陶器製ティーポットとは
陶器製ティーポットは「陶土」と呼ばれる粘土を原材料として、800~1200度近くの温度で焼いたものです。粘土を焼き上げたことによって生まれるやさしいデザインで、粘土が持っている温かみのある質感とラインも楽しめます。
保温性や耐熱性にすぐれており、お茶の温度を保ってくれます。吸水性が高いのでお茶の渋みをとり味わいがよくなるともいわれています。反面、吸水性がいいためガラス製や磁器製に比べるとニオイや色がつきやすいというデメリットもあります。
陶器製ティーポットの選び方 デザイン、容量、洗いやすいかなど
ここから、陶器製ティーポットの具体的な選び方について解説。お茶を入れるために日常的に使用するティーポットなので、その使い勝手は重要なポイントです。デザインから選ぶ方法と、機能面から選ぶ方法をご紹介します。
全体の形状を見る
まずはティーポットの形状をチェックしましょう。ティーポットの形状次第でお茶の味わいに影響が出てきます。また、日常で使うものであればデザインによって食卓の雰囲気も変化。念入りにチェックすることで、インテリアとのミスマッチを減らせます。
実用性を求めるなら「丸型」
丸型のタイプのティーポットの魅力は、お茶の入れやすさです。「ジャンピング」といって、内部で茶葉の上下運動が起こりやすいのが特徴。
そのため、お湯全体に香りや味が行き渡りやすく、お茶の味わいを引き出しやすいという利点も。お茶をよりおいしく飲みたいという方には、このタイプが適しています。
スタイリッシュなデザインの「円柱形」
円柱形のデザインのティーポットなら、スタイリッシュな雰囲気になります。また、重心が低いので転がりにくい、安定感があるというメリットもあります。
このタイプは、容量が大きい商品が多数展開されています。総じて、大人数向けといえるでしょう。
使用シーンに合った容量のものを選ぶ
ティーポットは家庭用や来客時など、さまざまな利用シーンが考えられます。そのため、利用シーンの人数に適した容量の商品を選ぶと失敗がありません。
~500mlは少人数向け
ひとりやふたりでお茶を飲む場合には、500ml程度のティーポットがちょうどいいサイズ。ティーポットが大きすぎると、飲み切るまでにお茶が冷めてしまうからです。
反対に、サイズが小さすぎるティーポットだと、じゅうぶんなジャンピングが発生しません。そのため、お茶の味わいをしっかりと出すためにも適度な大きさが必要です。
600~1000mlは家族向け
600~1000mlのティーポットは、一度にたくさんお茶を作れるサイズ。こちらのタイプはご家族の人数が多い方が使うのに適しています。
来客が多い家庭や、ビジネスシーンなどでの使用にも便利です。ただし、容量が大きくなると、どうしても重量も増えるもの。持ちやすさや持ち手部分の耐久性なども、しっかりチェックしましょう。
持ち手は安定感のあるものを選ぶ
ティーポットは片手で持つことが多いですよね。安定して持てるよう、しっかりとした持ち手のものを選びましょう。先述のように、容量が大きいとそれだけ重さも増していきます。
熱いものが入っているので、火傷などしないよう安定して持てるものを選びましょう。また、デザインもさることながら、持ち手に指がきちんとかかるかなど扱いやすさもチェックするといいですね。
水切れのいい注ぎ口のものを選ぶ
ティーポットを選ぶ際には、注ぎ口の水切れも重要といわれています。お茶は最後の一滴がもっともおいしいともいわれ、しっかりと注げるかどうかも大事。
水切れが悪いと、テーブルなどを汚してしまうかもしれません。陶器製のものは、形状が独特な商品もありますので、念入りにチェックしましょう。
蓋の形状で蒸らし具合も変わる
陶器製のティーポットを購入する場合、蓋部分の形状をチェックしましょう。蓋部分に隙間が生じると、お湯の温度が低下して充分に茶葉を蒸らすことができず、お茶の味わいを引き出せません。それだけでなく、冷めやすくなってしまいます。
また、噛み合わせが悪くてカチャカチャと音が鳴ると、その音がストレスにもなりかねません。フタのつくりもチェックしてくださいね。
茶こしもチェックして
茶こしがあれば、カップに茶葉が入らないし、茶葉の片づけがらくになります。一方、ポット内の茶こしによってジャンピングしにくくなるというデメリットも。
ポットに茶こしが付属する場合、ポット一体型と取り外し可能なタイプがあります。自分のお茶の入れ方に合わせて茶こしの使い方も選びましょう。
食洗機の使用には注意が必要
多くの陶器製ティーポットは、食洗器対応となっています。一部素焼きの場合などはニオイなどが気になりますので、対応しているか確認しましょう。また、磁器製のものに比べると割れやすいので、「庫内でほかの食器とぶつかって割れてしまった」ということがないように、気をつけてください。
よく飲むお茶に合わせたデザインと容量ものを選ぼう 暮らしスタイリストからのアドバイス
暮らしスタイリスト・料理家
ティーポットに使われる素材はいくつかありますが、陶器製のものは温かみのあるぽってりとした質感が魅力です。また、陶器は保温性が高いので、淹れたお茶が冷めにくいというメリットもあります。
緑茶、紅茶、中国茶など、お茶にもさまざまな種類があります。どんなお茶も兼用できるティーポットが多いですが、よく飲むものに合わせたデザインを選ぶと、食卓になじみます。また、一度に淹れたいお茶の量や人数に合わせて、使いやすい大きさのものを探してみましょう。
陶器製ティーポットおすすめ11選 アンティーク風や白のシンプルデザインなど
ここから、陶器製ティーポットのおすすめ商品を11選ご紹介します。洋風のものだけでなく、和風や中国風の商品もピックアップしています。どのようなシーンで使いたいのかに応じて、適切な商品を選びましょう。
暮らしスタイリスト・料理家
鮮やかなターコイズブルーが美しい、わかさま陶芸『シャビーターコイズ 丸ポット 大』。新しさも懐かしさも感じさせるデザインは、毎日使っても飽きることがありません。

わかさま陶芸『シャビーターコイズ 丸ポット 大』






出典:楽天市場
本体形状 | 丸型 |
---|---|
容量 | 500ml |
サイズ | 12×19×12.5cm |
茶こしの有無 | - |
食洗器対応 | 可 |
電子レンジ対応 | 可 |
生産国 | 日本製 |
暮らしスタイリスト・料理家
『常滑焼 耐熱ティーポット』は、お茶を入れるだけでなく、直火も電子レンジもOKというすぐれもの。少量のお湯をさっと沸かすことができて便利です。

『常滑焼 耐熱ティーポット』










出典:Amazon
本体形状 | 丸型 |
---|---|
容量 | 600ml |
サイズ | - |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | 可 |
生産国 | 日本製 |
暮らしスタイリスト・料理家
シンプルながらも、やさしく温かな風合いが魅力の萩陶苑『姫土小ポット』。萩焼は使えば使うほど味わいが出てきます。長く愛用したいティーポットです。

萩陶苑『姫土小ポット』

出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | 280ml |
サイズ | 直径9.5×10cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | 可 |
電子レンジ対応 | 可 |
生産国 | 日本製 |
藤総製陶所『至高ティーポット 大 焼締め』














出典:Amazon
本体形状 | 丸型 |
---|---|
容量 | 450ml |
サイズ | 12×10×11cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | 不可 |
生産国 | 日本製 |
JoeMee『陶器 急須お茶ポット』














出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | 250ml |
サイズ | 14.5×9cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | - |
生産国 | - |
ギギliving『有田焼 色釉面取りポット』










出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | - |
サイズ | 18×10.5×11cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | - |
生産国 | 日本製 |
ゼロジャパン『ユニバーサルティーポット3人用』
















出典:Amazon
本体形状 | 丸型 |
---|---|
容量 | 450ml |
サイズ | 15×10×10cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | 不可 |
生産国 | 日本製 |
森修焼『ポット 茶こし付き』

出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | 550ml |
サイズ | 15.5×14cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | 可 |
電子レンジ対応 | 可 |
生産国 | 日本製 |
ロンドンティールーム『茶こし付き ティーポット 陶器製 ロゴ入』








出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | 600ml |
サイズ | 直径11×18×13cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | - |
生産国 | 日本製 |
Wuyuliang『ティーポット』
















出典:Amazon
本体形状 | 円柱形 |
---|---|
容量 | 250ml |
サイズ | 11.5×16cm |
茶こしの有無 | - |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | - |
生産国 | - |
『萬古焼 ソギポット 胴穴』

出典:Amazon
本体形状 | 丸型 |
---|---|
容量 | 350ml |
サイズ | 直径10×15.5×10cm |
茶こしの有無 | あり |
食洗器対応 | - |
電子レンジ対応 | - |
生産国 | 日本製 |
「陶器製ティーポット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 陶器製ティーポットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの陶器製ティーポットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの記事も参考にしてみてください 【関連記事】
管理栄養士・渡辺愛理さん監修のもと、ガラス製ティーポットの選び方とおすすめの商品を厳選! ティーポット単体、プレゼントにもぴったりなセット商品も紹介します。茶こしの材質やジャンピングしやすい形状、電子レンジや直火対応のものなど、選ぶ際に気にすべきポイントはたくさんあります。記事の後半では、各通...
紅茶やお茶を淹れる際に必要になるティーポット。丸型や筒型、スクエア型などいろんな形状のものが販売されています。また陶器やガラス製など使われている素材もさまざま。せっかくティーポットを買うなら、自分好みの形や素材、デザインのものを選びたいですよね。そこで、Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さ...
コーヒーポットを選ぶポイントや、おすすめ商品を紹介します。人気ブランドのおしゃれな商品や保温性に優れた商品など幅広くラインナップしました。また、ガラス製、ホーロー、陶器など素材の違いによる特徴も解説します。記事後半には、Amazonや楽天、ヤフーの人気売れ筋ランキングもありますのでぜひチェック...
コーヒーをハンドドリップするときに使うコーヒーサーバー。コーヒーそのものの風味を味わえる、コーヒー好きにはうれしいアイテム。ですがひとりで飲むのか、複数人で飲むのかなど用途によって選ぶべき商品は変わってきます。本記事では、コラムニストでコーヒーに詳しい岩田リョウコさんにアドバイスをもらい、コー...
ほっと一息つけるティータイムのおとも、ティーカップ。オシャレなカップを使って飲む紅茶は優雅なひとときを演出してくれるでしょう。マイセン、ウェッジウッド、スポード、エインズレイ、ロイヤルコペンハーゲンなど、有名ブランドの瀟洒な逸品がたくさんあります。しかし、大きさや柄、素材、電子レンジや食洗機で...
陶器製ティーポットですてきなティータイムを
陶器製ティーポットのおすすめ11商品をご紹介しました。
陶器製のティーポットを選ぶ際には、使い勝手を考えて形状を選ぶのが基本。また、使用シーンから人数に合った容量のものを選ぶ方法もあります。お気に入りの陶器製ティーポットを選んで、すてきなティータイムを過ごしてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/11 コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 矢部栞)
料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。 流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活(双葉社)』『人生が整う家事の習慣(西東社)』など多数。 簡単&時短料理が学べる『料理教室つづくらす食堂』主宰。 【料理教室つづくらす食堂】 <a href="https://www.tudukurasu.jp/" target="_blank">https://www.tudukurasu.jp/</a>