家庭内事故ランキング上位は「浴室転倒事故」
各メーカーから発売されているユニットバスには細部まで考え抜かれた手すりがついていますが、古いユニットバスやタイル貼りの古いお風呂などでは手すり自体ないものも多いですね。家庭内事故のランキングを見ると、お風呂内の転倒事故がいかに多いかわかります。
取りつけやすく壊れにくいか? 握りやすいか? 滑りにくいか? など多様な観点から商品を選んでください。
浴室手すりの「取りつけ方法」は2種類!
浴室の手すりには、おもに2種類の取りつけ方法があります。購入前に、まずはどちらの取り付け方がご自宅や、利用者さんに適しているのかチェックしてみましょう。
挟むタイプ|しっかりと固定できる
「浴槽のふちに挟んで固定する」タイプの手すりです。固定といっても、取りつけは難しくありません。取りつけ後の安定度も高いので、介護が必要な方や腰やひざに悩みのある方には「挟むタイプ」が適しています。
手すりを掴んだまま湯船に入れるため、浴室内でのスムーズな動作も可能です。頻繁に手すりを取りはずさないなら、挟むタイプ一択となるでしょう。
吸盤タイプ|取りつけが簡単
吸盤で浴室の壁などに手すりを取りつけるタイプです。取りつけ部をレバーで真空状態にして吸着させるため、工具を用意する必要はありません。
吸盤タイプは固定力に不安があるかもしれませんが、しっかりと取りつければ入浴のサポートに問題なく活用できます。賃貸住宅などの浴室に手すりを設置したいという方にもおすすめです。
「挟むタイプ」の選び方
浴槽に固定してつかう挟むタイプの選び方を見ていきましょう。
ポイントは次のとおり。
【1】取りつけに対応している幅をチェック
【2】高さの調節ができると便利
【3】接触面が広いと安定する
【4】手すりの重さもチェック
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】取りつけに対応している幅をチェックする
取りつけに対応している幅は商品によって異なるので、「取りつけたい浴槽の幅」と、「商品が対応している取りつけ幅」の両方を確認しておきましょう。どちらかのサイズが合わないと取りつけできないので注意が必要です。
なお、内側が湾曲した浴槽に対応している手すりを購入する場合には、対応している湾曲の角度も確認しておきましょう。
【2】高さの調節ができると便利
高さが変えられる浴室手すりなら、取りつけたあとでも状況に合わせてかんたんに高さを変えられます。高さが調節できる範囲は商品によって違うため、購入前に確認しておきましょう。
工具なしで高さ調節できる商品も発売されているので、高さを変えるたびに手すりを取りはずす手間を軽減したい方はチェックしてみてください。
【3】接触面が広いと安定する
手すりの取りつけ部が浴槽に接触する面の広さも確認してみてください。浴槽に接触する面にすべり止め加工が施されている商品もありますが、面積は商品によって違います。
体格の大きい方が手すりを使う場合にも、接触面の広さを見ておくといいでしょう。とくに、挟むタイプの手すりは、取りつけ面積が広いほど固定力と安定力が高くなります。
【4】手すりの重さもチェック
挟むタイプの浴室手すりを取りつける場合には、浴室まで持ち運べる重さかどうかを確認しておきましょう。本体の重さが5kg以上あると、人によっては持ち運びが難しくなります。
軽い素材を使って軽量化を実現している商品もあるのでチェックしてみてください。持ち運びに自信がない方は、手軽に持ち運べる吸盤タイプの手すりも検討してみましょう。
「吸盤タイプ」の選び方
ポイントは次のとおり。
【1】耐荷重
【2】耐水性や耐熱温度
【3】耐水性や耐熱温度
【4】すべり止め
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】耐荷重をチェックする
吸盤タイプは簡易的な手すりですが、耐荷重はしっかりと確認しておきましょう。ほとんどの商品には「耐荷重○kg」という表記があります。
吸盤は垂直方向の引っ張りには強いですが、水平方向には弱いので、両方向の耐荷重をチェックしておきましょう。吸盤タイプの手すりを安定的に使うなら、最低でも耐荷重30kgの商品を選びたいところです。
【2】耐水性や耐熱温度も確認する
耐水性にすぐれた吸盤タイプの浴室手すりも発売されているので、浴槽内に設置して使う場合は耐水性の高さも確認してみてください。
また、手すりは浴槽やシャワーのお湯を浴びることになるので、耐熱温度も見ておきたいところです。取りつけ場所を柔軟に変えられる吸盤タイプだからこそ、耐水性の高さと耐熱温度は重要になります。
【3】すべり止めで危険回避
すべり止めがついている浴室手すりならガッチリと握れるので、不意の転倒防止に役立ちます。手がすべってしまうと転倒事故に繋がる可能性があるので注意が必要です。
簡易的な吸盤式の手すりにも、握り手の部分にすべり止めのでこぼこが設けられているタイプはあります。すべり止めがついたミニサイズの手すりもあるので、設置場所に応じて選んでみてください。
挟むタイプのおすすめ7選
浴室てすりのうち、「挟むタイプ」のおすすめ商品をご紹介します。

両手でガッチリと握って浴槽に入るのを想定した商品。加齢により片手だけで掴む力が衰えると思わぬ事故につながることも。【両手でガッチリ】は浴室内手すりのキーワードです。
握りやすいループ型のグリップが特徴
湾曲幅1cmまでR形状の浴槽コーナーに取りつけられる浴室手すりです。両手でグリップを握れるタイプなので、浴槽をまたぐときのサポートになります。
体格や浴槽のサイズに合わせた高さ調節もかんたん。洗い場側からでも握れるループ型のグリップも特徴です。なお、こちらの商品は4.5cmから13cmの浴槽壁厚に対応しています。
持ち運びも取りつけもかんたん
浴槽のフチに挟むだけでかんたんに取りつけられる手すりです。手すりにはすべり止め加工が施されているため、濡れた手で掴んだときの転倒をサポートしてくれます。
浴室までの持ち運びかんたんな1.9kgの軽量タイプ。高さの調節はハンドルのピンを上げるだけなので、利用者の体格に合わせて使えます。ピンを下げればしっかりと固定される使いやすさも魅力です。
取りつけ後はガッチリと固定
エプロン部を押し込まない「段差プレート」を採用してユニットバスへの取りつけを可能にした浴室手すりです。取りつけ後も適度な締めつけとスライドパイプで、しっかりと固定できます。
掴みやすいリング状のハンドルには、すべりにくく、やわらかな素材を使用。高さは3段階に調節可能です。ハンドルと脚のゴムには防カビ加工が施されているため、清潔に使えます。
調節しやすいハンドル式
握りやすいラウンドグリップが浴槽への出入りを補助する手すりです。浴槽に合わせてかんたんに取りつけられるハンドル式を採用。
グリップの耐荷重は110kgなので、浴室での転倒や、足腰が弱い高齢者をしっかりとサポートします。取りつけや調整は難しくないので、はじめて挟むタイプの手すりを購入する方にも適しているでしょう。
洗い場を広く使えるハンドル形状を採用
洗い場側の出っ張りを少なくしたハンドル設計で、浴室内のスペースを確保した手すりです。トルク制御で締めつけの過不足を防ぎながら、浴槽をキズつけずしっかりと固定できます。
ハンドルの高さは工具不要で4段階に調節可能。幅の調節も本体を分離する必要がありません。脚の高さはプッシュボタンを押すだけでかんたんに変えられます。

手すりの角度を自由に変えられる特徴を持つのが竹虎 『浴槽用手すり マインバスターII』。浴槽の淵に本体を固定をすれば、持ち手部分を浴槽のなかからでも洗い場からでも使えるようかんたんに変えられます。
1台3役で入浴動作をサポート
浴槽内だけではなく、浴槽への出入りと洗い場側からでも使える1台3役タイプです。肩まで湯船につかってもしっかりと手すりを握れる形状が特徴。
角度を90度ごとに変えられるため、入浴動作に合ったサポートをしてくれます。握り手や角度調整ノブには湯気のなかでも見やすい赤色を採用。取りつけは浴槽にセットしてからハンドルを締めるだけなのでかんたんです。
コンパクト設計な浴槽用手すり
小さめサイズで入浴動作の邪魔にならず、狭い浴室にも設置できる浴槽手すり。浴槽の壁に挟んで固定するだけで簡単に取り付けができます。浴槽壁をまたぐ時に、身体を支え安定した姿勢を保つことができ、転倒防止につながります。グリップに合わせてグリップの高さを調節できます。
入浴補助用具なので、滑りにくい素材でしっかり握ることができますよ。
吸盤タイプのおすすめ7選
浴室てすりのうち、「吸盤タイプ」のおすすめ商品をご紹介します。

安価で使い勝手もよいのがmy&G『セーフティハンドル』。ポイントはかんたんに取りつけられることに加えて角度を自由に設定できること。耐熱温度が90度という高い設定にも注目してください。
縦横自在に取りつけできる
シンプルなデザインで縦横どちら向きでも取りつけられる手すりです。取りつけも取りはずしもかんたんなので、用途に合わせて設置方向を変えたいときにも適しています。
でこぼこがないタイル素材の壁ならどこにでも設置可能。耐熱温度90度、耐荷重は垂直水平ともに30kgです。モダンカラーを採用しているため、見た目にこだわりたい方もチェックしてみてください。
吸着力の高いシリカゲル吸盤
吸着力の高いシリカゲル吸盤を採用した手すりです。手すり上下のレバーを上げて壁にくっつけてから、レバーを下げるだけでかんたんに取りつけられます。
耐熱温度約100度、耐荷重は約30kgの使いやすいタイプ。2個セットなので、取りつけたい場所に応じて使えるでしょう。手すりと合わせて使えるすべり止めテープも10枚付属しています。
狭い場所にも取りつけられるミニサイズ
強い吸着力で浴室内のさまざまな場所に取りつけられるミニタイプの吸盤式手すりです。コンパクトサイズなので、狭い場所への取りつけにも適しています。
水平、垂直ともに30kgの耐荷重を実現。緑と赤のインジケーターで取りつけ状況を確認できるため、取りつけミスの心配はありません。取りつけ工具や穴あけ作業も不要です。
いろいろな場所に設置できる3個セット
壁に穴をあけずかんたんに設置できる吸盤タイプの手すりです。立ち座りや転倒防止など、さまざまな入浴動作をサポートします。
こちらの商品は3個セットになっているので、浴室内の複数カ所に手すりを設置したいときにもぴったりです。重さ270gと軽いため、持ち運びもかんたんです。
穴あけ、接着剤、工事不要の手すり
ぴたっとくっついて、しっかり吸着する吸盤式で、壁に穴を開けずに取り付けられるタイプのシャワー手すり。スイッチひとつで簡単に取り外しも可能で、ずれる心配もありません。タイルがガラス、大理石など、さまざまなバスルームの壁に吸着できます。
バスルームはもちろん、トイレにも設置可能。耐荷重110kgと非常に心強いですね。
工事不要で強吸着
扉、キッチン、浴室、タイル、ガラス、金属、プラスチック、冷蔵庫、洗濯機などさまざまな場所につけることができる手すり。真空吸盤で、壁にしっかりと吸着でき、繰り返し使用でき、長時間の使用にもばっちり。工具や穴開け不要で、女性でも簡単に取り付けできる、脱着式の取っ手です。
シンプルなデザインで持ち手もしっかりしていますよ。
取りつけ角度を変えられる3点固定式
「クイックバー」の3点固定式タイプです。90度から180度まで角度を変えて取りつけられます。耐水性にすぐれているので、設置後は水にぬれても問題ありません。
浴槽内などに手すりを設置するときにも適しています。水平、垂直ともに耐荷重は60kg。サイズは3種類が用意されているので、取りつけ場所に応じたサイズが選べます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 浴室手すりの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での浴室手すりの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
浴槽手すりは介護保険で購入できる
介護用品は「特定福祉用具」に指定されているため、購入後に役所へ申請すれば購入費用の一部を負担してもらえます。とくに、要介護や要支援の認定を受けている場合は、役所に申請して費用を負担してもらうほうが経済的です。ケアマネージャーなどがいる場合は相談してみましょう。ただし、ネット通販での購入は支給対象外になるケースがほとんどなので、給付の申請をする場合には注意が必要です。
また、浴槽手すりを取り付ける際に、お風呂の回収が必要な場合は、色々条件が細かくあります。要介護認定のレベルや要支援レベルの認定をクリアすると、住宅改修費用が支給されます。
そのほかの介護用品に関連する記事はこちら 【関連記事】
転倒防止のために浴室手すりを取り入れよう
浴室手すりの「挟むタイプ」と「吸盤タイプ」を用途に合わせて選べば、効率的な入浴のサポートが実現するでしょう。
浴室の手すりは、転倒の防止や介護のサポートに役立つ重要なアイテムなので、安定度だけではなく、取りつけやすさや持ち運びやすさもチェックするようにしましょう。
挟むタイプは、取りつけに対応している浴槽壁厚の確認も忘れずに。今回ご紹介した浴室手すりの選び方を参考にして、使いやすい商品を見つけてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。