布おむつのメリット・デメリット まずは基本をチェック!
【メリット】
・紙おむつに比べるとトータルでコストパフォーマンスが高い
・デザインが豊富で、選ぶのが楽しい
・取り替える頻度が高いのでスキンシップが増える
・ゴミが出ないので環境にやさしく、ゴミ出しの負担もない
【デメリット】
・外出時に不便(かさばる、予洗いできるか不明など)
・洗濯・乾燥の手間がかかる
「結局、紙おむつと布おむつどっちがいいの?」紙おむつと布おむつ、それぞれの特徴や考え方についてもっと詳しくチェックしたい方はこちらにジャンプ!
【助産師直伝】布おむつの選び方 布おむつ派さん必見!
助産師として活躍する浅井貴子さんに、布おむつの選び方のポイントを3つ教えてもらいました。
形状から選ぶ
助産師
昔は、さらしや浴衣の古着などでおむつを縫って使っていました。今は、すでに輪になって縫ってある「反物タイプ」、パッドタイプの「成形おむつ」、おむつカバーと一体になった「カバー一体型」の3種類があります。また、反物タイプはすでに縫製してあり購入してたためばよいもの、自分で裁断して縫製するものに分かれます。
手軽なのは、別途おむつカバーを購入する必要のない「カバー一体型」やパッドタイプの「成形おむつ」。「反物タイプ」のなかで、とくに縫うタイプのものは、時間と手間がかかるので、妊娠中から縫製しておく人が多いようです。もう少し、詳しく見ていきましょう!
輪おむつ
布おむつの定番であるのが、この「輪おむつ」。折りたたんで使うため、分厚くしたい場所を厚くするなど調整ができます。コツさえつかめば、漏れにくいように調整できるようになります。生地自体がとても薄いので洗いやすく、丈夫です。とにかくすぐに乾くので、梅雨や冬場におすすめです。
さらに、輪おむつには仕立てが必要ないタイプと、生地の状態で販売されていて仕立てが必要な「反物タイプ」があります。すぐに使用したいという方は、仕立てあがりの商品を選びましょう!
成形おむつ
「成形おむつ」は、見た目はパットのような形をしています。販売時から成形されているので、おむつをたたむ手間がありません。
重ねて使用しても輪おむつのようにかさばらないので、外出時に持ち運ぶ際もおすすめです。商品によって、吸水性や乾きやすさが異なるのでよくチェックした方がよさそうです。
一体型おむつ
取り扱いやすさを重視するならカバー一体型が便利です。
「一体型おむつ」は、成形おむつとおむつカバーをひとつにしたような少し珍しいタイプ。一体型なので、おむつカバーと分けて洗う必要がありません。
一方、種類があまりないことと、布おむつとカバーを別々に洗うことができないことがネックです。
素材から選ぶ
助産師
布おむつには、綿、オーガニックコットン、竹(バンブー)、シルク、麻、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使用したものなどいろいろな素材のものがあります。違う素材のものをそろえておき、昼間、夜間、外出時などのTPOに合わせて交換するのがおすすめです。
たとえば、昼間はこまめに替えられるので綿や竹素材、夜間や外出時は時間も空いたりするので、オシッコの冷たさを感じづらいポリエステル混のものなどにするとよいでしょう。
ただし、一番大切なのは赤ちゃんの肌に合うものかどうかです。最初は数種類のものを購入し、いろいろな場面で使ってみて決めましょう。こちらも、もう少し詳しく見ていきましょう!
綿100%|肌ざわりバツグン!
布おむつに最も多く使われているのが、この「綿」。ラインナップも豊富で、10枚セットなど毎日使う場合に便利な商品が多いです。比較的安価なので、コスパ重視派さんにもおすすめ。
輪形タイプ・成形タイプに多くみられます。肌ざわりもやさしいので、赤ちゃんの肌にふれても安心です。
合成繊維|速乾性バツグン!
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使われている布おむつは、サラサラとした肌ざわり。通気性がよく、速乾性にすぐれているので、暑い季節にとくにおすすめです。
フリース素材の布おむつは、寒い季節におすすめです。
バンブー|防臭・抗菌作用バツグン!
あまり種類が豊富ではありませんが、バンブー(竹)を使用した布おむつもあります。なめらかな触りごこちが特徴。防臭・抗菌作用にすぐれており、耐久性もあるので長く使えます。
しかしその分、ほかの素材に比べると少し価格が高め。また、厚みがあるので速乾性はイマイチです。肌ざわりがよく、長く使いたい方におすすめです!
洗いやすく乾きやすいものを選ぶ
助産師
布おむつは一日平均15枚前後使います。そしてほぼ2年間は使います。洗濯機で洗っても糸ほつれがおきにくく、生地自体が薄くなりにくい、すぐに買い替えなくてもよい、布自体の耐久性があるものがよいでしょう。
また、雨の日や冬場のことを考えて、家の中で干しても乾きやすいものが大きなポイントです。洗濯を干す場所のスペースにもよりますが、乾きやすい順としては、薄く広げやすい「反物タイプ」→ピンチで止めやすい「成形おむつ」→おむつカバーと一緒になっている「カバー一体型」になります。季節や天候に合わせて替えてもよいでしょう。
サイズ調整ができると長く使えてコスパ◎
なんといっても、赤ちゃんの成長は早いもの。おむつのサイズも、すぐにサイズアウトになってしまいがちです。
布おむつのなかには、スナップボタンでサイズ調整できる商品もあります。なんと、新生児から3歳児までのサイズに調整できる商品もあるので、とても便利!
布おむつは紙おむつに比べるとコスパが高いですが、サイズ調整つきならさらに高コスパです。
忙しいときの味方は使い捨てタイプ!
布おむつを使ってみたいけれども、洗うのが大変そうというイメージを持っている人は多いと思います。そんなときは、布おむつの使い捨てタイプが便利です。布おむつにも、使い捨てタイプがあります。
外出時には使い捨てタイプを選ぶなど、シチュエーションにより、布おむつと使い捨てタイプを使い分けていきましょう。
布おむつが気になるママ・パパへ 助産師・浅井貴子さんからのアドバイス
助産師
布おむつは、ゴミが出なくて環境によいばかりではありません。洗ったり干したりする手間はありますが、なんといっても赤ちゃんの排泄リズムがわかるのがよいところ。新生児期や夜間は紙おむつにし、ウンチの回数が決まってきたあとの昼間だけ、布おむつを併用するという人もいます。
トイレトレーニングやおむつなし育児に切り替えたいときにも役立ちます。上手に選んで、本当の快適さを赤ちゃんに伝えてあげましょう。
おすすめの布おむつ7選 便利なカバー一体型も紹介!
赤ちゃんのためを考えて使いたいおすすめの布おむつを、浅井貴子さんに選んでもらいました。

イサム商会『ドビー織おむつ』

出典:Amazon
サイズ | 33×70cm |
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種類 | 輪おむつ(反物タイプ) |
素材 | 綿100% |
数量 | 10枚 |

BornBaby『バンブー おむつライナー』












出典:Amazon
サイズ | 14×35cm |
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種類 | 成形おむつ |
素材 | 表面生地:バンブーテリー100%、中生地:マイクロファイバー(吸収帯) |
数量 | 1枚 |

村信『成形プチおむつ』

出典:Amazon
サイズ | 大寸:34×最大幅18cm、小寸:30×最大幅16cm |
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種類 | 成形おむつ |
素材 | ポリエステル70%、綿30% |
数量 | 4枚 |

アンジーナジャパン『一体型バンブーおむつ』






出典:楽天市場
サイズ | フリーサイズ |
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種類 | 一体型おむつ |
素材 | 竹70%、オーガニックコットン30% ※カバー部分は、ポリエステル100% |
数量 | 1枚 |
『無添加コットン100% 布おむつ』
















出典:Amazon
サイズ | 60×60cm |
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種類 | 輪タイプ |
素材 | コットン100% |
数量 | 10枚 |
ORGANIC GARDEN 『オーガニックコットン 股おむつ(5枚組) ボーダー』

出典:Amazon
サイズ | 16×32cm |
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種類 | 成形おむつ |
素材 | オーガニックコットン100% |
数量 | 5枚 |
クーシーズ『布おむつ ウルトラライト くるま』

出典:楽天市場
サイズ | - |
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種類 | 一体型おむつ |
素材 | (内側)綿100% (外側)ポリエステル80%,その他20% |
数量 | 1枚 |
「布おむつ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 布おむつの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの布おむつの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
紙おむつと布おむつ、結局どちらがいい?
紙おむつのメリットとデメリットもチェック!
紙おむつと布おむつで迷っている人もいるでしょう。記事冒頭では、布おむつのメリット・デメリットを紹介しましたが、ここからは、紙おむつのメリット・デメリットもかんたんに紹介します。
【メリット】
・そのまま捨てるだけでいい
・布おむつと比べて吸水力が高いので、夜間や外出する場合に便利
【デメリット】
・ごみ処理やごみを捨てるまでのニオイ対策が大変
・おむつ代が多くかかってしまう
赤ちゃんとママ・パパがよりハッピーなのは? 布おむつ or 紙おむつ ママ編集部が考える「迷ったときの決め手」
結局は、赤ちゃん、そしてお世話をするママとパパがどちらのほうが「快適」で「お世話を楽しいと思えるか」が重要です。
布おむつについては、さまざまな効果を耳にすることもありますよね。たとえば、「おむつが外れるのが早くなった!」「赤ちゃんの肌にやさしい」「スキンシップが増える」などなど。
ですが、今や紙おむつも日々進化しており、赤ちゃんの肌にやさしい商品が多数販売されていますし、濡れる感覚を赤ちゃんが嫌がることでおむつが早く取れるようになるといった科学的根拠もありません。実際、「濡れて気持ち悪い」という感覚は社会性が身についてから感じる感覚だと話している専門家もいます。紙おむつだって、ほかの場面で赤ちゃんとたくさんスキンシップを取ればなんら問題ありません。
とはいえ、布おむつは毎回洗う労力がかかり、赤ちゃんへの愛がなければ到底できません。手をかけることは、子育てを満喫していることともとれます。どちらの方がよい悪いということはなく、使う方それぞれのこだわりや気持ちに従って、楽しい育児ライフを目指すことがベストですよね。
布おむつとあわせて使いたいアイテムもチェック!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
※2020/11/20 一部コンテンツの追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 松林麻衣)
大学病院、未熟児センター勤務後、自身の結婚、出産後地域に出て年間250~300件の赤ちゃん訪問を行いながら健診業務や母親学級などを行う。 アロマセラピストの知識を生かしながら母と子のナチュラルケアブランドAMOMAの商品開発、WELEDAのプレママセミナーなどを行う。 妊娠中~乳幼児の育児相談が得意。ベビーマッサージ教室カモマイル主宰。