パニエとは?
パニエとは、ペチコートやアンダースカートの一種で、ヨーロッパの女性が18世紀に使用したのがはじまりです。当時は藤(とう)や針金、木枠などを布テープで連結したものが主流でしたが、最近は張りのあるハードチュールなどを重ねたものが主流です。スカートの下に履いて、シルエットにボリュームを持たせるために着用します。
ボリュームがあるものはウェディングドレスなどのドレスの下に着用するほか、ボリュームが少ないものはふだんのおしゃれにも活躍するので1着持っておくとよいでしょう。
パニエを選ぶときのポイントは?
スタイリスト・高橋禎美さんのアドバイスをもとに、パニエの選び方を紹介します。ポイントは下記の3つ。
【1】スカートの丈
【2】ウエストのサイズ
【3】使用シーンに合うデザイン
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うパニエを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】スカートの丈に合わせて選ぶ
パニエを選ぶときは、上に履くスカートの丈を考えて選びましょう。短いスカートを履くときは短いものを、長いスカートを履くときは長いものを選ぶのが基本です。
スカートとちょうど同じ丈のパニエを選ぶと裾からパニエが見えてしまうことがあるので、スカートの丈より5cmほど短いものを選ぶとシルエットがきれいに決まります。
【2】ウエストのサイズで選ぶ
ウエストのサイズもパニエ選びの大事なポイントです。多くのパニエはフリーサイズで、ウエストがゴムのことがほとんどです。ウエストがゴムのものは、サイズを気にせず着用できるのが大きな魅力。
しかし、なかにはアジャスターで調整するものもあるので、パニエを購入するときは商品サイズをよく確認して、自分のサイズに合ったものを購入しましょう。
【3】パニエを着るシチュエーションで選ぶ
パニエを着るシチュエーションに合わせて選ぶのも大切です。
発表会などの衣装にはボリュームのあるものを
発表会やイベントなど特別なときに着用するのなら、ボリュームがあるパニエがよいでしょう。スカートの下に履くだけで、スカート全体にボリュームが出てシルエットが美しく決まります。
パニエといってもいろいろな色があるので、あえて赤やピンクなど目立つ色のパニエを選んで、裾から少しのぞかせるのもおもしろいです。
特別なときに着用するパニエは、ふだんは選ばない・選びにくいものを選んでみましょう。
ふだん使いにはボリュームが控えめなものを
ふだん使いにするなら、ボリュームが控えめで上品な広がり方のパニエを選びましょう。ウエスト部分から広がるタイプではなく、裾のほうに向かって広がるAラインのパニエを選ぶと、ふだん使いしやすいです。
ふだん使いするものなので、自宅でかんたんに洗えるかどうかも大事なポイント。洗濯機で洗えないものよりも、自分で洗える・お手入れがかんたんなものを選びましょう。
チュールスカートとして履けるものもある
チュール素材を使ったパニエのなかには、1枚でチュールスカートとして履けるものもあります。スカートとして着る場合は、裏地がついているかどうかを確認しましょう。透けない素材・色のものを選ぶのも大切です。
白やパステルカラーのパニエは、どうしても透けやすくなります。1枚でチュールスカートとして着用するときは、濃い色のパニエを選ぶと透けにくいです。
ふんわり感のボリュームと丈・フィット感で選ぶ 技ありコーディネートも!
パニエは、使用場面、目的によって選ぶポイントが変わります。バレエの発表会では、しっかりとボリュームが出る仕様を選ぶといいですし、ピアノなどの発表会でイスに座るときは、ソフトな材質を選ぶとよいでしょう。
大人のパーティでも、ソフトなパニエを使うとエレガントな雰囲気が増します。丈は衣装のスカートの裾から見えない丈に合わせて選ぶことが多いのですが、わざと裾からパニエを見せるコーディネートもすてきです。
パニエのおすすめ10選 裾の短いものから長いもの、大人から子どもまで
おすすめのパニエ10選を紹介します。短いものも長いものも紹介していますので、|スカートのシルエットをふんわりなる、自分の好みに合ったパニエを見つけて購入してみてください。
キャサリンコテージ スィートキャサリン『ロリィタ用 レースたっぷりパニエ 46cm 白』は、4段ティアード仕様でボリュームを裾までしっかりと保持。豪華さを出したいバレエ衣装にぴったり。
ミウ・ミント・アロハ『パウスカート用パニエ』は、ロングドレスを華やかに演出します。名花『ワイヤレスパニエ』は、ノンワイヤーで畳めて、収納や持ち運びに便利。

子どもから大人まで使えるパニエ
レースがたっぷりあしらわれたゴージャスなパニエです。フリーサイズで、ウエストが最大126cmなので子どもから大人まで使えます。
ウエストは無段階調整ゴムで、自分のウエストに合わせて調整できるのが魅力。親子で使えるパニエ・長く使えるパニエを探している人にぴったりです。

長めのスカートやパウスカートにぴったり!
ふんわりとしたシルエットのパニエです。フラダンスを踊るときに着るパウスカートや、長めのスカートの下に履くのにぴったり。3層になっているので、しっかりとしたボリュームが出ます。
生地が3枚重なっているので透けにくく、色の薄いスカートが透けてしまうのを防いでくれるのもポイント。フラダンスなどの発表会や、ドレスを着る機会がある人はぜひチェックしてみてください。

小さく折りたためるパニエ
丈が60cmと90cmから選べるパニエです。ウエストはゴムなので、窮屈な感じはありません。面ファスナーと紐で微調整できます。
ワイヤーを使っていないので、小さく折りたたんでおけるのも便利なポイント。収納するときも場所をとらず、持ち運びにも便利です。
ボリュームがあるのに自然な広がり方で、美しいシルエットが出ます。
ロングドレスにぴったり!
スカート丈90cmのロングパニエです。ワイヤーが入っていないため軽く、イスにもらくに座れます。音楽会などに着るロングドレスの下にぴったりです。
ウエストのゴムベルト幅は3cm。うしろでフックにひっかけるタイプです。
上品な広がり方で、いろいろなドレスに合うのもポイント。ロングドレスを着る機会がある人は、ぜひ持っておきたいパニエです。
自宅で洗えるパニエ
表と裏でボリュームの出方が異なるパニエです。ボリュームを控えめにしたいときは裏返して履きましょう。
自宅でかんたんに洗えるのもポイント。水にくぐらせるようにして洗ったあとは、少しボリュームが落ちるので糊づけをして干してください。
収納・持ち運びに便利なポーチもついてきます。縫い代が直接肌に当たらないように縫われているので、デリケートな人も快適に着用できるのが魅力です。
ワイヤー入りのゴージャスなパニエ
カラードレスやロングドレス、ウエディングドレスの下に履くのにぴったりのパニエです。ワイヤーが入っているのでゴージャスなボリュームが出ます。ワイヤー部分は、ビニールチューブがはめられているところで微調整可能。
ワイヤーを8の字にねじって重ねると、コンパクトに収納できます。ワイヤーなしのパニエでは思うようなボリュームが出ないときに試してみてください。
スカートとしても履けるふわふわパニエ
カラーバリエーションが豊富なパニエです。白や黒といったオーソドックスな色のほか、ミルクティーやサックスといった色もあります。ボリュームがあるので、1枚でスカートとして履いてもよいでしょう。
ウエストはゴム仕様で、Mサイズは最大120cmまでカバーしています。ウエストが窮屈なパニエは履きたくないという人にもぴったりです。
裏地がついていて着心地もよく、やわらかい生地を何枚も重ねることでふんわりとしたボリュームを出しています。かたい生地のパニエが苦手な人はぜひ一度購入してみてください。
サテン素材を使ったゴージャスなパニエ
たっぷりギャザーが寄ったゴージャスな印象のパニエです。サテン生地と4段フリルを組み合わせた凝ったデザインなので、1枚でスカートとして履くのもよいでしょう。
静電気が起きやすいサテン生地には、帯電防止加工を施しているのもポイント。静電気が起きにくいので、体にまとわりつかず、快適に着られます。
ロングスカートの下に履くほか、ミディアム丈のスカートの下に履いて裾から少し見せてもかわいいです。着回しがきくパニエを探している人はチェックしてみてください。
カラーバリエーション豊富なオーダーパニエ
色と着丈を組み合わせてオーダーできるパニエです。カラバリエーションは全12色。ポリエステルの裏地がついているのでハードチュールが直接肌に当たりません。ウエストのすぐ下にチュールが縫いつけられているわけではないので、履き心地がよいです。
ウエストにはゴムが2本入っており、約100cmまで調節できるのもポイント。硬めのチュールを2枚重ねにしているので、1枚でもしっかりボリュームが出ます。
やや硬め素材でしっかりボリュームが出せる
4重チュールでボリュームがあるパニエ。そのため、日常使いというよりは発表会やパーティーといったシーンでの使用が想定されます。もちろん、このままスカートとして履いてしまうのもありです。
素材が硬めなので、重めの衣装の下に履く場合でもしっかりボリュームが出せるでしょう。丈は膝上丈になります。
「パニエ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パニエの売れ筋をチェック
楽天市場でのパニエの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
もっとボリュームを出したいときは重ね履きを!
スカートのシルエットにもっとボリュームを出したいときは、パニエを2枚重ねて履いてみましょう。1枚だけ履くよりも、ボリュームが出やすくなります。
このとき、下に履くパニエは上に履くパニエよりも少し丈を短くすると、よりきれいなシルエットになるので試してみてください。スカートよりあえて少し長めのパニエを選んで、裾からフリルやレースをのぞかせるのもかわいいです。
そのほかの衣装やブライダルインナーの記事はこちら
そのほかの衣装やブライダルインナーはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
パニエを履いてスカートのシルエットを美しく
パニエを履くのと履かないのでは、スカートのシルエットが異なります。ウェディングドレスをはじめとしたドレスを着るときや、イベントのときはぜひパニエを履いて、スカートにボリュームを持たせましょう。
パニエを選ぶときは、パニエの丈やどんなときに履くのかをチェックすることが大切です。ボリュームが控えめなパニエなら、ふだんのおしゃれにも重宝します。
パニエ選びに迷ったときは、ぜひ記事中で紹介した選び方のポイントや商品、高橋さんのアドバイスを思い出してください。
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