介護用手すりの必要性
高齢者をはじめとする介護者が快適に暮らすために、介護用手すりは必要不可欠。手すりがあることで、
・歩行のサポート
・日常生活の動作をサポート
・転倒・転落防止をサポート
といったメリットがあり、手すりにつかまることで、体への負担を最小限に抑えることができるので、転倒・転落のリスクを軽減することができます。介護者と一緒に暮らしている方は、ぜひ用意しておきたい設備のひとつです。
介護用手すりの選び方
それでは、介護用手すりの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】設置場所に適したタイプ
【2】素材
【3】わかりやすさ・目立ちやすさ
【4】サイズ
【5】高さ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】設置場所に適したタイプをチェック
介護用手すりを選ぶ際に、どのような場所に設置するか、長さや広さなどを把握することが大切です。
その場所に合った形状を選んでいきましょう。
▼取り付けタイプ|廊下や玄関など、好きな場所に設置できる
廊下や出入り口の横につける介護用手すりは、壁につけるものが適しています。
移動時の支えになるように、しっかりと「接着」「削除」「固定」「追加」させなければいけませんが、最近では手軽につけることができるDIY対応の介護用手すりも多くあります。
しかし、階段など上下運動時の手すりは、身体の全体重を預けるものになりますので、業者に依頼することが好ましいでしょう。
▼床置きタイプ|リビングや寝室、トイレなど、安定感が必要な場所にピッタリ
リビングやベッドサイドの脇におくものは、床置きタイプの介護用手すりが適しています。
座り立ちする際の支えや寝起きなどの支えになることで、腰や背中、膝、肘などの負担を軽減することが可能。使う方の身長によって高さも変わるので、高さが調整できるものが好ましいです。
また、トイレで使用する場合、便器のまわりを囲む形の介護用手すりが適しています。トイレの立ち座りの負担は大きく、その補助をするためにはできるだけの身長に合ったもので、持ち手部分が滑らないようなものが好ましいです。
【2】素材をチェック
介護用手すりに使用されている素材は多くありますが、使用場所などによって適した素材があります。
たとえば、浴室など転倒しやすい場所には、しっかり握れて滑りにくい樹脂製や、さびに強いステンレス製が適しています。
ぬくもりのある木製タイプは、寝室や玄関などのスペースにおすすめです。
【3】わかりやすさ・目立ちやすさをチェック
介護用手すりを必要とする方は、視力、あるいは判断力が低下している方も多いでしょう。そのため、目立つ色や、わかりやすい形を選ぶことが重要です。
夜間に移動する際も見やすいように、部分的に蛍光色がついているようなものや、見つけやすい形をしていることが好ましいです。
【4】サイズをチェック
手の大きさも使用する方によって変わるので、太さや長さなどもチェックすることが必要です。
介護用手すりがついているにも関わらず、握りにくかったり力が入りにくいデザインだと、身体をじゅうぶんに支えることができないので、注意してください。
【5】高さをチェック
使う方の身長によって、手すりの適切な高さは異なるもの。身長を考慮した位置に取りつけるようにしましょう。
歩行補助で廊下などに取りつける場合は、床から手すり上端まで80cm程度が基準。80cmを平均的な目安として、身長の高さに合わせて位置を調整するとよいでしょう。
エキスパートのアドバイス
設置場所を考慮して選びましょう
必要な場所に「手すり」を取り付けることで「生活の質」を上げることができます。
とくに、トイレ・浴室・玄関・廊下など、生活弱者がより活動しやすくすることができるように的確な場所に的確な手すりを設置することで生活の質を上げることができるでしょう。
介護用手すりのおすすめ商品
それでは、おすすめの介護用手すりをご紹介いたします。
▼おすすめ3選|取り付けタイプ
▼おすすめ7選|床置きタイプ
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|取り付けタイプ
樹脂製素材でしっかり握りやすい
こちらは、しっかりと固定することが可能な浴槽用の介護手すり。ネジを回してハンドルを固定する仕組みなので、自身の身体に合わせた位置で固定することができ、体重を預けても安心できる耐荷重100kgを対応しています。
お風呂の浴槽にもキズがつかないような合成ゴムがついています。また、手すりを握る部分は滑りにくい樹脂製。握ったときにしっかりと手にフィットし、滑りにくいので安心ですね。
階段や廊下へのサイズ感ぴったり
階段や廊下の壁など、気になる部分に設置することができるタイプの介護手すりです。木製なので風呂場などには適しませんが、インテリアを問わず部屋になじむシンプルなデザインがうれしいポイント。
ここに少し介護手すりがあれば便利だな、安心だな、という場所に適しています。耐荷重が100kgなので、人ひとりの体重を支えることもじゅうぶん可能です。
お風呂やトイレにつけやすい大きさ
こちらの手すりは、内材はステンレス、外材はABS素材を使用しています。さびに強くて耐久性があり、静電気も起こりにくいです。寒い冬にも常温をたもつことができるので、冷たさに驚くこともないでしょう。
かんたんに取り付けが可能で、お風呂場にちょうどいいサイズ。浴室の壁の状態により、取り付け方法が変わるので注意しましょう。
▼おすすめ7選|床置きタイプ
ベッドでの起き上がりがらくらく
ベッドの起き上がりを補助するベッド用の手すりです。寝室のデザインになじみやすいブラウンカラーを使用。和室洋室問わず使用しやすいデザインです。しっかりとした脚や固定金具もついているので、安定感もあります。
また、手すりの部分は天然の木材を使用しているので、木の温もりを感じ、寝室でリラックスして休むことができるでしょう。
工事不要&サイドポケットに必要なものを収納可能
工事不要で装着することができる、トイレ用の介護手すり。シンプルな作りで必要なものを収納できるサイドポケットもあります。立ち上がる時の足腰の負担を軽減し、座ったときのひじかけにもなります。
土台の足に安定感があり、立ち座りの際にふらつく心配なども少なくできるでしょう。
軽量&移動式の補助手すり
軽量アルミ製で、小物が収納できるポケットつきの手すりです。立ち上がりを補助し、膝や腰の痛みがある方にも適しています。重さ1.85kgと軽量なので、さまざまな場所に持ち運びすることも可能。トイレや玄関にも設置できます。
3段階に高さ調整できるので、使用する人の身長に合った高さで使用できます。
椅子や段差、玄関など気になるところに軽々設置
丈夫なスチール製で安定感のある据えおきタイプの立ち上がり補助手すりです。椅子や段差、玄関などの気になる部分にかんたんに設置することができます。取り付け工事は不要で、購入してすぐに使用することが可能なので、気になる部分に追加で置くこともできます。
ただし、両面からは使えないタイプです。自分の体重を重石にして立ち上がる仕様になっています。滑り止めとマットも付属しているので、滑りやすい場所の補助手すりとしても使用できます。
付属マットで滑り止めバッチリ
丈夫なスチール製の立ち上がり補助手すり。従来のものより手すり部分のパイプが太く、安定感のある製品となっています。付属の滑り止めはもちろん、マットもついているため、玄関やリビングなど多くの場所で使用することができます。
付属のマットがあることで、足を踏ん張りやすいのも特徴。足腰に痛みのある方にもおすすめな手すりです。
▼おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 介護用手すりの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの介護用手すりの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
介護保険で介護用手すりはレンタルできる?
介護保険を利用して、多くの福祉用具をレンタル、あるいは購入することができます。介護保険でレンタルできる福祉用具は全部で13種目あり、それぞれの種目に適用基準が設けられています。レンタル可能な福祉用具はその基準に合ったものに限られるので、対象介護度とレンタルできる福祉用具を必ず確認するようにしましょう。
介護用手すりに関しては、対象介護度が要支援1,2、要介護1~5の基準を満たしていれば、介護保険でレンタルすることができます。購入したり、レンタルする前には福祉用具相談員やケアマネージャーのアドバイスをもとに適切なものを選ぶようにしてください。
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設置場所、サイズを確認しよう
今回は介護用手すりのおすすめ商品を紹介しました。
素材や設置したい場所、サイズなどを確認して、用途に合った介護用手すりを選んでくださいね。
ご紹介した内容を参考にして、ぴったりの介護用手すりを選んでみてくださいね。
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DIYアドバイザーを取得後、NHK「住まい自分流」の番組講師出演。 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW:10回、日本ホビーショー:2回、イベントDIY講師:公民館・ホームセンター・小学校・生涯学習などで、DIY講師を行いDIY普及に貢献しています。 また、「快適住まい」をモットーに高齢者やお子様にやさしい住まいを提案しています。 最近特に注目の女性も取り組みやすいDIYも提案しています。 地域の防災アドバイザーをしています。