冬の寒さから手を温めてくれるグリップヒーター

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ライダーの手や指先が冷えるのを防いでくれるグリップヒーター。選ぶときのポイントから見ていきましょう。
寒い季節にバイクに乗るうえで悩まされるのが手の冷たさ。風が当たり、グローブなどで保護していても身を切られるような冷たさです。そんなときに手を温めてくれるのが「グリップヒーター」。グリップ部分が発熱することにより、カイロを持っているような感覚を得られます。寒い時期にバイクに乗る人は、ぜひ検討したいアクセサリーです。
グリップヒーターを選ぶときのポイント グリップ、操作性、取り付けで
それでは、グリップヒーターを選ぶときのポイントを解説します。愛車に取りつけられるかはもちろん大切ですが、ほかにも選ぶうえでおさえておきたいポイントがあります。これらのポイントをしっかりチェックしてください。
グリップとの相性で選ぶ
そもそもバイクに取りつけられないのでは、せっかく買ったグリップヒーターが無駄になってしまいます。まずは、取りつけ可能かどうかをチェックしましょう。グリップの長さと太さがとくに大切です。
グリップの長さと太さで選ぶ
グリップの長さは、バイクによってまちまち。また、人によって好みの長さも異なります。グリップヒーターのなかには、115/120/130mmなど、長さの調節ができるものもあります。このようなアイテムを購入すれば、より幅広く対応できますね。
また、太さも大切な要素。グリップヒーターがはまらなければ、そもそも取りつけられません。また、内径だけでなく外径も大切なポイント。ヒーターのぶんだけ太くなりがちなグリップヒーターは、握り心地が標準のグリップと変わってしまうことがあります。長さと太さの両方をチェックするようにしましょう。
取りつけ方法で選ぶ
グリップヒーターをバイクに取りつける方法は、大きく分けて2種類。どちらにも一長一短があり、どちらがいいとはいえません。バイクの乗り方や好みは人それぞれ。商品の特徴を把握したうえで、自身の好みに合わせて選びましょう。
巻きつけタイプ
既存のバイクグリップのうえに巻きつけるのが、巻きつけタイプ。配線さえうまくできれば、かんたんに取りつけられる手軽なタイプです。また、冬の間だけ取りつけて、それ以外の季節は外すといった使い方も可能。もとのグリップが気に入っている人にもおすすめします。
グリップ交換タイプ
既存のバイクグリップを外し、代わりに接着剤を使って取りつけるのが、グリップ交換タイプ。巻きつけタイプに比べると難易度は上がりますが、自分で交換することも不可能ではありません。巻きつけタイプに比べるとスッキリした見た目になるのが特徴。巻きつけタイプに比べて高機能な商品が多くあります。
温度調節ができると快適
グリップヒーターのなかには、温度調節ができるものもあります。冬の寒さは日によっても変わりますので、つねに同じ温度だと、熱すぎたり逆にもの足りないと感じることも。温度調節ができれば、より幅広い気温に対応できるでしょう。調節できる温度や段階は商品によっても異なりますので、こまかくチェックしてみてください。
操作がラクかどうかで選ぶ
長時間のツーリングでは、バイクに乗っているうちに暑くなったり寒くなったりすることもあります。そんなときは操作がラクだと快適。スイッチが手元にあったり、かんたんな操作で設定を変更できたりするものが安全なライディングに望ましいといえます。
バッテリーへの過負荷に注意
グリップヒーターは、一般的にバイクのバッテリーから電力を得てグリップを温める仕組みになっています。バッテリーが弱っていたり、過度に温度が上昇したりすると、バッテリーが過負荷となることがあります。グリップヒーターのなかには、過負荷の状態を検知して自動的に電圧を制御する機能を備えたものもありますので、自身のバイクのバッテリーに合わせて選びましょう。
純正品という選択肢も
純正品でないグリップヒーターは、どうしてもバイクの見た目が変わったり、バイクとの相性が悪かったりすることもあります。これを心配するなら純正品を使うのが安全。信頼性が高く保証もありますので、安心して取りつけることができます。価格の点ではやはり高くなってしまいますが、純正品の安心感を求める方におすすめします。
まず、ハンドルパイプの外径をチェックしよう バイク雑誌フリーライターがアドバイス!
バイク雑誌フリーライター
寒い日にバイクに乗っていて、もっともつらいのが指先の冷え。そこでグリップヒーターの登場となるのですが、ハンドルにはミリとインチサイズがあります。多くのバイクのハンドルはハンドルパイプ外径が22.2mm (7/8インチ)ですが、ハーレーをはじめとするアメリカンタイプや一部のスクーターなどでは1インチ(25.4mm)を使用しているものもあります。購入の際には自分のバイクがミリバーなのか、それともインチバーなのかをまず確認しましょう。
また、大きなバイクなら長さには余裕がありますが、ミニバイク系ではあまりにも長いとハンドルの左右から飛び出てしまうため、短いサイズを選択しなければなりません。こちらも自分のバイクのハンドルグリップの長さを事前に測ってから購入するのがいいでしょう。
グリップヒーターおすすめ11選 特徴的なメーカーで
ここからはグリップヒーターのおすすめ11商品をご紹介します。さまざまなメーカーが独自の技術を使ったグリップヒーターを販売しています。それぞれ特徴のある製品ですので、自身の好みに合ったものが見つかることでしょう。ぜひ、すべての商品をチェックしてみてください。
バイク雑誌フリーライター
通常のグリップヒーターは純正グリップと交換してスロットルパイプの上にかぶせることになり、どうしても握りは太くなってしまいます。しかし、Honda(ホンダ)『スポーツ・グリップヒーター』はスロットルパイプごと交換することでグリップの太さをほとんど変えずにグリップヒーター化できます。しかもスイッチも一体感のあるデザイン。さすがは純正の作りです!

Honda(ホンダ)『スポーツ・グリップヒーター(08T70-MGE-J10)』

出典:Amazon
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | - |
電圧 | - |
温度調整機能 | 3段階 |
バイク雑誌フリーライター
DAYTONA(デイトナ)『HOT GRIP ヘビーデューティー ビルトイン4Sn』は、フィルムヒーターの採用で断線しにくい構造であり、純正とほぼ同様のグリップ径となっているために握った感じにも違和感はありません。スイッチやインジケーターもグリップ埋め込み式。約4分で温まる急速暖房の「速暖クイックヒート」機能を採用していますので、朝の暖気運転をしている少しの間にグリップはホカホカになります。

DAYTONA(デイトナ)『HOT GRIP ヘビーデューティー ビルトイン4Sn(10154)』






出典:楽天市場
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | 22.2mm |
電圧 | 12V |
温度調整機能 | 4段階 |
バイク雑誌フリーライター
ニクロム線がグリップ全周に巻かれているために、手のひら全体を温めてくれる、PLOT(プロト)『EFFEX グリップヒーター スイッチ一体型』。さらに熱収縮グリップ保護チューブが付属しているのですが、これはグリップに装着してヒートガンで熱収縮させるだけの簡単取りつけ。保護チューブをつけることで高額なグリップヒーターを日ごろの使用によるすり減りから守れます。

PLOT(プロト)『EFFEX グリップヒーター スイッチ一体型(EGH011)』






出典:楽天市場
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | 22.2mm |
電圧 | 12V |
温度調整機能 | 5段階 |
ENDURANCE(エンデュランス)『グリップヒーターSP(JJK0C530G2)』






出典:楽天市場
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | - |
電圧 | 12V |
温度調整機能 | 5段階 |
Iztoss『ウォーマー・スリーブ』












出典:Amazon
タイプ | 巻きつけ |
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グリップの対応サイズ | 22-30mm |
電圧 | 5V |
温度調整機能 | 3段階 |
ENDURANCE(エンデュランス)『レブル250(JJK87530G1)』






出典:楽天市場
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | 25.4mm |
電圧 | 10~13V |
温度調整機能 | 5段階 |
KIJIMA(キジマ)『グリップヒーター GH08(304-8203)』






出典:Amazon
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | 22.2mm |
電圧 | - |
温度調整機能 | 5段階 |
BIKE PARTS CENTER(バイクパーツセンター)『カスタムタイプグリップヒーター レッド(903391)』

出典:Amazon
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | 22.2mm |
電圧 | 12V |
温度調整機能 | 2段階 |
KIJIMA(キジマ)『グリップヒーター GH05-2(304-8201)』

出典:Amazon
タイプ | 巻きつけ |
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グリップの対応サイズ | - |
電圧 | 12V |
温度調整機能 | - |
マスターサービス『グリップヒーター』
















出典:Amazon
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | - |
電圧 | - |
温度調整機能 | 5段階 |
YAMAHA(ヤマハ)『グリップウォーマー360 C(Q5KYSK063Y42)』












出典:Amazon
タイプ | グリップ交換 |
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グリップの対応サイズ | - |
電圧 | - |
温度調整機能 | 3段階 |
「グリップヒーター」のおすすめ商品の比較一覧表
専門家によるおすすめランキング グリップヒーターTOP3をご紹介!
バイク雑誌フリーライターのNANDY小菅さんが選ぶ、グリップヒーターのおすすめランキングを発表します。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。
3位 PLOT(プロト)『EFFEX グリップヒーター スイッチ一体型(EGH011)』
2位 DAYTONA(デイトナ)『HOT GRIP ヘビーデューティー ビルトイン4Sn(10154)』
1位 Honda(ホンダ)『スポーツ・グリップヒーター(08T70-MGE-J10)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする グリップヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのグリップヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
グリップヒーターに関連するほかの商品情報はこちら
編集部からひと言
グリップヒーターのおすすめ11商品をご紹介しました。
寒い冬に役に立つグリップヒーターですが、取りつけ方や機能などは商品によってさまざま。温度や温め方は各メーカーごとに工夫されています。
この記事を参考に、あなたがほしいグリップヒーターを選んでみてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/11 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
各種バイク誌で活躍しているフリーライター。 1998年に独立したのでこの稼業一筋で20年余り。所有バイクは、小さいのから大きいのまで多種に渡り、数としては20台を超えてしまったあたりからもう数えるのをやめてます。 車はサニトラのロング(クーラーなし)。ストリートファイター系を得意としてきたが、昨今では古いバイクのレストアライターとしても活躍の場を広げている様子。 バイクとアニメの探究者で、著書に「アニメバイク本」や「ご奉仕大好き! メイド本」などがある。