モンベルシュラフの選び方 アウトドアライターに取材
日本の気候に合った寝袋とレインギアの開発を45年も前から続けてきたモンベル。標高や登山先の気候、温度に合ったものを選んで快適な寝心地にしましょう。ここでは、素材や機能を含めた選び方のポイントをご紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】「#」の数字で対応シーズンを比較
【2】中綿の素材やFPを確認
【3】快適な寝返りを! 寝心地に直結する伸縮性
【4】左右好みのジッパー位置が選べる
【5】本格的な登山用なら重量をチェック
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「#」の数字で対応シーズンを比較
モンベルは対応温度域に合わせて#0、#1などの記号と数字で表わしています。数字が低いほうが耐寒性に強く、数字が多くなるほど夏の時期の使用に向いています。
ただし、山は夜になると比較的気温が大きく下がる傾向にあります。代謝が低く、寒さに強くない人は、ひとつ低い数字を選ぶことをおすすめします。
雪山や冬の車中泊には「#0、#1」
「#0、#1」は冬の登山や車中泊など、寒さが厳しい時期に適しています。こちらは、顔まわりが冷えないように保温性を高めたトンネルフードや、冷気をシャットアウトするダブルドラフトチューブが特徴。また、#0よりもさらに保温力にすぐれた「EXP」もあります。
3シーズン対応の「#2、#3」
春や秋などの登山やキャンプ、ツーリングなどは、3シーズンに対応した「#2、#3」で充分です。#2のシュラフはリミット温度が-4℃前後まで対応しているので、11月ごろの紅葉シーズンの登山などにおすすめ。#3は、より軽量で持ち運びしやすいコンパクトさが魅力です。オールマイティーに使いたい方はぜひチェックしてみてください。
夏用なら「#5、#7」
夏のキャンプやアウトドア、フェス用なら「#5、#7」を選びましょう。#5のリミット温度は4℃前後、#7は8℃前後まで対応。軽くて持ち運びに便利なので、泊りがけでサイクリングやツーリングするときにも活躍します。
【2】中綿の素材やFPを確認
中綿の素材は、ダウンと化学繊維綿があります。ダウンとは水鳥の胸に生えている、芯のない羽毛のことです。吸湿発散性にすぐれていて空気をいっぱい含んでくれます。だから、軽量でコンパクトでも温かく包み込んでくれます。
ダウンの品質は「FP(フィルパワー)」という単位で確認できます。一般的に、550~700FPは良質、700FP以上が高品質とされています。なかでも「EXダウン」は800、900、1000FPがあり、すぐれた保温性を実現しており、雪山など極寒地での使用向きです。
【3】快適な寝返りを! 寝心地に直結する伸縮性
寝心地のよさを大きく左右する伸縮性。寝ている間は無意識のうちに寝返りしたり、身体を動かしたりしています。モンベルは独自のストレッチシステムを持っています。
なかでも、伸縮率135%の「スーパースパイラルストレッチシステム」は横方向だけでなく、縦、斜めと伸縮。就寝中の動きを妨げず、快適な睡眠をサポートしてくれます。翌日の登山に向けて身体をしっかり休めることができるでしょう。
【4】左右好みのジッパー位置が選べる
多くの寝袋は右利き用に設定されていて、左右決まった方向にしかジッパーが設置されていません。
モンベルはシリーズに合わせてジッパーの位置を選ぶことができます。利き手側にジッパーがあると開け閉めがしやすく、サッと出入りできて便利です。
【5】本格的な登山用なら重量をチェック
登山にはシュラフ以外にもたくさんの荷物を詰め込んでいきます。雪山や冬の登山にもなれば、総重量は20kg前後にも。天候や傾斜など状況によって大きく体力が奪われる登山では極力荷物は少なくしたいところですね。
シュラフは素材によって約1,000gも重量に差があるので、軽さ重視の方は重量もチェックしましょう。
モンベルなら理想のシュラフが見つかる! アウトドアライターより
私もモンベルのシュラフは複数愛用しており、行きつく理想のシュラフのひとつとなっています。また着実に、まるで「上書き」のように同じモデルを進化させていく姿勢に共感を覚えます。
チョイスの対象となるモデルが体系的に整理されており、腰を据えてじっくり選べばベストマッチのシュラフと出会えることでしょう。
【野外フェス&車中泊に】おすすめシュラフ4選 あると便利! ベビーキッズ用も!
最近話題のアウトドア。家族で週末はキャンプという家庭も多くなってきたように感じます。
ここでは、家族連れだけでなく、誰もがキャンプだけでなく、野外フェスや車中泊で使えるおすすめシュラフをご紹介します。
子どもにも使いやすいキッズ用!
メンテナンスがかんたんで、子どもにも使いやすいキッズ用シュラフです。速乾性にすぐれたあたたかい中綿を使用しており、水に濡れても保温力がすぐに回復します。しているので、汚れたら手洗いすることができます。
またL字型ジッパーの採用で、広げてブランケットとしても使える2WAYタイプ。車中泊や夏の野外フェス、キャンプにおすすめです。
つなげて2倍の広さで使用も可能
「ホローファイバー」という速乾性のある中空ポリエステル綿を採用。万が一水で濡れてしまっても、すぐに保温力が回復します。また、メンテナンスは家庭で洗濯すればOKの扱いやすい商品です。
また、同一モデルならジッパーでつなげることができて、2倍の広さになり、大人ふたりで使うことができるすぐれもの。子どもといっしょに添い寝したいときにもおすすめです。
ノルディック柄が特徴! 圧縮できて持ち運びに便利
快適睡眠温度域が3℃~と春夏秋と幅広いシーズンで使える封筒型スリーピングバッグ。ほかのシュラフ同様、ブランケットとしても使用可能。2つをジッパーでつなげて広く使うこともできます。
多くのスリーピングバッグやシュラフはシンプルな無地ですが、おしゃれなノルディック柄が描かれています。付属のスタッフバッグで圧縮すると、コンパクトに持ち運び可能で、車中泊や野外フェスなどさまざまなシーンで活躍してくれます。ひとつあるとなにかと重宝するおすすめ商品です。
モンベル『スーパースパイラル バロウバッグ Baby's(1121166)』
【速乾性バツグン】おすすめシュラフ2選 濡れてもOK! 洗濯も可能!
アウトドアに行った後、大変なのはメンテナンス。洗えるシュラフがあったら、汚れやにおいを気にせず快適に使うことができます。ここでは、メンテナンスが容易でコストパフォーマンスが高く、とくにおすすめな2選をご紹介します。
『バロウバッグ #3 ロング(1121278)』は、ダウンハガーよりは収納が大きくなってしまうものの、オートキャンプなどである程度荷物が積めるのならばリーズナブルな価格。メンテナンスのラクさとともに、個人的におすすめしたいモデルです。
【番外編】おすすめの便利グッズ2選 より快適に過ごすために!
アウトドア用品はなにかと汚れてしまうもの。またいざキャンプ、登山となると大荷物になってしまいます。
そんなとき、あると便利、お気に入りのアウトドア用品をより長く愛用する手助けをしてくれるアイテムを2選ご紹介します。
『コンプレッションキャップ M(1123427)』は便利なんです! とくにシュラフを複数個数で使うとそのありがたみを余計に感じられます。4個使うと約1個分のスペースの差が実感できます。対応サイズがあるのでよく調べてからのご購入を。

モンベル『コンプレッションキャップ M(1123427)』
モンベル『O.D.メンテナンス ダウンクリーナー(1124808)』
「モンベルシュラフ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モンベルシュラフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモンベルシュラフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの関連商品はこちらから
使うシーンやメンテナンス方法をチェック まとめ
今回はモンベルシュラフおすすめ商品をご紹介しました。シュラフを選ぶ際には、シーンやメンテナンス方法、そして自分が寒さに強いのかどうかなども重要なチェックポイントです。
ぜひ、あなたがいいなと思うモンベルシュラフを選んでみてくださいね。
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。