ミニコンポとは
ミニコンポとは、音楽を再生することができるオーディオ機器になります。スピーカーやCDプレイヤーなどが一体となった【コンポーネントステレオ】の小型タイプの機器です。
ミニコンポでも、本体とスピーカーがひとつになった一体型や本体とスピーカーが分かれているセパレート型の2種類で、それぞれ使い勝手が異なるので実際に使用するイメージから選ぶことをおすすめします。
ミニコンポの選び方
それでは、ミニコンポの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】セット内容、タイプ
【2】接続の仕方
【3】音質
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】セット内容、タイプをチェック
限られた小さな場所で音楽を楽しむのか、オーディオ用のラックが用意できるのかというようなスペースの問題や、将来の拡張性を見据えてスピーカーとアンプ部分が独立したものを選択するか、一体型を選択するかを決めなければなりません。
安易にデザインや価格だけで選んでしまうと何年か後に後悔することにもなりかねません。
▼スピーカー 一体型
スピーカー部分とアンプ部分が一体となった構造で、比較的小型のコンポーネントが多いタイプです。スピーカーケーブルを配線する必要もなく設置もかんたん。その反面、拡張性や応用性はなくオーディオシステムとしてのおもしろみには欠けます。
純粋に音楽を楽しむというような用途に使用する、簡易的なオーディオコンポーネントといえるでしょう。
▼セパレート型
スピーカー部分とアンプ部分が一体となった構造で、比較的小型のコンポーネントが多いタイプです。スピーカーケーブルを配線する必要もなく設置もかんたん。その反面、拡張性や応用性はなくオーディオシステムとしてのおもしろみには欠けます。
純粋に音楽を楽しむというような用途に使用する、簡易的なオーディオコンポーネントといえるでしょう。
▼スピーカー別売のコンポ単体型
好みのスピーカーを別途用意して接続します。アンプの特性や相性を考えてスピーカーを選択する必要があり、やや上級者向けです。好みのスピーカーを選択できるのでヨーロッパやアメリカの個性的なスピーカーを使用したり、中型~大型のスピーカーをチョイスすることも可能。
少し高価なスピーカーと組み合わせておき、将来のグレードアップではアンプ部分を本格的なオーディオシステムに変更するというようなことも容易です。
【2】接続の仕方をチェック
最低限の接続メディアとして、Bluetooth、USB、RCA端子による外部ライン入力端子を備えたものであれば、かなり楽しむことができます。上級者向けの接続として、ネットワークプレーヤーと呼ばれるインターネット回線への接続もあります。
▼ワイヤレス対応|Bluetooth、Wi-Fi接続
Bluetooth接続は主にスマホやタブレットとの接続に使用します。かんたんに接続することができ、自宅ではスマホ内にある音楽ライブラリーをスピーカーから聴くことができます。
Wi-Fi接続はNASと呼ばれるネットワーク上に設置されたハードディスクに接続し、家庭内で音楽ライブラリーを共有することが可能です。しかし、これには専門的な設定を行う必要があり、簡易な音楽再生システムとしてミニコンポを選択された方にはハードルが高いかもしれません。
▼USB接続
オーディオアンプとしての性能の他、スピーカーの特性も音質を左右する重要な要素です。一般的に、大きなスピーカーは迫力ある低音が出やすくなります。直径10cm以上のスピーカースニットが搭載されたスピーカーシステムをおすすめします。
【3】音質をチェック
主に市販のUSBメモリに音楽ファイルをコピーして接続するための端子です。現在では64Gや128Gといった大容量USBメモリも安価に入手できますが、機種によっては32Gまでしか使用できないものもあり注意が必要です。
▼ハイレゾ対応モデル
CDの規格はサンプリング周波数44.1KHz、量子化ビットは16ビットです。これよりも情報量の多い音楽ファイル(たとえば、96KHz 24ビット)をハイレゾといいます。
こまかな音や耳では聴こえないくらい周波数の高い音を再生でき、一般的にハイレゾ音源は高音質です。ハイレゾを再生する機会は全体の1%にも満たないかもしれませんが、今後増えていく可能性はあります。
▼スピーカーのユニット数
一般的なミニコンポはフルレンジまたは2WAYです。フルレンジは1ケのスピーカーユニットで高域から低域までカバーし、2WAYでは高域用スピーカーユニット、低域用スピーカーユニットの2種のユニットを組み合わせて再生します。
2WAYの方が再生することができる周波数の範囲が広く、明瞭な高域とダイナミックな低域を楽しむことができます。
ミニコンポのおすすめモデル
それでは、おすすめのミニコンポをご紹介いたします。
▼おすすめ3選|一体型
▼おすすめ3選|セパレート型
▼おすすめ3選|コンポ単体型
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|一体型
ここでは、一体型のスピーカーをご紹介します。スピーカーケーブルを配線する必要もなく設置もかんたんです。はじめての方におすすめのタイプになります。

シンプルでベーシックな一体型コンポーネント
一体型なのでスピーカーケーブルなどの配線は必要なく、必要なのは電源ケーブルだけ。操作もシンプルで、オーディオがあまり得意でない方でも問題なく操作が可能です。CD、Bluetooth、MP3などひと通りのメディアに対応しています。反面、拡張性は少なく、将来さらに音質にこだわって音楽を楽しむには不向き。
限られたスペースで簡易的に使用したり、寝室などでのセカンドシステムとして気軽に音楽を楽しむ場合におすすめです。

カセットテープの録再OK
1970年代、一世を風靡(ふうび)した東芝のオーディオ専門ブランド『オーレックス』の名を冠したミニコンポ。特筆すべきはカセットテープの録音・再生が可能であること。
現在ではあまり使用されることがないカセットテープですが、かつてのカセットテープのライブラリーをお持ちの方にとっては貴重な再生装置となるでしょう。

スピーカーにウッドを使用しリアリティある音に
8.5cmのスピーカーユニットの振動板には木が使用されています。木は固有の振動音がなく適度な弾力をもっているため、スピーカーの振動板として理想的な素材です。しかし、加工がしにくく、極度の乾燥では割れることがあるため、スピーカーには使用されてきませんでした。
本機は長年の研究によりこれらの問題点を克服し、広がりのあるサウンドステージとボーカルのリアリティある音像を再生することに成功しています。
▼おすすめ3選|セパレート型
ここでは、セパレート型のスピーカーをご紹介します。左右の広がりがある為に豊かな音を楽しむことができます。使用感で別のスピーカーとも組み合わせができます。

スピーカーにこだわったコンポーネント
本機のスピーカーは3WAYで、低域・中域・高域という分け方ではなく、低域・高域・超高域の3WAY。ハイレゾ時代に対応したユニット構成です。ウーハーは14cm径の樹脂製で、このクラスとしては大きなウーハーといえるでしょう。
左右のスピーカーを本体から離して設置することで、一体型では味わえないステレオ感を得ることができます。低域と高域のトーンコントロールも便利な機能。部屋の特性を補正することで、よりリアルな再生音が期待できます。

真空管のやわらかな音質
前段回路に真空管を使用し、出力回路に半導体を使用したハイブリッドアンプ。真空管は1910年代に実用化され、1970年ごろまでオーディオアンプの中心的な増幅素子でした。
現在ではトランジスターやFETといった半導体素子が主流ですが、現在でも音質を重視するミュージシャンのギターアンプには真空管式のアンプが多く使われています。本機も増幅回路の一部に真空管を使用することで、やわらかで厚みのある音質が期待できます。

ミニコンポの完成形
ケンウッドは1993年高級ミニコンのK'sシリーズを販売開始し、現在はKseriesとしてデザインも大きく変えることなく続いている超定番製品です。ミニコンポを簡易的なオーディオコンポーネントととらえるのではなく、ひとつのコンポーネントの完成形として確立させたメーカーです。
機能、デザイン、操作性など基本に忠実なコンポーネントです。
▼おすすめ3選|コンポ単体型
ここでは、コンポ単体型の商品をご紹介します。アンプの特性や相性を考えてスピーカーを選択するのでややハイレベルになります。将来的なアップグレードを考えている方におすすめです。

アナログパワーアンプ搭載の本格的コンポーネント
最近の安価なアンプの多くはデジタルアンプ。デジタルアンプは、発熱が少なく、電源が小さくできるなどのメリットもありますが、音質を考えればまだまだアナログアンプにはかないません。
本機は10畳程度の部屋であればじゅうぶんな音量が確保できる30w+30wのアナログパワーアンプを搭載。オーディオ専業メーカーらしいコンポーネントです。スピーカーは付属しておらず、好みのものを組み合わせて使用します。

YAMAHA(ヤマハ)『ネットワークCDレシーバー(CRX-N470)』
ネットワークオーディオ機能が充実
従来のミニコンポとしての機能に加えて、ネットワークオーディオ・レシーバーとしての機能を充実させたコンポーネント。インターネットラジオなどの再生に加え、NAS(ネットワーク上にあるハードディスク)へのアクセスも可能。
家庭内で音楽ライブラリーを共用のNASにストックすることで、本機を備えたほかの部屋からも共通の音楽ライブラリーを利用することが可能になります。

クラシカルなデザインに最新の機能
marantz(マランツ)の起源は1953年にニューヨークで設立されたオーディオブランド。model7やmodel9で有名です。本機はマランツの音質とデザインを受け継いだマランツ製品のなかで最小のオーディオアンプ。
クラシカルなデザインに最新のネットワークオーディオプレーヤーとしての機能を付加。メインシステムとしても使用できるクオリティをもっています。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミニコンポの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのミニコンポの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スピーカーに関連する記事のご紹介
ミニコンポでダイナミックな音を楽しもう
ミニコンポではダイナミックで広がりのある音楽をじゅうぶんに楽しむことは困難かもしれません。この先長くミニコンポで楽しむ方も、将来本格的なオーディオシステムにグレードアップを考えられている方も、ミニコンポでオーディオシステムの癖を知り、使いこなすことによって、今後楽しむ音質は大きく変化するでしょう。その変化を感じることもオーディオの楽しみのひとつです。
システムが高音質化すると、今までよく聴いてきた曲でも新たな発見があります。その発見はミュージシャンがわずかに一振りした調味料のような一音かもしれません。オーディオコンポーネントはその一音をも忠実に再生するための大事なツールなのです。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。