オーガニックキャットフードの選び方
まずはオーガニックキャットフードの選び方をチェックしていきましょう。自分の求めるオーガニックキャットフードを選ぶために参考にしてみてください。
【1】原材料のフィッシュやチキンはオーガニックか確認する
オーガニックキャットーフードと記載のあるパッケージを安易に信じてはいけません。というのも、オーガニックの原料がどの程度の割合を占めているのかが重要だからです。なかには、主原料の肉や魚はオーガニックではなく、副原料がオーガニック食材の場合もあります。一概に、オーガニックの使用率が低いからと言って悪いというわけではありませんが、オーガニックにこだわるなら、必ず成分表示をチェックするようにしましょう。
また、オーガニックキャットフードには、鶏肉を主原料にしたものと、魚を主原料にしたものがあります。飼っている猫のアレルギーなども考慮しながら、フィッシュタイプかチキンタイプかを選びましょう。魚や鳥以外にも、馬や牛肉などを使っているキャットフードもあります。
【2】認証マークがついているものを選ぶ
オーガニックキャットフードを選ぶときは、オーガニック認証基準をクリアしているのかを確認してください。対象となるのは農薬や合成肥料、下水汚泥、放射線照射、遺伝子組み換え技術などを取り入れず、自然の恵みを活用して栽培・加工された商品です。
探すときはパッケージに各国の認証マークがついているかに注目します。
また、ネット画像で認証マークが確認できないときは、商品説明欄にオーガニックについて言及されていることをチェックしましょう。
オーガニックキャットフードの基準は、世界で統一されていません。たとえば日本の有機JASは人間の食品のみしか認証しておらず、オーガニック素材を原料としたフードでもオーガニックとは名乗れないのが現状です。ですが各国で認められたオーガニックキャットフードの多くは、素材や添加物の有無、生産者、製造過程がはっきりしているものが多く、選ぶ目安のひとつにはなるでしょう。
【3】グルテンフリー、グレインフリーかチェックする
オーガニックキャットフードには、小麦やとうもろこしなどの穀物を原材料に使用していないグレインフリーや、小麦に含まれるタンパク質を含まないグルテンフリーなどがあります。
飼っている猫のアレルギーなどを確認してから、食べられるキャットフードを選ぶようにしましょう。
【4】酸化防止剤不使用のものを選ぶ
原料にこだわってつくられていても、品質をたもつために酸化防止剤が使われるケースもあります。
オーガニックキャットフードを選ぶときは、酸化防止剤のなかでも有害とされるエトキシキン、BHA、BHTが成分表に記載されていないことを確認してください。
酸化防止剤が使用されていないタイプか、植物性エキスやビタミン類など天然由来の酸化防止剤を使用しているタイプを選びましょう。
【5】飼い猫の体質に合うことが一番大事
こだわってつくられたオーガニックキャットフードが、すべての飼い猫に適しているわけではありません。それぞれの好みや体質に合った商品選びもポイントです。
避妊や去勢後の太りやすい時期に適したタイプ、穀物の消化が苦手な飼い猫に適したタイプ、敏感な猫に適したタイプなど、体質や体調に合わせて購入しましょう。
【6】ドライタイプかウェットタイプかで選ぶ
キャットフードには、主食として与えられる、栄養バランスが整った「総合栄養食」を選ぶのが基本です。総合栄養食には、大きくドライタイプとウェットタイプがあるため、愛猫に合ったものを選ぶようにしましょう。
たとえば、ウェットタイプは水分が多くてやわらかいため、まだ粒状のドライフードが食べられない離乳食期の子猫や、歯が弱ってきたシニア猫にも適しています。
オーガニックキャットフードのおすすめ8選
では、オーガニックキャットフードのおすすめ商品を紹介します。
グレインフリーのオーガニックキャットフード
オーガニックの鶏肉と環境に配慮して捕獲された魚を原料にしたオーガニックキャットフードです。穀物を一切使用していないグレインフリーの商品でもあるので、穀物の消化が苦手な飼い猫の食事として適しています。
オーガニック認証率は96%です。主原料・副原料ともになるべくオーガニックにこだわりたい人はチェックしてみましょう。
オーガニック原料を4つ採用
放し飼いでのびのび育てた鶏をはじめ、えんどう豆やフラックスシードなど4種類のオーガニック原料を使用した商品です。また、栄養豊富なクランベリーやブルーベリーを追加して、バランスのよいオーガニックキャットフードに仕上げています。
穀類やグルテン、ポテトなどは使われていません。酸化防止剤には植物性油脂から抽出したミックストコフェロールを採用しています。
チキン好きの飼い猫に適した食品
チキン好きの猫のために開発されたオーガニックキャットフード。EUオーガニック認定よりも厳しいといわれるオランダの「Skal」認証の基準をクリアした製品です。その基準をクリアした鶏肉をふんだんに使用、えんどう豆をプラスしてタンパク質の量を上げています。全ライフステージに与えることができるキャットフードです。
栄養豊富なニシンと鶏肉を配合した商品
オーガニックの鶏肉と環境に配慮して捕獲したニシンをブレンドしたオーガニックキャットフードです。ニシンはオメガ3と6の脂肪酸を含んでおり、肌や被毛の健康維持をサポート。魚好きの猫がいる飼い主にチェックしてほしい商品です。
このオーガニックキャットフードはえんどう豆をプラスして、従来のヤラー製品より、タンパク質の量を増やしています。
オーガニックの海藻も配合
肉類が大好きな猫のためにオーガニックの鶏肉や穀物、油を採用した商品です。イタリア農水省やノルウェー有機漁場の認証基準をクリアしています。
このオーガニックキャットフードには、アミノ酸や食物繊維を豊富に含むオーガニックの海藻も配合しているため、栄養バランスのよい食べ物を飼い猫に与えられます。成猫のほかシニア猫にも適した製品です。
酸化防止剤も加えていない製品
オーガニックの鶏肉が原料の68%を占める商品です。ほかの原料もオランダのオーガニック認証機関Skalの基準をクリアしており、EUの認証マークもついています。
このオーガニックキャットフードは、小麦粉を含んでいないグルテンフリータイプ。さらに、合成保存料や防腐剤、香料、着色料、酸化防止剤なども加えていないので、原料にこだわりたい人に注目してほしい食品です。
シシア『メンテナンスBIO』
オーガニック原料を95%以上使用
イタリアでつくられEU基準を満たしたオーガニックキャットフードです。95%以上がオーガニック原料で構成されています。
鶏や七面鳥が原料の36%を占めているほか、リンゴ、クランベリー、パパイヤ、パイナップルなどのドライフルーツを加えバランスよく仕上げています。肥満や疾患をもっていない成猫に与えられる食品です。
オーガニックの七面鳥が14%配合
穀物が使用されていないグレイン・グルテンフリーのタイプで、穀物が苦手な飼い猫に適したオーガニックキャットフードです。オーガニックの七面鳥と豚肉、鶏肉を原料に採用し、ミネラルも豊富に配合しています。
パテ状なのでドライフードと一緒にブレンドが可能。動物性タンパク質を特別に与えたいときにピッタリの製品です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする オーガニックキャットフードの売れ筋をチェック
Amazonでのオーガニックキャットフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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シニア猫用など年齢も考えて選んであげよう
猫のライフステージは、おおまかに誕生~約30日までの哺乳期、生後約20~60日の離乳期、生後約50日~1年の成長期、約1~7歳の成猫期、約8~10歳の中高齢期にわかれています。
成長期の発育には、ビタミン・ミネラル・アミノ酸が重要となるほか、運動量が低下する高齢期は、脂肪やカロリーを抑えることが大切です。ライフステージによって、適した食事内容が変化するため、アダルト猫用やシニア猫用など、年齢に合ったものを選びましょう。
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編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。