猫捕獲器の選び方
まずは猫捕獲器の選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記。
【1】猫の捕獲方式で選ぶ
【2】細長い捕獲器は猫がケガをしにくい
【3】国内メーカーを選ぼう
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。ペット専門エディター&ライター・井手綾子さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの猫捕獲器を選ぶために参考にしてみてくださいね。
猫の捕獲方式で選ぶ 踏み板式・吊り下げ式
猫の捕獲の仕方には「踏み板式」と、「吊り下げ式」のふたつがあります。それぞれにやり方や特徴があるので詳しくご紹介します。状況に合わせて選びましょう。
踏板式:板を踏むと扉が閉まる 子猫におすすめ!
猫捕獲器の後方の底面に板が斜めに置かれている「踏板式」。板の奥に、エサを仕掛けて準備完了です。あとは、猫がエサを取ろうと板を踏むと、バネやストッパーがはずれて入口の扉が下り、捕獲する仕掛けになっています。
両側の扉が開くタイプだと、罠とは逆側の扉からエサが設置できるので便利です。扉が片側しかないタイプは、安全装置がついていないとエサを仕掛けているときにあやまって板に手が触れてしまい、扉が閉まってしまうことがあります。安全装置がついたものを選びましょう。
踏板式は子猫などは捕獲しやすいものの、賢い猫は仕組みを理解してしまうため、板を踏まないでエサだけを食べて逃げてしまうことがあります。
餌吊式:エサつきフックを動かすと扉が閉まる 成猫におすすめ!
餌吊式は、猫捕獲器の後方の天井面から吊り下がったフックの先にエサを仕掛け、猫がエサを食べようとして手や口で触るとフックが動き、連動したストッパーがはずれて扉が閉まる仕組み。
警戒すると猫は前足でエサに触れて確かめようとしますが、触れてみただけで扉が閉まる仕組みのため、賢い猫も捕獲が可能です。一方で、子猫はミルクがエサとなるため、つかまりにくいとされています。
細長い捕獲器は猫がケガをしにくい
猫は狭い所を好む性質があります。そのため穴のような空間の長細い猫捕獲器は入りやすい傾向にあります。また、細長いタイプは長いしっぽの猫など、扉が閉まる際にはさまってケガをする心配がありません。
猫以外の野生動物、イタチやテン、アライグマなど体長が猫よりも長く大きい動物が捕獲されてしまうこともたまにあるため、それらのケガを防ぐ目的もあります。
国内メーカーを選ぼう
海外メーカーの猫捕獲器も多く発売されていますが、取り扱い説明書が日本語ではないことも少なくありません。誤った方法で組み立ててしまうと、仕掛ける際の人のケガや捕獲した猫のケガにつながる危険もあります。
国内メーカーのものであれば公式サイトで使い方が説明されているものも多く、安心です。
仕掛けるエサにも工夫が必要 ペット専門エディター&ライターがアドバイス
ペット専門エディター&ライター
猫捕獲器に仕掛けるエサは、捕獲器の奥に仕掛けます。手前に置くと、猫がエサだけ取って逃げたり、扉に挟まったりすることも。
また、猫が興味を持つようフードでなく、チーズや唐揚げなど匂いが強いもので誘き寄せます。本来猫には与えてはいけないものですが、効率よく捕獲するために少量だけなら大丈夫です。猫を捕まえたら、体調チェックのために獣医さんに連れていきましょう。
【踏板式】おすすめの猫捕獲器2選 子猫の捕獲にぴったり!
ここからは、選び方をふまえて猫捕獲器のおすすめ商品をご紹介します。「踏板式」と「餌吊式」に分けてまとめました。まずは、踏板式からみていきましょう!
ペット専門エディター&ライター
丸十金網の『猫の保護器』は、飼い猫などある程度慣れた猫を対象とした危険のない捕獲器です。ミルクなども置きやすいので、子猫の捕獲にもおすすめ。

猫の保護のために作られた左右両扉
猫の保護を目的に作られた猫捕獲器です。3.2kgと軽量で、踏板式。踏板がストッパーと鎖で上下扉と連動したタイプです。バネ式ではないので危険性が少なく、扉が閉まる音も静か。
左右両扉なので、エサの設置や連結ができ、作業をらくにすすめられます。組み立て式ではなく完成状態で配送されるため、設置にも時間がかかりません。
折りたためてコンパクトに収納可能
折りたたみできる動物捕獲器です。高さ33cmが折りたたむことで6cmとコンパクトになるため、収納にも場所をとりません。踏板式なので、ミルクなどが設置でき子猫の保護にも適しています。
79cmと細長いため、しっぽの長い猫の保護にも。持ち手部分には鉄板がついており、ガードとなってくれるため、猫からひっかかれるのも防ぎます。
【餌吊式】おすすめの猫捕獲器2選 賢い猫でも捕獲しやすい!
ペット専門エディター&ライター・井手綾子さんと編集部が共同で選んだ、おすすめの猫捕獲器をご紹介します。特徴などもあわせて説明しますので、保護したい猫のタイプにあわせてチョイスしましょう。
ペット専門エディター&ライター
野良猫を捕まえ、去勢して地域に戻すTNR活動などは吊餌式を。金網が黒く夜間に目立ちにくいサンカ『ジャンボ捕獲器 DX 黒』、軽く触れるだけで捕まえられる丸十金網『アニマルキャッチャー餌吊式M型』などは、警戒心の強い猫でも捕獲しやすくなっています。

ブラックコーティングで目立ちにくい
猫やヌートリア、アライグマなどの捕獲を目的に作られた小動物キャッチャーです。ブラックコーティングで目立ちにくく、猫に警戒心を抱かせません。
餌吊方式なので、前足チョンチョンでも扉が閉まります。後部にもエサを仕掛けるための扉が開くため、苦労して手を伸ばしてエサを仕掛ける手間を省きます。完成した状態で届くため、到着後すぐに設置が可能です。
「猫捕獲器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫捕獲器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫捕獲器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫捕獲器を使用する際の注意点
猫捕獲器は警戒心が強くなかなか捕まえられない猫も捕獲することができるすぐれたアイテムですが、一方で使い方には注意が必要です。
使用する際の注意点を詳しく解説しますので、チェックしてみてください。
自分の土地以外には設置しない
猫捕獲器は基本的には、自身が保有する土地以外に設置してはいけません。家出した猫の立ち寄り先が他所のお家の庭の場合などは、そのお家の方に事情を話して設置を了承してもらいましょう。
また、公園などの公共の場所であれば、管轄している市区町村の承諾が必要です。市区町村によって決まりがあるので、指示にしたがって設置しましょう。
保護以外では設置しない
猫の保護以外では、猫捕獲器を設置してはいけません。愛護動物である猫をイタズラや、虐待を目的に捕獲した場合は、法律で罰せられることがあります。飼い猫だけでなく野良猫も同じです。
また、猫以外の動物、ヌートリアやアライグマなどの有害動物の捕獲は、外来生物法や鳥獣保護法の適用となり、公的機関へ届出が必要です。認可のない設置は違法ですので、お住いの市区町村へ問い合わせましょう。
他所の家の飼い猫を保護しない
他所の家の飼い猫を保護してはいけません。飼い猫のなかには、放し飼いにされている猫もいます。日中は家のなかで過ごし、夜間は外へ出かける猫や、野外で生活しながらエサだけを与えられている猫もいます。
法的に飼い猫は、人の所有物です。捕獲すると盗難になり、ケガをさせてしまうと器物損壊罪などに問われることもあるため注意しましょう。
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猫に合った猫捕獲器を選ぼう
猫捕獲器は板を踏むことで扉が下りる踏板式と、吊り下げたエサが動くことで扉が下りる餌吊式があります。
また、夜間でも目立ちにくい黒に塗装したものや、収納場所に困らない折りたたみ式、取手を鉄板で囲み猫のひっかきから守るタイプ、取手を後ろに倒すだけで扉が開くものなど、それぞれにさまざまな工夫がこらされています。
捕獲したい猫の体長や成長具合に合わせて、猫捕獲器を選んでケガをさせることなく保護してあげましょう。
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編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。