紙幣カウンターの選び方 プロの家電販売員に聞く
お札を数える機械というと、銀行にある大型の機械やスーパーなどのレジにある自動入出金機をイメージする人もいるかもしれません。
実は、紙幣カウンターには比較的コンパクトで、1万円を切るリーズナブルなものもあるのです。ただ、サイズや機能、価格も製品によってさまざま。ここからは、タイプや機能別に選び方をご紹介します。自分の用途に合った商品を選んでください。
卓上型か携帯型かタイプから選ぶ
紙幣カウンターには卓上型と携帯型の商品があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に合わせて適したタイプを選ぶのがポイントです。特徴について見ていくので商品を選ぶ際の参考にしてくださいね。
携帯型
集金や移動販売、イベントなど外出先で紙幣カウンターを使いたい場合は携帯型が便利。乾電池式や充電式になっていて、電源が確保できない場所でも使用できます。
とくに外では落ち着いて計数作業できず、ミスが起こりがち。紙幣カウンターは外出先でお札を数えるときの心強いアイテムです。大きさもさまざまなので、サイズや重量も確認しましょう。
卓上型
機能性を重視するなら卓上型がおすすめです。卓上型は計数速度が早く、1分間で1,000枚以上の紙幣をカウントできるものがほとんど。なかには1,500枚高速で数えられるものも売られています。また、ニセ札防止や各国紙幣対応などさまざまな機能付きのモデルが選べます。
ただし機能性が高いぶん価格も高くなる傾向にあります。予算と相談して選ぶといいでしょう。
用途に応じた機能性をチェック
紙幣カウンターのなかには便利な機能付きのモデルもあります。うまく使えば利便性が向上して、業務効率がさらによくなりますよ。
自分がどのような用途で使うかによってほしい機能は変わってきます。使い方をイメージしながら機能面にも注目して商品を選びましょう。
加算モード
たくさんの紙幣をカウントしたい場合に便利なのが加算モード。紙幣カウンターは、製品ごとに一度にカウントできる紙幣の枚数が決まっています。
加算モードがあれば、一度にカウントできる枚数は少なくても、何度か計数することで合計枚数を表示してくれます。計数結果をメモしたり足し算する手間が省けて便利です。
指定枚数カウントモード
指定した枚数に到達すると自動で停止してくれる機能で、バッチ機能やプリセット機能ともいわれます。お札を10枚ずつ、20枚ずつなど小分けにして束にしておきたいときに便利。
指定枚数カウントモードをよく使う場合は、枚数を設定するときの数字の入力方法にも着目しましょう。テンキー付きなら数字の入力がかんたんで、スムーズに設定できますよ。
ニセ札判別機能
万が一のトラブル防止に役立つのがニセ札判別機能。計数中に偽造された紙幣を検知すると、ブザーやランプで知らせてくれます。ニセ札判別機能があると取引の安心につながりますよ。
各国紙幣対応機能
日本紙幣だけでなく外国の紙幣も計数したい場合は、各国紙幣対応機能付きのモデルを選ぶ必要があります。
機種によって対応している通貨の種類が異なるため、製品情報をよく確認し、取り扱う紙幣に対応しているモデルを選びましょう。
紙幣以外の金券やチケット対応機能
紙幣カウンターは機種によって、紙幣以外の計数にも対応したものがあります。商品券や図書券などの金券や割引券などのチケットの取り扱いがある場合、これらを計数できるとさらに便利。
金券やチケットのカウントが可能と書かれていても、計数可能な紙のサイズや厚みは機種によって異なります。あらかじめカウントしたいもののサイズを計測して、対応しているモデルを選びましょう。
カウントの処理スピードも確認
同じ枚数の紙幣でも、カウントにかかる時間は機種によって差があります。大量の紙幣をカウントする場合や、お客さまを待たせて計数する場合は処理スピードも重要です。
計数終了までにかかる時間が短いタイプなら、確認作業も負担になりません。混合金種を計数できるタイプなら、金種ごとに仕分けする時間も省けてさらに時間短縮につながります。
携帯型はACアダプタと乾電池の両用タイプが便利
携帯型は乾電池式のものがほとんど。場所を選ばず使えるのはメリットですが、電池が消耗したら交換する必要があるのは面倒ですよね。オフィスなどコンセントがある環境でも使用する場合は、ACアダプタでも使用可能なタイプを選ぶと便利。使用場所に合わせて使い分ければ、電池交換の頻度を減らすことができますよ。
ただし、ACアダプタは別売りの場合が多いため注意が必要。使用したい場合は一緒に購入しておくといいですね。
人の目に触れるなら見栄えのするものを プロの家電販売員よりのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
ふだんどの程度の量の紙幣を扱い処理するかというところにもよりますが、一日に扱う紙幣の数が500枚以上であれば、ある程度の速度のカウンターを用意したほうが無難です。個人経営のお店などに置くのであれば第三者の目に触れる機会もあるため、置いておいても変じゃないおしゃれで見栄えのするものを選ぶのもいいでしょう。
また、紙幣以上に滑りづらくて数えにくい商品券や図書券などにも対応していると利便性が上がります。
【携帯型】紙幣カウンターのおすすめ5選 タイプ・電源・計数対象・機能をチェック!
持ち運びに便利な携帯型の紙幣カウンターのなかからおすすめの商品をご紹介します。気になるアイテムを見つけてみてくださいね!
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
Fotomus『ハンディカウンター』は、コスパ重視の入門モデルです。しっかりとした計数というよりも手作業で行なう札数えを肩代わりしてくれるイメージです。
偽札のチェックはできなかったり、1分間に600枚程度の計数なので大型機にはかなわないものの、たまのイベントなどで使用するにはじゅうぶんな性能といえるでしょう。

Fotomus『ハンディカウンター』












出典:Amazon
タイプ | 携帯型 |
---|---|
電源 | ACアダプター、電池 |
計数対象 | 国内紙幣、外国紙幣、ギフト券、商品券、図書券、封筒、はがき |
機能 | - |
本体寸法 | 幅187×奥行70×高さ95mm |
重量 | 383g |
コアテックシステム『ハンディカウンター ラクシー(HC-500)』


















出典:Amazon
タイプ | 携帯型 |
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電源 | ACアダプター、電池 |
計数対象 | 国内紙幣、外国紙幣、図書券、商品券、ほか |
機能 | クリア計数処理、加算計数処理、クリアバッチ計数処理、加算バッチ計数処理 |
本体寸法 | 幅195×奥行51×高さ92mm |
重量 | 330g |
Daito(ダイト)『ハンディノートカウンター(DN-150)』










出典:Amazon
タイプ | 携帯型 |
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電源 | リチウムイオンバッテリー |
計数対象 | 国内紙幣、商品券、ビール券、米ドル紙幣 |
機能 | カウントエラー検知、バッチ、加算 |
本体寸法 | 幅230×奥行127×高さ107mm |
重量 | 1200g |
Engels(エンゲルス)『マルチノートカウンター(EMC-07)』












出典:Amazon
タイプ | 携帯型 |
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電源 | ACアダプター、バッテリー(別売) |
計数対象 | 国内紙幣、ギフト券、チケット、ビール券、ほか |
機能 | 合計金額、合計枚数、異金種検知、偽造券判別 |
本体寸法 | 折畳み時:幅240×奥行138×高さ67mm、使用時:幅428×奥行138×高さ110mm |
重量 | 1100g |
Daito(ダイト)『プリンター搭載マネーカウンター オルガII(DW-02)』








出典:Amazon
タイプ | 携帯型 |
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電源 | リチウムイオンバッテリー |
計数対象 | 国内紙幣、商品券、ハガキ、ほか |
機能 | オートスクロール機能、自動加算機能、自動電源OFF機能、プリンター搭載 |
本体寸法 | 幅150×奥行225×高さ162mm |
重量 | 1530g |
【卓上型】紙幣カウンターのおすすめ5選 タイプ・電源・計数対象・機能をチェック!
卓上型タイプは機能性重視の人におすすめ。導入しやすい手ごろな価格のものから高機能のアイテムまでラインナップしました。自分の用途に合った一台を見つけてくださいね!
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
CG2(シジツ)『ハイスピード Bill Counter(BL-2108)』は、据え置き型ながらもお求めやすい価格なのが魅力の本格紙幣カウンターです。セットをするだけで自動でカウントを行なってくれるため、操作が少ないのが機械に弱い人にもうれしいところになっています。紙幣センサーの精度もこの価格にしてはそれなりに高いので、どんな環境でも使用できるのが強みです。
外付けの液晶ディスプレイがアクセントのTHANKO(サンコー)『電動オート紙幣カウンター紫外線偽札検知機能付(MPNYCT4T)』。紫外線を照射して透かしを判定する偽札機能がついているため、リーズナブルな価格ながらも不正取引防止に強いのが大きな魅力。偽札が横行しやすい小規模な出店イベントや即売会などで重宝します。

CG2(シジツ)『ハイスピード Bill Counter(BL-2108)』


















出典:Amazon
タイプ | 卓上型 |
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電源 | ACアダプター |
計数対象 | 紙幣、図書券、商品券、チケット、ほか |
機能 | バッチ機能、加算カウント機能、リセット機能 |
本体寸法 | (約)幅245×奥行295×高さ180mm |
重量 | ー |

THANKO(サンコー)『電動オート紙幣カウンター紫外線偽札検知機能付(MPNYCT4T)』


















出典:Amazon
タイプ | 卓上型 |
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電源 | ACアダプター |
計数対象 | 国内紙幣、外国紙幣、商品券、ほか |
機能 | 偽札検知機能(UV)、プリセット機能(任意指定枚数ストップ)、加算計算機能、自動スタート機能 |
本体寸法 | 幅245×奥行330×高さ190mm |
重量 | 5400g |
Engels(エンゲルス)『ノートカウンター(NC-500)』

出典:楽天市場
タイプ | 卓上型 |
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電源 | ACアダプター |
計数対象 | 紙幣 |
機能 | フルオート、累計、任意バッチ |
本体寸法 | 幅260×奥行225×高さ235mm |
重量 | 4800g |
Daito(ダイト)『紙幣計数機(DN‐550)』






出典:Amazon
タイプ | 卓上型 |
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電源 | ACアダプター |
計数対象 | 国内紙幣、商品券、ビール券、米ドル紙幣、人民元紙幣 |
機能 | バッチ、加算 |
本体寸法 | 幅260×奥行310×高さ165mm |
重量 | 5800g |
Daito(ダイト)『異金種検知機能付紙幣計数機(DN-700D)』






出典:Amazon
タイプ | 卓上型 |
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電源 | ACアダプター |
計数対象 | 国内紙幣、米ドル紙幣、ユーロ紙幣、人民元、商品券、ビール券、ほか |
機能 | ソートモード、バッチ |
本体寸法 | 幅287×奥行243×高さ248mm |
重量 | 6500g |
「紙幣カウンター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 紙幣カウンターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの紙幣カウンターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
紙幣カウンターのおすすめ商品をご紹介しました。
機能性重視の卓上型や、安価で持ち運びにも便利な携帯型などさまざまな商品があります。便利な機能や計数速度なども確認して使いやすいタイプを選びましょう。
あなたがほしい紙幣カウンターを選んで作業の正確性・効率性アップに役立ててくださいね!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/1/18 商品価格情報の修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 中村亜紀子)
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。