溶接めがねの選び方 DIYアドバイザーに聞く
DIYアドバイザー・野口 僚さんに、溶接めがねを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
溶接めがねの形状から選ぶ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
溶接めがねの形状によって、取りつけ方と使い心地が変わってきます。サングラスタイプは一番手軽で使いやすく、短時間の溶接や軽作業に向いていますね。
ゴーグルタイプは頭にしっかりと装着することができるため、動いてもめがねがずれにくく、作業性がよくなるでしょう。
クリップタイプは、つばのあるヘルメットにつけることができて比較的軽く、顔に直接めがねをつけたくない方におすすめです。
溶接時の光を自動で遮ってくれる非常に軽い自動遮光めがねです。
溶接方法によって必要遮光度が違うので注意
芸術大学教員/DIYアドバイザー
溶接めがねには商品によって遮光度という表記があり、これは溶接時の光をどれだけ遮れるかの表記。DIYでよく使われるアーク溶接は光が強く、8~11番ほどの遮光度が必要です。ガス溶接はアーク溶接に比べると光が弱いため、3~5番ほどの遮光度が適切でしょう。
遮光度が適切でないと作業時に光をしっかりと遮れず、目を痛めてしまう危険があるかもしれません。逆に遮光度が高すぎると、溶接箇所が見えづらく作業精度が低下してしまいます。
どういった溶接方法を行うかによって適切な溶接めがねが変わるため、適切な遮光度の溶接めがねを購入するようにしましょう。
アーク溶接に適した安価なめがね。
自動遮光は調節機能がついているものがおすすめ
芸術大学教員/DIYアドバイザー
自動遮光機能がついた溶接めがねは、溶接箇所から光が出た瞬間を感知して、光っている間のみ遮光を行ってくれます。溶接時以外でも作業箇所を見ることができるため、非常に作業効率が高くなりますね。
また、自動遮光タイプには「遮光度調節」や「遮光タイミング」「遮光戻り速度」などを調節できるものも。
自身の溶接作業に合わせた調節が可能なので使い勝手がよく、目に負担をかけにくいため、おすすめです。
遮光度4番と低いガス溶接用めがねです。
溶接めがね5選 遮光度・遮光スピード・材質・メガネ併用可否もチェック!
上で紹介した溶接めがねの選び方のポイントをふまえて、DIYアドバイザー・野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

ROZZERMAN『V2 (セパレートタイプ)』






出典:楽天市場
遮光度 | - |
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遮光スピード | 応答時間:0.5ms、復元時間:0.3~0.7ms |
材質 | - |
メガネ併用 | 可能 |
重さ | 57g |

SUZUKID『ウェルディンググラス#8 P-498』

出典:Amazon
遮光度 | 8番 |
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遮光スピード | - |
材質 | ポリカーボネート |
メガネ併用 | 可能 |
重さ | 81g |

TOYO SAFETY『No.1371-G』








出典:Amazon
遮光度 | 4番 |
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遮光スピード | - |
材質 | ポリカーボネート |
メガネ併用 | - |
重さ | 45g |

yutori『太陽電池式 自動遮光溶接ゴーグル (グリーン)』












出典:Amazon
遮光度 | 作業前:3番、作業時:9~10番 |
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遮光スピード | - |
材質 | ポリ塩化ビニル |
メガネ併用 | - |
重さ | 150g |

TOYO SAFETY『帽子取付用メガネ』








出典:Amazon
遮光度 | 8番 |
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遮光スピード | - |
材質 | レンズ:ポリカーボネート樹脂 |
メガネ併用 | 可能 |
重さ | 85g |
「溶接めがね」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 溶接めがねの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの溶接めがねの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
溶接めがねに関するQ&A よくある質問
レンズのくもりは防止できますか?

完全には防止できません。ただし、コートの技術の進歩によりくもり止め遮光めがねも登場しています。
くもり止めコートレンズのお手入れ方法を教えてください。

くもり止めコートレンズは非常に柔らかなコーティングのため、メガネ拭きなど毛が立っていない生地のクロスで拭くようにしてください。
TRUSCO(トラスコ)『曇り止め遮光メガネ#1.7 TPK200-17』
【関連記事】溶接めがねに関するそのほかの商品
遮光用【溶接めがね】は溶接作業の必需品
芸術大学教員/DIYアドバイザー
溶接光を直接見続けると、目に重大な症状が出てしまうことがあります。そのため、溶接作業に遮光用の溶接めがねは必需品。作業中はつねに使用する必要があるため、溶接作業のストレスにならない、使いやすい溶接めがねを選ぶようにしましょう。
とくに適切な遮光度については、つい確認漏れしてしまいがちです。長く作業する方は適切な遮光度にすることで、作業の快適さを上げることができますよ。
自身の溶接作業にあった、使いやすい溶接めがねを見つけて、楽しく快適な溶接DIYライフを送りましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2021/01/27 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。