犬用ホットカーペットはなぜ必要なの?
冬の寒い日が続くなか、私たちの毎日の生活にかかせないのが暖房器具です。ストーブやエアコンなど人間の暮らしを快適にしてくれる製品は数多くあります。しかし、犬にとっては、これらの暖房器具だけでは足りないケースがしばしばあります。
なぜなら、通常の暖房器具は人間用に作られており、犬の生活範囲である低い位置の温度まで適温にたもつようには作られていません。飼い主に態度で示さずとも、寒さを我慢しながら生活をしている犬はたくさんいることでしょう。
犬用ホットカーペットを使えば元気な犬の体調管理はもとより、生後間もない子犬や病気で弱っている犬に対する体調維持に便利です。
犬は寒さに強いと思いがちですが、人間と同様に寒さを感じ、ひどいときには体調を崩してしまいます。この記事を参考にして、愛犬にぴったり合う犬用ホットカーペットを選んであげてくださいね。
犬用ホットカーペットはこう選ぼう!
ペット専門エディター&ライターの井手綾子さんに取材をして、犬用ホットカーペットの選び方のポイントを教えていただきました。サイズや温度調節時の使い勝手、メンテナンス性などをよくチェックすることが大切です。ぜひ犬用ホットカーペット選びの参考にしてください。
1.寝床を埋め尽くさないサイズで選ぶ 寝床を埋め尽くさないものを
犬用ホットカーペットを購入する際に最初にしなくてはならない作業がサイズ選びです。当然ですが、愛犬の大きさに合わせたサイズ選びをしましょう。犬用ホットカーペットには小さなものから大きなものまで、いろいろなサイズが取りそろえてあるのでちょうどよいものを与えてください。
このときに、ケージやハウス内をすべて埋めてしまうサイズのものを選んではいけません。なぜなら、床面すべてを犬用ホットカーペットで埋め尽くしてしまうと、犬が暑さを感じたときの逃げ場がなくなり、逆に体調を崩してしまうからです。
ケージやハウス内で使用する場合は、犬のお腹が温まるくらいのサイズを選ぶのがおすすめです。
2.温度調節にすぐれたものを選ぶ
犬用ホットカーペット購入の際は、温度調節機能にも注目して選びましょう。なぜなら、同じ犬種や年齢の犬でも暑さの感じ方はさまざまだからです。
さらに、小犬や老犬は活発に動かず同じところにとどまって過ごす傾向があるので、その点にも配慮した温度設定が不可欠となります。愛犬の状態に合わせた機能をもつ犬用ホットカーペットを選んであげましょう。
保温性の確認
犬用ホットカーペットのなかには保温性が低く、じゅうぶんな温かさを感じられない商品も存在します。子犬や老犬などに与えるのなら、保温性にすぐれたものを選びたいところです。
さらに、やけど対策の観点からも温度の上がりすぎない商品を選ぶことも重要になります。30分を目安として、それ以上放置しても、一定の温度をたもったままでいられる商品を選んでください。
高温と低温に対応したリバーシブルタイプで手軽に温度調節
犬用ホットカーペットのなかには、高温と低温の両方に対応できるリバーシブルタイプのものも存在します。犬をとりまく環境はさまざまですので、犬種などを選ばず対応できるリバーシブルタイプの犬用ホットカーペットはとても人気。
低温やけどが心配な方は、低温面を備えているタイプを買うことをおすすめします。
カバーつきなら臨機応変に温度調節
カバーつきの犬用ホットカーペットを用いればかんたんに温度調節ができます。カバーについては薄手のものよりは、耐久性にすぐれた厚手のものや、温度調節を発揮できる薄すぎない生地のものを選びましょう。
さらに、フランネルなどのフワフワした素材のように手触りのよい素材の商品を選べば、愛犬にとってより快適なものになるはずです。
3.安全性が配慮されたものを選ぶ 噛み癖対策が十分できるものを
噛みグセのある愛犬に犬用ホットカーペットを与えるときは注意が必要です。本体部分を壊してしまうだけならまだしも、電気コードを噛んでしまえば感電などの事故につながるおそれも。
大切な愛犬を守ってあげるためにも、犬用ホットカーペットを購入する際には、金属や厚いゴムなどで噛みグセ対策を施してある商品を選ぶようにしましょう。
コードの強度をしっかり確認
最初に確認することは、電源コードの補強具合です。成犬はともかく、子犬は周囲のものをなんでもかじってしまう傾向があるので、子犬を飼っている方はとくに注意しましょう。
感電事故や火事になってしまうのを未然に防止するためにも、コードがゴムで厚く保護されているものや、本体がキズつきにくいよう加工されたものを選んでください。
落ち着きがない犬の場合、電源スイッチにも興味を示してトラブルを起こすことが考えられます。愛犬の性格に合わせて電源スイッチなしのシンプルなものを購入するのもよいでしょう。
本体とカバーの補強具合をチェック
電源コードのほかにも本体やカバーの補強にも気を配りましょう。厚手のカバーを使用しているものであれば、万が一噛みついてしまっても、本体へのダメージを防ぐことができますから、感電してしまうような犬のケガの心配も少なくなります。
また、頑丈な厚手の生地や強度のある生地を採用している場合、より長い期間使用することができます。
耐久性も重要
ホットカーペットの本体やカバーが、愛犬が噛んだりひっかいたりしてもかんたんに壊れないかどうかも事前にチェックしておきましょう。
カーペット本体がやわらかいと、ふとした拍子に爪や歯で穴があいてしまうことも。穴があいてしまうと感電するおそれもあり非常に危険です。商品ページの説明や取扱説明書を必ず読んで耐久性もチェックしておきましょう。
また、カバーやコードもかんたんに破れてしまうものだと何度も買い換えるハメになります。万が一壊れたとき、交換できるかどうかも確認しましょう。
4.タイプで選ぶ
犬用ホットカーペットには、電気マットタイプや電気不要のエコマットタイプ、ポータビリティにすぐれた電子レンジタイプなどさまざまなタイプがあり、それぞれに長所と短所があります。どのタイプを選んでも、しっかりした製品なら高い保温性能を発揮してくれますが、愛犬の体質などをしっかり把握して合うものを選んであげましょう。
「電気マット」タイプは温度調節がかんたん
犬用ホットカーペットのなかでも、電気マットタイプのものは温度を一定にたもつことにすぐれています。このタイプのカーペットは一度温度を設定すれば、つねにその温度にたもてるという利点があり、手軽に使用できることからとても人気があります。
温度調節に配慮された製品を購入すれば、やけどの可能性は低くなります。
犬用ホットカーペットを販売しているお店の形態にもよりますが、できれば温かくなった状態を触ってみてからの購入がベストです。とくに電気タイプは、実際に電源を入れてみると、思っていたよりも熱かったり冷たかったりします。
とはいえ、実際に触れないことも多いと思いますので、その場合は店員さんやホットカーペットを使っているほかの犬の飼い主さんに聞くことをおすすめします。
「エコマット」タイプは電気不要
エコマットタイプの犬用ホットカーペットは、電気を使わずに愛犬を寒さから守ってあげられるのが特徴です。熱が伝わりやすい特殊な素材が用いられており、保温性をたもちつつ床からの冷気をシャットダウンできます。さらに電気代もかかりません。
そしてなによりも、電気コードが存在しないため、感電事故とは無縁で使用できるのがうれしいポイントです。
「電子レンジ」タイプはコンパクトで持ち運びやすい
電子レンジタイプの犬用ホットカーペットは、レンジで加熱することで保温性を発揮できるタイプです。コンパクトサイズのものが多いことが特徴で、持ち運びにも便利なため、外出先でも手軽に使うことができるのがメリットです。
温かさは数時間持続しますが、時間の経過とともに温度が低下してくるので注意してください。
5.お手入れのしやすさで選ぶ
犬用ホットカーペットには、専用カバーがついているものと本体のみで使うタイプのものがあります。専用カバーつきの商品は、低温やけどのリスクが低くなるうえに汚れても丸洗いできて衛生的。しかし、カバーに抜け毛がつきやすく洗濯する手間がかかります。
また、本体のみで使うタイプは表面がプラスチック(塩化ビニルやABS樹脂など)でできているものも多いです。抜け毛がつきにくく汚れても水拭きでかんたんに落とせてお手入れがとてもラクですが、座ったり寝転がったときの質感はかたくなります。
このようなお手入れの面も考慮して選んでみてくださいね。
犬用ホットカーペットおすすめ9選
ペット専門エディター&ライターの井手綾子さんと編集部が選んだおすすめの犬用ホットカーペットをご紹介します。商品を選ぶときの参考にしてくださいね。
温度が調節しやすく、コードが丈夫なペティオの『アドメイト ペット用リバーシブル電気ヒーター 』。購入しやすい価格もおすすめのポイントです。

便利な固定ホールでケージにかんたん取りつけ!
こちらの商品は下に敷くだけでなく、ケージやサークルに取りつけることも可能な製品です。コード部分に付着する汚れへの対処にすぐれており、ウェットティッシュなどでサッと拭くだけで清潔な状態を維持することができます。
さらに、コードの補強が行き届いているほか、プラグの首元が曲がる作りになっているため断線しにくく、大切な愛犬を感電事故から守ってくれる設計。リバーシブルタイプで、寒さに応じて温度調節できるのもポイントです。
保温性バッチリ! 犬用ホットカーペットの決定版!
こちらの犬用ホットカーペットは、リバーシブルタイプかつ専用のカバーシートが付属しているため、温度調節もかんたんな仕様になっています。また、コードの補強もじゅうぶんになされており、プラグ付近までしっかりした丈夫な仕上がり。
犬用ホットカーペットをはじめて使う方には、まさに打ってつけの商品といえるでしょう。
マルカン『リバーシブルホッとヒーターミニ』も、ふかふかのカバーなどかわいい外見ながら、機能性が高く寒い日も温かく眠ることができます。

愛犬の体調に合わせて使えるリバーシブルタイプ
機能性や価格面で選ぶなら、高温と低温を使い分けられるリバーシブルタイプのこちらの商品がとくにおすすめです。愛犬の体調に合わせて、適温の面を使ってあげましょう。
コードは金属で補強されているので、いたずら好きな犬が噛みついても壊れにくい丈夫な作りになっています。さらに、汚れがつきにくい加工もされていますから、清潔な状態をたもつことができます。
4層構造のマットが織りなす自然なぬくもり
こちらの商品は、ふわふわした手触りのボア生地、保温性にすぐれた遠赤綿シート、保温と床面からの冷気をシャットアウトする発泡ポリエチレンシート、そして滑り止め生地の4つの層で構成されたエコマットタイプの犬用ホットカーペットです。
エコマットタイプの製品は電気を使わない設計のため、感電事故などの危険がありません。
幅広く設定できる温度調節機能で愛犬をしっかり保温
この犬用ホットカーペットの特徴は25℃~55℃まで幅広い範囲での温度調節が可能なこと。基本的に犬は38℃前後を好みますが、犬の好みや体調に合わせて温度を調節してあげられると便利です。
本商品であれば、幅広い温度に対応可能ですから、愛犬に適した温度で温めてあげられます。本体も丈夫な作りで、噛みグセのある犬でもじゅうぶんに耐えられる仕様になっています。
保温性がバッチリの人気の犬用ホットカーペット
こちらの犬用ホットカーペットは、保温性がバッチリのホットカーペットとして多くのユーザーの支持を集めている商品です。犬の一般的な体温である38℃を長時間、均一にたもてる性能のほか、厚手のスポンジや耐燃性のコットンをふんだんに使用した本体は噛みグセ対策や耐火性能にもすぐれています。
加えて、同製品は防菌、防カビ加工されており、肌のデリケートな犬にも使用できるというメリットもあります。
水洗い可能な衛生面に配慮されたホットカーペット
この製品は、水洗いができますのでいやなニオイや汚れをかんたんに落とすことができます。衛生状態をたもちながら使用できるので愛犬の体調への配慮もバッチリです。
また、コード部分が金属で補強されているので、噛みグセのある愛犬にも使用可能。さらに、足を引っかけるなどしないよう、プラグ部分がL型に加工されているのも特徴です。
多くのペットショップで使用される本格商品
こちらの犬用ホットカーペットは、すぐれたメンテナンス性とコードをいつでも交換できる取り回しのよさが人気の商品です。1時間に2から3回、本体の温度が変化しますが、これはペットの低温やけどを防ぐためのセーフティシステムが働くためです。
さらに水洗いができる仕様なので、万が一子犬やシニア犬がおしっこしても水でサッと洗えるのもいいですね。
アイリスオーヤマ『ペット用ホットカーペット角型 LLサイズ(PHK-LL)』
「犬用ホットカーペット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用ホットカーペットの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの犬用ホットカーペットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬用ホットカーペットを使うときの注意点 低温やけどに注意!
犬用ホットカーペットは愛犬の体調を管理するのに非常に役に立つ製品ですが、一方で粗悪品の使用やまちがった使い方をしてしまうと、かえって愛犬のコンディションを悪化させてしまいます。
代表的なトラブルとしてあげられるのが、低温やけどです。体毛が焦げている、毛質が変化している、もしくは犬がかゆそうな仕草をしているときは注意が必要です。
そういったサインを発見したときは、すみやかに動物病院を受診して適切な処置を施してもらってください。
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犬用ホットカーペットで愛犬に快適な環境を与えましょう
ペット専門エディター&ライターの井手綾子さんと編集部で、犬用ホットカーペットの選び方とおすすめの商品を紹介してきました。
電気を使用するものだけでなく、レンジでかんたんに保温できるもの、耐久性にすぐれたものや持ち運びに便利なものなど、さまざまなものが販売されていますから、愛犬に見合った商品がきっと見つかるはずです。
この記事を活用して、大切な愛犬にぴったりの犬用ホットカーペットを見つけてあげてくださいね。
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