猫にひんやりマットが必要な3つの理由とは? 体温調節が苦手、室内外、寝ている時間が多いから
大事な愛猫にひんやりマットが必要な3つの理由をご紹介します。
猫は体温調節が苦手なため
猫は汗腺が少ないので、人間のように暑くて汗だくになるということがありません。体温調節は全身を舐めたり、のびをして全身に風を受けることで行っていますが、あまり効率的ではないようです。
そのため、暑い季節の猫は自然と日陰やエアコンが当たる場所、風通しがいい場所など涼しい場所を察知して移動します。なので、猫用ひんやりマットがあると猫がお気に入りの場所で涼むことができ快適に過ごすことが可能になります。
猫は基本的に室内で飼っているため
先ほどもお伝えした通り、室内で飼われている猫は暑い季節に涼しい場所を求めて移動します。好みの場所が見つかれば問題ありませんが、多頭飼いしている場合はほかの猫がそのスペースを占領していることも。
そんな時でも、猫用ひんやりマットを使えば簡単に快適な場所を作ることが可能で、飼っている猫それぞれが体温を下げることができます。
猫は日中寝ている時間が多いため
猫を飼ったことがある人はイメージできるかもしれませんが、お散歩に行ったり1日中遊んでいる犬と違い、猫は基本的に寝ている時間が多い生き物。特に暑い季節の日中は寝ることで体温の上昇を防ぎ、涼しくなる夕方から活動を始めます。
寝ている間に猫用ひんやりマットが使えれば、その時間を快適に過ごすことができます。
猫用ひんやりマットの選び方 愛猫が快適に過ごせる
まずは、猫用ひんやりマットを選ぶポイントをチェックしましょう。
素材の特徴で選ぶ
猫用ひんやりマットを選ぶときは、使われている素材をチェックしましょう。
「やわらかいジェルマット」はマイルドなひんやりが長く続く
やわらかい毛布やクッションベッドが好きな猫には、やわらかいジェルマットがよいでしょう。ジェルマットのなかには吸水ポリマーなどのジェルが入っており、体温を吸熱してひんやり感をたもちます。マイルドなひんやり感が長く続くのが特徴です。
かんだり引っかいたりするくせがある猫の場合、袋が破れてなかのジェルが漏れ出し、口に入ってしまうこともあるので、かみ癖・引っかき癖のない猫に向いています。
手入れがしやすい「アルミプレート」
フローリングに寝転がって涼む猫には、アルミ製のプレートがぴったりです。アルミが猫の体温を吸熱・放熱して、体をひんやりさせてくれます。引っかいたりかんだりしてもキズがつきにくく、汚れたときもかんたんに洗えるのがポイント。丈夫なので、一度購入すると長く使える点も魅力です。
日なたに置くと熱くなってしまうので、冷房のきいた場所や日陰に設置しましょう。
どんな場所でも敷くことができ、丸洗い可能な「接触冷感生地」
接触冷感素材のマットは、リビングの床の上、ベッドの中、ソファなど猫がよくいる場所に敷くことが可能。また、暑い時期は毎日使うため、ニオイなどの衛生面が気になるなら、洗濯機で丸洗いできるタイプもあります。
注意したいのは、ほかの素材に比べて冷たさが劣る点、猫の爪が引っかかる危険性がある点に注意しましょう。
冷たさが持続する「大理石プレート」
少し高級感のあるひんやりマットがほしいなら、大理石製のプレートも検討してみましょう。大理石製のプレートは、アルミプレートと同じように床で涼むことの多い猫にぴったりです。冷蔵庫などで冷やさなくてもひんやり感が持続し、お手入れもかんたんというメリットがあります。
大理石を使っているので決して価格が安価なわけではありませんが、お部屋のインテリアにもこだわりたい飼い主さんにはとくに適しているでしょう。ペットショップなどで取り扱っているところは限られているので、石材店のオンラインショップなどで購入してください。
マットの形で選ぶ
ひんやりマットの形にも注目してみましょう。四角いものもあれば、円形のもの、鍋型やつぼ型のものもあります。ふだん愛猫がどんな姿勢でリラックスしているか・どんな場所でくつろいでいるかをよく観察して選んでみてください。
マットタイプ|フローリングでゴロゴロするのが好きな猫向け
マット型やプレート型は、平たい形状で床に敷いて使えるタイプです。フローリングなどでゴロゴロとくつろぐのが好きな猫であれば、マットタイプが設置しやすいでしょう。とくにジェルマットはやわらかいので、使わない時期は収納しておけて便利です。
ベッドタイプ|ベッドで寝ることが多い猫向け
ふだんからベッドで寝ることが多い猫には、ベッドタイプがおすすめ。周囲が囲われているので安心感があります。なかには、裏表で異素材になっているリバーシブル仕様の商品も。季節に合わせて取り替えられるので、年中使えます。
猫鍋・つぼタイプ|狭い場所が好きな猫向け
鍋型やつぼ型のものは、狭い場所を好む猫が本能的に気に入りやすい形状をしています。プレート型やマット型のものを使ってくれないときは、鍋型やつぼ型のものを利用してみるとよいでしょう。猫耳がついたデザインの猫鍋や、猫缶風のデザインなど、かわいい商品もありますよ。
手入れのしやすさで選ぶ
使っているうちに汚れてくるので、ひんやりマットを選ぶときはお手入れのしやすさもチェックしましょう。丸洗いできるものや、カバーだけ取り外して洗えるものだと、万が一汚れたときもお手入れがらくです。
抜け毛が多い猫や長毛種の猫の場合は、毛がつきにくい・ついても取り除きやすいものを選びましょう。
お手入れがしやすいひんやりマットであれば、いつも清潔な状態をキープできます。
ひんやりマットはもちろん暑さ対策をしっかりと ペット専門エディターより
長い毛をまとった猫ですが、肉球にしか汗腺がなく、人間と違って体からほとんど汗をかきません。ですので、体温調節があまり上手でなく、暑いなかでずっと過ごしていると人間より早く熱中症になることも。
暑い夏の日は、直接体を冷やすひんやりマットだけでなく、エアコンをつけたり、窓を開けて風が入るようにするなどしてお部屋の冷たさをキープ、しっかり暑さ対策をしましょう。
猫用ひんやりマットおすすめ11選 おしゃれな大理石や、アルミ製の猫鍋など!
ここからは、おすすめの猫用ひんやりマットを紹介します。愛猫が気に入りそうなひんやりマット探しに役立ててください。
重さがあるからズレにくい!
高級感のある白大理石・イタリア産ビアンコカラーラをつかったひんやりマットです。かんだり引っかいたりしても破れる心配がなく、1枚あたり約6kgの重さがあるので、猫がマットの上で動いてもズレにくいのがポイント。中型以上の猫には、2枚つなげて設置してあげるとよいでしょう。
オプションで、側面に愛猫の名前が刻印できます。角のポイントデザインと組み合わせて、世界に1枚だけのオリジナルひんやりマットを作りましょう。

多頭飼いでもゆったりジャンボサイズ!
大型の猫を飼っている人や、多頭飼いの人におすすめのアルミ製猫鍋です。直径45cmのジャンボサイズ。大きな猫はもちろん、小さな猫なら数匹でもゆったり入れます。上から見ると、かわいらしい猫型なのもポイント。
表面にはキズがつきにくいアルマイト加工が施されているほか、底面にはすべり止めがついているので、床に直接置いてもキズがつきにくいです。

ジェルマットと保冷剤、Wの冷却パワー!
冷凍庫で凍らせた保冷剤と、水を含ませたジェルマットがしっかり体の熱を冷ましてくれるひんやりマットです。ボトムシートとジェルマットの間にアルミ蒸着ポリエチレンの層があるため結露が起きにくく、冷たさが長時間持続します。
ジェルマット部分は、さらっとした肌触りで水が垂れにくいマイクロファイバー仕様なのもポイント。保冷剤を使わなくてもマイルドな冷たさが感じられるので、初夏から暑さが和らぐまで、組み合わせを変えながらシーズンを通して使えるのも魅力です。
敷くだけでひんやり感が持続するエコ&クール商品!
銀イオン入りの抗菌ひんやりマットです。マット内部のジェルが体温を吸熱し、表面のアルミ素材が放熱するので、心地よいひんやり感が長時間持続します。大腸菌を99%滅菌できる銀イオン入りで、電気がなくても、ただ敷くだけのエコ&クール商品。
ベッドのなかやケージのなか、キャリーのなかなど、いろいろなところに敷いて使えるのも魅力です。
純アルミ製で繰り返し長く使える!
抗菌仕様のアルミボードです。汚れたらまるごと水洗いできるので、いつも清潔な状態をキープできます。2mmと薄型で、マットの厚みが気になる猫も使いやすいです。
裏側にはポリウレタンのすべり止めがついているので、ズレにくいのもポイント。床にキズがつきにくくなっています。純アルミ製で冷却作用が半永久的に続くコスパのよい商品です。
猫缶デザインのユニークなひんやりマット
猫缶をモチーフにしたひんやりマットです。遊び心があるひんやりマットを探している人にぴったりの商品。両面仕様なので、愛猫の好みに合わせて使えます。
表面にはキズがつきにくいアルマイト加工を施しているのもポイント。お手入れもかんたんで、いつも清潔に使えます。すべり止めもついているので、床をキズつける心配もありません。
接触冷感タイプの円形マット
冷感生地「クリアルDX-α」を使ったひんやりマットです。波型にカットしたウレタンを中材に使用しているため、通気性がよく熱がこもりにくいです。厚みは約3cm。ふんわりしたベッドや毛布が好きな猫に適しています。
カバーは取り外して手洗いできるので、いつでも清潔に使えるのもポイント。ひんやり感が強すぎるマットが苦手な猫を飼っている人は、ぜひ試してみてください。
両面仕様でシーズンを通して使える!
両面使える2way仕様のひんやりマットです。冷感が強いアルミ面と、マイルドな冷感の不織布面があり、初夏から真夏、暑さがやわらぐ秋口までシーズンを通して使えるのが魅力。アルミと冷却ジェルが効率的に吸熱してくれるので、触れてすぐにひんやり感が感じられます。
表面にはすべりにくい加工が施されており、マットの上で毛づくろいをしてもズレにくいです。冷感の強さが選べるひんやりマットを探している人はぜひ購入してみてください。
リバーシブル仕様のベッドタイプ
こちらは、表地がメッシュ、裏地がパイル生地を使用したベッドタイプの商品です。夏の暑い時期は、通気性のよいサラサラとしたメッシュ素材で心地よく休めるでしょう。
また春・秋シーズンはパイル地を表にして、冬は毛布などをかけてあげれば通年で使えます。ドット柄のかわいいデザインで、カラーはブルーとグリーンの2色から選べます。
ピローにあごを乗せてリラックス!
縁にあごを乗せられるピローがついたアルミシートです。エアースルー構造で通気性がよく、効率的に放熱してくれます。
表面は、キズがつきにくいアルマイト加工仕様。裏面には、すべり止めとカバーがついているので、床もキズつけにくいです。汚れたら水でかんたんに丸洗いできるので、ひんやりマットをいつも清潔にしておくことができます。
お手入れかんたん! 高級感のある大理石
美しい色合いの大理石・ビアンコカララを使ったひんやりマットです。裏面は磨いていないためすべりにくい仕様になっており、裏面コルク張りタイプも選べます。1枚あたり4.5kgと重さもあるので、大きな猫が乗ってもズレにくいです。
ペットがケガをしたりしないように角が丸く加工されているのも飼い主にはうれしいポイント。軽い汚れであれば水拭きで落とせるお手入れのしやすさも魅力です。
「猫ひんやりマット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫ひんやりマットの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの猫ひんやりマットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫がひんやりマットに乗らない場合は? 愛用のタオルやおもちゃで気を引いてみる
ひんやりマットを設置したのに猫が使ってくれないということはよくある話です。まずは、愛用のタオルやおもちゃなど置いて興味をひいてみましょう。猫は警戒心が強いので、はじめて見るもの・触れるものを使ってくれないことはよくあることです。
あるいは、猫が熟睡しているときに、ひんやりマットをそっと猫のそばに近づけてみましょう。
無理に使わせようとするのは猫にとってストレスになり、かえって使ってくれなくなってしまうので、気長に様子を見ながら慣れさせていってください。
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ひんやりマットで暑い夏でも快適!
暑い夏の熱中症は、人間だけの問題ではありません。室内飼いの猫も熱中症になることがあります。気温が高くなってきたら、猫のお気に入りの場所にひんやりマットを設置するなどして、涼しく過ごせる場所を作ってあげましょう。
ひんやりマット選びに迷ったときは、記事内で紹介した選び方のポイントや、井手さんのアドバイスを思い出してみてください。
愛猫が元気に夏を乗り切れるように、それぞれの猫が気に入りそうなひんやりマットを購入して暑い夏にそなえましょう!
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