アウトドアで使いやすいマッチの選び方
ふだんの生活で使用するライターやチャッカマンなどは、水に濡れたり、強風の影響を受けると着火できないこともあります。アウトドア用マッチは、急な天候の変化でも対応できるように開発されているので、アウトドアにはアウトドア専用のマッチを持参するようにしましょう。
使い勝手の異なる3タイプとその機能
アウトドア用マッチには、マッチ棒型のものや金属製のもの、オイルを使用しているものなどいろいろなタイプがあります。シーンに合わせて、それぞれのマッチを使い分けるとよいので選び方をみていきましょう。
誰でも手軽に使える! 木軸マッチ
木軸タイプは、一般的なマッチと同じ形状です。多くは防水加工が施されており、アウトドアでの着火に慣れていなくても、比較的かんたんに扱えます。
1本につき1回限りの使い捨てなので、残りの本数の確認が必要です。キャンプなどで着火するのに便利です。
慣れれば便利! 何度でも使えるメタルマッチ
メタルマッチはファイヤースターターとも呼ばれ、いわば金属製の火打石。マグネシウムやフェロセリウムなどでできたロッドにストライカーをこすりつけて火花を出し着火させます。この作業にはコツがいるので、慣れていない場合は事前に練習するほうがよいでしょう。
メタルマッチは基本的にはたき火の火起こし用です。ロッドが使えなくなるまで何回でも使用できます。
風にも負けないオイルマッチ
タンクにオイルを入れ、金属製の芯棒をオイルに浸し、本体の側面部分フリントといわれる部分に芯棒を擦り着火します。
風が吹いても消えにくく、オイルを補充したりすり減った芯棒を交換することで半永久的に使用できるのでコスパにすぐれています。風の影響を受けやすい高山などでは重宝するでしょう。
たき火の火おこしや炭おこしなどでの燃焼時間
アウトドアマッチはたき火の火起こしや炭起こしに使い、着火剤や新聞紙、木枝などに火をつけるものです。木軸マッチはこうした火起こし材料の補助にもなりますが、木軸が短いものは何本も使うことになるので、本数を用意しておくか、木軸が長いものがあるとよいでしょう。
燃焼時間が長めのオイルマッチなら火起こし材料に火がつくまで使えるので便利です。
コスパのよしあしは使用頻度で判断
使用頻度が高い場合は、長く使えるメタルマッチや半永久的に使用できるオイルマッチが木軸に比べてコスパもよいです。木軸のマッチは使い捨てなので、1シーズンでの使用頻度がそれほど高くない方におすすめです。
タイプや形状によって携帯のしやすさもチェック
木軸マッチは、着火に何本か必要になることがあります。サイズ感としては邪魔にならない大きさのものが多いので予備として多めに携帯するほうが安心です。コンパクトなケース入りなどを選ぶと持ち運びにも便利でしょう。
メタルマッチは、ストライカーとロッドが紐で繋がれたキーホルダーのようなものが多く、それらをまとめる収納ケースがあるとバラバラせずコンパクトに収納できます。そして、オイルマッチはベルトにもつけやすいキーリング付きもあるので、携帯方法をイメージし選びましょう。
弱点を知っておけば、アウトドアライターは頼りになるアイテム 登山愛好家からのアドバイス
フリーエディター&SUV生活研究家
一例ですが、3000m級の山頂といった過酷な環境では、ガスライターはなかなか着火しません。そんな時に頼みの綱となるのがアウトドアマッチ。アウトドア用といえども、タイプによっては弱点も。
メタルマッチは着火する対象物が限られますし、オイルタイプは低温に弱いという面があります。いろいろ考えると、防水タイプの木軸タイプが最強です。弱点は、風に弱く、着火に失敗した場合に数に限りがあることでしょうか。
アウトドア用マッチおすすめ5選|木軸マッチ 手軽に着火
アウトドア初心者でも使いやすいのが特徴の木軸マッチ。風や雨に強いものなどおすすめ5選をご紹介します。
フリーエディター&SUV生活研究家
インダストリアルレボリューション『UCO タイタンストームプルーフマッチキット』は、水にも風にも負けない火を放つ、最強の木軸タイプマッチです。いざという時に確実に着火する最終兵器。
登山やトレラン、キャンプなどに1個備えておきたいアイテムです。

インダストリアルレボリューション『UCO タイタンストームプルーフマッチキット』


















出典:Amazon
性能 | 防水:○、防風:○ |
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燃焼時間 | 25秒 |
本数 | 12本 |
サイズ | - |
重量 | - |
使用回数 | - |
インダストリアルレボリューション『UCO ストームプルーフマッチキット』












出典:Amazon
性能 | 防水:○、防風:○ |
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燃焼時間 | 15秒 |
本数 | 25本 |
サイズ | - |
重量 | - |
使用回数 | - |
ナカムラ『レトロラベル缶マッチ 船007』






出典:Amazon
性能 | 防水:×、防風:× |
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燃焼時間 | - |
本数 | 100本 |
サイズ | - |
重量 | - |
使用回数 | - |
コフラン『防水マッチ』

出典:Amazon
性能 | 防水:○、防風:× |
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燃焼時間 | - |
本数 | 40本×4箱 |
サイズ | - |
重量 | - |
使用回数 | - |
マッチコレクションズ『ベスト缶マッチ』


















出典:Amazon
性能 | 防水:×、防風:× |
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燃焼時間 | - |
本数 | 20本 |
サイズ | - |
重量 | - |
使用回数 | - |
アウトドア用マッチおすすめ5選|メタルマッチ 火打石で着火
金属製の火打石のメタルマッチ。最初はコツがいりますが、慣れれば何度でも使えて重宝です。おすすめの商品5選をご紹介します。
フリーエディター&SUV生活研究家
ブッシュクラフト『メタルマッチ ファイヤースチール』は、とにかく火花がしっかりと出る、水に濡れても拭けばすぐに着火できるなど、シンプルですが高機能なフィヤースターターです。
コードが着火剤として使えるのも、非常時には心強いですね。

ブッシュクラフト『メタルマッチ ファイヤースチール』




















出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | (約)幅9.5×奥行60mm |
重量 | (約)55g |
使用回数 | (約)12000回 |
ユニバーサルトレーディング『DUG マグネシウムマッチ(DG-1000)』

出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | 幅80×奥行20×高さ10mm |
重量 | 28g |
使用回数 | - |
sun's hill『ファイヤースターター』
















出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | 幅120×奥行70mm |
重量 | - |
使用回数 | - |
ライトマイファイヤー『ファイヤースチールスカウトアーミー BIO』
















出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | (約)幅95×奥行26mm |
重量 | (約)50g |
使用回数 | (約)12000回 |
トップス『ファイアスターター エマージェンシーキット』

出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | (約)幅80×奥行13mm |
重量 | (約)42g |
使用回数 | - |
アウトドア用マッチおすすめ4選|オイルマッチ 昔懐かしい着火
市販のライターオイルを使って着火するタイプのマッチ。風に強いのと長く使えるのが特徴です。おすすめの商品4選をご紹介します。
フリーエディター&SUV生活研究家
『ファイヤースターター パーマネントマッチ オイルマッチ』は、昔からあるオーソドックなタイプのオイルマッチですが、それだけに信頼性も充分です。
ガスライターがつかない場合の予備として持っていきましょう。

『ファイヤースターター パーマネントマッチ オイルマッチ』




出典:楽天市場
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | (約)幅28×奥行10×高さ48mm |
重量 | (約)27g |
使用回数 | - |
Tkoool『ファイヤースターター パーマネントマッチ オイルマッチ』












出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | 幅65×奥行18mm |
重量 | - |
使用回数 | - |
『オイルマッチ キーホルダー ny069』

出典:Yahoo!ショッピング
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | (約)幅32×奥行13×高さ90mm |
重量 | (約)60g |
使用回数 | - |
カークス『4つのミニツール&メタルマッチ』








出典:Amazon
性能 | - |
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燃焼時間 | - |
本数 | - |
サイズ | 幅66×奥行17×高さ14mm |
重量 | 48g |
使用回数 | (約)30回 |
「メタルマッチ」のおすすめ商品の比較一覧表
アウトドアマッチでスムーズに着火するには
木軸マッチは普通のマッチと同じですが、メタルマッチとオイルマッチは着火法に慣れる必要があります。メタルマッチは火花を燃えやすいものに向けて飛ばして着火しますので、ロッドを下に向けてストライカーを勢いよく滑らせて多くの火花が出るようにしましょう。
オイルマッチは、オイルのついた芯棒をマッチのようにすって着火します。オイルが十分に染みこんでいないと火のつきが悪いです。また、芯は使うたびに減りますので残りを確認しましょう。
アウトドアマッチは自作も可能?
メタルマッチはマグネシウム合金と火花を飛ばすためのストライカーの組み合わせですので、自作や代用品を探すのも可能です。たとえば、ストライカーはナイフで代用できます。
オイルマッチはオイルライターでも代用できそうですが、オイルライターは火の向きや長時間の火をつけているとやけどの可能性もありますので注意して使いましょう。
オイルマッチの芯のメンテナンスは?
オイルマッチの芯棒にはウィックと呼ばれるオイルをしみこませる芯が入っています。これは火をつけるたびに減っていきますので交換が必要です。
ウィックはあまり入手性がよいとはいえません。交換パーツを販売していればまとめて購入しておくのも手です。
火を扱うので事故には注意しよう!
便利なアウトドアマッチも思わぬことで火事などの事故につながりかねませんので扱いにはご注意を。
木軸マッチは火が消えたことを確認してから捨てましょう。メタルマッチは火花が飛ぶのでまわりのものに引火しないよう注意。オイルライターは、オイル漏れなどで事故を招かないように注意しましょう。
まとめ
アウトドアマッチの14商品をご紹介しました。
気軽なアウトドアなのか、過酷な環境にも対応するのかなど利用シーンをイメージして選びましょう。コスパや持ち運びがしやすいかも考えて、あなたがほしいアウトドアマッチを選んでみてくださいね。
【関連記事】アウトドアマッチに関するそのほかの商品
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※2020/11/10 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。