すき焼きのたれの選び方
カフェ専門家の大槻洋次郎さんに、すき焼きのたれを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
関東風と関西風の味の違いを知ろう!
すき焼きは関東と関西では味付けが違うのをご存知でしたか? 関西に住んでいる人でも関東風のすき焼きを食べていたり、その逆のパターンもあるでしょう。簡単にいうと、関東風は「煮る」、関西風は「焼く」から入るのが大きな違いです。
関東風は出汁ベース
関東風のすき焼きは先に割り下を鍋に注ぎ、その後に具材を投入していくスタイルです。これは明治時代に流行した「牛鍋」が原型になっているとされており、割り下で味を一気に決めてしまうのが関東風の特徴です。
関東風の味が好みであれば出汁の味がメインに出るように作られている醤油ベースのものを選ぶと良いでしょう。原材料の表示で、醤油が先に書かれているものは関東風の味を楽しめるでしょう。
関西風は甘さ重視
関西風のすき焼きは鍋に牛脂を置いて油を引き、そこに牛肉をまず焼いていきます。そして砂糖と醤油で味つけをしていき、さらにねぎ、豆腐、季節の野菜や糸こんにゃくを投入していくスタイルです。野菜を加えながら味を調整していくのが関西風ともいえますね。味の調整は、酒や水ですることが多いです。
関西風は甘さを重視することが多いため、メインとなる調味料は「砂糖」となります。原材料の表示で、砂糖が先に書かれているものは関西風の味を楽しめるでしょう。
醤油の種類が味の決め手!
すき焼きで大きな比重を持つのが「醤油」です。そして、醤油にどのような素材が使われるかで、すき焼きの出来上がりの味もまったく異なります。甘みの強い醤油なのか? 塩味の強い醤油なのか? どのような醤油を使っているのかは各メーカーで変わりますので、チェックしてみるといいですよ!
出汁(だし)の種類も要チェック
すき焼きで使用される出汁も味を左右するものになります。
一般的に、かつおだしはさっぱりとした風味の仕上がりになり、関東風に近い味になるでしょう。昆布だしは甘めの仕上がりになり、関西風のような味になります。自分の好みの味に近いものはどちらかを考えて選ぶと失敗しにくいでしょう。
色々な料理に使える味だと便利
すき焼きといえば、年に何度かのご馳走といったイメージもあるかと思いますが、たれを使って作る場合、それだけではちょっと勿体無いですよね。
すき焼きには牛肉が一番合うという意見もありますが、実は鶏肉でやっても非常に美味しいものなんです。鶏肉であれば、日常的にももっと楽しめそうですね。
また、すき焼きのたれを煮物などの調味料としても使うことができるので、普段使いできるものを考えるなら、リーズナブルな価格のものがおすすめです。
使い切れる容量を選ぶ
特定の料理専用の調味料だと、たまにしか使わないために使い切れず捨ててしまったり、賞味期限が切れてしまったり……そんなこともあるかもしれません。
食材はロスを出さずに使いたいですから、大きなサイズは買いたくないという方も多いでしょう。また、一人暮らしやカップル、ご夫婦だけの少人数で使いたいときにぴったりなのはコンパクトな使い切りタイプです。冷蔵庫もスッキリ、気分快適に使えます。
すき焼きのたれおすすめ12選 定番から老舗の味まで
ここからはカフェ専門家の大槻洋次郎さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。プロ目線のおすすめ商品は要チェックです!

すき焼きのたれといえばコレ!
まずは、どなたにも好まれやすく、そしてお求めやすいたれをご紹介します。
超定番エバラのこの商品は、まろやかな甘さが特徴で、特に他の調味料を加えなくても、そのままで美味しくいただけます!
500mlのたっぷりサイズもあるので大家族やすき焼きパーティーの際におすすめ。
ミニサイズには172gもあるので、一人すき焼きにも最適です。
また、すき焼きだけでなく、肉じゃがやぶり大根などの和風の煮物料理の調味料としても使えますので、これ1本あれば料理の幅も広がること間違いなし。

上質な和を現代に届ける老舗の味
こだわり派の方の間であれば必ずといっていいほど知られている、創味食品からもすき焼きたれが発売されています。
創味食品の本社がある、京都らしい上品な味わいを求めている方にはおすすめ。
創味食品のシリーズといえば、紙パックが特徴ですね。老舗メーカーというのもあり、製法にもこだわりがあります。本醸造濃口醤油と再仕込み醤油を合わせ、一番だしを加えて仕上げた、まろやかで上品な仕上がりです。
すき焼きだけではなく、照り焼きや、丼もののつゆとしても使えます。普段から和食を多く作られるご家庭には、調味料として1本ご購入をおすすめします。

和食の名店が守り続けてきた秘伝の味
グルメ志向の方に超おすすめ! すき焼きの名店といえば、「今半」でしょう。今半の商品だけあって、「たれ」ではなく、「割下」と表記されています。100年以上ある今半の歴史ある割り下を家庭用に再現された高級割り下です。
割り下には卵をついつい入れたくなりますが、ぜひこれは「卵なし」で味わっていただくことをおすすめします。

料亭でしか味わえなかった味をご家庭で
料亭の味をご家庭で味わいたいならこれ! 忘れてはならないのは、日本有数の老舗料亭「なだ万」のわりしたです。
なだ万はデパートなどで総菜や弁当の販売もしていますが、調味料も販売しています。
濃厚な旨みをもっている甘露醤油をベースにしており、赤酒と白ザラメを調合したたれ。
さっぱりしつつもしっかりキレのある甘さに仕上がっています。具材の味を引き立たせてくれるたれです。大切なお客さまをもてなす際にぴったりです。
価格と味のバランスが良い一品
フジシンは明治16年から続く醤油、味噌を製造・販売してきた九州の会社です。九州嗜好のまろやかな甘口タイプで、原材料を見れば関西風に近いたれといえるでしょう。
九州の醤油をベースに、三温糖でコクを加え、本みりんで全体の味を整えたのが 『すき焼きのたれ』です。容量も500mlとお得なので、大人数の家族や鍋パーティーなどで活躍しそうです。
無添加で安心&おいしい
モランボンといえば焼き肉のたれが有名ですが、すき焼きのたれも販売しています。お肉とたれの組み合わせを知り尽くすほどの歴史あるモランボン。
そんなモランボンのこの商品は、化学調味料は無添加で、家族が安心して食べることができますよ。お得用タイプで580g入っているので、普段使いにピッタリ。もちろん、たくさんの来客時にも使えそうですね。
旨み成分の高いたまり醤油とコクのあるザラメを組み合わせており、卵につけても味が際立ち、くどくないバランスのとれた味わいになっています。
隠し味に「牛だし」が入っているので、牛肉との相性はとくによく特別な牛肉でのすき焼きにも使いたいたれです。
「すき焼きのたれ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング すき焼きのたれの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのすき焼きのたれの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
高級なすき焼きのタレはお肉とセットにしても◎ カフェ専門家からのアドバイス
すき焼きは和食を代表するご馳走ですが、できたら毎日でも食べたいと思う人も多いでしょう。
すき焼きのたれ(割り下)を選ぶコツは、その日の使うシーンを明確にイメージすること。お客さまがいらっしゃる日であれば料亭の味、肉じゃがなどの普段の料理に使うのであれば大手メーカーの商品……といった具合いです。
また、高級志向の割り下であれば、お肉とセットで贈り物にしてもいいと思います。
焼き肉、すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶなどお取り寄せい牛肉を使って美味しい食事を楽しめますよね。また、お歳暮などの贈り物としても喜ばれるお取り寄せ牛肉ですが、本記事では選び方とおすすめ商品を紹介します。
最適なすき焼きのたれを選ぼう! 食べる人数やメンバーに合わせる
カフェ専門家の大槻洋次郎さんへの取材をもとに、すき焼きのたれの選び方とおすすめのすき焼きのたれをご紹介しました。
すき焼きは大勢で囲むと美味しさも倍増されますよね! 人数が多いときは大容量タイプを、少ないときはコンパクトサイズのものを選ぶようにしましょう。もちろん、複数セットでお得に購入できる商品もありますので食べたい味を優先しても良いでしょう。
関西風しか食べたことがない人は関東風、またはその逆で試してみるのも、すき焼きの新しい楽しみ方になりますよ!
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飲食業に携わって20年。カフェ経営の経験を活かし、現在は店舗経営サポート業、大手カフェスクールや展示会などでの講演活動、執筆活動を行なっている。 著書には、『ひとりではじめるこだわりカフェ塾(セルバ出版)』がある。また、カフェメニューの創作も得意で、「家庭にあるものでプロの味」がモットー。1974年生まれ/京都出身。