車内泊マットとは

Photo by Elvis Bekmanis on Unsplash
フルフラットにして寝られるようになっているシートでも、多少の凹凸はあるもの。車中泊マットがあれば、シートの凹凸を埋めて快適に寝ることが可能。体へのフィット感とクッション性を追求されているものが多く、腰が痛くなったり肩がこったりするのを軽減できます。
オートキャンプでもテントの故障や突然の大雨という緊急事態でも、車内泊マットがあれば快適に眠ることができますよ。小型の車中泊マットは場所も取ることなく収納でき、いざという時に取り出して使うことができます。
車内泊マットの種類
車中泊マットの膨らませ方には、ポンプで膨らませる「手動式」とバルブを開けると自動的に膨らむ「自動膨張式」があります。どちらもメリット、デメリットがあるので、それぞれを詳しくみていきましょう。
手動式タイプ
手動式のメリットは、ポンプや息で膨らませることができるので、自分好みのかたさにできることです。やわらかめが好みの場合は空気を少なめに、かためが好みならマックスまでなど、空気を入れる量で調整が可能です。
デメリットは、鋭利なもので破損したりすると空気が漏れることです。ただ、穴が空いてしまっても補修用のパッチで対処できます。
自動膨張式タイプ
自動膨張式のメリットはバルブを開けるだけで膨らむので、膨らませている間にべつのこともできるという便利さ。また内部には高反発のウレタンフォームが内蔵されているものもあるので、クッション性も高いのが特徴です。
デメリットは収納時に空気を抜くことが大変なこと。両膝を使って空気を押し出し、少しずつ巻いていくので大変です。
車内泊マットの選び方
それでは、車内泊マットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】厚み
【2】サイズ
【3】収納時のサイズ
【4】滑り止めや連結ボタンの有無
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】厚みをチェック
車中泊でも快適に寝る為に、マットレスの厚みは8cm以上のタイプがおすすめ。マットレスの厚みは薄いもので6cm程度のものから厚いものだと30cm以上のものまであります。
基本的に、車中泊ではトッパーを利用しないので、車の天井の高さも考慮して、できるだけ厚みのあるものを選んでおきましょう。
【2】サイズをチェック
助手席や後部座席など、自分がどこで寝るのか確認して合うサイズの車中泊マットを選びましょう。必要以上に大きすぎるとうまく広げられず、小さすぎるとマットから体がはみ出て寝心地が悪くなります。
また、車内に積んで使うものなので、意外と重要なのが収納時のサイズです。車がホテルの代わりになるため、長期の旅行や釣りなどのアウトドアのときには、車中泊マット以外にも荷物が多くなりがち。スペースを有効活用するためにも、膨らませた状態と収納時のサイズの両方をチェックしておきましょう。
【3】収納時のサイズをチェック
コンパクトに収納できるタイプの製品は、急な緊急時にも備えて、車に常備させておきたいです。コンパクトに収納ができるので車内でもスペースを取りません。
キャンプ用品や釣り用品を一緒に載せていると荷物が嵩張ってしまいますが、小さく収納できるのは嬉しいポイントです。
【4】滑り止めや連結ボタンの有無をチェック
車中泊マットは車のシートにがっちりと固定するわけではありません。寝返りをうってもズレにくいよう、できれば滑り止め機能がついているものがよいでしょう。
後部座席を倒してフラットにできるバンタイプの車種では、マットに連結ボタンがあるものが便利。安定感が増すため、マット上での多少の動きも気にならなくなるでしょう。
平らになって寝やすいマットを選ぼう SUV生活研究家によるアドバイス
車中泊マットは、車内の形状とのマッチングによって快適性がまるで変わってきてしまいます。車内にはタイヤハウスなどの凹凸があり、そこでマットが浮いてしまうと、せっかくの就寝スペースを活かしきれません。また、エアマットが斜めになってしまうと、なかなか熟睡できません。購入前に床やシート、出っ張り部分の寸法を測って、買うマットがきちんと平らになるかを確認した方がいいと思います。
おすすめ2選|手動式タイプ
寝心地に大きくかかわるマットのかたさを自分好みに調整したい場合は手動式が便利。手動式のなかでも枕部分のみ手動のものがありますが、かために空気を入れると、くつろぎ時間の背もたれとしても便利に使うことができます。ここではかたさ調節自在の手動式の車中泊マットをご紹介します。
幅や長さを臨機応変に調節可能
独立の4バルブ空気口を採用した商品です。4箇所それぞれ膨らませられるので、スペースにあわせて形状や大きさの調節ができます。狭いスペースに対応できることはもちろん、すべての空気口を膨らませれば二人で寝られるほどの大きさに。
使用しないときはコンパクトに収納可能。車中泊だけでなく、アウトドアや防災用品としても重宝するでしょう。
幅が約132cmでゆったり寝られる
8カ所の空気口が設けられているのが特徴。空気をすべて入れれば子どもふたりがゆったりと寝られる、セミダブルとダブルの中間サイズになります。かんたんに空気を入れられる電動エアーポンプが付属。
エアー枕がふたつ付属しているのも魅力です。独立しているため車中泊用として使うだけでなく、枕だけを旅行時に持ち運ぶこともできます。
おすすめ5選|自動膨張式タイプ
長距離の運転は疲れやすいということもあるので、車中泊マットを素早く準備したい場合は自動で膨らますことができる自動膨張式が便利。エアポンプなどの付属品いらずなので、荷物を少なくしたい場合にもいいですね。
また、連結ボタンがあると、ひとりのときはシングル、カップルや家族で車中泊をするときは連結させダブルやトリプルにと、人数に合わせて便利に使うことができます。
空気を足すことができマットの硬さを調節できる
ダブルサイズなので、ふたりで並んで寝る場合もマットをつなげる必要がなく、隙間が気になりにくく寝返りもうちやすいです。空気バルブは息を吹き込むこともできるので、かためが好みの場合は微調整できるのもうれしいポイント。
裏には滑り止め加工が施されているので、ズレにくく安眠できそうですね。マットの耐荷重は約150kgなので、大人ふたりでも安心。ひとりの場合は、マットの上に荷物をおいてくつろぐことができます。
隙間も凹凸も気になりにくい厚み
8cmの厚みがある高密度ウレタンを中材に採用。寝返りをしてもなかの空気に偏りが出ず、快適に眠ることができるでしょう。連結ボタンが6カ所あり、カンタンに留められてズレる心配もありません。
また、裏面には滑り止めが施されており、1枚で使っても快適。シチュエーションに合わせて繋げたり離したりして使える、便利なアイテムです。
体圧分散機能で腰が痛くなりにくい
高反発ウレタンフォームを採用した商品。高い反発力でしっかりと体を支えてくれるので、寝心地のよさにもつながります。またハリが強く弾力性もあるので、車内シートの凹凸も感じにくいですよ。
マットには適度な気泡が入っているので、体重が分散されて体にしっかりフィット。体に負担をかけにくい理想的な体勢をキープしてくれるので、腰が痛くなりにくく、快適な寝心地です。
枕を好みの高さに調節可能
枕つきなので就寝するときは低めに、日中のくつろいでいるときはめいっぱい膨らませて背もたれのようにしてもいいですね。60センチ幅とコンパクトですが、サイドのボタンで連結すれば広くベッドとして使うことができます。
表面はポリエステル生地なので、汚れても布でサッと拭き取るだけでお手入れもかんたんです。シンプルなデザインなので飽きにくく長く使うことができるでしょう。
軽ワンボックスでもOK
裏面には滑り止めのドット加工が施されておりズレにくく、寝返りも打ちやすいので快適な睡眠に繋がります。長さが195cmとロングタイプなのも特徴です。
高反発ウレタン材が角までしっかり入っているので、シートの凹凸も感じにくいです。両サイドにボタンがあるので、複数連結すればテントなど広い空間でも利用可能。
おすすめ2選|空気を入れないタイプ
空気で膨らます必要がなく、手軽に使えるのがマットタイプの魅力。ここからは、寝心地や素材にこだわったマットタイプの商品をご紹介します。
快適な寝心地の低反発マット
硬質ジャバラウレタンを使用したマット。体圧分散効果でやさしく体を支える設計になっています。エアマットのふわふわとした寝心地が苦手という方は、ぜひ検討してみてください。
中芯とカバーは取り外しができ、定期的にカバーを手洗いすれば清潔に保てます。くるくると丸めてコンパクトに収納可能。ウレタンなので軽量なのもポイントです。
速乾素材で快適に使えるアイテム
コンパクトで気軽に使えるのが魅力の商品。座面に置いてシートを倒せば段差を解消し、フラットに寝ることができます。サイズバリエーションが豊富なので、愛車のシートに合わせて選ぶことが可能。
速乾吸収の素材を使っているため蒸れにくく、寝汗をかいてもすぐに乾きます。通気性もよく、清潔に保てるのも特徴です。
「車中泊マット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 車中泊マットの売れ筋をチェック
Amazonでの車中泊マットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
車中泊マットに関連する記事をご紹介
本当に使える車中泊マットを選ぼう まとめ
車中泊マットのおすすめ商品をご紹介しました。
車中泊マットを選ぶときは、好みのかたさに調節できる「手動式」、手軽に膨らますことができる「自動膨張式」なのかも準備時間にもかかわることなので、どちらのタイプなのか確認しましょう。
ご紹介した内容を参考に、あなたがほしい車中泊マットを選んでみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。