって異なるので、事前に確認してください。
電池交換できるものを選ぶ
自動遮光タイプは液晶になっているので、電源が必要です。電源方式には2種類あって、電池式かソーラーパネル式のどちらかを選びます。
電池式を選ぶときは交換方法をチェックしてください。溶接マスクのなかには長持ちするリチウム電池内蔵のものがあり、交換できないので要注意。
電池交換が面倒な方は、コストも減らせるソーラーパネル式を選んでください。
疲れにくい重さを選ぶ
溶接マスクを選ぶときに迷ったら、重さの軽い方を選びましょう。重いマスクはずっとかぶって作業していると疲れて、肩こりの原因になることケースもあります。
マスクは軽い方が動きやすく、その分溶接作業もスムーズに行なえます。短時間の溶接なら重さを気にすることもありませんが、長時間の作業になる場合もあるので軽い方が何かと便利です。
遮光レンズを自分で用意するタイプもある
溶接マスクを選ぶときに気をつけたいのは、自分で遮光レンズを入れるタイプです。持ち手形や面型のマスクのなかには、遮光レンズが入っていないものがあるので要注意。
熟練者なら自分に合う遮光レンズを使えますが、初心者ははじめから装着されている方が無難です。自動遮光用プレートも別売されています。
遮光レンズが入っていないタイプをそのままかぶって作業すると目をキズつけるので、選ぶときに注意してください。
適切遮光度の違いに注意
溶接面にはよって遮光度という、溶接時の光をどれだけさえぎられるかの表記がされています。DIYでよく使われるアーク溶接は比較的光が強く、8~11番ほどの遮光度が必要です。作業現場などでよく使われるガス溶接はアーク溶接に比べると光が弱いため、3~5番ほどの遮光度が適切となります。
遮光度が適切でないと、作業位置が見えにくかったり、溶接光をしっかりと遮断できずに眼を痛めたりしてしまいます。自身が行う溶接作業にあった遮光度の溶接面を選ぶようにしましょう。
溶接マスクのおすすめ9選
上で紹介した溶接マスクの選び方のポイントをふまえて、DIYアドバイザーの野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。どのようなものを溶接するのか、使用頻度はどの程度かなど、ご自身の使用シーンに合った溶接マスクをさがしてみましょう。

SUZUKID『液晶式自動遮光溶接面 アイボーグアルファ2』








出典:Amazon

3M『スピードグラス 自動遮光溶接面 9100V』




















出典:Amazon

デコプロ『自動遮光液晶溶接面 ワイドビュータイプ』
















出典:Amazon

TRUSCO『樹脂製溶接カブリ面』

出典:Amazon

東海製作所『ハンドシールド』






出典:Amazon
育良 『ラピッドグラス(ISKRG5B)』

出典:Amazon
E-HEELP『自動遮光液晶溶接面(WM-1)』














出典:Amazon
FUNTRESS『自動遮光液晶溶接面(2020-6-19-1)』














出典:Amazon
YESWELDER 『溶接面(LYG-L500A)』


















出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 溶接マスクの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの溶接マスクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
溶接面は溶接作業の必需品です。溶接光を直接見続けてしまうと、眼に重大な症状が出てしまう危険があります。そのため、溶接作業は行う際は必ず溶接面を使用しましょう。
とくに適切な遮光度について確認を忘れがち。自動遮光面でも眼に負担がかからないような調整が大切です。
ご自身の使いやすいお気に入りの溶接面を選んで、快適な溶接作業を行いましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。