バイク用メッシュジャケットの特徴
夏に向け、徐々に暖かくなる4月~5月の時期はバイクツーリングのベストシーズンと言われています。バイク乗り定番の服装である、革ジャン・ブーツ・グローブですが、上記の時期や夏になってくると気温が上がるため、もっと軽装でツーリングをしたいと考えている人もいると思います。
そんな時におすすめしたいのが、今回ご紹介するバイクメッシュジャケット。走っているときに風が吹くの中で循環するので、夏でも快適に着用できます。また、脊髄や肩、肘などにパッドやプロテクターが入っているので、安全面も問題ありません。
バイク用メッシュジャケットの選び方
それでは、バイク用メッシュジャケットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】メッシュの使われ具合
【2】裏地の素材
【3】安全性
【4】自分に合ったサイズ
【5】汚れの目立ちにくさ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】メッシュの使われ具合をチェック
バイク用メッシュジャケットとひとくちに言っても、メッシュの使われ方は商品によってさまざま。ここでは、全面メッシュのフルメッシュタイプと一部のみがメッシュのハーフメッシュタイプについて説明します。
涼しさ・通気性重視ならフルメッシュ
とにかく涼しいものがほしいのであれば、全面がメッシュになっているフルメッシュタイプを選ぶとよいでしょう。風がジャケット全体をとおり抜け、通気性は抜群。
一方、フルメッシュはジャケットの下が透けて見えるという欠点があります。また、涼しい場所などでは寒く感じる可能性も。調節ができるよう防風インナーなどを用意するとよいでしょう。
デザインが大事ならハーフメッシュ
ハーフメッシュタイプは腕や胸などは非メッシュ素材で、そのほかの部分がメッシュになっています。フルメッシュタイプと異なり、透けてほしくないところが透けないため、デザイン的には有利。
一方、通気性の観点ではやはりフルメッシュタイプには劣ります。それほど暑くない場合や、涼しさよりもおしゃれを重視したい場合に選ぶとよいでしょう。
(※)ポイント:メッシュジャケットは涼しさを実感できる
昔ながらのバイク乗りですと「バイクに乗るときは革ジャン」と決めている方も多いでしょうし、昔はそれしかありませんでした。
ただ、昨今の夏の暑さは尋常じゃありませんよね。そんな現代を走るバイク乗りのためにメッシュジャケットという選択肢があります。
その名のとおりメッシュ地を使用したジャケットなのですが、走行風が当たると涼しい風が入ってきて快適です。使ったことのない方が着たら、涼しさにびっくりしますよ!
【2】裏地の素材をチェック
涼しさを感じるにはメッシュだけでなく裏地の素材も重要。肌に汗でびったりくっつく裏地は蒸し暑く感じます。肌にくっつきづらい素材や、通気性にすぐれた素材が使われていれば涼しく感じられるでしょう。
【3】安全性をチェック
バイク用メッシュジャケットは涼しさだけでなく安全性も重要。いくら気をつけていても事故を避けられない場合もあり得ます。
プロテクター内蔵であったり、CE規格に適合していたり、リフレクターがついていたりするものは安全性が高いジャケット。商品の仕様をしっかりと確認しましょう。
脊髄、肘、肩を守るプロテクターつきなら安心
プロテクターは事故の衝撃から体を守る重要なアイテム。プロテクターを別途装備しないのであれば、プロテクター内蔵のジャケットを選ぶようにしましょう。
警視庁によると、事故の際に致命傷となった体の部位で多いのは、頭部、胸部、腹部。胸部や腹部はプロテクターで守りたいところです。頸椎、肩、肘も守られていればさらに安心。安全のためにプロテクターを着用するよう心がけましょう。
CE規格適合かどうか
CE規格とはEUで販売される製品の安全性に関する統一基準で、バイク用プロテクターはEN1621という規格が該当します。この規格に適合する製品にはCEマークが表示されています。
CE規格は最低限の基準であり、どんな衝撃でも耐えるものではありませんが安心感があります。プロテクター内蔵のメッシュジャケットを選ぶときには確認してみてください。
リフレクター(反射材)で夜も安全
夜間走行するバイクは意外と自動車からは見えづらいもの。ジャケットにリフレクターがついていると、車のヘッドライトなどを反射して存在をアピールできます。通勤や長距離のツーリングで夜に走ることが多い方はぜひチェックしておきたい安全ポイントです。
【4】自分に合ったサイズをチェック
バイク用メッシュジャケット選びのなかでも重要なのがサイズ。バイクに乗るときには前傾姿勢になることが多く、小さすぎると突っ張ってしまい乗りづらくなります。また、大きすぎても裾などがバタついてしまってジャマになることも。
サイズの目安をしっかり確認するか、できれば試着でサイズ感を確認してから選んだほうがよいでしょう。
【5】汚れの目立ちにくさをチェック
暑い時期に着用するバイク用メッシュジャケットには汗や皮脂汚れがつきがち。また、そもそもバイクに乗っていると泥や砂などがつきやすく、メッシュジャケットは裏も表も汚れやすいです。
白色など汚れが目立ちやすいものを選ぶと洗濯の手間がかかることも。暗めの色のものを選ぶと汚れが目立たず、洗濯の回数を節約できます。
バイク用メッシュジャケットおすすめ10選
ここからは、バイク用メッシュジャケットのおすすめ商品をご紹介します。どれも涼しさを重視した商品ですが、機能性はさまざま。安全性の面でも各社が工夫をこらしています。自身の用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
メッシュジャケットというとダブルやシングルといったデザインを思い浮かべがちですが、コミネ『プロテクトライディングメッシュパーカ』はパーカー形態のジャケットスタイルなのにメッシュ素材。インナーとの重ね着でオシャレも楽しめます!

CE規格クリアのプロテクター標準装備
CE規格をクリアした衝撃吸収パッドのプロテクターを装備したフルメッシュタイプのバイク用メッシュジャケット。胸、肩、ひじ、脊椎用のプロテクターが標準装備となっており、万が一の事故の際にしっかり衝撃を緩和してくれます。
パーカータイプなので、カジュアルな印象ですが、立体裁断のため体が動かしやすくライディングを妨げません。メンズだけではなくレディースサイズがラインナップされているところもうれしいポイントです。

レーシングスーツの機能性を取り入れたジャケット
レーシングスーツの機能性を取り入れた本格的なバイク用メッシュジャケット。首の負担を軽減する襟元のデザインや手元の動きを妨げない袖口のカットなど、レーシングスペックと呼ぶにふさわしいハイエンドのメッシュジャケットになっています。
タイトでありながら各部にストレッチ機能があり、動きやすいのも特徴。リフレクターは乗車状態での横方向からの夜間被視認性を向上させており、安全性を高めています。
レディースサイズもあるメッシュジャケット
メンズサイズだけでなくレディースサイズもラインナップされているバイク用メッシュジャケット。小柄な女性の場合にはSサイズでも大きいことがありますが、WM/WLという女性用小型サイズが用意されたことでより幅広い女性にも適合します。
おしゃれを重視したい方にはカラー展開が豊富なところも魅力のひとつ。それでいてフルプロテクション仕様のため安全性もばっちりです。
プロテクターもメッシュで涼しい
肩、ひじ、脊椎部分のプロテクターをメッシュにしたバイク用メッシュジャケット。ジャケットだけでなくプロテクターがメッシュであることで、さらに通気性がよく涼しいメッシュジャケットとなっています。
ジャケット各部にはリフレクターを装備して夜間の視認性を向上させており、安全性を高めています。シンプルで飽きがこないデザインは長く使うのにうれしいポイント。
RSタイチ『レーサー メッシュジャケット』は、レーシングスーツからオシャレ着ウエアーまで、幅広く手掛けるRSタイチのメッシュジャケット。
ネイキッドスタイルから現在主流のスーパースポーツ系にも似合う、主張を抑えたデザインがいいですね。軽量ハードプロテクター、そしてリフレクターまでも備わって安全性も高いですよ。

リフレクターで夜間の被視認性アップ
リフレクターつきのバイク用メッシュジャケット。黒を基調としたシックなデザインですが、胸部、上腕、腰に装備されたリフレクターにより安全性も確保しています。
通気性が求められる部分と強度が求められる部分に、メッシュとテキスタイルを適材適所で配置。耐久性と涼感を両立しています。CE規格のプロテクターも内蔵されており、衝撃を吸収してくれます。
コミネ『Rスペックメッシュジャケット』は、ハードプロテクターがついているけれど、プロテクター部分以外の熱がこもりやすい部分をメッシュ素材とすることで効率的に冷却するジャケットです。暑い夏でも熱い走りをしたい本物のライダーにぜひ!
Sから4Lまで7種類の豊富なサイズ展開
小さいサイズのSから大きいサイズの4Lまで7種類ものサイズ展開があるバイク用メッシュジャケット。サイズの幅が広く、自分にぴったりのサイズをみつけられることでしょう。
デザインはシンプルかつスマート。どんなライディングスタイルにも適合するため活躍の幅が広いです。脊椎プロテクターやリフレクターが内蔵されており、安全性にも配慮されています。
初夏から秋口まで幅広い気温に対応
初夏から秋口まで使えるバイク用メッシュジャケット。通気性にすぐれたメッシュ素材を採用することで、夏用としてだけでなく長い期間活躍することができます。
肩、ひじ、脊椎には通気性のよいメッシュプロテクターを標準装備。さらに、オプションで胸部プロテクターを取りつけ可能であり、より安全性を高めることができます。脱着可能なフードがついておりスタイルやシーンに合わせて使用可能。
フルプロテクトながら軽くてコスパが高い
ボディ部にメッシュを採用したフルプロテクション仕様のハーフメッシュジャケット。肩、ひじ、背中、胸にプロテクターを標準装備しながら軽量かつ、高いコストパフォーマンスを誇ります。
立体裁断されており、運動性が高くライディング中にも突っ張りづらいのが特徴。また、リフレクターを胸、上腕、背中に装備。夜間の被視認性が高く、安全性を高めます。
レザーを使いおしゃれなライディングスタイル
パンチングレザーを使ったバイク用メッシュジャケット。通気性を確保し、かつ革の厚みを従来より10%薄くしたことで、オールシーズン使うことができ、春夏シーズンでもレザーを使ったライディングスタイルを楽しめます。
レザーには水牛の革を使用。堅牢度が高く、かつ水に強くキズが目立ちづらいため、長く使うことができます。革としての経年変化があるも魅力のひとつ。
気軽に使えるデイリーユースジャケット
気軽に使える価格と仕様がうれしいバイク用メッシュジャケット。Tシャツ1枚だけでは安全性が不安なライディングシーンにピッタリです。
ポリエステルメッシュ生地のため通気性がよく、涼しさを確保。標準ではプロテクターは内蔵されていませんが、肩、ひじ、背中、胸の各パーツに別売りのメッシュプロテクターを装着可能です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バイク用メッシュジャケットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのバイク用メッシュジャケットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
バイク用メッシュジャケットのお手入れ方法
バイクに乗っていると、季節を問わず排気ガスや空気中のゴミ、ホコリで服が汚れていきます。また、暑くなってくるとその分汗をかくので、バイク用メッシュジャケットもこまめなお手入れをしたいところ。この状態を放っておくと、いざ洗濯しても汚れが落ちなかったり、汗や不快なニオイが染みつく原因になります。
それらを回避するために、ここからは洗濯方法とメンテナンス方法をご紹介していきます。
洗濯方法の基本は手洗い
洗濯方法は、手洗いが基本になります。その際、プロテクターが入っていると思うので、事前に取り外してから手洗いを開始しましょう。
手洗い方法は、メッシュ部分に溜まったゴミやホコリをブラシで取り除き、洗剤が入ったぬるま湯でもみ洗いをするだけ。終わったら、しっかりすすぎ、風通しがいい場所で陰干しをしましょう。
洗濯機で回すなら手洗いモードで
バイク用メッシュジャケットの中には、洗濯機の手洗いモードで洗うことができるタイプも。その場合でも、手洗い同様、事前にメッシュ部分のゴミをブラシで取り除いてから洗濯機で洗いましょう。
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涼しさと安全面のバランスを見て選ぼう
この記事ではバイク用メッシュジャケットを紹介しました。バイク用メッシュジャケットはメッシュ素材を使うことで涼しいことが共通した特徴ですが、安全面では各商品で大きな差があります。また、メッシュ自体も、全面がメッシュのフルメッシュや、一部だけがメッシュのハーフメッシュなどさまざま。
選び方のポイントやおすすめ商品の違いを参考に、あなたがほしいバイク用メッシュジャケットを選んでみてくださいね。
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各種バイク誌で活躍しているフリーライター。 1998年に独立したのでこの稼業一筋で20年余り。所有バイクは、小さいのから大きいのまで多種に渡り、数としては20台を超えてしまったあたりからもう数えるのをやめてます。 車はサニトラのロング(クーラーなし)。ストリートファイター系を得意としてきたが、昨今では古いバイクのレストアライターとしても活躍の場を広げている様子。 バイクとアニメの探究者で、著書に「アニメバイク本」や「ご奉仕大好き! メイド本」などがある。