ダイエットキャットフードの選び方 肥満が気になる猫に
まずは、ダイエットキャットフードの選び方をチェックしていきましょう。ペット専門エディター&ライターの井手綾子さんからのアドバイスもご紹介します。
ポイントは次のとおり。
【1】動物性の原材料がメインのものを選ぶ
【2】たんぱく質や脂質のバランスをチェック
【3】ライフステージに合わせて選ぶ
【4】そのほかの機能にも注目
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】動物性の原材料がメインのものを選ぶ
猫はもともと肉食性の動物なので、肉や魚を主原料とした動物性たんぱく質の多いダイエットキャットフードを選ぶことが大切です。肉であればチキンやターキー、魚であればサーモンや白身魚を使用した商品が多く販売されています。
商品の原材料欄は、使用している割合の多いものから順に記載されているので、動物性の原材料がはじめのほうにあるかどうかを確認しましょう。
【2】たんぱく質や脂質のバランスをチェック
とにかく体重を減らそうとして、カロリーだけに注目するのは、栄養不足を引き起こすおそれがあります。ダイエットをする目的は、猫にとってベストな状態のすこやかな体を維持することなので、たんぱく質や脂質、食物繊維がバランスよく含まれているダイエットキャットフードを選んであげましょう。
食物繊維には満腹感をたもつ働きもあるため、食いしん坊の猫には食物繊維を豊富に含むダイエットキャットフードもおすすめです。
【3】ライフステージに合わせて選ぶ
ダイエットキャットフードには対象年齢が設定されており、「1歳から全年齢」「1~7歳まで」「11歳からのシニア向け」など商品によってさまざまです。また、避妊・去勢手術をした猫や、室内飼いの猫のためのダイエットキャットフードも販売されています。
猫の年齢や生活環境によって必要なエネルギーは異なるので、愛猫にぴったり合う条件のダイエットキャットフードを選びましょう。
【4】そのほかの機能にも注目
ダイエットキャットフードのなかには、体重管理に加えて、すこやかな腸内環境の維持、毛玉のコントロール、便通や便臭などに配慮した商品もあります。肥満以外に気になる点がある場合は、愛猫の体をサポートするプラスアルファの機能に注目して選ぶのもおすすめです。
商品のパッケージや販売サイトに書かれている内容をしっかりチェックしてみてくださいね。
ペット専門ライターからのアドバイス
フードは少しずつダイエット用に変えていこう
お腹が出ていたり、背骨や肩に皮下脂肪を感じたりするのは、猫の肥満のシグナル。まずは獣医さんから、太りやすくなるような疾患がないかの検査を受けてください。
なければ通常のダイエットがスタート。今までのフードからいきなり全部変えてしまうと、食べなくなってしまう子もいるので、はじめは1/5くらいダイエットフードを混ぜて、慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。
ダイエットキャットフードのおすすめ10選 ロイヤルカナンやヒルズなど
ここからは、おすすめのダイエットキャットフードをご紹介します。商品を選ぶときの参考にしてみてくださいね。
ヒルズ『アダルト ライト 1~6歳 肥満傾向の成猫用 まぐろ』は、食べすぎというより運動不足の若い猫向き。

運動量が少ない肥満気味の猫に
上質なたんぱく質と、満腹感の維持に役立つ食物繊維を含んだダイエットキャットフードです。1歳から6歳までの、運動量が少ない肥満気味の猫に適しています。
ストルバイト尿石に配慮してマグネシウムの量を調整しているほか、各種ビタミンを配合し、適切な栄養バランスで、体重の管理をサポート。自然派成分によって、商品の酸化を防いでいます。
天然素材で添加物が少ないものがよいなら、ナチュラルバランス『ウルトラプレミアム インドアキャット フォーミュラ』を。野菜が多く低脂肪でダイエットを成功に導きます。

豊富な繊維質が毛玉ケアをサポート
活動量が少なく、抜毛が多い室内飼いの猫のためのダイエットキャットフードです。体重管理をサポートするために、低脂質の食材を使用しています。毛玉ケアに配慮して、ニンジンやセロリ、パセリ、レタスなど繊維質を多く含む野菜を使用しているのも特徴です。
1kg入りの商品で、100gあたりのカロリーは357kcalとなっています。
高たんぱく質&低脂質が特徴
ロイヤルカナンの『ライト ウェイト ケア』は、生後12カ月以上の成猫に対応したダイエットキャットフードです。高たんぱく質、低脂質が特徴で、猫本来の適正な体型や筋肉を維持するためのベストな栄養バランスに調整しています。
満腹感を持続させる、複数の食物繊維も配合。食物繊維がお腹を満たし、食べ過ぎ防止にひと役買ってくれます。
避妊・去勢した猫の体を考えた栄養バランス
避妊・去勢した猫のための、低脂肪、低カロリー設計のダイエットキャットフードです。第一主原料には、良質な動物性たんぱく質を多く含むターキーを使用。天然の食物繊維や抗酸化成分のビタミンE、オメガ6脂肪酸など、すこやかな体をサポートする成分がバランスよく配合されています。
550gずつ、計4袋の小分けパックになっていて、キャットフードの新鮮さにこだわりたい方にもぴったりです。
まぐろとかつお味のミックス粒
室内飼いで運動不足になりがちな1~7歳の猫のために、必要な栄養素をバランスよく配合しながら、低カロリー&低脂肪を実現。100gあたりのカロリーを335kcalに抑えています。
毛玉の排出をサポートする食物繊維も含まれており、毛玉ケアにも配慮。まぐろとかつお味のミックス粒が400gずつ小分けパックになっています。
体重が気になる避妊・去勢した猫に
1歳以上の避妊・去勢した猫の体重管理をサポートする、低脂肪のダイエットキャットフードです。脂質の割合は8.1%以上、100gあたりのカロリーは326kcaとなっています。
主原料には、栄養バランスにすぐれた動物性たんぱく質を採用。下部尿路に配慮して、マグネシウムの量を調整しています。内容量は1.6kg。3袋に小分けされているので、フレッシュな状態を長くキープできますよ。
ニュートロの『減量用 アダルト チキン』は、価格と材料のバランスがよく、普通体重になるまで根気強く継続できるフードです。

おいしさにこだわりあり!
体重が気になる猫のために、低カロリー&低脂質にこだわったダイエットキャットフードです。第一主原料には、選び抜かれた上質のチキンを使用。独自製法により、素材本来のおいしさを生かした味に仕上げています。
100gあたりのカロリーは325kcal。満腹感を維持するために、良質な食物繊維をバランスよく配合しています。
猫の食欲をそそる「うまみ3層コーティング」
成猫用のダイエットキャットフードで、低脂肪設計で体重管理に向いているだけでなく、毛玉ケア向けに天然の食物繊維を配合、下部尿路の健康を保つためにマグネシウムなどミネラルをバランスよく調整しています。粒にうまみパウダーなどを重ねた「うまみ3層コーティング」で、おいしさにこだわっているのも大きな魅力。グルメな猫にもきっと満足してもらえるでしょう。
1.5kg入りの商品で、4袋の小分けパックになっています。
低カロリーで低脂質! 食物繊維もブレンド
室内で飼われている1~6歳の成猫に適したダイエットキャットフード。ベストな体型を維持するために、100gあたり315kcalに抑えられています。たんぱく質33.9%、脂質8.5%の割合の高たんぱく質&低脂質な栄養設計も特徴です。
毛玉ケアとスムーズな便通のために食物繊維を配合しているほか、健康を維持し免疫力を保つことをサポートする抗酸化成分のビタミンE&Cも含まれています。
シニア猫のためのダイエットキャットフード
肥満が気になる11歳以上のシニア猫のために作られた商品。食べやすさと消化性を考えて、小さめの薄型粒を採用しています。まぐろとかつお味のフードに、細切りのかつおチップとかつお節をトッピング。さらに、食欲がおとろえがちなシニア猫のために、魚のうまみをプラスしています。
「ダイエットキャットフード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ダイエットキャットフードの売れ筋をチェック
楽天市場でのダイエットキャットフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
グレインフリーのキャットフードを選ぶという方法も
「グレインフリー」とは、とうもろこしなどの穀物を使用しないこと。猫は肉食動物なので、たんぱく質と脂質からエネルギーを摂取します。そのため、穀物は消化しにくく負担をかけやすいといわれています。
猫の身体のことを考えて作られている、グレインフリーのキャットフードですが、高たんぱくで高脂質、低炭水化物のため結果としてダイエットにもおすすめ。ご紹介した選び方以外にも、グレインフリーのキャットフードを選ぶというのもひとつの方法です。
運動不足解消に猫用おもちゃで遊ぼう
室内で飼われていることが多い猫は、運動不足になりがち。肥満が気になる場合は、ダイエットキャットフードとあわせていつもより運動量が増えるようにおもちゃで遊ぶとよいです。もちろん、肥満が気にならない猫にとっても運動は重要なので、おもちゃを使ってしっかりと運動できるようにしてあげるとよいでしょう。
愛猫にぴったりなダイエットキャットフードを見つけよう
体重が気になる猫のために、おすすめのダイエットキャットフードと選び方のポイントをご紹介しました。ダイエットキャットフードは、カロリーや栄養バランスだけでなく、食材の新鮮さや品質にこだわっておいしさを追求した商品も多くあります。味の種類や主原料をチェックして、愛猫の好みにあったダイエットキャットフードを選んであげましょう。
愛猫にとってベストな状態ですこやかに過ごせるように、ダイエットキャットフードをぜひ役立ててくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。