ノートとデスクトップ、どちらがいい?


■デスクトップパソコンの魅力
デスクトップタイプは、一般的に同じ性能のノートパソコンと比較したときに、コスト面ですぐれています。
また、画面サイズもノートパソコンに比べて比較的大きなものが多いため、子どもがパソコンで学習するのを親がサポートする場合にも、目が届きやすく適していると言えるでしょう。パーツの交換や増設などの拡張性が高いことも、ノートパソコンよりもすぐれている点です。
しかし、机の上などの設置場所から動かさずに使用することを前提に作られていますので、学校でのプログラミングの授業で使ったり、屋外で使用したりすることはできません。
■ノートパソコンの魅力
ノートパソコンは持ち運ぶことを前提に作られていて、使用場所に制限がかからないのが最大のメリットです。
家の中でも好きな場所で手軽に使うことができますから、子ども部屋とリビングを行き来して使用するのにも適しているでしょう。使用しないときには、机の引きだしなどにしまっておけるというのもうれしいポイントです。最近では、ノートパソコンであっても性能が高く、コストパフォーマンスにすぐれたものがたくさん販売されています。
価格の相場を確認
小学生向けのパソコンは、5万円以下のものから10万円以上のものまで価格帯の幅が広めです。
予算に合ったモデルを選びやすいのはメリットですが、価格の安さだけを優先してしまうと、使いたい機能が搭載されていなかったり、動作が遅くて使いにくかったりすることもあります。優先順位を誤らず、快適に使える1台を探すようにしましょう。
■大きくなっても使えるスペックを選ぶことが大切
一見、小学生が使うという点で考えると、将来的に買い替えを意識し、「安いものでいいや」と考えがち。
しかし、「プログラミングを学んでほしい」、「検索して疑問を解消する習慣をつけてほしい」、「早いうちからタイピングや、ワード・エクセルなどを使えて欲しい」とお考えなら、ある程度のスペックが整ったPCがおすすめ。
スペックが低い場合、ちょっとしたソフトを使用しただけでフリーズし、お子さんがPCを触らなくなった…なんてこともあります。また、PCのトレンドはあるものの、スマートフォンのように頻繁に買い替えるものでもないため、長期で使用できる性能のPCが数多くあります。
ある程度の性能があれば、小・中学校だけでなく、高校などでの調べもの、受験のWeb出願など使い勝手の幅も広がります。そのため、PCの買い替えが発生したとしても、ある程度のスペックがあることは大切だと考えます。
本記事では、小学生が調べものをする、リモートで学校の授業を受ける、塾などに持ち運べる、余暇時間に動画を視聴できるといったことを想定したノートパソコンを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
小学生が使いやすいパソコンの選び方
それでは、小学生向けパソコンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】迷ったときにはWindows
【2】子どもの指に合う小さいキーボードを
【3】使い方に合わせたスペック
【4】目の成長を阻害しない液晶
【5】衝撃に強く、落としても壊れにくいもの
【6】サポートが充実しているか
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】迷ったときにはWindowsを選ぼう
OSで迷ったときは、Windowsが搭載されているパソコンを選びましょう。Windowsに対応しているソフトやプログラムは多いので、いろいろな用途に使えます。
また、「Windows 搭載モデルはMacよりも価格が安め」というメリットもあります。ただし、学校でMac指定のプログラムを利用する場合はMacを選択してください。
【2】子どもの指に合わせ、小さいキーボードを選ぼう
多くのパソコンのキーボードは、大人がタイピングすることを前提に設計されています。小学生が使うには、少々大きすぎるものが多いです。正しいタイピングを学ぶという意味でも、手の大きさにあったキーボードを使うことが重要です。
小学生が使うのであれば、一般的なパソコンよりもひと回りキーボードが小さいものを選ぶと良いでしょう。
【3】使い方に合わせてスペックを決めよう
メモリ容量や記録媒体は使い方に合わせて選びましょう。
▼用途に応じたメモリ容量
通常の学習やタイピングの練習に使う場合でも、4GB以上のメモリ容量はほしいところです。イラストの作成や動画の編集も楽しみたいという場合は8GB以上のものを選ぶといいでしょう。
一般的にメモリの数値が大きいほど動作も快適になるため、興味のあることが多いなら、メモリ容量の大きなパソコンを選ぶようにしてください。
▼コストも意識した記録媒体
記録媒体にはおもに「HDD(ハードディスクドライブ)」と「SSD(ソリッドステートドライブ)」の2種類があります。「HDD」は安いモデルに多く搭載されているスタンダードなタイプなので、価格重視という方はHDD搭載モデルを選ぶといいでしょう。
「SSD」を搭載したモデルの価格は高めですが、軽量で衝撃に強く、起動時間が短いという特徴があります。
▼持ち運びやすさ重視の本体サイズ
小学生向けのパソコンは、持ち運びがしやすい軽くてコンパクトなものを選びましょう。持ち運びやすいパソコンなら、部屋からリビングに移動して勉強したいときや、外出先に持っていきたいときなどにも便利です。
ただし、画面が小さくなりすぎると見にくくなってしまうので、重さとサイズのバランスも重視してください。
▼クリエイティブを刺激するタッチパネルやペン入力
小学生向けのパソコンのなかには、タッチパネルを搭載しているものもあります。
タッチパネルはキーボードやマウスの操作に慣れていなくても「直感的に操作できる」というメリットがあるので、パソコンがはじめてという小学生でも使いやすいでしょう。
ペン入力に対応しているモデルを選べば、イラストの描画もかんたんです。
【4】目の成長を阻害しない液晶を選ぼう
パソコンの液晶ディスプレイには、光沢タイプと非光沢タイプの2種類があります。液晶パネル表面に配置された偏光フィルターの表面処理が「グレア(glare:ぎらぎらする光)」であれば光沢タイプ、「ノングレア(non-glare)」であれば非光沢タイプの液晶となります。
【 光沢タイプ 】
光沢液晶は鮮やかな色合いが表現でき、とくに黒が引き締まって見えるため映像やゲームを楽しむのに適しています。
しかし、外光を反射しやすいため光が映りこみ目に負担がかかるというデメリットもあります。表面がツルツルとしているので傷がつきやすく、掃除の際にも注意が必要です。
【 非光沢タイプ 】
非光沢液晶は外光の映りこみが少なく、長時間画面を見ていても目が疲れにくいというメリットがあります。画面にツヤがなく表面に傷がつきにくいのも特徴で、お手入れにそれほど気を使わなくても大丈夫です。
しかし、光沢タイプに比べて発色の鮮やかさやコントラストの高さも劣り、画面がやや白っぽく見える場合があります。そのため、写真や動画を扱う場合には少し物足りなく感じるかもしれません。白っぽさの軽減やコントラストの改善を図った非光沢液晶も開発されています。
子どもの目への影響を考えると、ディスプレイは非光沢タイプのものを選んであげるのがよいでしょう。
【5】衝撃に強く、落としても壊れにくいものを選ぼう
パソコンは精密機器であり、落としたり乱暴に扱ったりするとディスプレイが割れたり、故障したりしてしまいます。小学生がパソコンを使うとなると、精密機器として丁寧に扱うのは難しいものがあります。不注意でパソコンを床に落として壊してしまうこともあるかもしれません。
小学生が使うパソコンは、できるだけ衝撃に強く、壊れにくいものが良いでしょう。
【6】サポートが充実度しているものを選ぼう
パソコンを購入したが使い方がよくわからないというケースは少なくありません。そのようなときに、サポート体制が整っているメーカーのものを選んでおけば、機能や使い方に関する質問をすることが可能です。
サポートの内容はメーカーによって異なるほか、有償になるサポートもあるので、パソコンを購入するまえに確認しておきましょう。
小学生向けパソコンおすすめ5選
それでは、小学生向けパソコンのおすすめ商品を紹介します。お子さんに安心して持たせられるようなパソコンを選んでみてくださいね。
dynabook『K0(P1K0UPSG)』
小学生でも使いやすい10.1インチの2in1デタ
着脱式キーボードを採用し、タブレットとしても使える10.1インチの2in1デタッチャブルノートPC。
最長約16時間のバッテリー駆動が可能なため、図書館などへ持ち出して時間を気にせず使えるほか、バッテリー残量が少ない場合も急速充電機能「お急ぎ30分チャージ」が便利です。
背面と前面に2つの高画質カメラを搭載しており、屋外での観察記録や屋内でのオンライン学習などに幅広く対応。別売のペンを使って、文字や絵日記のような手書きも可能です。
Microsoft『Surface Go 3』
子どもでも持ち歩きやすい軽量コンパクト設計
手軽に持ち歩ける544gの軽量ボディーに10.5インチ液晶を備えた、タブレット仕様/ノートPC仕様を使い分けられる2-in-1モデル。
外出先で動植物の観察記録をつけたり、Webブラウジングで調べ物をしたりと、さまざまな用途に活用できます。
バッテリーは最大11時間の連続使用が可能。紙に書くのと同じ感覚で手書き入力ができるSurface ペンが付属しているほか、オプションでLTE Advancedも搭載できます。
ASUS『E210KA(E210KA-GJ01BWS)』※発売日:2022年3月4日
見た目も美しいコンパクトモバイル
11.6インチワイド液晶を搭載した軽量コンパクトなモバイルノートPCです。
カラーバリエーションは、見る角度によって色合いが変わるピーコックブルーとドリーミーホワイト、落ち着きのあるローズゴールドの3種類で、お子さまの満足度もアップします。
主なスペックは、インテル Celeron N4500 プロセッサー、4GBメモリ、128GBのeMMCなど。バッテリー駆動時間は約9.2時間で、「Microsoft 365 Personal」の1年間使用権も付属しています。
軽量タフネスモバイルといえばLet's note
12.4液晶搭載で、A4サイズのノートよりも小さいコンパクトボディーを実現。
子どもが持ち歩いても壊れにくい軽くて頑丈なマグネシウム合金製のボディーは、約859g軽量設計と76cm落下試験をクリアする頑丈設計を両立しています。
バッテリー駆動時間は最長約16時間。落ち着きのあるマットな質感であらゆる現場で馴染みやすい新色「カームグレイ」を採用しているほか、大きく使いやすくなった大型ホイールパッドも便利です。
FRONTIER『2in1タブレット着脱式キーボード搭載 Windows10Pro』
タブレットとしても持ち歩きやすい
子どもが持ち歩きやすい約600gの軽量ボディーに加えて、着脱式キーボードを採用した10.1インチの2in1モデル。
3万円台という低価格ながら、インテル Celeron プロセッサー N4120、4GBメモリ、64GBのeMMCなど必要十分なスペックを備えています。
バッテリー駆動時間は約5.9時間。液晶保護フィルムが貼り付け済みなので、別途購入する必要がないのも嬉しい点です。
おすすめ商品の価格一覧表
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疲れにくいものを選んであげましょう
子どものうちからパソコンを使うことは、将来的にとても有益なことです。しかし、パソコンの多くは大人向けに設計されています。
小学生が初めて使うパソコンには、長時間使ったとしても疲れにくいものを選んであげましょう。手の大きさにあったキーボードや、非光沢タイプの液晶ディスプレイのものを選んであげることが大切です。
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