バイク用サイドバッグの選び方
それでは、バイク用サイドバッグの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】ツーリングの目的にあわせて容量を選ぶ
【2】走行に影響ない形状かを確認
【3】使われている素材もチェック
【4】突然の雨でも安心な防水加工だと安心
【5】ショルダーやバックパックにもなると便利
【6】鍵が取り付けられたり、ダブルファスナーで防犯性を意識
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ツーリングの目的にあわせて容量を選ぶ
まず最初に確認したいのが容量です。必要な大きさは距離や目的によって変わります。たとえば、キャンプへ行くのか、温泉旅行なのかによっても荷物そのものが異なってきますよね。
近場のツーリングなら10L前後~20L程度で充分ですが、泊りがけとなると40L前後あると便利です。
念のため、メンテナンスグッズやグローブ、レイングッズなども入れておくことを考えると、多少のゆとりをもたせたサイズのものを選ぶといいでしょう。空きスペースがあると、旅先でのお土産も収納を気にせず持ち帰れますよ。
【2】走行に影響ない形状かを確認
購入前に必ず走行に危険な形状・重量でないことを確認しましょう。商品によっては、サイドバッグを取り付けると車幅が大きく変わります。
いつもの感覚で車の脇を通り抜けると、ぶつかってしまう可能性があるので、しっかりチェックしておく必要があります。
また、バイクとのバランスも大切で、取り付けた際にも安定感を損なわない状態にしましょう。片側タイプは、荷物の重量によっては不安定になりがち。信号待ちで止まる際や、カーブを曲がる際に危険が生じる可能性もあります。
荷物が多くなりそうな場合には、両サイドに取り付けるタイプを選ぶと走行への影響を少なくすることができるでしょう。
【3】使われている素材もチェック
次に押さえておきたいポイントは素材です。おもにPUレザー(フェイクレザー)・各種ナイロン素材・布などがあります。バイク走行は、天候・路面の状態などに影響されるので、長く愛用したい場合は、耐久性が高く、汚れたときでも手軽に水拭きできるものにしましょう。
PUレザーとナイロン素材は比較的水に強いのが特徴。とくに後者は耐久性にもすぐれていますよ。布製は柔軟性があり、丸洗いできるのがポイント。
ただし、雨風には不向きです。それぞれメリット・デメリットがあるので、使用シーンに合わせて選びましょう。
【4】突然の雨でも安心な防水加工だと安心
ツーリングで心配なのが、急な天候の変化です。停車していればレインカバーをつけられますが、走行中だと慌ててしまいますよね。そんな場合に対応できるよう防水加工されているバッグを選ぶと安心です。
より確実に雨の浸水から大事な荷物を守りたい方は、防水バッグにプラスしてレインカバーも常備しておくといいでしょう。
なかには、底面に排水穴がついているサイドバッグもあります。必要な機能を絞り込んで比較検討してみましょう。
【5】ショルダーやバックパックにもなると便利
バイク用サイドバッグには、リュックやショルダーバッグとしても使える2WAYタイプのものがあります。現地に到着した際に、そのまま持ち運びできるのでたいへん便利です。
とくに布製はファッション性も兼ね備えているため、ふだん着に違和感なく使用することができます。なかには、万が一のために備えるツール専用バッグもあります。
頻繁に取り出したい財布、携帯などの小物を収納するのにも使いやすいですよ。
【6】鍵が取り付けられたり、ダブルファスナーで防犯性を意識
ツーリングでは、寄り道しながら目的地まで向かったりするのもひとつの楽しみになるので、トイレ休憩をすることもあるでしょう。そんなときに荷物などが入ったバッグをそのままにするのが心配な方には、防犯対策しやすいものが便利です。
最初から鍵付きのハードタイプのものを選んだり、ダブルファスナーのものを選んでファスナー穴に南京錠を通すなどの方法があります。
安心できるバッグを選んでツーリングを楽しみましょう。
エキスパートからのアドバイス
装着可能かを確認し、容量やデザインなどで選ぼう
ひと口にバイクといってもタイプはさまざまで、シート形状やマフラーの位置も違います。まずは愛車に装着可能かを確認するのが大前提。それから必要な容量や好みのデザインを選ぶ、という手順でチョイスしましょう
おすすめ商品の比較一覧表
おすすめ5選|大容量&長距離向け
ここでは、泊りがけツーリング向けの大容量タイプのおすすめ商品をご紹介します。旅行の目的によっても荷物は大きく異なりますが、40L以上のもの、拡張できるものなど異なるタイプを厳選してみました。シーンに合った使いやすいものを見つけましょう。
ヒップアップ構造で泥はねを軽減!
バイク用品を取り扱う日本製ブランドで、高い防水性能が魅力のサイドバッグです。ロールトップ開閉で、横から降りつける雨でもカバンの中身が濡れずに安心です。
バイクの後輪やマフラーなどに干渉しないように、バッグの後方側に当たる部分が尻上がりに成形されています。泥はねの影響を軽減できますよ。
また、ドリンクホルダー、カラビナなど取り付け可能なデイジーチェーンつき。機能性も高いサイドバッグです。
防水・防塵でどんなバイクスタイルにも合う
容量は左右合わせて50Lもあり、キャンプ用具も収納できます。ファスナーを閉めたら折り曲げてバックル留めするタイプで、防水はもちろんのこと、防塵なので砂ぼこりも入りにくく安心です。
すべてブラックで仕上げたシックなデザインは、アメリカンスタイルのバイクでも合いやすくおしゃれに決まります。バッグだけは機能性があるものがいいという方にもぜひ。
いつでも72Lまで増量できるスグレモノ
もともと大容量な54Lサイズのバッグを必要に応じて72Lまで増量できる、これぞ大容量といった必携品。サイドバッグはスマートに見せたいけれど、遠出するときはどうしても荷物が多くなり、出先でのお土産など荷物が増えて帰ることが多い……というお悩みを解消してくれるアイテムです。
レインカバーは標準装備のため別途用意する手間もなく、急な雨にも対応できるので安心ですね。
防水仕様&全面反射材つきで夜間走行でも安心!
防水仕様で、夜の走行でも安心な反射材つきのサイドバッグです。大雨でも使用できるIPX6という防水レベル。急な雨でも心配いりません。
25Lバッグを2つストラップで接続して使用しますが、分離型なので荷物が少ないときはひとつだけをシートに載せて使うこともできる2WAY仕様です。反射材もすべての側面に装着されているので、暗い夜道でも目立ちやすく事故防止にも効果的ですよ。
ロック対応ファスナーで防犯対策もバッチリ
スタイリッシュなフォルムでロック対応ファスナー採用のサイドバッグです。バイクは車種によってさまざまな形をしていますが、特殊素材でどんな側面にもしっかりフィットし、平行に装着することができます。
安定感もあるので、走行しやすく車幅の把握もしやすくなっています。
ダブルファスナーなので鍵をかけることができ、防犯対策もバッチリ。パーキングに立ち寄ったときにも荷物の心配もしなくていいので、気楽にのんびり買いものや休憩ができますよ。
おすすめ5選|おしゃれタイプ
ここでは、アメリカンスタイルが好きな方やおしゃれさん必見のサイドバッグおすすめ商品をご紹介します。革・スタッズつき・ミリタリーテイストなどファッション性が高いものを厳選しました。お気に入りのものを見つけてみてくださいね。
京都発の老舗バイクブランド! 耐久性の高さが◎
京都の老舗バイク用品ブランドのミリタリーテイストのサイドバッグです。素材はナイロン製で、車体と干渉して劣化しやすい裏側にはバッグガードが標準装備されています。耐久性を高めているので、長く使用することができます。防水ではないですが、レインカバーも付属されているので急な天候の変化でも安心です。
容量は17Lで、多めの荷物を持ち歩く方でも1泊分程度入るゆとりがありますよ。バイクと共にカッコよくキマるバッグです。
燃える炎がインパクト大! アメリカンにもキマる
燃える炎のデザインが印象的なサイドバッグです。この商品の魅力は、革でステッチをきかせて縫製されたメラメラ激しい炎のデザインと、細部の金具にまでこだわった作りです。容量は12Lで日帰りツーリングに適したサイズ感。A4サイズもスッポリ入るので、旅行雑誌も折り曲げずに持ち運べるので便利ですね。
サイドに設置する際の吊り下げパーツが従来より下部に設計されており、より安定した取り付けが可能です。見た目がカッコよく、インパクト大! アメリカンにも相性よくキマるバッグです。
ビンテージテイストでアメリカンにも合わせやすい
メイン素材は丈夫な布のワックスコットンを採用し、強度を持たせたい部分はオイル仕上げを施した革で作られています。ビンテージ調のミリタリーテイストなので、アメリカンのバイクにも合わせやすいデザインですよ。
開閉はロールトップ式なので荷物の量に合わせて調整しやすく、ベルトが付属されているのでバイクへの両側設置も可能です。両サイドに取り付ける場合はバッグを2個購入する必要があるので購入時は必要数のチェックを忘れないようにしましょう。
ドリンクホルダーも追加可能
9.5Lとコンパクトながら、おしゃれに見せるデザイン性は抜群。ダイヤモンドステッチをあしらったトップ部分に加え、ビンテージ調の金具がちょうどいいアクセントになっています。
デザインだけでなく機能性も充実。ペットボトルホルダーなどを追加するための機能(P.A.Sシステム)も備わっており、自分仕様のオリジナリティあるサイドバッグが実現できるでしょう。
ワイルド&おしゃれなのに防水性能もバッチリ!
防水仕様でレインカバー不要! 雨の日でも見た目のカッコよさが保てるバッグです。ブラックのカバン全体にスタッズが張られていて、ワイルドな雰囲気。見た目がかっこいいと防水性能まで行き届かなかったりしますが、こちらは防水仕様。いちいちバイクを停めてレインカバーをかける必要もありませんよ。
車種によって使用できないものもあるのでチェックが必要ですが、雨の日でもカッコよさを保てるバッグです。
おすすめ商品|2WAY仕様
ここでは、2WAY仕様になるなどツーリング以外でも使い勝手がいいサイドバッグ2選をご紹介します。パーキングに立ち寄ったときや、旅行先でカバンを持ち歩きたいときもありますよね。そんな時におすすめしたい商品です。
2WAY&防水仕様で通勤などにも便利に使える
リュックにもなる2WAYタイプで防水仕様のサイドバッグです。こちらのバッグはTPUというウレタン樹脂製のプラスチック素材を使用し、高い防水性があります。急な天候の変化だけでなく、タイヤからの泥はねもサッと水拭きして落とすことができますよ。
付属のストラップを装着すればリュックとしても使用できます。通勤でバイクを使用している方、目的地や立ち寄った場所でバッグを持ち歩きたい方にも使いやすく便利です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バイクサイドバッグの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのバイクサイドバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ツーリングを楽しむためのサイドバッグを
バイクサイドバッグのおすすめ商品をご紹介しました。
失敗しない選び方のポイントは、目的に合わせて容量を考慮すること、シーンに合わせた機能をピックアップすることです。
使いやすいものでおしゃれなものなら、愛用品になること間違いなしですね。自分に合ったバイクサイドバッグを選んで、ツーリングを楽しみましょう!
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30年以上にわたってバイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車のインプレッションやアイテムレビューも多く執筆。また、バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』を仲間と運営するなど幅広く活動している。 日本の全都道府県をバイクで走破しているほか、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。キャンプツーリング好きのため、バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になる。現在の愛車はヤマハMT-09トレーサー、TT-250Rレイド、カワサキKSR-II。