がま口バッグキットとは
がま口バッグキットは、口金(くちがね)というがま口の金具・生地・型紙などがセットになった商品です。キットと裁縫道具があればがま口バッグを作ることができるので、気軽に挑戦できるのが魅力。作り方の説明書が付いたものなら、手芸初心者でも安心して制作できるでしょう。ハンドメイドで作ったものなら、がま口バッグにより愛着がわきますよ。
がま口バッグキットの選び方
それでは、がま口バッグキットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】口金の取り付けタイプをチェック
【2】型紙があるキットを選ぼう
【3】持ち手やショルダーストラップ付きが便利
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】口金の取り付けタイプをチェック 仕上がりや難易度から選ぼう
口金の取り付け方は「縫い付けタイプ」と「差し込みタイプ」の2種類。作品の仕上がりや難易度にもかかわる重要なポイントです。それぞれにメリットとデメリットがあるので、しっかりと特徴を見てから選びましょう。デメリットへの対策も合わせてご紹介します。
▼手作り感のある「縫い付けタイプ」
口金に穴がある、布を縫い付けるタイプです。縫い付けに失敗してもやり直しができるため、初心者向き。並縫いや本返し縫い、ジグザグ縫いなど好みの縫い方によって手作り感のあるバッグが完成します。
ただし、縫い目が見えるので、雑な縫い方をしてしまわないように注意してください。
▼まるで既製品のような仕上がりの「差し込みタイプ」
口金の隙間に接着剤(ボンド)を塗り、布を差し込むタイプです。布を差し込んだ後は、同じ隙間に紙紐をマイナスドライバーや爪楊枝などで差し込み、ペンチで閉じて固定します。縫い目が見えないので、まるで既製品のような仕上がりになるのが魅力。
コツが必要なので、初心者には難しく感じることもあります。接着剤を広げる際は爪楊枝を使用し、接着剤がはみ出してしまったら、焦らずにウェットティッシュで拭き取りましょう。接着剤が乾くまでは何度でも調整ができるので、落ち着いてやってみてください。
【2】型紙があるキットを選ぼう 初心者も作りやすい
がま口バッグに使用する布の形を、なにもない状態から自分で型取るのは難しい作業です。自分で型紙を作るのも楽しみのひとつですが、慣れていない方は型紙がセットになったキットを選びましょう。
裁断は自分で行うので、手作り感は充分。型紙どおりに切り出せば失敗するリスクが減るので安心ですよ。
【3】持ち手やショルダーストラップ付きが便利 お出かけにも使える
持ち手やショルダーストラップ付きのがま口バッグキットもあります。お出かけ用としてより便利に使えるので、ぜひチェックしてみてください。
また、ストラップの付け替えができるように、カンが付いている商品もあります。お気に入りの色やデザインのストラップに付け替えて、よりオリジナリティーあふれる作品に仕上げてみてはいかがでしょうか?
制作に必要な道具を事前にチェック 雑貨アーティストによるアドバイス
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
ここ数年、注目を集めているがま口バッグ。それに伴ってキットも豊富です。口金に縫い付けるタイプは縫い糸や針、口金に接着剤でつけるタイプは接着剤やペンチなどの道具が別途必要なので、セット内容と併せて始める前に確認しておきましょう。
がま口バッグキットおすすめ11選 楽しくハンドメイド!
ここからは、雑貨アーティストの上島佳代子さんと編集部で選んだ、おすすめのがま口バッグキットをご紹介します。

みんなびっくり! がま口からおにぎり?
バッグの形もおにぎり型なら、入れるものもおにぎり2〜3個という面白いランチバッグ。もちろん、おにぎり以外のものも入れられますよ。
表面2柄、中面1柄の全10パターンから選べます。お友達や職場の同僚と柄違いで作れば、ランチタイムも盛り上がりそう。制作時間は1〜1.5時間ほどと、気軽にチャレンジできるのもうれしいポイント。ぜひハンドメイドを楽しんでください。

上級者なら達成感と注目度満点のバッグを
ハンドメイドは「挑戦」もひとつの醍醐味。作る楽しさも、作った時の達成感も、持ったときの注目度も満点のバッグです。
見た目のデザインだけでなく、使い勝手のよさもポイント。バッグの中央にがま口バッグを挟んだデザインで、A4サイズの書類も入ります。サイドには500mlサイズのボトルが入るポケットもあります。手芸上級者さんは、ぜひ挑戦してみてくださいね。
小さな花柄でキュートなミニバッグ
口金が差し込みタイプのバッグキット。初心者には一見難しく感じられますが、バッグ自体が小さめなので、布がよれることなく差し込めます。
小さな花柄がプリントされた、かわいいミニバッグで、持ち手の部分まで同じ柄で統一されています。持ち手で使用するだけでなく、大きなバッグの中にしまうこともできるサイズで、ポーチとしても活用できるでしょう。
手編みもできる上級者向けのバッグキット
編み針、編み図付きの初心者にも親切なバッグキット。手編み作業もあり、作りがいは充分! 手先が器用な方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?
モコモコのニット素材が個性的な一面を引き出せます。オリジナリティーを高めたい方におすすめです。口金とショルダーストラップは別売りのため、サイズを確認して自分好みのものを選びましょう。
結婚式などのパーティー向けのクラッチバッグ
モロッカン柄のオックス生地でできた、高級感のあるがま口クラッチバッグのキットです。結婚式やパーティーなどのフォーマルな場面でも使いやすいデザイン。スマートな大人の女性の雰囲気を醸し出せますよ。
長財布もすっぽり入るサイズ感で、スマホや鍵などの貴重品もまとめられて便利に使えます。必要最低限の持ち物を持ち歩くときに活躍してくれるでしょう。
バッグの外にも中にもポケット付きで収納楽々
幅広い年代で使いやすい、大きめのショルダーバッグキット。縫い付けタイプの口金で、生地にしっかりと固定されるため外れにくくなります。
ショルダーストラップが付いているので、両手を自由に使えます。また、外ポケットひとつ、内ポケットふたつと収納もたくさんあり、使い勝手も良好。お出かけ用として便利なアイテムです。
ベロア調のクラッチ風バッグ
「ハマナカ」のルナモール毛糸を使って、ナチュラルなリーフ模様を編み上げる、がま口バッグです。秋冬にぴったりのベロア調素材で、しっとりとした触り心地が魅力。
別売りのアンティークチェーンを取りつければ、クラッチバッグ&ショルダーバッグの2wayで使えます。編みものにも挑戦したい人にはぴったりでしょう。
リバティ生地のおしゃれバッグ
人気のリバティブリント生地を使った、がま口バッグキットです。タナローン生地に、裏布や接着芯などがセットされており、幅25cmほどのハンドバッグができあがります。
バッグの上部がフリルのようになったデザインがおしゃれで、デイリーやお出かけシーンで活躍するでしょう。がま口の取っ手が大きめになっているのが、ワンポイントです。
二口がま口で用途によって使い分けできる
二口がま口タイプのキットで、なかがふたつに分かれたポーチが作れます。貴重品とそのほかの物を用途によって分けることで、中をスッキリと整理しつつ取り出しやすくなるでしょう。構造上、難易度は少し高めなので、手芸に慣れた方におすすめのキットです。
淡い色合いと上品な印象のデザインも魅力。ちょっとしたパーティーバッグとしても活躍してくれそうです。
わかりやすい動画提供あり
おしゃれな、がま口のクラッチバッグが作れるキットです。台形シルエットのすっきりとした印象で、シンプルながらも本格的な仕上がり。
ハンドメイド初心者でもわかりやすいよう解説されたレシピには、QRコードがついており、ポイント動画が見られるのもうれしいポイントです。型紙には地券紙を使用しており、繰り返し使えます。
和装のお供に! 和柄のパッチワークがま口
落ち着きのある、和柄の生地を使ったがま口バッグキットです。パッチワークも一緒に楽しめるキットとなっており、手芸好きの方におすすめ。作り方の説明書や型紙もセットになっているので、はじめての方も挑戦しやすいですよ。
浴衣や着物と一緒に使いやすい和風デザイン。口金もアクリル製で落ち着きのある印象です。さりげないおしゃれを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
おすすめ商品の比較一覧表
自分に合った難易度のがま口バッグキットを
がま口バッグキットのおすすめ12選をご紹介しました。
がま口バッグキットは、自分に合った難易度で楽しく作れるものを探してみましょう。初心者の方なら、型紙や作り方が付属しているものがおすすめです。まずは作りやすいものからチャレンジしてみてくださいね。
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雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。