どんなときに役立つ? アウトドア背負子の特徴
背負子(しょいこ)はリュックなどに収まりきれないかさ張るものから、形状が変わったものまで積載して運べる便利なアイテム。登山キャンプや釣りなどではなにかと荷物が多くなりがちですね。そんなときにとっても便利です。
最近では釣り仕様になっていたり、折り畳み自転車も運べたりします。布製でコンパクトになるものなら、旅行にも重宝します。あまりなじみのないものですが、昔ながらの知恵が詰まった背負子は荷物運びにたいへん便利です。
アウトドア背負子選びは身体へのフィットがカギ 素材・フィット感・耐荷重で選ぶ!
50kgを超す荷物も搭載できる背負子。身体に合わないものを選ぶと肩や腰に無理な負担がかかったり、重心が後方に傾いてスムーズに歩けず疲れやすくなります。身体にフィットするものを選びましょう。また、背中に当たる部分にクッション素材が装着されているかもチェックしましょう。
フレームの素材に注目! 「アルミ製」など軽いものがおすすめ
背負子のフレームは軽くて耐久性が高いアルミ合金製が主流です。アルミニウムは鉄などに比べてやわらかく、ぶつけてへこんだり変形しやすいのが欠点です。アルミ合金の配合率やパイプ径など、フレームの耐久性や強度をしっかりチェックしましょう。
最近では硬化プラスチック製や布製の背負子もあるので、用途とシーンに合わせて選びましょう。
背面素材は通気性とクッション性を重視
背負子で重たい荷物を運ぶ際、かたいフレームが長時間身体にあたると痛みが生じたり、炎症を起こしてしまうことも。その防止策として、背面にクッション性にすぐれた素材を配置しているものがあります。
しかし、背面素材と背中が長時間密着していると汗で蒸れて不快になります。メッシュ素材などの通気性が高いものを選ぶといいでしょう。
ウエストベルトで安定性アップ! 長さ調整できればベター
アウトドア仕様のリュックには、ウエストベルトが装着されているものをよく見かけます。背負子も同様に、ウエストベルトを身体に装着することで荷重を肩と腰の2点に分散して、できるだけ背骨の動きを妨げないようにします。
また、荷物が身体に密着することで安定感がアップしより運びやすくなります。ウエストベルト部分にもクッション性を持たせたメッシュ素材を使用している背負子もあるので、ぜひチェックしてみましょう。
荷物の量や重量に合わせてベルトの長さがかんたんに調節できるタイプだと、より使いやすく長く愛用できるでしょう。
スペックや便利機能にも注目!
さまざまなブランドから背負子が販売されていますが、機能や使い勝手、耐荷重などは異なります。ここでは、スペックや機能面から選び方のポイントをご紹介します。
使用シーンや運搬したい荷物の種類によって必要な機能についても合わせて解説します。自分がほしいスペックについて考えてみてくださいね。
想定するおおよその荷物量に見合う耐荷重のものを
背負子は10~50kg程度と、運べる重量は商品によってさまざま。運搬する荷物の重量とサイズに合ったものを選びましょう。登山やキャンプなどで軽装備のシチュエーションなら、20kg程度でも充分かもしれません。
コンロやテント、飲料類などの重量物を運びたい方には、50kg程度を運べるものを選ぶと使い勝手がいいでしょう。なお、「耐荷重」と「静荷重」の違いには注意が必要です。前者は、実際に積める荷物の重量。後者は、荷物を載せたままでも問題ない重量です。
耐荷重が使用目的に合ったものを選ぶのがポイントです。
移動時に便利なキャスター付き
平坦な場所などでは、キャスターで移動できるタイプだと身体の負担軽減になります。キャスターには一輪タイプや三輪タイプなどがあり、三輪タイプは階段や段差があっても乗り越えやすくなっているのでおすすめです。ただし、キャスターの分だけ本体が重くなるので注意が必要です。
さらに、自立スタンドがあると転がる心配もなく安心。使用シーンや目的に合わせて、必要なときはチェックしてみましょう。
荷物を固定するコードやフックの有無も確認
背負子は基本的に荷物を固定して運ぶので、括り付けるコードが必要です。こまかいものを運ぶ際にはフックや収納バッグ、荷物全体を包み込むネットなどがあると便利で安心です。
最初からコードが付属されている商品もありますが、単品で売っていることもあります。追加費用がかかりますが、自分で使いやすいようにカスタマイズもできます。カラビナを付けても使いやすいかもしれませんね。
ショルダーベルトや背面パッドの作りもチェック 背中が痛くならないものを!
背負子で最も重要になってくるのは、背負い心地です。背負ったときに、フレームが背中に当たっていると、徐々に痛くなって我慢できなくなってきます。
安価な商品はパッドなども貧弱なため、結局自分で改良が必要になることも。選ぶ時はショルダーベルトや背面パッドの作りをよくチェックし、できるだけ快適なものを買ったほうが長く使えるでしょう。
また軽くても耐久性に劣る場合がありますので、そのバランスも大切です。
軽量アルミフレームの背負子おすすめ4選 折り畳みできるタイプやキャスター付きも
フレームに軽量アルミ合金を採用した背負子は、折り畳みできるタイプやキャスター付きのものまでさまざまです。そのなかから機能満載のおすすめを厳選してご紹介します。
コスパがいいのがうれしいところ!
2.475kgと軽量ながら耐荷重が30kgなので、重いクーラーBOXやキャンプ用品、釣り道具の運搬などさまざまなシーンで使用することができます。使用しないときは折り畳み可能なので省スペース。
キャスターで引きにくい場所などでは、ショルダーバッドがついているので背負うことができます。コスパにすぐれているのもうれしいところ。
トリプルキャスターで段差も安心! コスパもよし
トリプルキャスターで階段の上り下りもできる背負子。背負うのに疲れたら三輪キャスターで段差も気にせず運搬できます。使わないときは折りたたみができ、キャスターも取り外し可能です。
背中と腰部はクッションパッドつきで、背負っていても痛くなりにくい構造となっています。コスパにもすぐれており、ガンガン使いまくっても、手軽に買い替えできるのがいいですね。
ショルダーと背面のクッション素材がDXな背負子
ショルダーと背面のクッションが、重さを分散してくれて、荷運びがらくに感じられる背負子です。ウエストベルトと、フレームのサイドにポケットやポーチがついているので、スマホや小物が取り出しやすいのが特徴です。
フレームはアルミで軽く、ブラック塗装されているので落ち着いた印象を与え、アウトドア以外にビジネスなどの場でも活躍します。
大型キャスターで荒れた道でも安心!
荒れた道でも安心の大型キャスター付きで折り畳める背負子です。アルミ合金フレームを採用し、本体の重量は3.2kgです。使わないときは折り畳んで収納が可能。ネットが最初から付属されているので、追加購入も必要ありません。
荷物の重みを分散してくれるメッシュのクッション材が背面に装着されており、背中や肩の負担が軽減され、蒸れずに快適。耐荷重は15kgで、中型のクーラーボックスなどの搭載に便利です。
背負子以外にも使える多機能おすすめ背負子5選 旅行シーンにも!
ここからは多機能なおすすめの背負子をご紹介します。ひとつあるだけでアウトドアだけでなく旅行などにも使えます。
おそろいのキッズ用バックパック付き
ファミリーでアウトドアを楽しみたい人にぴったりの背負子です。子どもは5点式安全ベルトで保護し、首まわりもクッションがあるので衝撃から守ります。リュック部分以外にもポケットが何か所かあるので、おむつや汗拭きシート、ドリンクなども取り出しやすくなっています。サンシェードやレインカバーがあるのも天気が変わりやすい山のなかでのレジャーには助かります。
大人用とおそろいのキッズ用バックパックにはハーネスもついているので、元気な子どももしっかり見守ることができます。
だっこにもおんぶにも対応のベビーキャリア
軽量でおりたたみ可能なベビーキャリアです。ウエストベルトがあるので子どもを安定して移動させることができます。汚れても丸洗い可能で、いつでも衛生的に使えます。通気性のよいメッシュ素材を使用しているので子どもの背中やお尻が蒸れることはありません。
子どもの頭を安定して支えられるメッシュフードがついているほか、背面には大きなポケットがあるので、小物を入れておくこともでき便利です。
収納できる背負子
フレームはアルミニウム製なのでサビに強く、また2kgと軽量な背負子です。しかしながら、耐荷重が40kgもあり、大きくて重いものでも心配なく運ぶことができます。
荷台面の下のバッグを常備しておけるため、雨具やタオルなど小物を収納しておくことできます。また、バッグは取り外せますのでお手入れもかんたん。丈夫なのでちょっと腰掛けるのにも便利です。
付属バッグ付きでこまかいものを落とす心配なし!
付属バッグがついて細かいものも安心して運べる背負子です。上部には雨よけフラップが装着されたバッグがついていて、下部に重めの荷物が搭載できるような形状になっています。バッグにはフロントと両サイドにポケットがあるので、釣りなどこまかいものが多いとき、スマホなどをいれたいときには便利です。
背面は大きめメッシュ素材で蒸れにくく、ラゲッジネットも付属しています。アルミ合金フレームで軽量な、使い勝手抜群の背負子です。
悪目立ちしないマット塗装
フレームの光沢を嫌う場所などでの使用にぴったりのマット塗装が施された背負子です。フレーム径が19mmと太く背面高も46cmあるので、荷物を載せても安定感があります。荷重は40kgまで対応。
ショルダーベルトも、重さの負担がかかりやすい肩部分には3cmのウレタンを配置。しかし腕の動きに支障が出る部分は厚みを減らすなど工夫が盛り込まれています。
「アウトドア背負子」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アウトドア背負子の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのアウトドア背負子の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
背負子をうまく使うために
背負子を有効に使うための留意点を2点説明します。
重い荷物は下に積み、体に合わせてベルトを調整する
重い荷物はなるべく下のほうに積みましょう。重心が下がって安定がよくなり運搬しやすくなります。
また、ベルトの調整ですが、まず、ヒップベルト(腰)に荷重をかけて腰を調整し、次に肩ベルトの長さを多少余裕を持たせて調整します。これは、人間は腰から下の方が力が入るからです。
自分の身体能力合わせて荷物の量を調整しよう
いくら耐荷重が大きいからといって、むやみに荷物を背負子に搭載したのでは体が悲鳴を上げてしまいます。
重いものを運ぶのですから、自分の体の能力にあわせて荷物の量を調整しましょう。そうしないと、運べないどころか体を痛める原因にもなりえます。
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ポイントのおさらい
アウトドア背負子のおすすめ商品をご紹介しました。
アウトドア背負子を選ぶには、自分が使いたいシーン、運びたいものの形状や大体の重量の目安などを事前にイメージしたりチェックしておくことが大切です。使わないときの収納スタイルも忘れずに考慮しましょう。
目的に合った背負子を選んで、荷物をラクに運んで体力温存! アウトドアをもっと楽しみましょう!
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自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。